――少し前になりますが=LOVE、≒JOYとの合同フェス『イコノイジョイ 2023』の感想から聞かせてください。

櫻井 もも「今回で2回目の開催で、また富士急ハイランド コニファーフォレストの大きな舞台に立てたことが嬉しかったんですけど、今回は、声援が可能ということで、去年にはできなかった演出がたくさんあって。1日目『うぉーたー&あわあわパーティー』のオープニングにジェット風船をみんなで飛ばしたり、曲中にたくさん声出しを煽ったり、去年とは違った空気感の楽しみ方ができたライブだなって思っています。その中で、先輩である=LOVEさんの煽り方や、皆さんを巻き込む力のすごさを感じて…すごく勉強になりましたし、私達も新曲初披露や楽曲カバーなど、とても思い出に残ったライブだったなと思っています」

本田 珠由記「今回、=LOVEさん、≒JOYちゃんとお揃いの衣装がまた2着、増えたんです。1着目の衣装が法被衣装で、=LOVEさんはピンク、≠MEはブルーで、≒JOYちゃんは黄色と、それぞれのグループカラー別でお揃いの衣装が着られたことがすごく嬉しかったです。その衣装も相まって、今年はさらにお祭り感がありました。しかも、帯の色がメンバーカラーの色になっていたんですよ。メンバー皆さんの個性が出ていて素敵だなって思ったし、パフォーマンスを見ていても、“この方の歌やダンスが素敵だな”と感じる瞬間がたくさんありました」

――ちなみに具体的にメンバーを一人挙げるとすると?

本田「私、≒JOYちゃんの藤沢莉子ちゃんの歌とダンスが大好きなんです。しなやかだけど芯がある、目が離せなくなるダンスをしていて。自分自身、勉強になりましたし、すごく刺激を受けました」

河口 夏音「私は、個人的なことになってしまうんですけど、1日目『うぉーたー&あわあわパーティー』を行った729日が、自分の誕生日当日だったので、本当にたくさんの方に誕生日にお会いすることができて。しかも、3グループ全員でパフォーマンスした≒JOYちゃんの「スイートシックスティーン」でみんなに”おめでとう!”って言っていただいたので、本当に思い出に残る誕生日になりました」

――22歳の誕生日を迎えた心境は?

河口「「スイートシックスティーン」でお祝いしていただいたので、心はこれからも若く、16歳の気持ちでアイドルを楽しみたいと思います!」

――ありがとうございます。川中子さんは?

川中子 奈月心「去年は雨も降っていたんですけど、今年は2日間とも良い天気で。1日目は『うぉーたー&あわあわパーティー』ということで、晴れた中で“うぉーたー&あわあわパーティー”できたのがよかったなって思いました。でも、私たちもとても濡れて…」

櫻井「ウォーターキャノンは水が高く上がるから、晴れているのに雨が降ってきたよね」

川中子「そう。私たちがみなさんを濡らす気でいたのに、“ああ…!”ってなって。でも、ファンの方と一緒の気持ちで楽しめました。2日目の『シャッフルパーティー』も含めて、素敵な2日間になったなと思います」

――新曲「想わせぶりっこ」のMV解禁とパフォーマンスの初披露もありました。

櫻井「1日目は初披露だったんですよね。MVが、ファンの方の目に触れるのも初めてでしたし、ファンの皆さんの前で披露するのも初めてだったので、ステージに出る前はすごく緊張して。でも、MVが流れた瞬間も、私たちが出てくる瞬間も、たくさん盛り上がってくださったし、途中でクラップするところも徐々に参加してくださって。すごく緊張はしたんですけど、心に残る初披露だったなと思います」

本田「初披露はいつも緊張するんですけど、今回はみんなで、初披露の前に円陣を組んで、“絶対大丈夫!”って声を掛け合って、みんなで抱き合ってからステージに立ったので、とても安心感がありました。やっぱりみんなの力ってすごいんですよ。“みんなのかわいさを見せよう!”っていう気持ちで挑みましたし、ファンの方もすごくメロメロになってくれたんじゃないかなと思います」

河口「MVが流れてる時に“かわいい!”っていうファンの方の声が聞こえて。かわいい≠ME(以下、ノイミー)をお見せできたのかな?って思います」

川中子「みるてんが言ってたみたいに、みんなで円陣を組んで、力を合わせたときに、私、泣きそうになっちゃって。“やっぱりノイミーっていいグループだな〜”って実感したんですよね。だから、初披露は不安や緊張もあったんですけど、“頑張るぞ!”っていう気合いも入ったし、キュートでキャッチーな曲なので、皆さんには曲をたくさん聞いて、MVをたくさん見て覚えていただいて、振り付けも一緒にやれたらなって思います」

――鈴木瞳美さんが「想わせぶりっこ」でシングル曲初センターを務めていますが、メンバーから見て、鈴木さんはどんな女の子ですか?

川中子「本当に歌詞のままの女の子だなって思います。いい意味で、強いし、自分を持ってる。本人曰く、“愛の圧”強めの女の子ですね(笑)。自分に自信を持っているし、それが聞いてる方にも勇気を与えるというか。“自分に自信を持とう!”という思考になれるような歌詞だと思うので、すごくぴったりですね」

本田「ひぃちゃんは、かわいいを表現するのが上手で、にじみ出ている感じがあります。踊ってるところを見ていると、ひぃちゃんの周りにハートなど、かわいいいろいろなものが見えるくらいのオーラをまとっているんです。あと、私、以前から“ひぃちゃんのすごいところだな”と思っていることがあって…自分の世界観を表すのがすごく上手な子で、たくさんの表情を持っているので、ついつい引きつけられちゃう女の子だなって思います」

櫻井「守りたくなる感じの女の子かな。“女の子と言えば?”みたいなタイプを詰め込んだような女の子だなって思うので、今回の曲にもぴったりだし、ファンの皆さんも虜になっちゃうんじゃないかなって思います」

河口「みんなと同じ意見になっちゃうんですけど、かわいいに対するこだわりがあって。例えば、前髪一つにしてもこだわりがあるし、アイドルとしてのかわいさを詰め込んだような女の子だなって思いますね」

――ノイミーは青春というイメージが強いですが、「想わせぶりっこ」は“かわいい”がギュッっと詰まった甘いラブソングってことにはどう感じていますか?

櫻井「ファンの皆さんが今まで経験したことがないノイミーをまた新たな一面を見せることによって経験してほしいっていう意味が込められているのかなと思っています。いつもみんなで“なんでもできるグループになりたいよね”って言っていて。だから、こうやってシングル曲で、ここまで振り切っている楽曲ができることが嬉しいですし、ファンの方はもちろん、ノイミーを知らなかった方にも、“ノイミーはなんでもできるんだぞ!”っていうことを知っていただけたらなって思います」

本田「この曲を通して、今までの自分の好きなメンバーや≠MEの知らなかった部分が見えると思うんです。こういう曲だと、こういう表情になるんだ、こういう歌い方や踊り方になるんだっていう気づきがたくさんあるんじゃないかなと思っていて。しかも、今回、衣装も初めてメンバーそれぞれが違う形になっているんですよ。今まで見てきたノイミーとまた違う部分を皆さんにお見せできることがすごく嬉しいので、この曲ならではの部分を味わってもらいたいなって思います」

――衣装もピンク色が基調ですもんね。

本田「そうなんです!ピンク色が大好きなメンバーもたくさんいて」

櫻井「わたし、生粋のピンク好きです!」

河口「(笑)私の衣装はピンク色と比べるとグレー色が多めな気がします。でも、私はかわいいアイドルソングが本当に好きなので、今回のような楽曲を歌うことができるのがすごく嬉しかったです」

川中子「かわいいだけじゃなく、ライブで披露してもみんなで盛り上がれるような曲になっていて。視覚からピンクですけど、今までのノイミーのイメージを覆すのではなく、広げるような、新たな一面をまた見せられて嬉しいなって思っていて。衣装が一人一人違うのは、衣装さんが“更にノイミーをより分かりやすく楽曲に合わせて具現化したいから、今なら一人一人の個性に合わせたデザインもいいよね”って言ってくださったからなんですよ。それで、みんなが違う衣装になったんですけど、そういう風に思ってもらえるところまで成長できたっていうのが嬉しかったし、大事にしていきたいと思います」

――デビューから5年目に入って、武道館2DAYS公演を大成功に収めて、今のタイミングだからこそなんでしょうか?

本田「確かに、いろいろな意味が含まれてるかもしれないですね。あと、この衣装、1人ずつイニシャルが入ってるんですよ。デザインは皆違うけどだけど、さりげなくお揃い感があるのがまた嬉しいです」

――レコーディングもこれまでとは違うアプローチでしたか?

櫻井「前作の「天使は何処へ」と比べると、本当に真反対のような楽曲になっているので、歌い方は結構、意識して変えています。ファンの方に楽しんでいただけるようにって思いながら歌いました」

川中子「私は素で歌うと、あんまりかわいい系の歌い方にはならないんですけど、ノイミーでかわいい曲をいただくたびに、それに合った歌い方ができるようになりたいなって思いながら、今までの曲でも歌っていました。今回も、“かわいい曲、来た!”って思ったので、「想わせぶりっこ」に合うような歌い方を練習しました。でも、レコーディングで印象に残ってるのは、本当にセリフパートが恥ずかしくて言えなかったところです」

――どこのセリフですか?

川中子「<「好きかも」>って言ってる1番のサビ前のセリフパートです。何度も録り直しました。どうしても恥ずかしくて、<「好きかも」うふふ>って言っちゃうんです」

本田「笑っちゃったんだ?」

川中子「そう、笑っちゃって。スタジオにさややん(谷崎早耶)もいたんですけど、“かわいかったよ!”って言われました(笑)」

河口「わかる。私も<「好きかも」>がすごく恥ずかしくて。言葉に表せないんですけど、<かも>の部分に違和感があって。自分自身を吹っ切れるようになりたいなって思いました」

――ライブで変顔はできるのに、ぶりっ子はできないんですね。

河口「私にとってはすごく難しかったです」

本田「私は歌割りで<あまあまがいい>っていうところ。私自身、甘い食べ物がすごく大好きなので、世の中の甘いものをいっぱい想像しながら…」

川中子「かわいい!」

本田「ケーキ、甘いオムライス、甘い飲み物、かわいいくまさんなど頭の中を<あまあま>な世界にして、目を閉じて歌いました。そしたらかなり、あまあまな声にできたのかな?って思います」

――MVの撮影はいかがでしたか?

櫻井「セットにピンク色がたくさんあって。私自身、本当にピンク色が大好きなので、とてもわくわくしていました。最後に撮ったパーティーのシーンが本当に楽しくて。普通にみんなでパーティーしてたよね?」

河口「うん、楽しかった〜」

本田「リップシーンの背景が私はピンク色の背景だったんですけど、セットが可愛くって。風船一つ一つがかわいいし、セットをじっくり眺める時間があって。素敵なセットで撮影してもらえて幸せだなって思いましたし、ダンスシーンの背景もよく見ると、かわいいお人形や女の子らしいリボンがたくさんあって。キュートでラブリーなセットで嬉しかったです。みんな一人一人がお姫様みたいに見えました」

河口「CGを使ったMVになっていたので、完成した映像を見て、“こういうふうになってるんだ!?”っていう発見がありましたし、さらにMVが可愛くなってるなって思いました。裏話で言うと、リップシーンの背景にたくさん風船があったんですけど、私、風船が割れる音が苦手なんです。“割れないで!”と願いながら撮っていたんですけど…1個も割れなかったです!」

本田「よかった!!」

櫻井「でも、ダンスシーンの時に…」

本田「1個、風船が割れたよね」

河口「あの時は少しびっくりしました」

川中子「私は今でもリップシーンを撮る前は緊張するんですけど、リップシーンの背景のセットを見て、“とってもかわいい!”と思って。MVの世界観に入れた気がしました。かわいいセットと一緒に頑張るぞ!っていう、かわいい気持ちのスイッチをオンにして。ひぃちゃんが「想わせぶりっこ」っていう絵本を持っていたんですけど、本当におとぎ話の中のようなMVで、見ていて楽しめると思います」

――ダンスも印象的ですよね。

櫻井「サビの中で出てくる、人差し指を立てる振り付けは“絶対好きじゃんダンス”という名前がついています」

川中子「かわいいし、真似しやすいと思います」

本田「メンバーが“ちゅー”ってする瞬間はなかなかないと思うので、メンバーのレアな瞬間を見ながら、一緒にやっていただきたいですし、ライブでもこれから皆さんと一緒に楽しめる曲になるんじゃないかなと思います」

櫻井「ノイミーはダンスを揃えることに力を入れているんですけど、実はこの曲もかわいいだけじゃなくて、角度や、口の形を揃えたりしていて。MVではこだわって作ったので、そこも注目してもらえると嬉しいです」

――ファンの皆さんに7枚目のシングル「想わせぶりっこ」はどう届いたらいいなと思いますか?

櫻井「振り切ったかわいらしいノイミーを知っていただける機会になったらいいなって思います」

本田「メンバー全員が全く違うかわいさを持っているところが、私が思うノイミーの大好きなところなので、11人の好きポイント、かわいいポイントを改めて見つけてもらえたらいいなってすごく思います」

河口「ファンの皆さんにはいろいろなノイミーのことを知ってもらいたいですし、こういうかわいいノイミーも好きになってもらえたらいいなって思います」

川中子「普段しないような表情や歌い方、ダンスなど…どうやったら、このかわいい曲に合った感じになるのかな?ってこだわったので、11人注目して見ていただきたいですね」

――新たな一面を見せたあと、今後の目標についても聞かせてください。

川中子「皆さんの声が聞けるようになったし、アイドルはやっぱりライブパフォーマンスが醍醐味なのかな?って思うので、ライブで皆さんと一緒に声出しをして一体感を生み出せたら良いなと思ってます。パフォーマンスを磨いて、ファンの皆さんからライブが楽しいと思ってもらえるグループになりたいので、頑張ります!」

櫻井「私もライブパフォーマンスが大好きなので、常にライブをしているグループでいたいなって思っているんです。その中でも、常に攻めの姿勢でいられるグループになりたいって思っています。≠ME全国ツアー2023「We shout "I am me."」の日本武道館公演でドラムの生演奏をさせていただいたように、新しい挑戦ができるグループになりたいです!」

――≠ME4年の活動期間の中で約3年がコロナ禍ですもんね。

川中子「そうですね。声出しが解禁されてから初めてコールを聴く曲もあったので、私もどんどん一緒に覚えたいです」

河口「今後の目標はパフォーマンのスキルアップをすることです。あと、今年は新しい冠番組ABCテレビ「ノイミーステーションTV」が始まるので、バラエティーで引っ張れるような人になりたいなと思います」

本田「ももちゃんも言ってくれてたんですけど、“≠MEはこんなこともできるよ、すごいよ”っていうのを皆さんにお届けできるように、みんなで、日々切磋琢磨していって、ファンの方をびっくりさせ続けたいです。いい意味で、私達の変化を楽しんでもらえるようなグループでいたいですし、ずっと成長を続けるアイドルでいたいです。個人的には、みんなが言っているようにパフォーマンスももちろんですし、個人としての存在感だったり、自分がやってみたいお仕事に繋がるための努力をしていきたいなって思います」

――やってみたいお仕事ってなんですか?

本田「私はファンの方を褒めることがすごく大好きで。メンバーみんなのいいところ探しをいつもしているんですけど、それをファンの方とも…いつか“褒める会”がしたいです。“褒める会”ができるように語彙力を身につけたいです」

川中子「すごい!」

櫻井「参加したい!」

――先ほど、“メンバー全員が違うかわいさを持っている”とおっしゃていた時も聞きたいと思ってたんですけど、最後にメンバー一人ずつを褒めてもらってよろしいですか。

本田「はい!なつみんはすごく努力家で、ダンスの角度や歌い方など、本番直前までとても頑張っていて偉いなって思います。最年少だけど、パフォーマンスや自分磨きにおいても努力を絶やさないところがすごく素敵なんです。なっちゃんは、とにかく人を元気にさせる力がすごくて。私自身、自信をなくしてしまうことや、緊張してしまうこともあるんですけど、どんなときもポジティブな言葉をかけてくれて、寄り添ってくれる。元気がないときに面白い写真を送ってくれたりするし、本当に心の支えになっています。ありがとう。そして、ももちゃんはなんといっても、この滲み出ているかわいさ!ももちゃんに癒される方が世の中にたくさんいると思うんですけど、ももきゅんのかわいさはももきゅんにしか出せなくて。それに、持ち前の歌やダンスの上手さに甘えずに、どんどん高みを目指してる姿勢が本当にプロのアイドルだなって思っていて。そんなももちゃんに私も憧れて、たくさん歌やダンスの練習をしています。いろいろなパフォーマンスについて教えてくれるので助かっています」

川名子「なんていい子だ!」

河口「本当に良い子!」

櫻井「心がいっぱいになりました」

本田「この会をしたいんです」

櫻井「絶対に需要あるよ。私、今、幸せな気持ちです」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

≠ME「想わせぶりっこ」

2023年96日(水)発売
Type A(CD+DVD)/KIZM-77561,800円(税込)
KING RECORDS

≠ME「想わせぶりっこ」

2023年96日(水)発売
Type B(CD+DVD)/KIZM-77781,800円(税込)
KING RECORDS

≠ME「想わせぶりっこ」

2023年96日(水)発売
Type C(CD+DVD)/KIZM-779801,800円(税込)
KING RECORDS

≠ME「想わせぶりっこ」

STREAM/DOWNLOAD

EVENT INFORMATION

イコノイジョイ大感謝祭

=LOVE・≠ME・≒JOYの3組がファンの皆様への感謝を込めて、9月12日(火)から9月18日(月・祝)の6日間で10公演に及ぶ『イコノイジョイ大感謝祭』の開催!

日程:912日(火)~918日(月・祝)※全10公演予定
会場:品川プリンスホテル ステラボール

イコノイジョイ大感謝祭

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