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――さて、今日はL'Arc~en~Cielのベーシストではなく、STEALTH STELL'Aのクリエイティヴ ディレクターとしてTETSUYAさんにお越しいただいたわけですが、まずSTEALTH STELL'Aというブランドネームについて教えてください。密やかな星というニュアンスでしょうか?

TETSUYA「そうだ、思い出しました。さっき番組では"なんとなく"って言いましたけど、僕、画数とかも気にするんですね。良しとされている画数にしたいなと思って。もちろん書いたときの字面もそうですし、言葉の響きも、まわりの友達に"どう?"って聞いて"いいね!"って言ってもらえたので、STEALTH STELL'Aって名前にしました」



――STEALTH STELL'Aを立ち上げて、2シーズン目ということですね。

TETSUYA「この番組がオンエアされているタイミングだと、世間的には2021AWなんでしょうけど、STEALTH STELL'Aは、わりと不定期にラインナップを変えていますし、メンズ/ウィメンズというよりも、ユニセックスで着られるアイテムを、というコンセプトですね」

――オーバーサイズめというか、ビッグシルエットなサイズ感が流行りですが、STEALTH STELL'Aはタイトめな印象があります。

TETSUYA「両方ですね。アイテムによってタイトなものもあればオーバーサイズめなものもありますし。Tシャツなんかはわりとオーバーサイズで、男女兼用のサイズ展開です」

久保雅裕「最近、ユニセックスでサイズ展開しているブランドが増えてきましたよね。特にストリート系はジェンダーレスな傾向が顕著です。メンズ/ウィメンズ兼用でXSからXLまでサイズ展開していたり」



――たとえば人気商品、あるいはSTEALTH STELL'Aといえばこれ、というような定番アイテムはありますか?

TETSUYA「うーん......実はまだ定番と呼べるほどのアイテムがなくて。いい意味ですごくバラけちゃっているというか、均等に売れているので、売れ筋が見えない。音楽で言ったらヒット曲がない状態かな(笑)。基本的には、僕が作りたいものを作るというスタンスなので。いま僕が着ているニットはもうSOLDしちゃってて」

――ヒット曲、あるじゃないですか(笑)

TETSUYA「ありましたね(笑)。これ、前後逆でも着られるんですよ。背中側でボタンを留めるとまた違う着こなしができるので僕も気に入ってます」



――なるほど、星のパッチワークがアクセントになってていいですね。作りたいもの=TETSUYAさんが着たいもの、という解釈であっていますか?

TETSUYA「そうですね、自分が着たいものを作っています。お客さんの反応も気にならなくはないですが。あまり数は作り過ぎないように。欲しいけどなかなか手に入らないくらいのバランスを目指しています。僕自身がそういうブランドが好きなので」

――品揃えとしてはトップス、ボトムス、アウター、シューズ、バッグ、アクセサリーと万遍なく展開しておられますが、特に力を注いでいるアイテムはありますか?

TETSUYA「そうだな......STELLAGE(ステラージュ)というライフスタイル・ブランドもスタートしているんですが、そこのタオルがイチオシですね。新作のスキンケアタオルは摩擦がなくて肌にやさしいんですよ。実は僕がふだん自宅で使うタオルを全部それに変えたくらい気に入ってます。基本、自分が欲しいものを作って"こんないいもの作ったけど、よかったらみんなもどう?"という考えかたですね」

――すごく真っ当というか健全ですね。

久保「いや、やろうと思ってても、なかなかできないことだけどね」

――ネットだと世代や性別などは見えづらいかもしれませんが、メインの購買層ってどのあたりでしょう?

TETSUYA「どうなんでしょうね」

――スタッフさんにお聞きしたところ、6月まで渋谷のESPミュージアムで展開していたSTEALTH STELL'A POP-UP STOREでは20代、30代の男女だったそうです。

TETSUYA「なるほど。ライヴのときに客席に着てくれている人をちらほら見かけたりはしますね」



――「最も謙虚な星は、最も暗い夜に一番輝く」というスイスの思想家、ラヴァーターの格言をブランド名に添えていますね。

TETSUYA「そうですね、僕自身、"俺が!俺が!"ってタイプじゃないんですけど、でも地味過ぎて目立たないのも嫌なので。あと、星モチーフが多いのも、もともと僕が星が好きだった訳ではないんですけど、20年前くらいの僕のスタイリストさんが、やたら星モチーフのスタイリングが多くて......僕を星の王子様にしたかったらしくて(笑)。それでいつの間にか僕も星が好きになっちゃって。だから気付いたらって感じですね」

――星がTETSUYAさん自身ののシグネチャーみたいな感じになってた?

TETSUYA「まあ、そうですね。でも僕のグッズとかを作るときも星が入っていればそれっぽくなるし、いいかなって」



――番組のなかで、"音楽でもなんでもこだわらなくていいことなんてない"という言葉がありましたが、TETSUYAさんがいまいちばんこだわっていることってなんでしょう?

TETSUYA「うーん......難しい質問ですね(笑)。こだわりというのとはちょっと違うかもしれませんが、僕はSTEALTH STELL'Aのすべてに携わっているんです。関わり方の度合いはアイテムによってまちまちですけど、最終的に僕がOKを出したものだけが世に出ているということなんです。なので、有名人の名前だけ借りてかんたんに作っているブランドといっしょにされるのはいやだな、とは思いますね」

――アーティストとしてのTETSUYAさんと、STEALTH STELL'AのTETSUYAさんでは思考回路が切り替わる感じなんでしょうか?あるいは同一線上にある?

TETSUYA「同じかもしれないですね。スイッチを切り替えている感じはないので。音楽をやっていても、デザイン的な要素って――たとえばCDのジャケットを考えたり、グッズを作ったりとか――考えることが多いですし、そういう作業の延長線上にある感覚です。もともと音楽とファッションって切り離せないんじゃないですかね?」

(おわり)

取材協力/STEALTH STELL'A
取材・文/高橋 豊(encore)
写真/柴田ひろあき



ステルスステラ

STEALTH STELL'A 2021SSコレクション

TETSUYA

STEALTH STELL'A 2021SSコレクション

ステルスステラ

STEALTH STELL'A 2021AWコレクション

TETSUYA

STEALTH STELL'A 2021AWコレクション

ステルスステラ

STEALTH STELL'A 2021AWコレクション







■久保雅裕(くぼ まさひろ)
ウェブサイト「Journal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)」編集長。杉野服飾大学特任教授。繊研新聞社在籍時にフリーペーパー「senken h(センケン アッシュ)」を創刊。同誌編集長、パリ支局長などを歴任し、現在はフリージャーナリスト。コンサルティング、マーケティングも手掛ける。







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