――新曲「Shangri-la」は、キラキラなポップチューン。女の子の恋心がストレートに表現されたかわいい楽曲になっていますね。まず、最初に聴いた印象を教えてください。
小川桜花「今回収録されている楽曲の中で、「Shangri-la」と「Swipe Up」が同時に届いたんですよ。そしたら全然テイストが違っていたので、“1枚のEPで、こんなにいろんな面を出せるんだ!”って思いました。その中でも「Shangri-la」は、“かわいい曲だな”って感じましたし、逆に「Swipe Up」はカッコイイ楽曲だったので、レコーディングもダンスの振付、MVがどんな風になるのかも楽しみでした」
増田來亜「私も最初にいただいたときから、「Seventeen's Summer」も含めて、“全部素敵な曲だな”って思いました。特に「Shangri-la」はメインボーカルだったので、レコーディングまで、“どういう風に歌おうかな?”って、いろいろ準備したんですよ。そのときに、“この曲には物語性を感じる”と思ったので、自分の中で背景をイメージしながら練習しました」
――どんなイメージを持ったんですか?
増田「お姫様系の雰囲気ですね。今までは、そこまで背景を考えたことはなかったんですけど、この曲に関しては特にストーリー性を感じたんです。だから、物語の主人公になった気持ちで歌いました」
隅谷百花「私も「Shangri-la」ではメインボーカルを歌わせていただいているんですけど、仮音源をいただいたときからキラキラしたイメージがありました。だから、普段のGirls²みたいにパキッと歌う感じじゃなく、私が得意とする、ちょっとやわらかい歌い方のほうが合っている気がして、それを意識してレコーディングしたんです。曲調もポップでかわいいですし、素直に気持ちを伝えられる曲だと思ったので、好きな曲のひとつになりました」
――女の子そのものっていうタイプの曲なので、真っすぐ歌えますよね。
隅谷「そうですね。たぶん共感してくださる女の子もいると思います」
――たくさんいると思いますよ!
――ちなみに3人は、「Shangri-la」の中で、好きな部分はありますか?
小川「私は(山口)綺羅と(石井)蘭と(原田)都愛がやっているラップパートが好きですね。Aメロ、Bメロと全然曲の感じが違うので、そこが楽しいなって思います。それにダンスもラップパートの部分はガッツリ踊っているんですよ。今、着ている衣装で」
――結構ミニスカートのメンバーもいますけど、それでガッツリ踊るんですね!?
小川「ガッツリ踊ってます(笑)。私たちも最初はちょっと戸惑ったんですよ(笑)。でも、やってみたらすごくカッコよくなったので、見どころだと思いますね」
――こういうかわいい曲でもガッツリ踊るのが、Girls²の魅力なんでしょうね。
増田「ラップ部分は曲自体も激しいので、ダンスも激しくなっています。でも、サビの部分も意外としっかり踊っている。だから、そこは曲だけ聴いたときとパフォーマンスを合わせて見たときで、また違う雰囲気を感じられるんじゃないかと思いますね」
――歌でこだわった部分はありますか?
増田「落ちメロに私と(小田)柚葉と百花で歌っているところがあるんですけど、私が最初にデモ音源を聴いたときに、そこが一番歌詞が入ってきたんですね。だから、聴いてくださる人たちにちゃんと届くように、私が歌うときもディレクターさんと相談しながら、いろんなパターンで歌ってみました」
隅谷「ダンスに関して言うと、今回の方は、ジャズとかキレイ系のダンスを多くをやられている方だったので、「Shangri-la」にも手を直線に伸ばすといった感じの、形をしっかり見せる振付が入っているんです。だから、それを全員で合わせるのがすごく難しかったですね。それに移動で見せる部分も結構あって、そこが私は好きですね」
――では、そこも見どころですね。
――2曲目の「Swipe Up」は、先ほど桜花さんも言っていたようにグルーブ感のあるカッコイイ楽曲。この楽曲で、こだわった部分はありますか?
小川「この曲では私はラップを担当させていただいているんですよ。ラップをやるのはすごく久しぶり。でも、実は昔レッスンでラップをやっていたので、自分から“やりたいです!”ということをお伝えしてやらせていただきました」
――立候補したんですね。
小川「はい。そしたら、やっぱりすごく楽しかったです。ダンスも、この曲ではSWAGっていうジャンルを取り入れているんですよ。私たちの場合、いつもは手の位置の高さを揃えるというようなことを意識しながら踊り込みをしていたんですね。でも、今回はそういうところではなく、ニュアンスを揃えるっていう踊り込みをしました。だから、メンバーの統一感もそのニュアンスの部分で楽しんでいただけたらなと思っています」
――そこもいつもと違うんですね。
小川「そうですね。それにMVを撮ってくださったのも初めての監督さんだったんです。その監督さんは、もともと私たちのことを知ってくださっていて、そのイメージをもとに、“こういうMVはどうですか?”って提案してくださったんですよ。それがヤンチャな女の子っていうような雰囲気だったので、私たちが9人でいるときの素のわちゃわちゃ感が出たMVになっていると思います。セットもポップでカラフルでかわいい場所だったので、また新たな一面を見せられたんじゃないかなって思っていますね」
隅谷「私は今回のセットが一番好き。いろいろもらって帰りたいくらいでした(笑)」
増田「「Swipe Up」では私は合いの手みたいなところを歌っているんですよ。でも、それを普通に歌うんじゃなく、“ノリみたいなものがほしい”って言われたんです」
――アクセントをつける感じですね。
増田「はい。だから、わざとちょっと強いところと弱いところを作って歌いました。そうすることによってメインボーカルをさらに明るくする感じに仕上がっていたので、よかったなって思いました」
――すごく楽曲に勢いが出た気がします。MV撮影では、何か思い出はありますか?
増田「今回は、メンバーみんながいっぱいアクセサリーをつけているんですけど、それが撮影中にちぎれまくりました(笑)」
――どういうことでしょう?(笑)
増田「私たち、ダンスプラクティスビデオも撮影するんですけど、ダンスが激しすぎたんですよ(笑)。それで撮影のとき、最初に蘭のネックレスがちぎれて、その後、綺羅のも都愛のもちぎれてっていう感じで、5回くらい踊る間に5個壊れました(笑)。でも、途中で衣装さんが一生懸命直してくださって、またつけたりもしていたんです。だから、MVをよく見ると、ネックレスがないときと、あるときがわかるかもしれないです(笑)」
――それだけ頑張って仕上げたんですね。
隅谷「今回のMVでは、ひとりずつとか3人ずつで曲に合わせてノるみたいな撮影もあったんですけど、それが個人的に難しかったです」
――振付を踊るのではなく?
隅谷「そうです。だから、3人ずつでジャンケンしているチームもあれば、自由に踊っているチームもあったりするんですよ。そういうことって普段あまりしないので、難しかったけど楽しかったですね。そのとき綺羅ちゃんと蘭ちゃんだけガチダンスをしたんですけど、MVには入ってなくて」
小川「でも、その2人のダンスは初回限定盤のメイキングに入っています。それに、これは実際にMVで使われているんですけど、1枚の写真がスワイプされていっているようなシーンも入っていて。そういう映像も今までなかったので面白いと思いますね」
――そして、3曲目に収録されている「Seventeen's Summer」は、聴いているだけでウキウキしてくるようなサマーチューン。女子!っていう感じの曲ですよね。
小川「そうですね。10代の女の子が使っているような言葉がたくさん入った曲になっていますし、全力で青春を楽しんでいる女の子たちを感じる楽曲だなって思います。私たちは以前「人人人生紹介ソング」っていう曲を出したんですけど、それが結構好評だったんですよ。ファンの方も一緒に参加しやすい楽曲だったので、“またそういう曲がほしい”っていう声もあったんです。それでこの曲も簡単な振付になっているので、ライブやイベントのときにマネしていただけると嬉しいですね。私たちもテンションが上がりますから」
増田「曲の中にセリフ調の部分があって、そこもポイントになっていますし、メンバーそれぞれの地の声も生かしているんですね。だから、そこは特にファンの方に楽しんでいただけるんじゃないかと思います」
――こういうタイプの曲って、來亜さん的には楽しく歌えるんですか?
増田「最初に聴いたときは、“テンションを上げるのが難しそうだな”って思いました(笑)。レコーディングのときは、ブースの中にひとりなので(笑)。でも、ディレクションの方にいろいろご指導いただきながら進めた結果、出来上がりを聴いたとき、私たちのいつものテンションが全面に出ているなって感じたんですよ。個人的には「人人人生紹介ソング」のときより、それぞれのメンバーの個性がちゃんと出ているなって思いますね」
――確かに、ひとりで歌って、このテンションを出すのは大変な気がします(笑)。
増田「百花が、結構苦戦してました(笑)」
隅谷「本当に。今までのレコーディングで一番時間がかかりましたね(笑)。心が折れそうになりましたから(笑)」
小川「どこが難しかった?」
隅谷「一番は<外だっるーい>っていうところ。言いすぎですけど、ここで1時間くらい使ったんじゃないかって思います(笑)。それくらい何回も何回も録りましたね。私自身があまり言わない言葉ですし、声的にも出すのが難しい高さで。だから“もっと声を出して!”とか“もっとダルそうに!”とか“もっとギャルっぽく!”っていろいろディレクションしていただきながら頑張りました。でも、今後ライブとかでパフォーマンスするとしたら、毎回怖いなって思っています(笑)」
――楽しい曲ですけど、百花さんは歌うときにドキドキしているんですね(笑)。
――「Swipe Up」は恋愛指南バラエティ「この恋イタすぎました」の、「Seventeen's Summer」は文化放送「Girls²のがるがるトーク!」テーマソングになっています。それぞれの番組で起こった楽しいエピソードを教えてください。
小川「「この恋イタすぎました」では、恋愛コラムニストの妹尾ユウカさんがイタ男チェックをやってくださっているんですよ。服装とか携帯の中身でイタ男かどうかわかる。だから、女性の方が今後のために勉強できるだけじゃなく、男性の方も自分がイタ男かどうか確認できると思います。それにショートドラマのほうでは、実際に私たちがイタイ恋愛のエピソードを再現ドラマで演じていたりするんですよ。その中でビックリすることがたくさんあったので、恋愛って大変だなって感じました(笑)。でも、収録は楽しいですし、私たちも徐々に向井(慧)さん、宇垣(美里)さん、そしてゲストの方っていう先輩方に囲まれることに慣れていくと思うので、女子会みたいな雰囲気を楽しんでほしいですね」
増田「実際にメンバーが出ている再現VTRを見たときは、もうメンバーの演技が気になって内容が入って来ませんでした(笑)。私の隣が蘭ちゃんだったんですけど、普通に“キャー!”って言ってましたね(笑)」
――メンバーとして見ちゃうんですね(笑)。
増田「今までGirls²は、恋愛のドラマに触れてこなかったんですよ。だから、新鮮すぎてリアクションが大きくなっちゃって。ファンの方の中にはびっくりされる方もいるかもしれないですけど、それこそ番組として楽しんでいただければと思います」
隅谷「ラジオのほうは既にスタートから1年たったんですけど、3チームに分かれて収録しているんですよ」
――Aチームが柚葉さん、桜花さん、綺羅さん、Bチームが百花さん、來亜さん、都愛さん、そしてCチームが(鶴屋)美咲さん、(菱田)未渚美さん、蘭さんですね。
隅谷「はい。そのチームごとの色が、もう結構ついてきているんです。私はBチームなんですけど、Bチームはマイペースって言われていて。でも、それが私としてはやりやすいので、このままの感じでやりたいですね」
増田「私もBチームなんですけど、Bチームって、オンエア時間ピッタリに収録を終わらせるんですよ。だから、普通は少し長めに録ってカットすると思うんですけど、Bチームはカットできないんです(笑)」
隅谷「でも、わざとじゃなく、台本に忠実にやっているだけなんですけどね(笑)」
――あまり脱線しないんですかね?
増田「そうです。でも、それがBチームらしさだなって思っていますね(笑)」
小川「Aチームは、脱線ではないんですけど、ひとりひとりがその話題に対するエピソードを話すんですよ。語り始めると止まらなくなっちゃうので、急に“ここカットで”って言われることもありますね(笑)。リスナーさんからのおたよりも台本では3通紹介する予定が2通になっちゃったりとか(笑)。だから、それこそ女子会みたいなラジオです(笑)」
増田「逆にBチームは、お便りを追加されますね。“もう1枚読もうか”って(笑)」
小川「うそー!追加されたことないわ(笑)。でも、Bチームにいる百花と都愛って、グループトップの不思議ちゃんなんですよ(笑)。その2人をまとめてくれているのが來亜なので、“すごいな!”って思います(笑)」
増田「確かに3人の中では私が一番しゃべっているかも(笑)。でも、1年やってきて、意外とバランスが取れてきている気がします」
隅谷「でも、私と都愛は、もうちょっとしゃべれるようになったほうがいいかもね(笑)」
増田「そうだね。だから、そこはこれから改善していきたいと思っています(笑)」
――普段からラジオ用に、いろんなエピソードを拾っておいたほうがいいかもしれないですね(笑)。
――そして、Girls²は、9月3日から全国ツアーもスタート。今回は、どんなライブにしたいと思っていますか?
小川「前回のぴあアリーナMM以来になるので、そのときに負けないパワーで全国を回りたいなって思っています。イベントで9都市は経験あるんですけど、ライブでっていうのは初めて。久しぶりに福岡や北海道にも行くので、ずっと会えていなかった分、ちゃんと自分たちの想いを届けたいなって思っていますね。もちろんご当地グルメも楽しみたいです(笑)」
増田「9都市10公演は、私たちからすると公演数が多めなんですよ。でも、1日1公演なので、そこに全力を注いで頑張りたいなって思っています」
隅谷「Girls²は、楽曲もそうなんですけど、ライブでも進化し続けるって言っているんですね。実際に今回のセットリストでも、やったことのないことをしてみたりと新たな挑戦があるんですよ。そういうものを取り入れることでファンの方たちに“新しいGirls²が見られた!”って喜んでいただけるようなライブになったらいいなって思っています」
(おわり)
取材・文/高橋栄理子
写真/中村功
Girls²「Shangri-la」
2022年8月24日(水)発売
初回生産限定盤(CD+Blu-ray)/AICL-4264~4265/4,400円(税込)
初回生産限定盤(CD+DVD)/AICL-4266~4267/4,400円(税込)
Sony Music Associated Records
Girls²「Shangri-la」
2022年8月24日(水)発売
通常盤(CD)/AICL-4268/1,650円(税込)
Sony Music Associated Records
Girls² Live Tour 2022 “Shangri-la”
2022年9月3日(土) 新潟 新潟テルサ
開場16:00 / 開演17:00
2022年9月10日(土) 兵庫 神戸国際会館こくさいホール
開場15:00 / 開演16:00
2022年9月17日(土) 北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
開場15:00 / 開演16:00
2022年10月2日(日) 福岡 福岡サンパレス
開場15:00 / 開演16:00
2022年10月9日(日) 大阪 大阪国際会議場グランキューブ大阪メインホール
開場16:00 / 開演17:00 ※開場・開演時間が変更になっております。
2022年10月30日(日) 宮城 トークネットホール仙台
開場15:00 / 開演16:00
2022年11月19日(土) 愛知 名古屋国際会議場センチュリーホール
開場15:00 / 開演16:00
2022年12月11日(日) 広島 広島上野学園ホール
開場15:00 / 開演16:00
2022年12月24日(土) 東京 東京ガーデンシアター
開場15:00 / 開演16:00
2022年12月25日(日) 東京 東京ガーデンシアター
開場14:00 / 開演15:00
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