USEN音楽配信サービス JAZZ HIP HOP(I-35)。 2025年の3月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsは、本コーナーのディレクターでもありroph recordingsのレーベル・マネージャーを務めるKoizumi TakumiによるExclusive Mixを放送中。

さまざまな店舗のBGMなども手掛け、最近ではレコードでのDJ活動も活発に行なっているKoizumi Takumi。今回はJAZZを中心に過去の名曲から現行のJAZZまでをたっぷり詰め込んだ2時間のミックスとなっている。

冒頭はnujabesの2ndアルバムに収録の「Sea of Cloud」のサンプルネタとしても有名なChet Bakerの「What'll I Do」からスタート。こちらもさまざまなアーティストのサンプルにもなっているBill Evansによる「Martina」やPharoah Sandersのバンド・メンバーでもあるJohn Hicksによる「After The Morning」とゆったりとした心地の良いピアノが続く。

その後前半は往年のJAZZを中心とした内容でハープ奏者のDorothy Ashebyによるサンプリングの定番とも言える名曲「Come Live With Me」やShamek Farrahによる「First Impressions」を収録している。

中盤に差し掛かるとThe Rootsのメンバーでもあるトランペット奏者Dave Guyによる「Foot Work」から現代のJAZZへと移行。Jakartaからのリリースなどを行うDr.DundiffによるJAZZプロジェクトSGJAZZによる「10 Toes On Tenth Street」やKoizumi Takumiがnujabesと共に実験的に 日本でもリリースをおこなったこともある4HEROのメンバーでもあるMarc MacによるプロジェクトVisioneersより「Hurt So Bad」などJAZZ要素を残しつつ、しっかりとHIP HOPの感性も感じることができる楽曲がミックス後半へと続いていく。

終盤になると次世代UKジャズを代表する人気サックス奏者であるNubya Garciaによる「Set It Free」やアフロ・ビートやハイライフなどのアフリカ要素を取り入れた最新作が話題となったEzra Collectiveによる「No One's Watching Me」などJAZZ要素が強い曲を収録。ミックスの最後は同じくUKを構成するスコットランドはグラスゴー出身のJAZZバンドAzamiahによる「Night Woman」でミックスは幕を閉じる。

往年のアーティスト、名曲から現行のJAZZ HIP HOP、UK JAZZなどJAZZを中心としたミックスに仕上がっている。ぜひ2時間のミックス楽しんでほしい。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Dave Guy - Footwork - Live at Diamond Mine
元Truth & SoulのLee Michelsが立ち上げたBig Crown Recordsよりリリース。The RootsやDap KingのメンバーDave Huyによる2024年の作品
Matt Wilde & [ K S R ] - When It Comes Together
マンチェスター出身のキーボーディスト。空気感が素晴らしいショート動画もおすすめ
Sparklmami - running
シカゴを拠点とする様々な背景を持つSparklmamiによる最新作
Rapsody - 3:AM (Live Performance) ft. Erykah Badu
説明不要の実力派フィメールラッパーRapsodyとErykah Baduによる楽曲のライヴ映像
Ezra Collective - No One's Watching Me (feat. Olivia Dean) 
オフィシャル・ビジュアライザー。UKジャズの中心的アーティストEzra Collective。「自

由の宣言」であるタイトルにはとても深い意味が込められている。

Koizumi TakumiのMIXプレイリストはこちら

Koizumi Takumi

Gerais LLC / roph recordings / rockwell product shop / DJ / 選曲家
2004年にデザイン・オフィス兼レーベルのrockwell product shopをkarezmadと立ち上げる。2005年に以前よりツアーなどを担当していたnujabesのマネージャー兼hydeout productionsのレーベル・マネージャーを担当。nujabesの没後も追悼アルバムのプロデュースや遺作となったspritual state、ラブシック・シリーズのリリース等、レーベル業務を2013年まで行う。2014年にはUyama Hiroto、Segawa Tatsuyaと共にroph recordingsを立ち上げ、現在もレーベルを運営中。その他、USEN放送のコーナー制作や伊勢丹新宿店、karrimor原宿店、81tokyo、Tradmans Bonsaiなどの企業、店舗の選曲やイベントでのDJや音楽ディレクションなどを担当している。

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