4thフルアルバム『核心触発イノベーション』を発表した7人組ダンスヴォーカルグループ・原因は自分にある。(通称・ゲンジブ)が、リリース当日の4月23日に『核心触発イノベーション発売記念~プレミアム仮面舞踏会~』をウェスティンホテル東京にて開催した。

CD予約購入者の中から抽選で選ばれた観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)800名は、アルバムリード曲「因果応報アンチノミー」のタイトルにちなみ、左右で表情が二律背反(=アンチノミー)している“アンチノミーマスク”を着用の上で参加。普段のライブとはまったく異なる高級ホテルのボールルームを会場に、白と黒のドレスコードも設けられ、ラグジュアリーでプレミアムな仮面舞踏会が繰り広げられた。

イベントでは.ENDRECHERI./堂本剛が楽曲提供したアルバム収録曲「LLL」の生パフォーマンスに加え、スペシャルゲストとして招かれた俳優の栗原類がタロットでメンバーを占うサプライズも。さらにアルバムのリードトラック「因果応報アンチノミー」の初パフォーマンス&ミュージックビデオのお披露目もされ、最年長の武藤潤が思わず涙を見せるほど濃密な時間を、観測者と共に楽しんだ。

アッパーなSEに乗って7人がステージに登場すると、アルバム収録曲の中から、まずは.ENDRECHERI.が楽曲提供した「LLL」を披露。哲学的な世界観と抽象的なリリックを持ち味としてきた彼らが、初めて“愛している”というストレートな愛の言葉を歌うナンバーに、観測者はマイクを取るメンバーのイメージカラーを代わる代わるペンライトで振って、ユルいファンクのビートに身体を揺らしていく。

後のトークパートでは、長野凌大から「僕たち、普段は哲学的な歌詞だったり難しい表現が多いんですけど、そんなゲンジブがあえて観測者の皆さんに“愛してる”という言葉を伝えてほしいと堂本さんに言っていただいた」という裏話も。「確かに僕たち、観測者のみなさんに“愛してる”って言っていなかったので、新しいゲンジブの表現方法が生まれて、すごく嬉しいなと思います」と観測者に向けて嬉しい言葉をくれた。

また、白と黒のドレスコードで集まった800人がアンチノミーマスクを着けている客席を見て、大倉空人は「入ってきたとき、みんな仮面をつけててて“えーっ!”って動揺が隠せなかった」と告白。杢代和人も「怖かったです!」と率直な感想を述べ、小泉光咲が「ホントに皆さん似合ってます」と謎のフォローをする場面もあった。

ここでサプライズのスペシャルゲストがマスクを着けて壇上にあがり、マスクを外して俳優の栗原類が顔を現すと歓声が。「最初の一声が悲鳴で安心しました」と述べた栗原は、タロット占いが得意ということで、なんとグループの総合運をこの場で占うことになる。

「今、のグループとしての方向性や目標は?」という質問に、リーダーの吉澤要人が「東京ドームに立つことですね。5年以内に」と答え、タロットをめくった栗原は「総合的に言いますと……今後ドラマチックな6年になります」と回答。「最初の3年は、おのおのが勉強する吸収の時間。4年後にはグループの方針も固まって団結力が強まるが、6年後が本当に勝負。スタッフも含め、チームとしてゲンジブを支えていくという覚悟を持っていれば大丈夫です」とエールを贈った。

また、個々人についても占っており、7人の中で総合的に一番運勢が良いのは小泉光咲と発表。「現状、一番明るいエネルギーを感じた。どんなことがあっても微動だにせず、来たものを自分の糧にするという強い意志がある」という栗原の評価に、メンバーも「わかる」「合ってる」と納得し、小泉も「じゃ、みなさん、ぜひついてきてください。僕に」と自信を見せた。

さらに「因果応報アンチノミー」の振り付けを踊ってSNSに投稿する“#AntinomieChallenge”に栗原が挑戦することに。

「因果応報アンチノミー」の曲中には、腕や手首を器用に操って顔を隠すように踊るタットダンスが取り入れられており、その見本を長野が示すと、あまりの速さと複雑さに栗原は「恐怖心しかないです」とこわごわ呟く。

しかし、いざ本番になると見事にこなして、観測者も拍手喝采。栗原は「久しぶりにこれだけ腕動かしたので、明日の筋肉痛が楽しみです。やってて楽しい!」と喜び、7人に向けて「みなさん若いので。未来はこれから自分たちで掴めるので、ゆっくりと悩みながら過ごしていただければなと思います」とアドバイスを述べた。

栗原がステージを去ると、当日の21時よりYouTubeでプレミアム公開される「因果応報アンチノミー」のミュージックビデオがひと足先に観測者たちにお披露目。モノトーンをベースに、ドットフォントやメンバービジュアルのコラージュ&切り抜きを駆使して、彼ららしい非現実な視覚表現で魅せながらも、サビでは全員そろって躍動的にパフォーマンスする展開は実に鮮やか。

拍手のなかミュージックビデオが終了すると、すぐさま7人はステージで生パフォーマンスを披露して、観測者のテンションを休ます上げていく。高速ラップを畳みかけながら“An An AAAn”のリフレインでは腕や手首を巧みに動かすタットダンスで7人そろっての見事なフォーメーションを繰り出し、印象的な舌打ちも交えてシュールな空気を作った直後、サビでメロディックに開ける爽快感はライブだとさらにインパクト大。曲中の台詞で杢代が「おかえり」と告げると、客席からは黄色い悲鳴があがって、メンバーカラーの7色に瞬く照明も華やかに、初披露を拍手の中で締めくくった。

すると、挨拶を始めた武藤が「この曲いい…!」と突然涙し、メンバーは「どうした⁉」と動揺。「みなさんのおかげで……無事に4枚目のアルバムを出すことができました」と涙ながらに絞り出し「メッチャいい曲だ……!」と目元を拭った。とっさに吉澤は「(武藤)潤くんが泣くぐらい、僕らも自信を持って皆様にお届けできる最高のアルバムに仕上がったと思います」と笑顔に。それでも止まらない涙に武藤は「占いのせいかな……マジで頑張ろうな!」と7人で輪になって抱き合うという感動的な光景を、観測者の目の前で見せてくれた。

その後はアンチノミーマスクを着けた観測者や栗原と共にフォトセッションも。観測者からの撮影OKなパートもあり「#アンチノミー」でのSNS拡散も許可されているので、ぜひチェックしてみてほしい。

最後に、マスク着用にドレスコードという高いハードルをクリアした会場の観測者たちに感謝して、吉澤は「僕らはステージから楽しい、見たことのない新鮮な姿を見ることができました。このアルバムを引っ提げて今後も自信を持って、夢に向かって頑張って活動してまいりますので、今後ともついてきてくれたら嬉しいです」と挨拶。退場間際には「運勢の最下位は(桜木)雅哉と(吉澤)要人だと伺いました」という杢代の暴露もあったが、桜木は「でも“現状”ですから。未来は一番になりますよ」と返し、現状1位の小泉は「2人には頑張ってもらって僕についてきてもらって……まぁ、上手くいくでしょう!」と断言してみせた。

どこまでもポジティブで、観測者を含めた“ゲンジブ愛”にあふれる彼らは、7月12・13日に史上最大規模となるワンマン『ARENA LIVE 2025 序破急』を国立代々木競技場 第一体育館で開催。

この公演につけられた「信念と感性の芸術が織りなす史上最大の戯曲」というキャッチフレーズからもわかるように、どこまでも独自の道を往く彼らの“ドラマチックな未来”に期待したい。

『ARENA LIVE 2025 序破急』

東京:国立代々木競技場 第一体育館

2025712() 開場16:00/開演17:00

2025713() 開場16:00/開演17:00

原因は自分にある。OFFICIAL HP

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