――「Like」のMVがすでに公開されていますが、みなさんの“Like”が詰まった内容になっているのでは?

栗田航兵「撮影をしたときに、エレガントなセットのなかで、カジュアルな衣装がミスマッチという、ほんのりとした“違和感”があったんです。そこに中毒性を感じていたんですよね。THme(OCTPATHのファンネーム)もそこを感じてくれたらしく、“通じ合っているな”って思いました」

――それぞれが好きなものを持って撮影していますが、自己申告制ですか?

太田駿静「はい、僕はネックレスです。なぜかSNSで“なんだ?”ってざわついちゃったんですが(笑)。シンプルに光っているジュエリーが好きなんですよ」

四谷真佑「最初、みんなに“椅子?”って言われていたよね。ただ座っているだけなのに(笑)」

太田「答えは意外とシンプルで。申し訳ないね(笑)」

――古瀬さんの青いバラはとても素敵でした

古瀬直輝「これは、THmeに感慨深いんじゃないかなと思って選びました」

――古瀬さんは、「PRODUCE 101 JAPAN Season2」の1分PRの時に青いバラの花言葉にまつわる話をしていましたよね。

古瀬「はい。花言葉は、夢は叶う、奇跡というものなんです。みんながそこに気付いてくれてすごくうれしかったですね」

栗田「すごく素敵なエピソードだよね」

古瀬「僕にとって、最初に好きなものを聞かれたときに、いろいろあるからどうしようか悩んだんです。でも、THmeのみんなと通じ合えるものがいいなって思ったときに、すぐに青いバラが浮かんだんです。僕が大切にしているものを、THmeが好きになってくれたのは、本当にうれしかったです」

高橋わたる「それにしても、大きな花束だよね」

古瀬「うん。こんなに大きな花束を持ったことがなかったけど、これはTHmeへのプロポーズだと思って撮影をしました(笑)」

高橋「僕もあの薔薇を持ちたかった~!」

小堀 柊「いつもTHmeに“プロポーズしたいな~”って言ってるもんね(笑)」

高橋「うん、そうそう!(笑)」

古瀬「そんなこと言ってるんだ(笑)」

小堀「でも、サッカーはわたるくんにしかできないことでしょ」

高橋「まあ、そうですね(笑)。僕は一発OKでしたしね。回数はいらないっす!」

小堀「カッコいい~!僕はテニスだったんですが、コートでしかやったことがないので、ビルの壁に向かってサーブを打ってくれといわれて戸惑っちゃって。スタッフさんに布団を広げてもらってそこにサーブしたんですが、空間察知能力がブレて、スタッフさんの顔のすぐ隣に球が当たってギャー!って叫びながらやっていました(笑)」

四谷「僕もいろいろ考えたんですけど、やっぱり抹茶アイスより好きなものはなかったので、それを選びました(笑)。でも、食べるか差し出すかしかできなかったんですよね」

栗田「逆に難しそう!」

四谷「うん。食べる時もいろんな角度で食べて、下にビニールを敷いて、ポタポタ垂らしながらカッコよく食べました」

――あくまでも抹茶アイス好きを貫くんですね(笑)。

四谷「当たり前です!いつか茶畑から抹茶アイスを作りたいんですよ」

小堀「それ、ずっと言ってるよね」

海帆「めちゃくちゃ手間がかかるよね」

栗田「だとしたら、居場所はここじゃないんじゃ……(笑)」

四谷「えっ!いや、アイスを作るアイドルは存在できます(笑)」

――夢はいくらあってもいいですからね。空港の売店で売る日を楽しみにしています(笑)。

海帆「僕は得意のスケートボードをやらせてもらいました。でも、ホテルのなかでやったことがなくて難しくて!」

小堀「やったことがないところでやるって難しいよね」

――ふつうホテルの中でのスケートボードは許されないですから(笑)。

海帆「そうですよ(笑)。しかも、壁がガラスで、一歩間違えたら器物破損で訴えられちゃうところだったので、ちゃんと保険に入っているか確認したかったですね」

――そう考えると、カメラを構える栗田さんがいちばん気軽だったのでは?

栗田「その通りです!でも、ひじ置きを置いてもらって、構えるところから1ミリもずらさないでと言われていたので、何度も撮り直しました。僕がカメラを覗くことでストーリーが始まるのでちょっと緊張しましたね」

太田「なんか、今の話を聞いていて、僕がいちばん簡単だったかもって思っちゃいました(笑)」

――あははは!今回のMVは、人気振付師のLyle Benigaさんによるものですが、いかがでしたか?

古瀬「振り付けをするために、海外から来日してくださったんです。これまで海外の振付師さんからはコロナ禍ということもあり、映像をもらって振り付けをいただくという機会が多かったのですが、今回は直接振り落としをしてもらったのでうれしかったですね。ただ、ムズい!」

海帆「バイブスやマインドのアプローチが全然違うんですよ。ピュアに楽しんでいるけど、めっちゃ難しくて。音楽にどれだけ乗れているかというのが大事なんです。すごく刺激的な時間でした」

四谷「英語は全部海帆くんが通訳してくれたんですよ」

――え、通訳さんじゃなくて?

栗田「僕たちもいると思っていたんです。そしたら“海帆、通訳して!”って言われてて(笑)」

海帆「ドキッとしましたね(笑)」

栗田「海帆くんは日常会話だけじゃなくて、ダンスの専門的な言葉も分かっているのですごく助かりました」

小堀「ドギーとシェイク、ロボコップなど、やったことのないダンスの技が多かったので、これまで経験が少なかったメンバーは苦戦しましたね」

栗田「新しい動きだったからね」

小堀「ダンス歴の長いメンバーに教えてもらいながら頑張ったのでぜひみてもらいたいですね。ドギーはまだ下手だけど、シェイクは完璧です(笑)」

古瀬「振付師さんは、振り付けを伝えるのがメインなので、細かいところはかなり苦戦したと思うんですよ」

栗田「頭でその動きは分かるんです。でも映像を見たら、まあ、ひどい!(笑)」

小堀「気持ちで乗り越えたよね」

栗田「うん。でも、振付師さんがすごく楽しんでやっていたので、僕たちも純粋に楽しかったですね。あらためてダンスが楽しいなって思うことが多かったので、すごくいい経験になりました」

太田「一緒に踊りたくなるようなダンスだよね。キャッチーな振りは、曲とマッチしているので、見どころがたくさんあると思います」

四谷「最初は振り入れに対して不安要素が大きかったんですが、Lyleさんはすごく優しくて、僕たちを肯定しながら教えてくれたんです。明るくなれるダンスですし、THmeのみなさんも覚えやすいと思うので、ぜひ真似をしてもらいたいですね」

高橋「“Likeダンス”だよね。やるだけで元気が出るんですよ。自然と笑顔になれるので、一度試しにやってほしいですね。きっと“たの真佑!”ってなるので」

――その“たの真佑”ってフレーズは、流行らせたい方向ですか?(笑)

高橋「いや!“Likeダンス”を流行らせてください」

四谷「ぜひそれでお願いします(笑)」

――それにしても、すごくポジティブな曲ですよね。

栗田「そうですね。歌詞でも、パフォーマンスでもストレートに気持ちを伝えられているので、どんな場面で聴いても良いですし、たとえ悩んでいてもハッピーになる曲だと思うんです。さらにやる気のある時に聴いてもらえたらさらにアガると思うので、モチベーションをつねにあげてくれる曲だと思います」

古瀬「あまり堅苦しくない歌詞がいいですよね。ライブをしながら僕たちも歌うんですが、他の子が歌っている姿を見て和むんですよ。それもこの曲のいいところだなと思っています」

太田「パフォーマンスをしていて、いろんな表情が出せる曲だなって思うんです。一緒に踊ろうと思えることもあれば、セクシーにもなるし、鋭い目をした踊りにもできるなと思うんですよね。すごく面白い曲になりました」

――「BUMP」についての印象はどうでしょう

小堀「この曲は、歌詞もカッコいいですし、インストを聴いてもらっても楽しめる特徴的な曲なんです。何度も聴けば聴くほどに良さが伝わってきて、中毒性のある曲だと思うので、そこに注目してもらいたいですね。あと、「BUMP」は“進撃のOCTPATH三兄弟”の末っ子なんです」

――ん?えーと……

高橋「まあ、そうなりますよね(笑)」

小堀「「IT’S A BOP」「Wild」と、この「BUMP」で男らしい迫力のある僕たちを見せることができますし、ライブ映えする曲にもなっているので、ぜひライブに来てもらって、これらの曲を聴いてパワーをもらって帰ってもらえたらうれしいですね」

高橋「この曲は、直輝くんが振り付けをしてくれるんですが、まだ見られていないので楽しみで眠れないんです!」

四谷「だとしたら、だいぶ寝てないね(笑)」

古瀬「いま、最終段階になっているのでもうちょっと待ってて」

四谷「実は、ダンサーさんに振り落としをしたときに、かなりてこずったと聞いていて、“プロもてこずるダンスってどんなんだろう?”って怖がっています(笑)」

小堀「ダンサーさんも踊れないようなものを作っているってこと?」

古瀬「あははは!「Playboy」は、当時のメンバーのレベルに合わせたものを作ったんですが、それから1年が経ち、みんながちゃんと成長しているので、ハードルが上がっちゃったんですよね。期待を込めて、難しくなっちゃいました(笑)」

高橋「今度は練習で眠れなくなるかもしれない(笑)」

四谷「あははは!この曲の歌詞って、あまり固有名詞が使われていないんですよ。だからこそ、いろんな捉え方ができるんです。その時の心情や状況でいろんな捉え方ができるのですごく好きな曲になりました」

――「All Day All Night」は、「雨」のアフターストーリーになるんですよね?

太田「はい。そう思って聴くと、この主人公はすごく重たい男なんですよ。で、歌は語尾を揺らすところが多くて苦戦しました。メロディとフロウ、遅取りのあたりに苦戦したんですが、そのおかげでかなり気持ちがいい曲になったので、楽しんでもらいたいですね」

小堀「カラオケとかで歌ってもらえたらその難しさに気付くんじゃない?」

太田「そうだね。それにしても、この3曲がまったくタイプの違う曲だから、好きな曲を探してほしいですね」

海帆「歌い方はR&B調で、サビもレイバックして遅取りしているんです。そこが楽曲にマッチしていていますし、より可能性が広がった曲なので、新たなOCTPATHの一面を感じてもらえたらうれしいです」

――THmeの反応が楽しみですね。では、いま、みなさんのLikeなものを教えてください。

四谷「シンセサイザーの音が好きです。いま、時間が空く度に作曲をしているんですが、まだ知識がないので、欲しい音をいつもかなり探すんですよね。その時に、ドンピシャでみつかったのがシンセサイザーの音色だったんです。すごく気持ちがよかったですね」

小堀「いつ聴けそう?」

四谷「まだイントロだけ(笑)。でも思った通りの音で曲を作れるとすごく楽しいので続けていきたいですね」

太田「僕は最近靴下にハマっているんです。いつもは黒がベースだったんですが、お店に入っていろんな靴下を見るようになりました」

――今日は紺にワンポイントの靴下ですね。

太田「これもお気に入りです。あとは、デザインや生地の質感なども見るようになりました」

栗田「黄色い靴下を欲しがっていたよね?」

太田「買いました!差し色にちょうどいいので、さらにハマりそうです」

小堀「僕は料理です」

一同「えーっ!」

小堀「なに、その反応!」

四谷「それって未来の話?(笑)」

小堀「まあ、これからしたいって話」

四谷「なるほど(笑)」

小堀「番組やYouTubeの企画で料理を経験していくうちに、楽しいなって思うようになってきたんです。それに、自分の脳内にある映像を再現すると、毎回美味しくできるんですよ」

高橋「センスがあるのかもしれないよね」

海帆「僕は街の匂いかな。季節ごとに違うんですよ。最近は冬の空気の匂いになってきて、すごくいいなって感じるんです」

小堀「わかる!冬だなっておもうよね」

海帆「そうそう。金木犀とかね」

栗田「僕はジュエリーかな。これまではとくにプチプライスのもので良かったんですが、先日おばあちゃんにネックレスを貰ったんです。実際におばあちゃんが着けていたもので、すごく素敵だったんですよ。それを付けていると、気持ちがシュッとするので、いつか自分でいいアクセサリーを買えたらいいなと思いました」

高橋「僕は都市伝説にハマっています。朝起きて、動画を見て、お風呂の中でも見るくらいですね。いま、日本も世界も大変なんですよ!火星に移住したほうがいいかも(笑)」

栗田「騙されやすいタイプだな(笑)」

高橋「信じるか、信じないかは、あなた次第です!」

古瀬「めっちゃ信じてるじゃん(笑)。僕のLikeはパンダです。笹を器用に食べるのがかわいいんですよ。ニュースで流れる度にほっこりしながら見ています」

海帆「次にMVを撮影するとき、駿静は靴下を片手に持っているかもしれないね」

太田「あははは!そうかも!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/野﨑慧嗣

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