03 「Summer Party」

――新曲「Summer Party」は、まさにタイトル通りのサマーチューン。でも、テンション高めの夏というより、キャッチーだけどルーズなテイストのオシャレな楽曲ですよね。

池田彪馬「そうですね。だから、歌うときの自分のテンション感も高めっていうよりは、曲調に忠実にすることを意識しました。それに自分たちには、こういう気だるい感じの楽曲って今まであまりなかったので、レコーディングも気を張るというより、結構リラックスしながらできて。その結果、ここはこういう風に歌って緩急をつけたいなっていうようなことにもこだわれたんですよ。それだけに、今までとは違うアクセントが歌についているんじゃないかなって思っています」

田中洸希「まさに気だるい曲なので、僕も歌うときはグルーブ感を意識しました。それに自分はコーラスとかも担当しているので、そういう細かいところにも注目してもらいたいです」

――コーラスにもこだわったんですね?

田中「そうですね。他のメンバーの“かぶせ”とかも僕が担当させてもらったので、聴いていただくと、“あ、洸希やん!”みたいな楽しみ方もできると思います(笑)」

松村和哉「僕は今回リリックを書かせていただいたんですけど、以前『Force to Forth』の楽曲で作詞にたずさわったときは、それこそ練って練って考えて、4小節に3時間使うみたいな感じだったんですね。でも、今回はいい意味で普段使う言葉やわかりやすい言葉を使わなきゃいけないなって思っていて。とはいえ、ありきたりにはしたくなかったので、自分が持っているボキャブラリーの気持ちいいものの中からスッと出て来た言葉を使いました。そしたら30分くらいで書けたので、キレイにハマったなって思いますね」

――それは曲を聴いたとき、自分の中から自然に湧いてくるものがあったからですか?

松村「イメージしやすかったのかもしれないです。“あの子、気になるな”ってちょっと浮かれた夏の状況をイメージしたら(笑)、スッと出てきましたから」

――確かに、夏ってイメージが浮かびやすい季節ではありますよね(笑)。では、パフォーマンス面はいかがですか?

飯島颯「今言っていたように楽曲的にもわりと力が抜けていて気軽に聴けるものになっているので、振付も全体的にいい具合に力が抜けているんですよ。もちろん、その中にも力を入れるところは入れているので緩急はありますし、ソウルのノリや9人のフォーメーションダンスも入っている。だから、見ていても、すごく楽しめるんじゃないかと思います」

志村玲於「今回振付をつけていただいたのが、初めてご一緒するコレオグラファーだったんですよ。でも、事前にかなり僕たちの動画も見てくださっていたらしくて、スパドラらしいフォーメーションダンスもあれば、逆にスパドラでは今までやってこなかったソウル要素も入っているんです。それにサビはルーズなヒップホップで、みんなで踊れるようになっている。新しさとスパドラらしさっていうのがちょうどいいバランスになっているので、新鮮な驚きと安心感がある気がしますね」

――初めての方とご一緒したことは、みなさん的にもいい経験になりましたか?

志村「そうですね。先生本人も“俺、めちゃめちゃいい振りを作ったかもしれない”って言っていたんですけど(笑)、僕たちもそれは感じていたんですよ。だから、あとはみんなの前で生で披露するまでに、どれだけ自分たちのパフォーマンスを磨けるかっていうところだと思います」

伊藤壮吾「今、パフォーマンスのことを話していて何なんですけど、実はMV撮影の日が雨だったんですよ(笑)。だから、本当は外で撮る予定だったダンスのところが取れなくて…。映像を見ると晴れているように感じると思いますけど、それもライトの力です(笑)。ただ、MVの中にサングラスを使っているシーンがあるんですけど、それはたぶん雨じゃなかったら入らなかったシーン。そう考えると、撮影の日が雨だったからこそなので、たくさん見ていただけたら嬉しいですね」

柴崎楽「MVでダンスシーンがない分、ファンのみなさんはライブまでパフォーマンスを見る機会がないと思うんですよ。でも、サビの部分はカウントをタップリ使ってじっくり踊る感じになっているんですね。それまでがちょっとスピード感がある振りなので、そこでスローになることによって緩急が出るのが面白い。だから、そういう部分も見ていて楽しんでもらえるんじゃないかと思います」

――柴崎くん自身は、今回の振付を踊ってみて、どんなことを感じましたか?

柴崎「スローな分、振りの数が少なかったりするんですよ。だから、それをどう見せるか?っていう難しさはありました。でも、そのおかげで、今までとはちょっと違う見せ方の研究ができてよかったです」

古川毅「みんなが言っている通り、こういうスローなテンポだったり、ちょっとソウルの要素が入っている曲って、あまりスパドラでやってこなかったラインなんですよ。だから、現在進行形の連続リリースの中で、ずっと応援してきてくれた人たちに、また新しい一面を見せられるのはいいことだなって思っています。それに今回の連続リリースには、今まで僕たちのことを知らなかった人たちにも届けたいっていうテーマもありますし、自分たち自身が新しいものに向き合うことが成長に繋がるんじゃないかっていう思いもあって。そういう意味でも、この「Summer Party」は、やる意味をすごく感じる曲になりましたね」

――海辺も似合いますけど、ドライブにもピッタリな楽曲ですよね。

古川「いいですね。ぜひ、そういう感じで使っていただきたいです」

ジャン海渡「やっぱり夏って、誰もが楽しみたい季節だと思うんですよ。だから、この楽曲が、その想いをさらにプッシュできたらいいなって思っていますね」

――先ほど古川くんも言っていましたが、今回の連続リリースは、まさにスパドラにとってのチャレンジの場にもなっていると思うんですね。1曲1曲異なるテイストの楽曲を作ることで、スパドラの可能性を広げていっている気がするんです。そういうチャレンジをみなさん自身はどう捉え、その中で、自分たちのどういうところを発見できたらいいなって考えていますか?

ジャン「連続リリース自体もそうですし、そこで表現する音楽性に関しても本当に挑戦的なところが多いと思うんですね。だからこそ、それをやった意味をしっかり持ち帰らなきゃいけない。だから、連続リリースに対するBLUE(ファンの呼称)を含めた人たちの反応を見ながら、いい意味で、今まで築き上げて来たSUPERDRAGONの音楽と今回新しく挑戦していく音楽をうまく調和させていけたらいいと思っています。そうすることで、また僕たちの新しい武器が作れるんじゃないかと思いますから」

――なるほど。外からの見え方もちゃんと自分たちで受け止め、それを下敷きにして、また次のステップへ進もうと考えている、と。

ジャン「そうですね。連続リリースで新たなチャレンジをしていくことで、逆に今までのSUPERDRAGONの楽曲の良さみたいなのがわかる。それは聴いているみなさんにもメンバー自身にもあると思うんですよ。だから、反応を楽しみにしています」

松村「SUPERDRAGONには核みたいなものがあったと思いますし、今までは、そこから少し外れつつも、でも、SUPERDRAGONとして成立するよねっていうものをやってきていたと思うんですよ。ただ、今回はその“核”の外側を狙っている感覚があります。“これをやっておけば、絶対カッコイイでしょ!”っていうものをやるのは安心ですけど、今回はそうじゃないからこそ、新しい自分たちの見せ方みたいなものを研究していかないといけないので、11曲に緊張感がありますね」

――でも、それってやりがいもありますよね。

飯島「そうなんです。今回の連続リリースは、5月にリリースした「Brand New Music」から始まっているんですけど、毎回新たなコレオグラファーの方に振付していただいているんですよ。それも挑戦になっていますね」

――1曲1曲、全部違う方なんですか?

飯島「「Brand New Music」と「Cruisin’」は同じ方だったんですけど、今回の連続リリースから、わりと新たな出会いがたくさんあったんです。そういう方々は、パフォーマンスでの9人の生かし方もそれぞれ違っていましたし、それが僕たち自身、すごく勉強になっているんですね。だから、楽曲の挑戦と同時にパフォーマンス面での挑戦もあって、それが学びにもなっています」

――振付する方の視点が変わることで、みなさんにも発見があるんですね。

飯島「そうですね。ダンサーさんによって振付の得意ジャンルや好きな振付がありますから。だから、楽曲に合わせた振付をしていただいたのは、とても新鮮でした」

伊藤「連続リリースで楽曲が増えることで、今後はライブでの楽しみ方も増えるのかなって思いますね。夏にはたくさんライブがあって、そこではもちろん新曲もやりますから。その中に今までとは違う味が入ってくるのは、自分たちとしても楽しみです」

――今言っていた通り、7月26日からはSD会員限定ライブがスタートします。そのライブの見どころを教えてください。

池田「今回は“夏”が大きなテーマなんですよ。だから、夏に沿った企画もある。そういった意味では、いつものようなカッコイイをテーマにしたライブより、みなさんに寄り沿う形になると思うんです。きっと距離も近くなるでしょうし、みんなで楽しめる時間にもなると思うので、そこは素直に楽しみですね」

古川「SNSで、企画の募集もしてるんですよ」

池田「そうそう。ファンのみなさんが応募してきてくれた企画を元に僕たちが考えるんです。そういう一緒に作り上げる感じのところもあったので、ファンの方たちもすごくたくさん企画を送ってきてくれて。だから、選ぶ作業から楽しかったですね」

柴崎「「Brand New Music」も「Cruisin’」も「Summer Party」も、まだ生ではパフォーマンスしていないんですよ。その新しい曲をみなさんが初めて見たとき、どんな反応をするのか?それが僕自身楽しみですし、BLUEのみんなも楽しみにしてくれているんじゃないかと思います。「Summer Party」は夏らしい曲なので、今回のツアーにもピッタリですし、もちろん今までのカッコイイ曲もやるので、結構ギャップも見せられるんじゃないかと思う。だから、その場にいる誰もが楽しめるライブになると思いますね」

田中「本当にBLUEのみなさんに寄り添いたいですし、僕たちも一緒に、みんなでラフに楽しめたらなって思っています。SD会員限定なので、普段のツアーとはまた違った、昔からの僕らのノリみたいなのも出せますから」

――ワイワイ感、わちゃわちゃ感みたいな。

田中「そうですね。夏といえば、やっぱりお祭りじゃないですか。だから、BLUEの人たちは、このFCツアーで僕らと一緒にお祭りみたいに楽しもうね!っていう感じです。僕自身、お祭り大好きなので」

志村「今年は、今までやってきたことの延長線上にある新しいことというより、完全に新しいことをやってみたいと思っているんですよ。それが今回のツアーになるのか、それとも秋のツアーになるのかはわからないんですけど、本当に“今までのSUPERGRAGONでは見たことなかった!”って、みんなが思うようなこともやっていきたい。だから、今回のツアーだけじゃなく、これからの展開も楽しみにしていてほしいです」

古川「9月にもライブをやることは決定していて、そこではガッツリと僕たちらしいワンマンライブをお届け出来ると思うんです。でも、今回のSD会員限定ツアーは、それとは別。日ごろ僕らのことを支えてくださっているBLUEのみなさんに対して、“一緒に楽しいものを作ろうぜ!”みたいなライトなツアーになると思うので、肩ひじ張らずに来てもらいたいですね。もうセットリストも考えているんですけど、BLUEの方との間には阿吽の呼吸みたいなものも生まれますし、極端な話、身内ネタみたいなこともできるので(笑)、それも他のワンマンライブとは全然組み方が違っていて。だから、ここでまたBLUEとの絆が深まればいいなと思っています」

(おわり)

取材・文/高橋栄理子
写真/野﨑 慧嗣

Release InformationSUPER★DRAGON「Summer Party」

2022年713日(水)配信
SDR

02 「Cruisin'」

>>> SUPER★DRAGON × radio encore――連続配信 第2弾「Cruisin'」!
「Brand New Music」を皮切りに毎月新曲を連続配信リリースしていくSUPER★DRAGON。前作「Brand New Music」の飯島 颯、田中 洸希、池田 彪馬の3人へのインタビューに続いて、今回は、古川 毅、志村 玲於、伊藤 壮吾の3人が自由奔放にトークしているradio encoreで「Cruisin'」に迫ります!

Release InformationSUPER★DRAGON「Cruisin'」

2022年6月8日(水)配信
SDR

01 「Brand New Music」

>>> SUPER★DRAGON「Brand New Music」インタビュー
飯島 颯、田中 洸希、池田 彪馬の3人に“LIVE TOUR 2022 -F2F-”の手応え、そして新曲「Brand New Music」を皮切りに毎月新曲を連続配信リリースしていくこれから、を聞いた

Release InformationSUPER★DRAGON「Brand New Music」

2022年511日(水)配信
SDR

Live Information

SUPER★DRAGON Special Live 2022「Move On!!!!!!!!!」
【日程】
2022年923日(金祝) 大阪 なんばHatch THANK YOU SOLD OUT!!
2022年925日(日) 東京 豊洲PIT THANK YOU SOLD OUT!!

SUPER★DRAGON AREA SD会員限定 ONEMAN LIVE
【日程】
2022年726日(火) 大阪 BIG CAT
2022年727日(水) 大阪 BIG CAT
2022年728日(木) 愛知 DIAMOND HALL
2022年729日(金) 愛知 DIAMOND HALL
2022年84日(木) 神奈川 CLUB CITTA
2022年85日(金) 神奈川 CLUB CITTA
全公演SOLD OUT!!

関連リンク

一覧へ戻る