秋元康が総合プロデュースするデジタル声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)。結成から8年目を迎えた彼女たちが新たなステージへ進むべく、4年ぶりに新メンバーオーディションを実施。

三度目となる今回のオーディションのテーマは、「主人公募集 あなたも主人公に。」。

22/7声優アイドルという特性を活かし、元AKB48・柏木由紀と実力派声優・竹達彩奈も特別審査員として参加するこのオーディションプロジェクトに、冠番組「22/7計算外 season2」(毎週土曜2300~、TOKYO MXBS11)が密着。

1025日(土)の放送回では、前回に引き続きオーディション4次審査の模様が公開。候補生たちが奮闘する姿を、番組MCの三四郎と22/7メンバー、特別審査員の柏木由紀がスタジオから見守った。さらに22/7 OFFICIAL YouTube CHANNELでは、放送では見られない未公開映像を加えた特別版が配信された。

自分で台本を作り独白する演技審査に苦戦

4次審査のレッスンは計4日間。東京での2日間のレッスンを終え、候補生たちは箱根合宿へ臨む。19人を4チームに編成し、寝食を共にしながら朝から晩まで猛特訓に挑む過酷な2日間だ。

今回クローズアップするのは、青のビブスを着たアイリスチーム。メンバーは、のあ(東京都出身、中間成績4位)、ありす(埼玉県出身、同9位)、みなみ(東京都出身、同10位)、まな(東京都出身、同13位)、はる(兵庫県出身、同15位)の5人で構成される。前週の放送では合宿1日目の歌唱レッスンで講師から「なんとなく歌わないで!」と一喝され、打ちのめされた様子も見られたが……。

合宿1日目の演技レッスンも一筋縄ではいかない。ここでの課題は「オーディションにかける想いをつづった台本を自分で作成し、キャラクターとなって独白の演技をする」というもの。講師から「仕上げてきたね。すごく良かった」とまなが演技を褒められた一方、みなみは「感情が伝わりにくい」、ありすは「丁寧すぎて感情が見えない」という指摘を受けた。

そして、1日目の最後に待ち受けるのは、最大の難関とされるダンスレッスン。まず各々がこの1カ月間練習してきた振り付けの確認が行われたが、はるとみなみは他のメンバーの動きについていくことができない。ダンスを得意とするのあが2人のサポートに回るものの、いざ全員で合わせると動きはバラバラ。はるとみなみは講師から「まず振りを入れること」という根本的な部分を指摘されてしまった。

レッスン後、「すごく反省しています」と落ち込むみなみ。しかし彼女はここで立ち止まらなかった。のあとまなに教えを請い自主練に励み、スタジオ使用時間終了後も彼女はたった1人、廊下で踊り続けた。

「完璧に踊れてた」深夜に及ぶ自主練の成果を発揮

夜が明け、合宿2日目の朝がやってくる。アイリスチームの自主練では、はるにダンスを指導するまなの姿があった。チームを引っ張るのあに負担を掛けないよう、自分も周囲を気に掛けたいと語るまな。その影響もあり、チームの一体感が増していく。

特訓を重ねて挑んだダンスレッスンでは、講師が「(みなみは)『1回も間違えてなかったんじゃないか』ぐらい完璧に踊れてた」と大絶賛! 講師の宮城友里香氏は「1カ月前の映像を見たときはみなみちゃんが正直ヤバかったんですよ。でも今回はちゃんと練習してきたんだなっていうのが、できないなりにもすごく見えた。2日目になるといい表情してくる」と、その驚異的な成長を高く評価した。

5人の力強い歌声に、歌唱講師がまさかの感涙!

演技レッスンでも各々が課題を修正。そして、前日厳しい言葉を浴びた歌唱レッスンにアイリスチームは挑む。課題曲は、22/7総合プロデューサー・秋元康氏がこのオーディションのために用意した新曲『あちこちに残された走り書きの意味』。前日とは打って変わって彼女たちの歌声は力強く、一つに重なり合っていた。その懸命な姿と想いのこもった5人の声に、講師が「スゴイよかった。泣いちゃった」と思わず涙を流すほど! まさかの展開に、スタジオでVTRを見守る22/7メンバーももらい泣きしていた。

レッスン後、まなは「ステージでファンの人に届けるってすごい難しいことで、その第一歩として、近くにいる人だったり、教えてくれてる先生に届いたっていうのは、結構成長だと思う」と手応えを感じていた。のあもまた、「私たちの気持ちだったり、この曲に込められた想いだったり、みんなが今だからこそ出せる何かを届けられるように頑張りたいです」と、翌日に向けて意気込む。4次審査の本番開始まで、あと18時間に迫っていた。

それでも依然、「みんな合格が厳しい」という講師も

候補生たちが固い決意を胸にする一方、講師陣は彼女たちの現在地を冷静に見つめていた。合宿レッスン終了後、各講師はカメラの前で「今のままでは合格が厳しいかもしれない候補生」の名前を挙げた。

「はるさんかな。気持ちのところで自分に負けてしまって、上がってこれない感じがある」(歌唱講師・NORIKO K氏)

「ぶっちゃけ、みんな厳しいところがある。ありすちゃんはちゃんと声を前に出すことが必要。みなみちゃんは本当になりたい自分を言えるようになること、そこのイメージができていない。まなちゃんはあのままだと弱すぎて、もう一つ二つ欲しい」(演技講師・酒井玲氏)

「はるちゃん、みなみちゃん(が厳しい)。はるちゃんは不器用。見せたいところはいっぱいあると思うんですけど…。みなみちゃんは猫背だし、髪の毛こう(前髪重め)だから。アイドルになるなら(見せ方を)学んでいくので、そのへんを磨けばいいのでは」(ダンス講師・宮城友里香氏)

感動の涙が流れた歌唱レッスンとは裏腹に、演技講師からは依然厳しい評価が続くアイリスチーム。残されたわずかな時間で、彼女たちは自分たちの課題を克服し、審査員に成長した姿を見せることができるのか?

柏木由紀、候補生の成長速度に「正直びっくりしている」

スタジオでは特別審査員の柏木由紀も交えて、三四郎、22/7メンバーがトーク。合宿でのレッスン風景を初めて見たという柏木は「この子、(レッスン)1日目こんな感じだったの!?」「ここからあそこ(審査本番)まで(仕上げてきた)。ちょっと正直びっくりしています今」と、候補生の成長速度に驚きを隠せない。

河瀬詩(22/7)は「青春映画を見ている感じ」と感想を語り、VTRを見ながら号泣していた相川奈央(22/7)は「この中で1人でも落ちちゃう子がいるのが嫌だ」と再び目を潤ませた。

さて、番組放送後に「22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL」で公開された「おまけの未公開映像」には、アイリスチームの夕食の風景を収録。5人が胸中を打ち明けたグループディスカッションの模様も必見だ。

(おわり)
取材・文/左藤 豊

次回の「22/7計算外」は11月1日(土)放送。4次審査・箱根合宿でのミモザチームに密着する。

22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL
第十話 「スゴイよかった。泣いちゃった」講師も思わず感涙の箱根レッスン

22/7 新メンバーオーディション】

ナナニジオーディション密着レポート

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RELEASE INFORMATION

22/7 3rdアルバム

2025年12月10日(水)発売
■商品形態(全4形態)
①完全生産限定盤A / SRCL-13440~43 / 11,000円(税込)
②完全生産限定盤B / SRCL-13444~47 / 11,000円(税込)
③完全生産限定盤C / SRCL-13448~51 / 11,000円(税込)
④通常盤 / SRCL-13452 / 2,800円(税込)

22/7 3rdアルバム

LIVE INFORMATION

22/7 ANNIVERSARY LIVE 2025

【公演会場・日時】
会場:東京音楽大学100周年記念ホール(池袋キャンパスA館)
日程:2025年12月14日(日)  開場13:15/開演14:00
      2025年12月14日(日)  開場17:15/開演18:00
【料金】
指定席:9,900円(税込)
女性エリア:9,900円(税込)
車椅子席:9,900円(税込)
【公演に関するお問合せ先】
SMLライブクリエイティブ

22/7 ANNIVERSARY LIVE 2025

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