──「私はオバさんになってる」は、最高にHAPPYで素敵な楽曲ですね!
TakassyTakassy「ありがとうございます。私たちが2022年にリリースした「オリビアを聴きながらを聴きながら」と同じように過去の名曲をオマージュするシリーズとして、「私はオバさんになってる」というタイトルの曲を作りたいとメンバーに話していたんです。このタイトルが思いついた時点で、絶対に面白い曲になると思って。でも、当時はどんなメッセージにするかまでは考えていなかったんですよ。そんな時に、SNSで“若い子がオバさんと言われたり、自虐でオバさんと言っている人を見ると、将来に期待が持てずに絶望しかない”という書き込みを見つけて。それなら、誰しもいずれは年齢を重ねていくのは間違いないから、“年を重ねることがいかに面白いのかを曲にしよう、そうすればこの面白いタイトルが活きる”と思って作り始めました」
HIDEKiSMHIDEKiSM「「私はオバさんになってる」って本当に面白いタイトルですよね。最初にこのタイトルを聞いたときに爆笑しました! 以前、「オリビアを聴きながらを聴きながら」を配信したときも、タイトルのインパクトで話題となって、しまいには原曲を歌う杏里さんからメッセージも頂きました。今は昭和歌謡や平成の曲がまた話題になっていますし、時代は回るという部分も含めて、「私がオバさんになっても」の主人公が実際にオバさんになったことを想像して、とにかくワクワクするような曲になっているので、たくさんの人に面白がってもらえると嬉しいです」
──森高千里さんからメッセージをもらえたら最高ですよね。
Takassy「嬉しいですね! 森高さんは音楽番組で司会もされているので、いつかコラボしてみたいと思っているんですが、なによりも森高さんがオバさんになるどころか、どんどん若返っていて…!」
HIDEKiSM「「私はオバさんになってない」って曲を歌ってもらわないと!(笑)」
一同「あはは!」
Kamus──サウンドもとても元気になる仕上がりで気分が上がりました!
Kamus「いいですよね! “自分を変えるためにメイクをする”と歌った「豪華ネェサン」や、“みんな関係なく弾けようぜ!”と歌っている「誕生誕生Birthday」のように、キャッチーな曲はより多くの人に刺さると思いますし、この「私はオバさんになってる」は、若い子にオバさんの楽しさを伝えるのはもちろん、老若男女問わず、素敵にHAPPYになれる曲だと思いました。<オバさんもオジさんもオバさん!>という煽りの歌詞があるくらいです(笑)」
──ENVii GABRIELLAには今教えていただいた曲を含め、とても元気になれる楽曲が多いですが、YouTubeのコメントには、“人生を救ってもらった”というとても熱いものも多いですね。制作時の意図以上に広がっている実感があるのではないでしょうか。
Takassy「そうですね。ENVii GABRIELLAを結成した頃は、“私たちがやりたいからやる”というパッションで突っ切っていました。でも、YouTubeをしたり、リリースした楽曲に頂くレスポンスで、“私たちがやっていることが誰かのためになっているんだ”、“共感してもらえるんだ”と思えました。それからは、少しずつ私たちの中の気持ち、考え方やモチベーションなどが変化していきました」
──いいエネルギーの交換ができているんですね。大きなキャパの会場でのライブも経験し、「私はオバさんになってる」がリリースされたことは、たくさんの人に希望を与えるように感じました。
Takassy「“希望”と楽曲が、一見結びつかない楽曲ではありますけど(笑)。この曲の歌詞を書くときに、「私がオバさんになっても」の主人公が今、一体どうなっているのか?というストーリーにしようと思ったんです。もちろん、年齢を重ねて、結婚する、しないの自由もありますし、どんな大人になっていくかはわからないので、それだけで1曲を仕上げるのもどうなんだろう…と思ったので、1番は長年寄り添った相手に対して、2番以降はその周りの環境や友だちにフォーカスを当てた歌詞にしました。1番では、相手の思考を先回りしたり、軽く受け流したりと、本当に月日を積み重ねないと味わえない、到達できない関係性を描きました。これこそがオバさんになったからできることだと思います」
──確かに! 私もオバさんになってから、ものすごくいろんな人たちに世話を焼いてしまうからこそ、“あ、この曲は私の曲だ”と思いました(笑)。
Takassy「そう思ってもらえることが一番嬉しいです。どの曲もそうですけど、“これは私の曲”と思ってもらえるくらい自己投影してもらえたり、共感してもらえるのは、すごく嬉しいです」
Kamus「私は<私は最強になってる>、<生き様全部愛してる>というところがすごく好きです。…エンガブの設定上、私はずっと二十歳なんですけど(笑)、オバさんと言われるような年齢になって、いろんな方と出会った中で、自分と他人を比べた時期もあったり、“オバさんになりたくない”と思っていたこともありましたけど、結果的に今、すごく楽しいです。その時に、<私は最強になってる>、<生き様全部愛してる>って、私自身を否定する言葉ではないからこそ、すごくいいと思っていて。踊っている時も、ここはボーカルのジャマにならないように口ずさんでいます(笑)」
──“最強”って感覚、すごくいいですよね。
Kamus「本当にそう思います。私はよくゲームをするんですが、騎士や魔法使いの他に、オバさんという職業があってもいいと思うくらい強いと思っています」
──そうですよね! オバさんは全部まかなえそう!(笑)
Kamus「でしょ!? 救助から戦闘まで全部やりそうな感じがすごくいいですよね」
HIDEKiSM「私は2番の<会える頻度 場所とか話すこと 年々変わってく>というフレーズが好きです。実はそこのコーラスで“保険と税金”って言っています(笑)」
──あはは! 最高ですね!
HIDEKiSM「会話の内容って、年齢と共にどんどん変わっていくことを感じていて。若い頃は恋愛話や、くだらないことだったのが、年齢を重ねると“情報共有”が大事になってくるので。そうすると、意義ある話のなかにくだらなさもありますし、年齢を重ねているから知識も豊富になっていて。保険と税金の話も、ネガティブに聞こえるようで、生きていく上では絶対に必要ですし! そういうことをシェアしつつ、一緒に生きている、一緒に楽しめているという歌詞がすごく好きです」
Takassy「私は自分で曲を作っているから、どこも気に入っていますけど、Dメロの<ずっと一緒ってこういうこと!>が好きです。付き合いたてのときの“ずっと一緒にいようね”という約束って、果たされるときは死ぬ時なんです。途中で別れると、ずっと一緒ではなかったってことですし。なので、若い頃に付き合い始めて、「私はオバさんになってる」の主人公が到達したところって、年齢を重ねないと到達できないことなので、これが最大級のマウントになるんです」
──オバさんじゃないと言えない言葉ですよね。
Takassy「言えないです! “ずっと一緒”って30年寄り添っている人が言わないと説得力がないです。それがすべてこの1行に表れていると思いました」
HIDEKiSM「サイパンに泳ぎに連れて行ってもらえていないかもしれないけどね(笑)」(「私がオバさんになっても」参照)
Takassy「でも、自腹でもっといい場所に行けるようになっているかもしれないし(笑)」
Takassy「いまはドバイよ、ドバイ!(笑)」
──最高ですね。結婚がゴールではないですから。
Takassy「そうですね。そこから続けていくことが大事です。私たちのファンの方って、お子さんが大きくなられて、第二の青春を楽しんでいる方がたくさんいるんです。でも、そこに到達するのって、並大抵の努力ではないと思うと、すごい事だと思います。年齢を重ねて、今をすごく楽しんでいる姿が伝われば嬉しいです」

──特にみなさんのライブは本当に楽しいライブですが、ライブに対しての想いはどう変化してきましたか?
HIDEKiSM「最近、自分たちがより楽しんでいるところを見てもらわないと、お客さんも楽しめないだろうなって思うようになりました。例えば、お酒はどこで飲んでも味は一緒ですけど、それなのにどうしてお店に飲みに行くのか?を考えたときに、そのバーが面白かったり、楽しいからなんですよね。場所でどんどん味が変わっていくんです。音楽もきっと同じで、ライブに来てくださる理由は私たちが楽しんでいる姿から、想いが伝わっているからだと思っています。そうしていくうちにお客さんがどんどん増えてくれているのは、音楽の力がちゃんと届いているからだと実感しています」
Kamus「ライブで「私はオバさんになってる」を初披露したときに、“オバさん!”というコールを、初披露なのに大声で叫んでくれたんです! 3月末に姫路のフェスに出演した時も、エンガブを知らない人たちがすごく楽しそうに叫んでくれました。それを受けて、もっとこの曲の露出を増やすことでどんどん元気を届けていきたいと思いました。みなさんも、1回のライブで一生分の“オバさん”を叫んでほしいです!」
Takassy「私はライブに対してのスタンスは変わってはいないですけど、毎回お客さんの期待を上回るライブ、予想を裏切るライブを必ずやっていきたいです。そこだけは徹底しています。そうすることで“常にファンの人たちのことを考えてやっている”という証明になるので、これからもずっと続けていきたいです」
──では、みなさんが年齢を重ねたからこそできるようになったことを教えて下さい。
Takassy「これは以前からですけど、忖度をしなくなりました。もともと自分の意見を貫く大事さ、伝えることの大事さは分かってはいました。でも、どうしてもそこで顔色をうかがって相手に合わせてしまったが故の失敗や、後悔を重ねてきたので。自分で意見を曲げたからこそ、それは自分のせいになるので、ちゃんと言動と行動に責任を持つことが、あとあとの満足度や結果に繋がっていくんだと感じています」
Kamus「私は真逆で、手放すことを選択するようになりました。以前は自分の意見を通したいからこそ、聞いてもらうために何度も提案をしていました。でも、最近は一旦、自分の意見を横に置いて、相手方の提案に乗っかって、一緒にモノ作りをすることを覚えました。我の強さが少し柔らかくなって、あえて手放す選択ができるようになった気がします。そうすることで、すごくラクになってきました。自分が穏やかになることで、周りと馴染むこともできて、いい意味でオバさんになったと感じています(笑)」
──それは間近にいるお二人も感じることですか?
Takassy「もちろんです。私たち、来年に結成10周年を迎えるんです。10年も同じ人たちと続けるって、本当にすごい事だと思います。それは大人にならないとできないことですし、若い時に組んでいたら、速攻解散していたと思っていて(笑)。この3人で10年続けてきたことがオバさんになったことの証明です(笑)」
──最高の証拠ですね。HIDEKiSMさんはいかがですか?
HIDEKiSM「今、二人が言っていたことはどちらもわかりますし、伝えるにあたっての言葉の選び方がすごくオバさんになったと思っています(笑)。と言うのも、経験談や、他人からの言葉の引用、過去の統計など、より知識や知恵がなければできなかったことができるようになってきました。今、大学受験を控えていてる私の甥っ子が、将来芸能の道も視野に入れているようで、私に進路相談をしてくれたんです。その時に、実体験からのアドバイスをちゃんとできたことがすごく嬉しかったですし、甥っ子も、しっかり響いてくれたようでいい顔をしてくれていました。その他にも、理論づけた話ができるのは、経験があるからこそなので、改めてオバさんになってよかったと思いましたね。甥っ子には最後に“次はお前の番”と言っておきました!」
Takassy「オバちゃん!」
HIDEKiSM「オバちゃんっぽいよね!(笑) でも、楽しそうにいろんな仕事をしているオバさんが近くにいるのってすごく大事だと思っています」
──今後も、J-POP名曲シリーズは続きそうですか?
Takassy「もちろんです! でも、ネタバレになるので言いません!(笑) それに、これって言ってしまえばオヤジギャグですよね? それを言い出すのは年齢を重ねたってことなんです。こういう曲を作っていること自体がオバさんなんです」
──この元ネタを知っていて盛大に笑っている方もオバさん…!
Takassy「そう! お仲間!(笑) 言葉遊びが楽しくなっていくのも、オバさんの証拠ですし、寄席や落語が好きになるのもそういう理由があるかもしれないですよね」
──なんだか、老後が楽しみです!
Kamu「迷惑かけないおばあちゃんになるわよ!」
一同「あはは!」
(おわり)
取材・文/吉田可奈
写真/中村功
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION

ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋」
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.36 in 静岡」
2026年5月9日(土) 静岡 LIVE ROXY SHIZUOKA
OPEN 14:00 / START 14:30 OPEN 17:00 / START 17:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.37 in 名古屋」
2026年5月10日(日) 名古屋 ダイアモンドホール
OPEN 16:00 / START 16:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.38 in 西川口」
2026年5月16日(土) 西川口 LIVE HOUSE Hearts
OPEN 14:30 / START 15:00 OPEN 17:30 / START 18:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.39 in 長崎」
2026年5月23日(土) 長崎 DRUM Be-7
OPEN 17:30 / START 18:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.40 in 福岡」
2026年5月24日(日) 福岡 DRUM Be-1
OPEN 16:00 / START 16:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk 「エンガブの部屋 Vol.41 in 広島」
2026年5月30日(土) 広島 LIVE VANQUISH
OPEN 17:30 / START 18:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.42 in 高松」
2026年5月31日(日) 高松オリーブホール
OPEN 16:00 / START 16:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk 「エンガブの部屋 Vol.43 in 仙台」
2026年6月6日(土)仙台 Rensa
OPEN 17:30 / START 18:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk 「エンガブの部屋 Vol.44 in 青森」
2026年6月7日(日)青森 Quarter
OPEN 16:00 / START 16:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.45 in 帯広」
2026年6月19日(金)帯広 MEGA STONE
OPEN 18:30 / START 19:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.46 in 札幌」
2026年6月21日(日)札幌 cube garden
OPEN 12:00 / START 12:30 OPEN 15:00 / START 15:30
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.47 in 大阪」
2026年6月27日(土)大阪 BIGCAT
OPEN 17:30 / START 18:00
ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.48 in 神戸」
2026年6月28日(日)神戸 LiveHallクラブ月世界
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ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.49 in 新横浜」
2026年7月4日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
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ENVii GABRIELLA Special Live&Talk「エンガブの部屋 Vol.50 in 柏」
2026年7月11日(土) 柏 PALOOZA
OPEN 14:30 / START 15:00 OPEN 17:30 / START 18:00
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