BUDDiiSスペシャルインタビュー Vol.2――BUDDiiS念願のパッケージシングル「SM:)LE」をリリースし、全国ツアーへ！！

――昨年5月のデビューから約1年3か月。新曲「SM:)LE」はBUDDiiS念願のパッケージシングルですが、むしろまだCDを出していなかったのが意外でした。

FUMINORI「僕らもそう思いました（笑）」

――やはり、うれしいものですか？

FUMINORI「もちろんです。曲に対する想いの強さとしては、CDになる、ならないは関係なくやってきているんですけど、（CDになることで）BUDDiiSの音楽というのが形として残るのは素直にうれしいですね。特に僕はCD世代なので、カップリングがあったり、ライブの模様を収録した特典映像が付くっていうのも、CDらしくていいなって。でも、まだ完成した盤を見ていない（※取材時）ので、正直まだ実感が沸いてないんですよね。実際に自分らが手にしたら、じわじわくるのかなぁと思ってます。楽しみだし、お店に並ぶことを考えるとすごくワクワクします」

MORRIE「CDをリリースすることって、アーティストなら一度は憧れるというか。僕とFUMINORI、それからKEVINはその経験があるんですけど、他のみんなはなかったので。特に「SM:)LE」は普段のBUDDiiSの象徴とも言えるような曲になっているので、それを僕らの1作品目として残せるっていうのは、僕もすごくうれしいです」

――お店に並んだら見に行ったり？

FUMINORI「僕、めっちゃ行くと思います（笑）」

――SHOWさんは「SM:)LE」を聴いてどんな印象を受けましたか？

SHOW「CDになる初めての曲ということで、“やっぱり明るい曲できたな！”って思いましたね。BUDDiiSのライブって、みんなを楽しませるってところが強いので、「SM:)LE」をライブでやるのもすごい楽しみ。激しく盛り上がるのとはまた違うタイプだとは思うんですけど、ライブをする上で重要な曲になってくるんじゃないかなっていうのは、聴いていて思いますね」

――振り付けもキャッチーなものになっているそうですが、TAKUYAさんはどう感じていますか？

TAKUYA「確かにサビの部分とかは真似してもらいやすいと思います。僕が踊りながら感じるのは、全体を通して歌詞と振りが連携していて、観ている方にメッセージが伝わりやすいパフォーマンスになっているんじゃないかなって。とにかく元気な曲なので、メッセージ性と同時にエネルギー的なものもみんなに伝えられたらって思いながら、ツアーに向けて練習してます」

――さらに、先ほどFUMINORIさんも触れていたカップリング曲の「RISE IN LOVE」についても教えてください。

FUMINORI「「SM:)LE」が聴いてくれる人の背中を押したり、寄り添ったりする曲だとしたら、この「RISE IN LOVE」は、僕の印象では、みんなを巻き込むというか。すでに振り付けも済んでいるんですけど、振りを詰めに詰め込んだ派手なパフォーマンスになっているんです。「SM:)LE」は曲調に合わせてゆったりしたところもありますが、「RISE IN LOVE」はしっかり踊っているので、観てても楽しいと思います」

――それは楽しみ！

FUMINORI「それこそ、カップリングということでライブでしか観られない曲になる可能性もありますし、なんだろう…よくありますよね？“カップリング曲をライブで観たら意外といい曲だった！”みたいな。そういうコアな楽曲になっていくんじゃないかなって。これから月日が経つごとに、みんなが好きになってくれそうな曲だなと感じています」

――異なる魅力を持った2曲ということで、歌い分けに苦労した部分や、自分なりにこだわったところはありますか？

MORRIE「「SM:)LE」に関しては、さっきFUMINORIが言った通り、寄り添う曲ということで明るく歌うことを意識しました。僕のパートで、サビに行く前に＜悲しいニュースが世界に溢れても　大切なもの探して＞って歌詞があるんですけど、普通だったら＜悲しいニュース＞というワードがあることで少しテンションを落として歌うと思うんです。でも、そこを僕は敢えて明るく歌いました。そういうことがあったとしても、希望は持っていたいと思ったので。勇気付ける歌詞に加えて、歌の表現としても希望を持たせるような歌い方にこだわりましたね。逆に「RISE IN LOVE」のほうは“ぼく節”な歌い方というか（笑）」

――自分らしい歌い方で臨んだ？

MORRIE「はい。レコーディングでも、歌のディレクションをしてくださる方から“ここはMORRIEに任せる”と言われたので。「SM:)LE」がBUDDiiSを象徴するような明るい感じだったので、「RISE IN LOVE」は“魅せる”という意味で、ちょっとカッコよく、セクシーに歌い上げました。「RISE IN LOVE」は振り付けも大人な感じなので、ライブでもこの2曲は対照的で面白いと思います」

――SHOWさんはレコーディングで印象に残っていることはありますか？

SHOW「僕、普段はボーカル担当なんですけど、今回の「SM:)LE」ではラップを担当させてもらっていて。歌っぽいラップとはいえ、普通の歌とは歌い方が全然違ったりするので頑張りました。他のラップメンバーとしっかり馴染むように、アクセントを強く歌ったりとかするのは挑戦でしたね。「RISE IN LOVE」ではラスサビの前のパートをいただいたんですけど、レコーディングのときに“「To The Top」の自分のパートみたいに歌ってほしい”と言われて。それをイメージしながら歌ったりしてみました」

――また、「SM:)LE」はミュージックビデオも撮影されていますが、どんな仕上がりになりましたか？

TAKUYA「今までよりもシンプルかつ個性が出ていると思います。これまでって、“ここでこう動いて”みたいな指示があったんですけど、今回はそれがなくて、“自分の好きなようにやってみて”って言われることが多かったんです。振りというより、曲に合わせてノってる自分を撮ってもらう感じだったので、それぞれの個性がわかる映像になったと思います」

――本作リリース後、8月28日からは初の全国ツアーがスタート。すでに今年は4月に中野サンプラザ公演、5月には横浜武道館公演を成功させたみなさん。公演を重ねるごとにというか、デビューからのみなさんを見てきて最近特に感じるのが、外見はもとよりパフォーマンス面での進化なのですが、何かそのきっかけとなるような出来事があったのですか？

FUMINORI「なんですかねぇ…でも、いろいろ変わってますよね。
　>>BUDDiiSスペシャルインタビュー Vol.1
　>>BUDDiiSスペシャルインタビュー Vol.2
　（encore初登場時の記事を見て）

この頃は垢抜けてない感じですし（笑）。でも、やっぱりこのときから今に至るまでの間に、人前に出ること、バディ（BUDDiiSのファンネーム）のみんなに面と向かって会う時間が多くなったので。僕たちも人間なので（笑）、自然と意識するようにはなった結果なのかなぁと思います」

――それだけ濃密な1年間を過ごしていたってことでもありますよね。

FUMINORI「そうですね。本当に濃かったです」

MORRIE「とはいえ、グループの在り方としては見た目の変化ほどは変わっていなくて。もともと仲が良かったのが、より深まったという感じですね」

――それは今日のみなさんの和気あいあいとした様子からも十分伝わってきます（笑）。

――TAKUYAさんやSHOWさんはパフォーマンスの面での変化って感じたりしています？

TAKUYA「ライブで言うと、表現の幅は広がったと思っていて。それは、会場の規模やセットが大きくなったこともそうだし、自分の中で表現できることが増えたり、いろんなジャンルの曲ができるようになったりと、いろんな理由があると思うんですけど。そういう意味で、ライブで表現できることの幅が広がったというのは、今年に入ってからすごく感じているところです」

SHOW「中野サンプラザ公演と横浜武道館公演って、1か月半しか期間が空いてないんですよね。中野サンプラザは、本当は今年1月にやる予定が、コロナの影響で4月に延期になって。その前のなんばHatch公演（「BUDDiiS vol 0.5 〜Osaka First Landing〜」）から半年以上、ワンマンライブができなかったなか、やっとの思いでできたライブで。逆に横浜武道館は1か月半でまた別のものを作るというので、グループとしても“やるしかない！”みたいな。その気合いと勢いが自分たちのパフォーマンスにも出て、すごく生き生きとしたライブだったように思いました」

――そうした手応えを感じている中でスタートする全国ツアー。どんな意気込みで臨むか、メンバーを代表してリーダーのFUMINORIさんから一言お願いします。

FUMINORI「初めてのツアーということで、僕らも初めてなことばかりではあるのですが、まずはご時世的にも5都市すべてを無事に完走したいっていうのが一番にあります。完走できるようにしっかり対策を取った上で、今回はやはりツアーなので、同じ曲でもそれぞれの場所で出るもの、感じてもらえるものが違うと思うんですよね。そういった部分を楽しんでもらえたら。それに、僕らが初めての土地に行くってことは、BUDDiiSを観るのが初めての人もたくさんいるはずだし、何度もライブに来てくださってる人でも、その会場がある土地に行くのは初めてってことも…。なので、今回の「BUDDiiS vol.03 Zepp Tour – JOURNiiY -」を通して、僕らと一緒に“旅”をして、楽しい思い出を作ってほしいなと思います」

（おわり）

取材・文／片貝久美子
写真／中村功

BUDDiiS「SM:)LE」インタビュー Vol.1

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