「ルイ・ヴィトン」の創業170周年を記念して開催される今回の展覧会では、12のテーマにわたったインスタレーションを通して、ブランドの創造性溢れる歴史と、日本との長きにわたる文化的な対話の軌跡を「旅をするように」体感できる。インスタレーションは、ブランドの原点から最新クリエーションまで、1,000点以上ものアイテムと200点を超える日本の伝統工芸品で構成し、イノベーションや匠の技、グローバルな探究を通じて「ルイ・ヴィトン」の発展を紐解いていく。
「アトリウム(Atrium)」では、モノグラム・パターンの和紙でできた8つの巨大なトランクタワーがランタンとなり、来館者を出迎える。続く「ヘミスフィア(半球)」では、138個のトランクで構成した象徴的な入り口が、「ルイ・ヴィトン」のイマジネーションとデザインの世界へと誘っていく。
 
                会場内はテーマごとに部屋が分かれていて、「原点(Origins)」や「素材(Materials)」、「冒険(Expeditions)」など、それぞれのテーマをひとつの「旅」とみなし、その世界観に没入できるようになっている。
「ルイ・ヴィトンと日本(Louis Vuitton and Japan)」では、ジャポニズムにインスピレーションを得た初期のアイテムから、村上隆や草間彌生、川久保玲、NIGO®との現代のコラボレーションにいたるまで、「ルイ・ヴィトン」と日本の深い文化的交流を解説。
アンバサダーである十三代目市川團十郎白猿のために製作した鏡台用トランクのような稀少なアイテムや、国際的に著名な美術館に収蔵している貴重なコレクションをディスプレイし、日本との長きにわたる貴重な関係にオマージュを捧げた展示となっている。
壮大な天体図のように空間演出された「モノグラム・キャンバス(Monogram canvas)」では、ジョルジュ・ヴィトンが1896年に手掛けたモノグラムのキャンバスを展示している。パリ市立公文書館(Archives de Paris)で発見された1897年のオリジナルのサンプルは、今回が初公開となる。
展覧会の最後の部屋を飾るのは、「コラボレーション(Collaborations)」。草間や村上などアーティストたちとのコラボレーションアイテムや、世界的に大きな話題を呼んだ「シュプリーム(Supreme)」とのコラボレーションコレクションなどを万華鏡のような空間で展示している。その空間自体も圧巻で、来館者にブランドの創造性溢れる世界観の余韻を残す幻想的なインスタレーションとなっている。
展覧会開催に際して来日した「ルイ・ヴィトン」のダミアン・ベルトランCEO代理は、「ルイ・ヴィトンとしても日本の美術館でこのような展覧会を開催するのは初の試みで新しいチャレンジとなった。万国博覧会が開催中で世界から注目されている大阪で、さらにこの美しい美術館で展覧会を開催できたことがうれしい。ルイ・ヴィトンと日本との長く親しい関係が交差する対話の場であり、展覧会で表現される旅が、来館者の皆様の新たな旅のインスピレーションになることを願います」と語った。また、同展覧会のキュレーターであるフロランス・ミューラーも来日し、「ルイ・ヴィトンと日本との繋がりをストーリーとして魅せるためにテーマを表現できるアイテムを選びました。モノグラムは日本の鞘や紋にインスピレーションを得たと言われていて、そのモノグラムの始まりをテーマにしたインスタレーションもあります。この展覧会を通じて、ルイ・ヴィトンと日本の間にある愛を感じてもらえたら」とコメントを残した。
来場セレブリティ
なお、7月14日に行ったプレスイベントには、「ルイ・ヴィトン」のメンズクリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムス、アンバサダーである広瀬すずと平野紫耀、アントワーヌ・デュポンのほか、フレンド・オブ・ザ・ハウスを務めるKōki、ローラなど、華やかなセレブリティやゲストが数多く来場した。
 広瀬すず 広瀬すず
 平野紫耀 平野紫耀
 ファレル・ウィリアムス ファレル・ウィリアムス
 Kōki, Kōki,
 アントワーヌ・デュポン アントワーヌ・デュポン
 ローラ ローラ
 YUTA YUTA
 佐々木希 佐々木希
 堀米雄斗 堀米雄斗
 山本未來 山本未來
 Nissy Nissy
 福島リラ 福島リラ
 VERDY VERDY
 Awich Awich
 宮世琉弥 宮世琉弥
 野村康太 野村康太
 谷まりあ 谷まりあ
 THE D SoraKi THE D SoraKi
 横田真悠 横田真悠
 桜田通 桜田通
 河瀨直美 河瀨直美
 大平修蔵 大平修蔵
 ミチ、よしあき ミチ、よしあき
敬称略
■「ルイ・ヴィトン『ビジョナリー・ジャーニー』」展
会期:2025年7月15日(火)~9月17日(水)
会場:大阪中之島美術館5階展示室
ギフトショップは、同展の鑑賞時のみ入場可
開場時間:日曜日~木曜日10:00~17:00(入場は16:30まで)
金・土・祝前日10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日、7/22(火)
*7/21(月・祝)、8/11(月・祝)、9/15(月・祝)は開館
*災害やその他の事情により臨時休館する場合あり
観覧料:一般 2,000円(税込)、大学・専門学校生 1,500円(税込)、高校生以下無料*要事前申込・日時指定制・大阪市内在住の65歳以上も一般料金
*障がい者手帳所持者 (介護者1人含む)は観覧料の半額(要証明)。来館当日、2階チケットカウンターで販売。(事前予約不要)
販売場所:大阪中之島美術館チケットサイト、ローソンチケット
詳細はこちら
オーディオガイド:会場内にある案内にスマートフォンをかざし、手持ちのスマートフォンとイヤホンで利用。(無料)
お問合せ:06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
Courtesy of Louis Vuitton
