――昨年を振り返って、2022年はどんな1年でしたか?

栗本優音「私的にはすごく濃い1年でした。秋頃からいろんなイベントに出演させていただいて。東京を拠点に活動しているので、今までは東京でライブすることが多かったんですけど、群馬や福島にも行けて。いろんな都道府県に行ってライブができたことが個人的にはすごく嬉しかったし、et-アンド-っていうグループとして、また一歩を踏み出せたんじゃないかなって思います」

山崎カノン「すごくあっという間に感じています。後半は怒涛のようにet-アンド-のスケジュールがカレンダーにみっちり入っていったのが嬉しかったですし、週末はみんなでイベントに出たりとか、et-アンド-でいる時間が多くて、すごく楽しかった1年だったなって思います。それに、さっき優音も言ったように、いろんな地方に行けて。et-アンド-のことを少しでも知ってもらえる機会が多かったかなって思うので、今年もこの調子でもっともっといろんな人に知っていただけたらなと思います」

モラレスきあら「春の「Bloom tour」という、初の東名阪ツアーから始まって、23月あたりはリハーサルもあって忙しくさせてもらってたんですけど、夏あたりでご時世柄もあって、イベントに出られない期間があって。悔しい部分もあるんですけど、9月以降はイベントも多く出演させてもらったり、2度目の東名阪ツアーも回らせていただいて。et-アンド-としてとても濃い時間が過ごせたんじゃないかなと思います」

野島樺乃「私も2022年は本当に充実した1年だったなって思っています。メンバーみんなが言ったように、夏はイベントにたくさん出る予定ではあったんですけど、私もコロナにかかってしまって出られなくなって、1ヶ月間ぐらいメンバーとも会わなくて。すごく悔しい期間だったんですけど、逆にその期間があったことで、et-アンド-っていうグループに対して、これから自分がステージに立つときにどういう気持ちで音楽と向き合っていくのか?っていうことを深く考える時間にもなりました。それを経て、秋からの怒涛のイベントスケジュールは本当に…何て言うんだろう?…自分1人の時間も楽しいですけど、これだけ一緒にいてもメンバーといる時間が楽しいと思えるようなグループだなと感じて。2022年は本当に充実してたし、自分たちが肌で成長を感じられた1年だったのかなと思います」

――そして、昨年の3月の春ソング「花心」から始まり、7月の夏ソング「夏海月」、10月の秋ソング「宵宵」と連続配信してきた「春夏秋冬」四部作の締めくくりとして、冬ソング「恋のせい、」がリリースされました。まず、この新曲がドラマ「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」のオープンニングテーマに決定した感想から聞かせてください。

栗本「ドラマのタイアップは1つの目標でもあったんです。エンディングでもオープニングでもいいなと思っていたんですけど、まさか年明けの一発目からオープニングテーマを歌うことができることに、すごくびっくりしました。いきなり事務所で伝えられたときはちょっと信じられなかったんですけど、今こうやって取材していただいていると、ちょっとずつ実感が湧いてきてて(笑)。SNSなど、これからもっともっと力を入れて頑張って発信していきたいなって思っています」

モラレス「事務所にみんなでいたときに、本当にぽろっと言われたんですよ。“ドラマのタイアップが決まったみたい”くらいの感じで言われて。みんなで“え??本当に!?”ってなって。みんなで一番最初に、“もう年が明けてからのお仕事が決まったね”って喜びました(笑)。しかもドラマのタイアップっていう大きなもので、すでにSNSで予告が流れていて。私はその予告を見たときに実感が湧きました」

山崎「メンバーみんなで“やったー!”って飛び上がって、一緒に喜べたことがすごく嬉しかったです。でも、私はまだちょっと実感がないままなんですけど、et-アンド-の曲がテレビに流れるっていうのはすごく嬉しいことだなって思います」

――野島さんはプレスリリースでコメントも寄せてました。

野島「そうですね。まず、前作の「宵宵」が「情報ライブ ミヤネ屋」さんのエンディングテーマとして流してもらっているので、それに続いて、期間を空けずに、次はドラマタイアップっていうのが本当にありがたいことだなと思って。年明け一発目から自分たちの音楽をドラマを通して、たくさんの方に届けられることにワクワクしているし、グループとしても大きく変わるチャンスをいただいたなと思っていて。自分としては、ちょっと夢の夢だったので、デビュー1年半ぐらいで一歩大きく進めたのはすごく嬉しいなと思います。

――「恋のせい、」はサウンドも意外だったんですが、ドラマに寄せて作ってる部分もあるんですか?

モラレス「”冬と言えばバラードかな?”って思っていたから、私たちもびっくりしました(笑)」

野島「最初は“バラードもいいよね”ってみんなで話していて。それこそ歌詞を考えたり、“こういう曲調がいいよね”って、プロデューサーの菊池さんに自分たちの意見を言ったり、案を出したりしていたんですね。でも、タイアップが決まって、みんなの想像を超えるサウンドになったところも、et-アンド-らしいなと思いました」

――ディスコティークなダンスチューンになってますが、最初に受け取った時はどう感じましたか?

野島「歌詞もドラマに寄せてる部分もあって。サビに<カオス>ってあるように、ちょっとインパクトが強いと思うんですけど、ドラマ自体もネズミ一家がウェディングプランナーの人間に乗り移って結婚式をどう盛り上げていくかっていう、なかなかない設定になってて。それを<カオス>って私たちが言っていいのかどうかはわからないですけど(笑)、いい意味ではちゃめちゃというか、ぐちゃぐちゃに入り混じった恋愛感情を歌っているので、ドラマのオープニングにもぴったりなんじゃないかなと思いました」

山崎「私は最初に“ライブでやったら楽しそうだな”って思いました。今までのet-アンド-にはない1曲になっているし、盛り上がるアップテンポの曲なので、ライブで披露したら楽しそうだなっていうのが第一印象です」

栗本「私は“カッコいいな”っていうのが最初の印象でしたね。冒頭のラップをきあらとのん(山崎)が歌っているんですけど、初めてラップから始まる楽曲なので、“新鮮だな”って感じました。でも何度も聞いてるうちに可愛さやポップさ、カッコ良さもあって。この歌詞にもあるように、“いい意味でカオスな曲じゃないかな?”って思いました」

モラレス「私はまず、<ぐっちゃ ぐっちゃ ぐっちゃ ミンチ>っていう言葉にびっくりしました。カッコいいとか、そんなことよりも、“歌詞やばっっ”みたいな」

野島「聴き間違いかな?って思うよね(笑)」

モラレス「もう、本当にそれが一番最初の印象ですね。あと、みんなも言ってるけど、サビの歌詞に<カオス>って入ってる曲を見たことなくて。“Kellyさん、さすがだな”と思いました。自分で歌詞を書いていても、あんまり考えたことがないというか、<カオス>って言葉を歌詞に入れようって発想がなかったんです。だから、普通に樺乃と、“歌詞に<カオス>って入ってるってやばくない?”って話した記憶があります」

――(笑)歌詞で共感した部分がありましたか?

野島「全部のワードがパンチ強いなって思っていて。et-アンド-らしく、脳内ループが止まらない曲だなって思うんですけど、歌詞でちょっと共感できるなと思ったのは、<目と目合うたび なんて焦れったい>かな。ちょっとうぶな感じというか、かわいい恋愛なのかなと思ったし、ここは“わかるわかる!”って感じました」

栗本「私、共感できる部分は<Humanって面倒くさいね>ですね」

――あははは。

栗本「“確かにめんどいわ”と思って。恋愛面でも生活面でもそうですけども、恋愛だとそれこそ嫉妬っていう感情って本当にいらないじゃないですか。私も結構、嫉妬深いところあるので、何回も“マジ、恋愛面倒”って思ったことがあるので、ここはすごく共感しました」

山崎「私はサビの部分ですね。頭の中で考えたり、心の奥で考えたりしてるけど、行動には出せない。本当はこうしたいけど、心の中で留めていくという気持ちは共感しましたね」

――皆さんは例えば恋をするとどうなりますか?

野島「この曲の主人公は思い通りにいかなくて、頭の中がカオスになってるんですよね。自分だったらどうなるかな?…周りから客観的に見てどうなってるかだから、自分で言うのは難しいけど…」

栗本「私は、それこそ“恋は盲目”タイプだと思います。一途すぎて、盲目になっちゃって、周りが見られなくなるんじゃないかなと思います」

野島「なるほど。私は恋愛においても負けず嫌いを発揮しちゃうかな。自分が好きになった人に対しても、刺激を与え合いたい。尊敬できる人がいいし、相手がすごく頑張っていたら、自分もその人を超えるぐらい頑張りたいと思っちゃう。仕事の面でもプライベートの面でも、相手がしてくれたらそれ以上にしたい、みたいな。変にバチバチになるところがあるかもしれないです」

モラレス「他が見えなくなりますね」

野島「きあらも“恋は盲目”になるってこと?」

モラレス「違う違う。仕事や生活が見えなくなるとかじゃなく、その人以外の男の人にマジで興味なくなっちゃう」

栗本「一途。めっちゃいいじゃん」

山崎「私はたぶん、“好きだよ”とか、“会いたい”とか言えないと思います。本当にこの歌詞の通りなんですけど、本当は思ってるけど、なかなか言い出せずに相手から言ってくれるのを待つとか。結構、受け身かなと思います」

――<頭の中の中で(I want you)>というフレーズもあります。

山崎「私も直接、言葉では言えないと思います」

モラレス「でも、“会いたい”よりは、“I want you”の方が言えるんじゃない?」

野島「“「好きだよ”じゃなく、“I love you”にするとか」

栗本「いいじゃん、いいじゃん。言いなよ、それ!」

山崎「あはははは。相手も急に英語で言われたらびっくりするでしょ。“どうした?”って言われるよ」

――(笑)

――レコーディングはどうでしたか? 冒頭のラップチームからお願いします。

モラレス「めちゃくちゃ噛みそうになりました。<ぐっちゃ ぐっちゃ ぐっちゃ ミンチ>も何回も頭でループしないと言えないので、何回も発声練習してから挑んだんですけど、とにかくアタックを強くすることを私はイメージしてレコーディングしました。あと、<Ah, Hit>や<不一致>とかの最初の言葉はいろんな音程でレコーディングして、全てが混ざった状態にしてて。強いものや低いもの、いろいろなものが混じって作られています」

山崎「私は初めてのラップだったので、先に録ってくれたモラのラップを聞いて、音ハメがかっちり合わせられるようにしました。あと、最初は、自分の中で“ラップはカッコよく決める”って意識しすぎて、テンションがちょっと低くなりがちになってしまって…。でも、アップテンポの曲調なので、“ちょっとテンション上げて。でも、かっこよく歌ってみよう”っていうことを意識しました」

栗本「私は<目と目合うたび なんて焦れったい/Hell or heaven最上階>のところを歌ってるんですけど、リズムが急に変わる部分なんです。だから、一拍おいてから歌い出すんですけど、リズム感がすごく難しくて。あとは、<最上階>のところで少しフェイクが入るんですけど、私、フェイク苦手なんです。まっすぐ伸ばす方が得意なので、何回かやらせてもらって。そこは少し苦戦したし、難しかったなって思います」

野島「私もラップの後に出てくる、急に場面が転換するところだったので、“どういうふうに歌おうかな?”と思っていて。でも、いつも“自由に歌っていいよ”っていう感じなので、例えば10回レコーディングしたとしたら、1回も同じように歌うことがなくて。音が鳴り出したら、自分が歌いたいように歌うっていう感じなんですね。だから、どう歌ったかはあまり覚えてないんですけど(笑)、ずっと同じメロディーが繰り返されるので、アクセントをつけるためにも、エッジボイスや裏声を使ってみたり、ちょっとテクニックを使った歌い方にはしました」

――MVの方はどんな映像になってますか?

山崎「カオスですね」

モラレス「カオスさと現実さを交えた感じで、見てもらったらわかるというか(笑)」

野島「裏と表みたいな感じかな。おしゃれなランチを食べてる自分と、パスタをほおばって口の周りを汚しながら食べる自分、みたいな。二面性が見えるMVになっています」

――それぞれの見どころを教えてください。

栗本「私はベッドに座って額縁を持ってるシーンと、ベッドに寄りかかって鏡に映るカメラに向かって目線を向けて歌ってるシーンがあって。ベッドの上に大きい鏡をどんと置いて、自分の目線上にあるカメラじゃなく、鏡の中にあるカメラに目線を向けて歌ってるシーンを注目してほしいです。ぱっと見は下を向いてるように映ってるけど、鏡を見たら目が合ってるっていう、ちょっとびっくりするシーンになってます」

山崎「さっき言ったパスタをほおばるシーンは私がやったんですけど、本当に一口で豪快にいってます。しかも、カメラを相手の男の人に見立てて、“睨みつけるような表情でやってください”って言われて。何回もそれを撮り直したので、1曲の中で何回も何回もナポリタンを食べて、口の周りをケチャップでベチャベチャにして。“お腹いっぱいになっちゃうからこれでラストね”って言われたこともプレッシャーだったんですけど、もぐもぐしながら睨みつけて、どういう表情になってるのか。そこは体を張ったので見て欲しいですね。でも、楽しかったです」

モラレス「私はラップの部分かな。結構パンチ効いてるところなので、鏡を映した口元だけでリップしてる部分があって。ラップをしているときの口はあまり見ないと思うので、結構早く動いてるし、見どころだなと思います」

野島「今までのMVはかなり動いていたり、手を使ってたり、全身を使って表現しているんですけど、今回は全体的に顔のみというか、表情のみでインパクトに残るMVになるんじゃないかなと思っていて。監督さんからも“口元の動きや目線の配り方で伝えてほしい”と言われたんですね。カメラにどうやって写ってるのかわからないまま、“これで合ってるのかな?”と思いながらやったので、見てくださる方には、おのおのの表情に注目してみてほしいです」

――ドラマのオープニングテーマから2023年が始まりました。どんな1年にしたいですか?

栗本「2年目でドラマのオープニングテーマから始まる1年はなかなかないし、個人的にすごく良いスタートだなって思うので、このドラマのオープニングテーマをきっかけに、もっといろんな人に知っていただきたいし、SNSでも発信を頑張って、もっともっと活動を広げていけたらなって思います」

山崎「私もすごく良いスタートだなって思うし、この発表をしたときに、ファンの方々がすごく喜んでくださって。“et-アンド-がどんどんどんどん広まってくれるのが嬉しい”っていう声をたくさんいただいたので、いつも応援してくださる方に感謝しながら、もっともっといろんな方に知っていただけるようにしたいなと思います」

モラレス「こういうチャンスをいただいたからには、絶対にこのチャンスを無駄にしないようにしたいです。自分たちがもっともっと大きくなれるように、テレビだけにお任せするのではなく、優音が言ったように、もっと自分たちから発信して、たくさんの人に知ってもらう機会もこれからもっと増やしていきたいなと思います」

野島「1年のスタートがドラマタイアップってすごくありがたいことですし、嬉しいことなんですけど、スタートが良かった分、そこから始まる12ヶ月間は自分たちにとっても勝負かなと思います。2年目ということもあって、次のツアーが決まれば、全公演をソールドアウトさせたいですし、もっと大きな会場でライブをできるようになりたいなと思っています。忙しくなって、精神的にもきつくなる年なのかなと思いますけど、そこをみんなで一緒に乗り越えていけたらいいのかなと思います」

――4人で2023年の目標を決めたりしましたか?

野島「本当についこの間、みんなで話したんですよ。自分たちの中では、デビュー当時からずっと武道館に立ちたいっていう思いがあって。正直な話、それは変わってないですし、秋の東名阪ツアーのラストの公演でもMCでみんなで宣言したんですね。でも、武道館の手前に、自分たちがもうちょっとわかりやすく目指せる会場を決めようということになって。まずは1000人以上の会場を埋められるようになろうって決めました。だから、2023年はクアトロやリキッド、年末にはZeppに立てるように。そこに向かって走っていきたいなと思います」

モラレス「頑張ります!」

栗本&山崎「よろしくお願いします!」

(おわり)

取材・文/永堀アツオ
写真/野﨑 慧嗣

RELEASE INFORMATION

et-アンド-「恋のせい、」
2023年14日(金)配信

et-アンド-「恋のせい、」

LIVE INFORMATION

「Liven up IDOL Vol.4」に出演決定!
日程:2023年1月26日(木)
会場:duo MUSIC EXCHANGE
(東京都渋谷区道玄坂2丁目14-8 O-EASTビル1階)
開場:18:30 開演:19:00
出演者:群青の世界 / 手羽先センセーション / Palette Parade / et-アンド-
[前売券] 前方優先チケット:¥5,000 一般チケット:¥2,500
[当日券] 前方優先チケット:¥6,000 一般チケット:¥3,000
「Liven up IDOL Vol.4」のチケット情報 >>>

et-アンド-主催イベント「Posteros vol.2」開催決定!
日程:2023223(木・祝)
会場:渋谷GRIT
(東京都渋谷区道玄坂 2-23-12フォンティスビル B1)
開場:15:00 開演:15:30
出演者:et-アンド-
チケット料金:前売 ¥3,800/当日¥4,800
先行抽選:2023/1/20() 12:002023/1/29()23:59 ※クレカ決済のみ
「Posteros vol.2」のチケット情報 >>>

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