mixed by Barry Can't Swim『Late Night Tales』/BRALN72/Late Night Talesmixed by Barry Can't Swim『Late Night Tales』
デビュー作『When Will We Land?』はマーキュリー・ミュージック・プライズにノミネート。2025年にはセカンドアルバム『Loner』をNinja Tuneよりリリース。フジロックへの出演を果たし飛ぶ鳥を落とす勢いの世界で最もエキサイティングなエレクトロニック・アーティスト。エディンバラ出身のBarry Can't Swimが「夜聴き」コンピシリーズLate Night Talesに登場。Barryの幅広い音楽的嗜好と影響を体現した20曲収録で、Lance DeSardiの「Power of Suggestion」やDaniel AveryによるFactory Floorのリミックスといったハウスクラシック、Ronald Langestraatによるボズ・スキャッグスの70年代の大ヒット曲「Lowdown」のレフトフィールド的解釈な曲など様々で感情豊か、ムーディーなコンピとなっている。
Rashad『I Was Told There’d Be Gold』/EVTQ11/ELEV8TOR MusicRashad『I Was Told There’d Be Gold』
アメリカを拠点に活動するソウル、R&B、ハウスなどのクロスオーバーをスタイルとするDJ、プロデューサーRashadによる、音を通して語られる深く個人的な旅路にして長年にわたる三部作の完結編。ホームスタジオで自らコードやサンプルを組み立て、細心の注意を払って作り上げ、チョップされた楽曲たちは、時代を超越したブラックミュージック、クラシックなブレイクビーツ、ブラジリアンソウル、ハウスミュージック、R&Bのスロージャム、壮大なジャズオーケストラまでジャンル横断的で新しくも馴染みのある領域を開拓。多層的に重ねられたサンプリング、柔らかなブレイクビーツが有機的で深みのあるサウンドを構築している。
Kim Gordon『PLAY ME』/OLE2198CD/MatadorKim Gordon『PLAY ME』
説明不要のミュージックシーンにおけるアイコンKim Gordonによるソロ3作目となるアルバム。前作『The Collective』より引き続きリズム・ビート重視のサウンドスケープとなり、ノイズロック、アートロック、ヒップホップをモータリックにフュージョンさせ、サイケデリックなギター、ノイジーなエレクトロニクス、ポストパンク的なエッジを混交させたカオスを表出。ストリーミング文化・アルゴリズム時代の音楽消費や、経済的不均衡、民主主義の解体、AIによる文化の平準化に対する皮肉や挑発がテーマの根底にありながらも内的な人間らしいニュアンス、感情の身体性、肉体的ジャムセッションにより高揚した感情が作品全体を波打っている。
Shabaka『Of The Earth』/SR001CD/Shabaka RecordsShabaka『Of The Earth』
UKジャズ~エクスペリメンタルミュージックシーンで最も影響力のあるミュージシャンの一人、Shabaka Hutchingsのソロ3作目、自身で立ち上げたレーベルShabaka Recordsからの初リリース作品。構成される全曲を自身だけで書き、演奏し、プロデュースまで手掛ける極めてパーソナルな作品となっており、フルートやループのインプロビゼーション、ジャズとダンスの境界を行き来する。また彼にとって初となるラップにも挑戦しており、インスト中心であったこれまでのキャリアに文字通り新たな息吹が吹き込まれた。持ち運び可能な楽器や制作ツールを用いて、旅をしながら制作されたという今作は、伝統と実験が同居し、自己の音楽哲学をアルバムにそのまま落とし込んでいる。
Saint Abdullah&Jason Nazary『Wiretaps For Oral』/DISC35/DisciplesSaint Abdullah&Jason Nazary『Wiretaps For Oral』
Mike ParadinasのPlanet Mu、Will BankheadによるThe Trilogy Tapesからのリリースでも知られるイラン系カナダ人兄弟、Saint Abdullahとジャズドラマー、Jason Nazaryによるコラボアルバム第2弾。2023年作『Evicted In The Morning』の続編で、現れては消えるエクスペリメンタルなサンプリングコラージュの中に現れる規則性のあるリズム、そしてフリージャズのような展開。ポストモダンな音の遊びではなく、現代の社会構造における感情の層、構造を形作っている。
Flying Lotus『Flying Lotus / BIG MAMA』/BF157BR/BrainfeederFlying Lotus『Flying Lotus / BIG MAMA』
ロサンゼルス出身の音楽プロデューサー、DJ、ラッパー、映画音楽家、映画監督とマルチな才能を見せ続け、Brainfeederの首魁、Flying Lotus自身の名義によるレーベル初の記念碑的作品。全7曲、約13分のひと続きの構成で展開される本作はループを一切使用せず、すべての小節が異なるという大胆なアプローチのもと、超高速かつマキシマリストなエレクトロニック・エネルギーが炸裂。ブレイクコアやIDMを自在に横断する、ダンサブルで遊び心に満ちたサウンドが詰め込まれている。
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