──CLASS SEVENは7月7日に「miss you」で配信デビューを果たしました。デビューの際、家族や友達、ファンの方などの反応や反響で印象的だったものはありますか?
髙野 秀侑「やっぱり一番は家族です。デビュー発表のときも“ありがとう”と言ってくれたんですけど、デビュー後もいろんなことをやらせていただくたびに“すごいね”と褒めてくれて。ありがたい存在です」
近藤 大海「うんうん。あとは友達も“おめでとう!”とか“「miss you」を聴いたよ”とか言ってくれて…うれしいです。特に学生組はかなり言われてるんじゃない?」
星 慧音「うん。学校に行ったら、“テレビに出てたね”とか言ってくれて。番組もちゃんと見てくれていて、すごくうれしいです」
横田 大雅「今、慧音が言ったように“テレビに出てたね!”はもちろんなんですけど、“お前、あそこはもっとしゃべれよ!”とかも言われます(笑)。でも見てくれているということなのでうれしいです!」
中澤 漣「僕は茶化されます(笑)。カラオケで歌うと、“めっちゃカッコつけてるじゃん!”とか言われたり」
──カラオケに行くと、やはり“歌って!”と言われるんですね。
中澤「はい。勝手に曲を入れられるんですけど、うれしいです」
高田 憐「僕は、TikTokを見ているときにCLASS SEVENの動画が流れてきて、“僕だ!”っと思って、“デビューしたんだな”って再認識しています。1年前じゃ想像できなかったことです」
大東 立樹「僕はデビュー時期が、ミュージカル『コレット』の稽古期間とかぶっていて。共演者の方が「miss you」を聴いてくださったり、稽古場でミュージックビデオを見てくださったりして。それぞれの推しも教えてくれました」
──つまり…推しが大東さんじゃない方もいらっしゃったということですか?
大東「…あ、はい(笑)。いや、でも僕は別にいいんですよ。もちろん僕以外のメンバーを“この子が一番カッコいい”って言われると、悔しい気持ちもありますけど、メンバーが褒められるのはうれしいので。しかもけっこう意見が割れたんですよ!」
一同「へぇ!」
大東「それもうれしかったです」
横田「立樹が“共演者さんがこんなこと言っていたよ”ってよく共有してくれていました。それもうれしかったです」
大東「宣伝隊長のつもりで、『コレット』の現場では“この子たち、すごいんですよ”ってスタンスでいましたから」
中澤「そういう話を聞くたびに、愛情を感じました」
近藤「立樹の話を聞いてるとき、慧音、泣きそうじゃなかった?」
星「うん。“メンバーの良いところを共演者さんたちに言ってる“って聞いてうれしかったし、ちょっと照れちゃった。学校で言われるのとはまたちょっと違う感覚だったから…」

──今、周りの反響について伺いましたが、デビューして、ご自身やグループには何か変化はありましたか?
中澤「私生活が変わりました。僕はこの業界に入るまですごい人見知りで、メンバーと接するのも少し緊張していたんです。でも、立樹が散歩するときに道行く人にも挨拶をしているって聞いて、僕も真似をするようにしました」
大東「マジで? 超成長じゃん!」
中澤「あれ、本当にいいよね!」
大東「社交的になった?」
中澤「うん、かなり自分から話せるようになった!」
一同「おぉ!」
大東「だからか〜。最近、ざわれんは現場に来ると“What's up, man!”って感じなんですよ」
横田「移動中とかも、寝ていると急に“What's up, man!”って」
大東「社交的になったからだったんだ。だったら…ちょっと控えてほしい(笑)」
一同「あはは(笑)」
中澤「うん、ちょっと控えるわ」
近藤「程よいくらいを見つけて!(笑)」

横田「“話せるようになった”でいうと、メンバー間の電話が増えたよね?」
一同「増えた!」
横田「それまでもメンバーみんなではよく電話はしていたんですけど、個々の電話が増えた気がします。ちょっと知りたいことがあるとすぐに電話をかけたりして…気軽な関係性ができてきたのかな?」
髙野「確かに、仕事の電話というよりは、本当になんでもないことでも電話するよね」
横田「そうそう。“ちょっと暇だから”とかでも電話しています」
──印象的な電話のエピソードがあれば教えてください。
横田「何だろう?」
大東「大雅ないの? 僕、あるよ」
横田「えっ、何?」
大東「いや〜、なんか…(周りを見渡して)…ここだけの話なんですけど…。初めてのテレビ冠番組『はじめまして!CLASS SEVENです』の初回収録の前日にみんなで“明日は頑張ろうぜ!”みたいな電話をしていたんですけど、そこで僕が“寝ないでオールしたほうがいいんじゃない?”って言ったんです…ワクワクしすぎて寝られなかったので。そしたら、大雅が“僕、余裕だよ”と言って、最終的には僕と大雅の2人で朝まで電話をしていました」
横田「朝になったら、中澤が電話に入ってきて…電話はそこですぐに終わったんですけど、そのあと集合場所に行ったら“二人の朝の会話ヤバかった! 内容なさすぎだよ”って言われました(笑)」
中澤「同じような内容を30分くらいずっと話していたんです」
横田「自分たち的にはすごく楽しかったんですけど…」
──徹夜のおかげでナチュラルハイになっていたんでしょうね。
横田「はい」

大東「秀侑はデビューして何か変化したことある?」
髙野「これまでの話でメンバーの仲が深まったというのは伝わったと思うので(笑)、自分の話で言うと、自覚が生まれました。外を歩いていても、見られている意識を常に持つようになったというか…。人前に出てお仕事をしているからこそ、私生活もだらけないように気をつけるようになりました」
大東「ヤバい!…オールしているのとかが恥ずかしくなってきた(笑)」
髙野「確かに(笑)。でもみんな、しっかりした人になってきたよね?」
一同「(苦笑い)」
──確かにオールの電話の話のあとだと、流れ的に“はい”とは言いづらいですよね(笑)。
横田「…ごめんなさい(笑)」
髙野「いや、でもオールは気合を入れた結果で、実際にちゃんと収録できていたから良いんだよ!」
近藤「人それぞれ、やり方ってあるからね」
髙野「そうそう!」

近藤「僕も真面目な話になりますけど、デビューしてから他のアーティストさんを見る目が変わりました。今まではどちらかというと楽しむ側でしたが、今は“この人たちに追いつくぞ!”という気持ちになって。“このアーティストのここを真似してみよう”とか、“この人の顔の角度、いいな”とか…そういうふうに見るようになりました」
星「僕は、デビュー前はダンスだけを練習していたんですけど、歌やバラエティも研究するようになりました。歌はお風呂でも練習しています。“みんなに追いつけるように!”という気持ちです」
中澤「慧音、よくカラオケにも誘ってくれるよね」
近藤「ずっと歌っているよね」
高田「僕は自分の弱点をなくしたいです。まず最初に思ったのが、体力の無さだったので、ランニングや筋トレをするようになりました。こういう仕事って、体力はあればあるほどいいじゃないですか。だから無限に付けようと思っています」
大東「僕自身はあまり変わっていないんですけど、グループ内での自分のポジションが変わったのかな?と思います。結成当初は“返事しようよ!”とか、どちらかと言うと、みんなを引っ張るようなポジションだったんですけど、最近はむしろ僕が注意されることも増えて…。僕がちゃんとしないといけないという話ではあるんですけど、関係性としてはすごくよくなっていると思っています」

──大東さんが引っ張るだけじゃなくなっているんですね?
大東「そうですね。なんなら引っ張ってもらうことも増えました。さっき写真を撮ってもらっているときも、大雅が“顔、こっち振りの方がいいな”って助言してくれて」
横田「はい、しました!」
大東「僕はその助言に従いました」
──そのディレクションで、もしかするといつもよりもいい写真が撮れているかも?
大東「撮れていたら、大雅のおかげですね」
横田「逆に、撮れていなかったら僕のせいかも(笑)」
──では、この記事を見たファンの方は、いい写真だと思ったら、ぜひ教えてほしいですね。
大東「お願いします!」

──そんな良い関係性の中で1stシングル「miss you」がリリースされます。表題曲については以前のインタビューでたっぷり伺ったので、今回のインタビューではカップリング曲について聞かせてください。まずは全形態共通で収録されている「White Love」について。この曲を初めて聞いたときはどのように感じましたか?
大東「このインタビューが動画ではないのが残念なんですが…ざわれんの声って、低音で重宝しているんです。そのイケメンボイスで「White Love」について語るというのを練習してきたので、披露してもいいですか?」
中澤「今日のために修行に修行を重ねてきたので…」
大東「では中澤さん、「White Love」の説明をお願いします!」
中澤「(イケボで)はい。運命、出会い、そして愛。言葉遊びのような始まりから、揺るぎないものになっていく過程。大人でもない、子供でもない、その1番きらめいた一瞬を切り取った真っ白なラブバラード、「White Love」」
一同(拍手)
大東「この声、すごく良くないですか?」
──すごく良いですね。
大東「みんなでこの「White Love」について話していたときに、急にこの声で語り始めたんです!」
星「それで、インタビューで「White Love」について説明するとき、絶対に言おうねって話になりました」
中澤「カメラが回ってないのが悔しいです」
──encoreは文字ですが、読者にはなんとか感じ取ってもらおうと思います。
中澤「よろしくお願いします!」

近藤「「White Love」を初めて聴いたとき、みんなで一斉に再生したよね。仕事終わりだったので、“19時ね!”って時間を決めてそれぞれ家で聴いて、聴き終わったら速攻で電話をつないで、“どうだった?”って」
髙野「で、大海が“よかった!”って」
近藤「僕はバラードが好きで、ずっと“歌いたい”と言っていたので、聴いた瞬間に“やったー!”と思いました。」
──セリフ部分は大東さんが担当されていますよね。セリフはいかがでしたか?
大東「いろんなパターンを録りました。それこそイケボ風の低音でも録ったんですけど、結局一発目に録ったラフな感じのテイクが使われました」
──今、セリフについて聞きましたが、その他に歌ううえで苦労したことや意識したことなど、レコーディングでのエピソードを教えてください。
星「僕は“届きそうで届かない”という想いを込めて歌ったら、良い声が録れました」
近藤「なんだかそういうのってあるよね? 何かを意識すると、すごくいいものが出るみたいな…」
星「うん。うれしかったです」
中澤「<運命とは出会いと知った>という歌詞があるんですけど、CLASS SEVENを結成したのが11月11日と、冬が近くて。この曲を聴いたとき、最初に結成当時の景色が頭に浮かびました。今までの過程を思い出しながら歌ったので、いい歌が歌えたと思います」
髙野「初めて聴いたときは、“ロングトーンが難しそうだな…“と思いました。だから、「miss you」のときもみんなが言っていたと思うんですけど、この曲のレコーディングの前にも立樹に相談の電話をしました。そしたら”自分らしく歌ったらいいと思うよ“って言ってくれて。”きれいに声を出そう“と思ってしまっていたんですけど、自分のありのままの声だからこそ伝わるものもあるのかな?と思えて、肩の力を抜いてレコーディングできました」
近藤「そうだったんだ! みんな立樹に聞いてるよね」
大東「でも僕、とくに具体的なアドバイスしていないよ?」
中澤「結局、みんなはただ立樹と電話したいだけなの」
近藤「わかる。好きな子に話しかける理由を探しているだけみたいな」
大東「やめてくれよ〜」
──大東さんと話すことでリラックスしてレコーディングに挑むことができるんでしょうね。
髙野「そうです、そうです。安心感がヤバいです!」
大東「みんな、漠然と“どうすればいい?”ではなくて、“こうしようと思ってるんだけど”と言うので、僕は“いいね”って言うだけなんですよ。“何の時間?”って感じです(笑)」
中澤「だから、ただ話したいだけだよね(笑)」

──では、初回生産限定盤A収録の「Eyes to Eyes」、初回生産限定盤B収録の「ZAWAMEKI」、通常盤収録の「Endless Story」と「Marmalade Romance」の中で特に好きなフレーズや聞いてほしいところを教えてください。
横田「僕は「ZAWAMEKI」かな…6曲の中で一番ピンと来たのがこの曲です。だって<月明りが奏でるセレナーデ>ですよ? 普段使わない言葉で」
大東「辞書で調べたよね」
髙野「この曲を聴くと、横田が歌っている姿が思い浮かびます」
近藤「わかる! 僕は横田の踊っている姿が思い浮かんだ…パキパキ踊ってる姿。なんか振り付けを作ってなかった?」
横田「作ってた」
近藤「なぜだか踊るとさらに完成に近づく曲のような気がするよね」
高田「僕は「Marmalade Romance」。不思議と<マーマレード>という言葉に運命を感じてしまって。口に出したくなっちゃいます」
近藤「曲じゃなくて、言葉として好きなの?(笑)」
横田「でも実際、曲の内容からすると年代は一番近いよね?
高田「確かに。だからか…聴いてすぐに情景が思い浮かんだのは」
高野「僕は「Eyes to Eyes」を。内容は、今の僕たちからすると少し背伸びをした曲なんですけど、“こういう曲もいいな”って思いました。僕のイメージとしては、雨の日の都会のカフェです。しっとりした景色を想像しながら歌いました。基本的に僕たちは全力で歌う曲が多いんですけど、この曲はちょっとカッコつけて歌って…」
──ちょっと力を抜くというか?
高野「そうです。そのカッコよさに気づいたのがこの曲です」
星「僕も「Eyes to Eyes」です。この曲はリズムが他の曲と少し違って、なんだかずっとノれるんですよ。電車に乗っているときでも気がついたらリズムにノっていて…「Eyes to Eyes」の沼にハマっちゃっています」
近藤「僕はやっぱり「White Love」が一番で。曲が好きなのはもちろんなんですが、レコーディングのとき、架空の人物を頭の中に作って歌ったんです。そしたら泣きそうになるくらいうまく歌えて。今までで一番うまく歌えたというか、自分の成長を感じられたという意味でも好きです。「White Love」以外なら「Marmalade Romance」の雰囲気が好きです」
中澤「僕は「Endless Story」です。そもそも「Endless Story」という言葉が、僕たちが進んでいく道のことを指しているように感じて。特にサビの歌詞が刺さります。すごく好きです!」
大東「僕も「Endless Story」の話がしたくて! Aメロの2回し目、<深くため息 進めない自分に呆れる>のところを、僕とザワレンと大雅の3人で歌う予定だったのが、大雅のソロになったんです。それがすごくうれしかったです」
──そこで、悔しさではなく、喜びを感じられるのが素敵ですね。
大東「僕はもともとそういうことを喜べるタイプじゃなかったんです…ライバル心むき出しなので。だけど、裏声を使った大雅のその声が、変声期特有の今しか出せないもので、すごく良かったから。完成形を聴いたときにすごく感動しました。なんならCLASS SEVENの全曲の中で、聴いて一番うれしかったのがそこかもしれないです」
横田「完成音源が届いた瞬間に、立樹が電話をくれて、そう言ってくれたんです。立樹がそうやって喜んでくれたということがうれしくて、僕も忘れられないです」
大東「本当にいいんだよなぁ。絶対みんなに聴いてほしいです。そこだけでもいいから!」
──今、横田さんの声という話もありましたが、シングル『miss you』の制作を通じて新たに知った他のメンバーの一面はありますか?
大東「やっぱりメンバーの声は発見でした。僕はみんなの声に合わせたいから全曲最後にレコーディングしたんです。さっき変声期というワードを出しましたけど、変声期を含めてそれぞれの個性が声に表れていますし、その上で、みんなの声がきれいなんですよ、まっすぐ歌いますし。そういう一人一人の声の魅力に気づいたのは大きかったです」
──それこそたくさんの曲をレコーディングしてみたいと気づけなかったことですよね、きっと。
大東「本当にそう思います。だからあとはぶち上げるだけだな!って」
髙野「わかる! 僕もなるべくレコーディングには早く行ってみんなの声を聴くようにしていたんですけど、みんなよかったです。みんなの声をじっくり聴けたのがよかったです」
高田「それでいうと、僕はいつも最初だったんですけど、最後に録った曲だけ、レコーディングが最後だったんです。だからみんなの最初の声と、最後の声を聴くことができて…みんなの成長を感じて、“みんな頑張ったんだな”とわかってうれしかったです」
近藤「“みんなが集まっているときはみんなで歌おう”というのもやったよね? それまではダンスしかやっていなかったけど。秀侑が提案してくれたんだっけ?」
髙野「そうだったかな?」
近藤「電話で提案してもらって、みんなで“それ、すごくいい!”ってなって、次の日からはみんなで歌っていました」
──歌への意識が高まったシングル制作だったんですね。そして10月25日、26日にはリリースイベントとしてファンの方との握手会が開催されます。ファンの方と直接コミュニケーションを取れる機会ですが、どんなことが楽しみですか?
高田「直接ファンの皆さんと会って、目を見て話せるのが楽しみです。コンサートだと、目が合っていても遠いから目が合った気がしないこともあると思うんですけど、この距離だとさすがに…“さすがに”って言うのも変ですけど(笑)」
大東「制作中に意見が分かれたときも、“ファンの人のためになるのはどっちか?”って考えています。そうやっていつも助けてくださっている方と会えるのはうれしいです!」
──皆さんにとってファンの方はどのような存在なのでしょうか?
横田「見てくれている人がいないと僕たちは成り立たないですから。ファンの方への感謝は常日頃しています」
近藤「僕たちは見てもらうことによって活動ができています。そのお返しとして、パフォーマンスや歌を届けたいです。そして、受け取った方が少しでもいい気持ちになったり、元気が出たり、新しいことに進むきっかけになるとうれしいです!」

(おわり)
取材・文/小林千絵
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION
EVENT INFORMATION

1st Single『miss you』発売記念 リリースイベント
2025年10月25日(土) 大阪 OMM展示ホールA
2025年10月26日(日) 東京 有明セントラルタワーホールA