元々都内で飲食店を運営し、自らも料理人として腕を振るう傍ら、DJやトラックメイカーとしても活躍。

渋谷で橋本徹(SUBURBIA)などともレギュラーを行っていた経験もあり、橋本徹からもDJの選曲を気に入られるなど選曲にも定評がある。現在も拠点を北海道に移し、DJやトラックメイキング、デザインなど多彩な活動を続けるdacha。

そんな彼のMixはニューオーリンズを拠点とし、今年開催のBlue Note Jazz Festivalでも来日を果たしたTank and the Bangasからスタート。元々Jazzを中心にしたスタイルを得意とするだけあって、ジャンルはJAZZ〜Hip Hop〜Popsと幅広いものの、全体的にはJAZZを基調として素晴らしく雰囲気が統一されている。スコットランド出身のピアニストDominic J Marshallによる2020年の作品『Feeling』やAnderson .PaakとKnxwledgeによるNxWorriesによるThundercatをフィーチャーした『KeepHer』などしっかりとビートもありつつ、JAZZスタイルを持つ楽曲が前半から続いていく。

中盤に差し掛かってくるにつれ、xander.の『Books』やZmeyev & flowlessによる『Move Around』、このコーナーでもミックスを担当してくれているLinn Moriによる『Sunrise』など、インディーアーティストによるLo-Fi、インストのJAZZ Hip Hopが前半の余韻をのこしつつ中盤も気持ちよく続いていく。

後半に差し掛かると中盤の流れから少しビートが主張をしだし、熱のあるサウンドが多くなってくる。EVISBEATSの様なHip Hop、ビート側からJAZZにアプローチした楽曲とHiromi(上原ひろみ)の様なJazz畑ど真ん中の楽曲が混在している様で統一されて安心して聴くことができるのも、とても興味深い。Mixの終盤は後半の熱を覚ますかの様にStill Woozyの『Baby』やRuben Jamesの『My Life』など、ゆったりとした雰囲気で心地よくMixは幕を閉じる。

終始JAZZを基調とした内容で統一感があり、全体を通してまったりと長く聞いてもらえる内容に仕上がっている。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Rapsody - 3:AM (Live Performance) ft. Erykah Badu
パートナーへの深い愛と感謝をうたうラヴ・ソング。映像はライヴ版。
Dominic J. Marshall Trio - Ella Feeling (live @TivoliVredenburg Utrecht)
こちらも2017年のライヴ映像。トリオ編成でよりJAZZ色が強くなっている。
Robert Glasper - Sunshine - Instrumental
Fuck Yo Feelings (Inst)に収録されたSusineのMV。
Ric Wilson - Sinner (Official Video)
2018年公開のRic Wilson / SinnerのOfficial MV。
Reuben James - My Line (feat. Col3trane, Jay Prince, Vula & Soweto Kinch) (Prod. by Linden Jay)
宇多田ヒカルのレコーディングメンバーも務めたREUBEN JAMESによる2020年の作品。

DachaのMIXプレイリストはこちら

Dacha

DJ / Creator / Designer
Jazzを中心とした様々なジャンルの音楽を織り交ぜるDJ playにて数々のイベントで空間作りに重きを置いている。北海道在住のマルチクリエイターで楽曲制作やデザインなど多彩な才能で、
ライフスタイルを豊かにするクリエイトを心がけている。

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