──令和7年7月7日に「miss you」で配信デビューをしたCLASS SEVEN。encore初インタビューなので、まず、皆さんが芸能界に入ったきっかけ、アーティストを目指したきっかけを教えてください。

中澤 漣「僕はダンスをしていたのですが、テレビに出ているアーティストさんたちを見て“自分もこの人たちのように、僕のダンスで勇気を与えられるパフォーマンスがしたい”と思うようになりました。そしたら、TOBEのオーディション開催を知ったお父さんが、応募してくれていたんです。前日に“明日オーディションがあるから行ってみない?”」と言われて…。驚いたんですが、“チャンスだ!”と思って、オーディションを受けて、今、ここにいます」
──お父さんが応募していたことは知っていたんですか?
中澤「全然知らなくて。でもすごく良いチャンスをもらったと思いました」

横田 大雅「僕は小さい頃、マイケル・ジャクソンに憧れていました。その後、いろいろな音楽番組を見ているうちに木村拓哉さんにものすごくハマってしまって“自分もこの業界に入りたい”と思うようになりました。もともと人の笑顔を見ることが好きだったので、“木村拓哉さんのように、人を笑顔にさせるお仕事ができたらな”って」
──ちなみに、木村拓哉さんにハマったのは、歌って踊る姿を見てですか? それともドラマや映画などでのお芝居を見て?
横田「全部です。でも、最近はまたお芝居を見るようになって、もともとどハマりしていましたけど、さらにハマっています。男の中の男。完璧な人です」

高田 憐「僕は家族に恩返しをしたくてTOBEのオーディションに応募しました。家族には本当に感謝していたので、何かの形で恩返しができたらと思っていて。それまで歌もダンスもやったことがなかったんですけど、実際にお客さんを前にして歌ったり踊ったりすると、“お客さんを楽しませるってこんなにも楽しいんだ”と知って…。この業界に入れてよかったと思っています」
──ご家族は、今の⾼⽥さんの姿をご覧になって何とおっしゃっていますか?
⾼⽥「最初は“頑張ってね”くらいだったんですけど、デビューすることが決まって“本当によく頑張ったね!”って言ってくれました」
──ちゃんと恩返しできていますね。
⾼⽥「いえ、まだまだです。この仕事で自立しないと!」

大東 立樹「僕がこの業界に入るきっかけになった尊敬するアーティストさんは何人かいるんですが、日本のタレントさんで言うと、社長(滝沢秀明氏)です。テレビで見て、キラキラしていた…というか、僕にとっては輝きすぎていました。ずっと雲の上の存在だと思っていたので、出会えて、今こうやって直接一緒にお仕事ができていて…勝手に運命を感じちゃっています」
──それを社長に伝えたことは?
⼤東「ないです。たぶん、こういう場で言ったのも初めてじゃないかな?」
──じゃあこの記事で初めて社長に伝わるかもしれないですね。
大東「恥ずかしいです…。でも社長には本当に感謝しています。社長がいなかったら、僕は普通に受験していたと思うので。社長に夢をいただいた分、何年かかるかわからないですが、これからは僕が社長みたいな存在になりたいと思っています」

髙野 秀侑「僕がTOBEに入るきっかけになった出来事は、Novel Coreさんのバックダンサーを務めたことです。Novel Coreさんの来てくださっているお客さんに対する想いが本当に熱くて…後ろから見ていてもその熱量は伝わってきて、“こういうアーティストさんになりたい”と思いました。でもすぐには行動できなくて。そのあと、ずっと習っていたダンスの先生が“TOBEっていう事務所が新しくできたんだけど、オーディション受けてみない?”と言ってくださって、“やってみよう”と自分で応募したのが入ったきっかけです」
──CLASS SEVENを結成してから、Novel Coreさんには会ったり話したりは?
高野「できていないんです。以前、別の取材でこういったお話をさせていただいたときにInstagramのストーリーにあげてはくださったんですけど。もっと成長して、追いつけるように頑張ります!」

近藤 大海「僕は、“芸能界は縁のない世界”…自分が芸能界で活動するなんて思ったこともなかったんです。だけど、高校の先生に“オーディションを受けてみろよ”と言われて、“やるだけやってみようかな?”と思って応募しました」
──学校は、芸能や芸術系だったんですか?
近藤「いえ、全然。普通の高校でした」
──先生はどうして、近藤さんにオーディションの話をしたのでしょうか?
近藤「“俺が教えてきた生徒の中で、お前が一番カッコいい生徒だ”ってずっと言われていたんです」
──では、近藤さんがオーディションに受かって、さらにCLASS SEVENというグループでデビューすることを、先生はとても喜んでいるでしょうね。
近藤「去年の3月に会ったときに言われたのは、“お前、将来ごはん奢れよ”という一言でした(笑)」
──いつか豪華なご飯をご馳走しないといけないですね!
近藤「…はい(笑)。先生は僕の人生を変えてくれた恩人なので、今でも感謝しています」

星 慧音「僕はNumber_iの平野紫耀さんのダンス動画を見て憧れたことがきっかけです。平野さんはダンスの表現力や見せ方がすごくて、“僕もこういうパフォーマンスでファンの皆さんに元気を与えたい”と思ってオーディションに応募しました」
──平野さんのダンス動画は、ふと流れてきたんですか? それとも音楽番組を見ていたとか、ミュージックビデオを検索したとかですか?
星「たまたま流れてきて、見てみたら“すごい! カッコいい!”って」
──平野さんとは同じ事務所ですが、そういうお話をしたことは?
星「いえ、できていないです…緊張しちゃってうまく伝えられなくて。本当にカッコいいから…」
──そんなNumber_iも出演したTOBEアーティストが集結するコンサート『to HEROes ~TOBE 2nd Super Live~』で、CLASS SEVENのデビューがサプライズ発表されました。ステージ上で思わず涙したメンバーもいらっしゃいましたが、決定したときの気持ちを教えてください。
大東「衝撃的でした…頭が真っ白になった記憶が今でも情景として思い浮かびます。ここにいる7人、誰一人として想像していなかったと思います。“何年経ったらデビューできるかな?”って話をしていたくらいだったので、こんなに早くデビューさせていただけるなんて想像すらしていなくて。実現させてくださった社長や、それに向けて動いてくださるスタッフさんの顔が思い浮かびました」
──“いつかデビューしたいね”という話はしていたんですね?
大東「もちろんです。当時は“デビューがゴール”という気持ちでした。実際のゴールではもちろんないのですが、デビューは大きな目標でした」
──予想以上に早いデビューだったということですが、そこに対する不安やプレッシャーは?
大東「僕はないです」
近藤「僕もないです」
大東「というのも、不安に感じていたら前に進めないというか…多分、メンバーの心の底を覗くと、不安はあると思うんです。だけど、僕たちはよく“あまり考えすぎない!”と言い合っています。グループの活動のテーマとしても、“がむしゃらにやる”、“あまり理屈っぽくならない”というのがあって。だからネガティブな考えは、各々がゼロになっていると思います」
中澤「心配事とかがあると、ちゃんとみんなで話し合いますしね」
──そうなんですね。

──結成からそんなにまだ日が経っていないと思いますが、すでに皆さんで不安なことや心配なことがあると話し合える雰囲気ができているのはすごく良いですね。
大東「はい、すごく良いと思います。CLASS SEVENを結成して、急ピッチでお互いのことをわかりあう必要があったんです。だからこそ、弱い部分も見せられるようになって。そうやって強くなろうしている僕たち7人が、“ファンの方を守るために強くなっていきたい“と思っている。その気持ちが表れているのが、デビュー曲「miss you」なんだと思います」
──どういうことでしょうか?
大東「この曲はラブソングですが、僕たちのグループとしての姿勢とも重なるんです。「miss you」の歌詞を読み解くと、弱さや未熟さ、まだ完成していない恋愛を歌っていて。だけど“強くなりたい”、“守りたい”という想いも持っている。未完成な僕たちでも夢を見て、この曲を歌うことで、同じように“自分はまだ未熟だから…”と思っている人たちにも希望を持っていただけるんじゃないかと思います。メロディも曲調も温かいですし、振り付けは綺麗な中に力強さもあって」
──デビュー曲だから、特別な存在ですしね。
大東「はい。10年後も歌っていたいですし、これから先、ずっと共にいたい曲です」
──レコーディングで意識したことや大切にしたことはありますか?
⾼⽥「僕、レコーディングの前に、(大東)⽴樹から電話をもらったんです。“もっと優しく、感情を込めるともっと良くなるよ”ってアドバイスをくれました。実際にレコーディングでもそれを意識したら、すごく褒められたので、とても感謝しています」
大東「アドバイスっていうよりも“まぁ、大丈夫だよ”っていう電話をしたんですよ。…って、それが伝わっていないみたいなので、アレですけど…(笑)」
高田「よくよく思い返したら、最初と最後に“大丈夫だよ”って言ってもらっていた気がする…レコーディング前で緊張しすぎて記憶があやふやだけど…」
大東「本当!?(笑) 僕としては、初めてのレコーディングで緊張していたから“いつも通りにやれば大丈夫だよ”って伝えたつもりでした」
──先ほど、「miss you」がグループの夢を見る姿勢も歌っているというお話もありましたが、CLASS SEVENのこの先の目標や夢を教えてください。
髙野「「miss you」の歌詞の通り、僕たちはまだまだ未熟なので、ファンの皆さん、僕たちの曲を聴いてくださる皆さんと一緒に成長していきたいです。「miss you」には温かさを感じるようなフレーズもありますが、僕たちも、情熱的に、そして温かい気持ちをもってこれからも活動していきたいです」
──ありがとうございます。

──では最後に。「miss you」の<未完成な愛へ… この声を届けてくれないか 叫び足りない程に好きだと>という歌詞にちなんで。皆さんが叫びたいほど好きなものを教えてください。
星「(手をスピーカーのように口に近づけて)猫ー! 猫、好きなんです。家では2匹飼っています」
近藤「僕は“ご飯食べたい!”です。常にご飯を食べたいので。好きな食べ物はラーメンです。以前はさっぱりしたラーメンが好きだったんですけど、最近は家系に行かせていただいております」
中澤「お団子です。珍しいかもしれないんですけど、僕、みそ団子が好きなんです。みそ味のお団子をよく食べます」
⾼⽥「あの…ほんとうに大きい声で叫んでもいいですか?」
──もちろんです。どうぞ。
高田「(ものすごく大きな声で)北山さ〜ん!(※同じ事務所所属の北山宏光) すみません、好きすぎて名前を出そうとすると想いが溢れてきてしまって」
大東「確かに北山さんの名前を出すとき、毎回これくらいの声量が出ています」
高田「声大きくなるくらい大好きです。すみません、ちょっと声が大き過ぎて迷惑かけちゃいました(笑)」
──北山さんと一緒にやってみたいことなどはありますか?
高田「やっぱり北山さんのYouTubeチャンネル『北山ちゃんねる』の準レギュラーですね。準レギュラーからのレギュラーを目指していきたいと思っています」
大東「僕は…自分に対してなんですけど…(鼻にかかった声で)“しゃにむにやれよ”」
中澤「確かによく言ってる!」
大東「この言葉、誰かに向けて言っているように見えて、実はいつも自分に向けて言っているんです。毎日、家を出るときに鏡に向かっても言っています。“がむしゃらにやれよ”という、気合を入れるような言葉です」
横田「僕は香水です。一番いい匂いを探したくて…教えていただきたいです。ファンの方に“おすすめの香水、教えてー!”って叫びたいです(笑)」
高野「僕はCLASS SEVENのメンバーです。メンバーとは本当に頼って頼られてという関係で、メンバーがいることで毎日を生きられています。本当に大好きです!」
(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/中村功