手越祐也 LIVE TOUR 2024「絆 -KIZUNA-」 - INTERVIEW

――今回映像化される『手越祐也 LIVE TOUR 2024「絆 -KIZUNA-」』は、各地2DAYSずつのライブで、DAY1とDAY2ではセットリストも衣装も演出も異なるという驚きの内容でした。実際にツアーを回ってみて、いかがでしたか?

「一番キツかったのは日程の短さです。僕はありがたいことにテレビとか、他のいろいろな仕事もやらせていただいているので、その中で1ヶ月で5会場10公演やりきるっていうのは、かなりハードでした。しかも、僕はペース配分っていうのが一番苦手で(笑)。だから、明日ライブがあるからといってバラエティ番組で声を張るのをやめたり、ライブのリハーサルで声を温存するっていうことができないんです(笑)。日本のアーティストの中でもトップクラスに喉は強いと思うんですけど、僕もターミネーターではないので(笑)、さすがに今回はちょっと影響が出てしまいました。ファンの人は気づかなかったと思うんですけど、自分の中であまり調子が良くないなっていうことがあったので、久しぶりにツアー中に喉のチェックにも行きました。僕は、やっぱり“120%でいけるぞ!”っていう状態で常にライブをやりたいので、そういう意味では大変さもありました。でも、逆に言うと、“この日程でも出来る!”って思えた部分は収穫でもありました」

――DAY1とDAY2のセットリストを変えたことは、今振り返ってみてよかったと思いますか?

「楽しかったですよ。普通は10公演だったら同じセットリストを10回やるんですけど、今回はどちらも5回ずつ。そのおかげで、“もっとやりたかったな”って思うくらいでしたから(笑)。それにツアーを作るときって、必ず照明や演出、間など、いろんなものを考えて作っていくんです。その段階って大変だけど、すごく楽しいんですよ。セットリストが2つあるっていうことは、単純にそれ×2。だから、スタッフとバンドメンバーは超大変だったと思いますけど(笑)、僕は楽しかったです。今までいろいろなアーティストとやってきているバンドメンバーにも、“こんなことやった人はいない!”って言われましたけど(笑)、みなさんスーパーなミュージシャンですし、曲自体も全曲を初めて演奏するわけじゃないので、“手越が言うならやるか!”っていう感じで楽しんでくださいました」

――ツアー中も、“こうしたほうがいい!”と思ったら、すぐにバンドメンバーのみなさんに伝えていましたもんね。オフショット映像の中に、シャワー浴びた直後にタオル1枚でやってきた場面がありましたけど(笑)。

「そうそう(笑)。思いついたことはすぐに言わないと自分の感覚が変わっちゃうかもしれないから(笑)。でも、それにバンドメンバーが即対応してくれるので助かります」

――照明や演出も常にブラッシュアップを心掛けていますよね。向上心がすごいです!

「まぁ、言っちゃえば自己満なんですけどね(笑)。ライブって、何が正しいっていう正解はないですから。やり方は無限にあるので、僕が毎日映像チェックをするときに、“ああ、このライブはもう完成形に到達できたな”って思えるかどうかなんです。でも、それを翌日の自分が見たら、そうは思えなかったかもしれない。そういう意味では、そのときの感覚次第なので、たぶん完成形っていうのはないんです。ただ、常に心掛けているのは、“今、最高のライブが出来ている”って、自分が自信を持って臨めるステージにしたいなっていうこと。そこは譲れないです」

――セットリストも2日間で変われば、そうやって照明や演出にも日々変化がある。だから、もし10公演全部見たファンの方がいたとしても、全て違う楽しさを感じたと思います。

「毎回同じライブを見せるっていうのが本当は普通なのかもしれないですけど、僕がやっているような変化があったら、それも楽しみのひとつになりますよね。ただ、僕が毎回言っているのは、今回のツアーが2DAYSでセットリストが違ったからと言って、次のツアーもそうとは限らないということ。だから、もし次のツアーを同じセットリストでやったとしても、“もの足りない…”って思わないでほしいですね(笑)」

――でも、言い方は悪いかもしれないですけど、お客さんも育って来ていますよね。手越くんとお客さんとの間にどんどん阿吽の呼吸が生まれてきている。だから、本当に一体感が増してきているのを感じました。

「そうですね。ライブはもちろん、それ以外の活動でも思うのは、僕のファンは日本で一番質も愛も素晴らしいっていうこと。今“ファンが育って来てる”って言ってくれましたけど、僕自身、昔からファンは育ててあげないとって思っているんです。例えば曲間で、名前を呼んでくるファンの人っているじゃないですか。それは嬉しいことなんです。でも、そこの間も含めて僕はライブを考えています。だから、“ライブのルール”っていうのも知ってほしいなって思っています。オーケストラのコンサートでは声は出さないとか、バスケットボールやサッカーのイベントに僕が参加したときも双眼鏡で俺を覗かないとかね(笑)。だって、そのときは選手が主役ですから。ただ、そういう場に慣れていない人は、そのルールを教えてあげないとわからないので、僕は以前から伝えていたんです。ファンの人たちが素晴らしければ、手越祐也の評価も高くなる。そうやって僕も育ててもらっているので、“一緒に育っていこうよ!”って思っています」

――今回のライブもファンのみなさんの反応も含めて素晴らしかったです。今回映像化されているのはツアーファイナルのZepp Hanedaのライブですが、オフショット映像の中でも言っているように、ツアーの途中でDAY1とDAY2のセットリストを入れ替えたんですよね?

「ツアー中に前の事務所から、当時僕が歌っていたソロ曲も映像化していいっていう通達が来たんです。それで入れ替えました。僕はグループに所属していたときも常に100%以上の気合いで作っていましたし、特にソロ曲に関しては、その頃の手越祐也がやりたい音楽を作っていました。そこは今と変わらないんです。当然、僕にとっては以前の曲も今の曲も大切な自分の子供たち。そういう曲の映像化がO.K.になったのなら、当時とは違う今の自分が歌ったその曲を僕をずっと応援してくれているファンの人はもちろん、昔の僕の曲を知らない人たちにも聴いてもらいたいじゃないですか。それに僕自身もその曲たちをちゃんと作品化してあげたかった。それで急遽セットリストを入れ替えました。だから、たった1ヶ月のツアーでしたけど、僕の中では、すごく思い出に残っています」

――それにライブ自体も楽しかったんですけど、手越くんがステージから伝えたメッセージにも感動しました。手越くんは、みんなに喜びや幸せ、平和を伝えるアーティストでいたいと考えているんですね。

「そうですね。MCでも言ってますけど、僕は音楽とスポーツは、戦争や震災で傷んだ人の心…そこにダイレクトにアクセスできるものだって信じています。音楽は、どんな強い曲だろうがラブソングだろうが、心にスッと入って来るという素晴らしい魅力を持っていて、それはスポーツにもあるものだと思っています。その2つの力は、まだいろんなミラクルを起こせると信じているんです」

――今回のライブの映像を見ているだけでも勇気や元気をもらえると思います。

――そして、そんな手越くんは、6月24日から『スペプラ手越LIVE ~Music Concept~』を開催。こちらは、なんと全6公演、ゲストアーティストもテーマも全て変わるそうですね。信じられないです!

「毎回コンセプトが違うので仕方ないんですけど、6個のセットリストを用意しています(笑)。でも、楽しいですよ。こんなクレイジーなことをやっているヤツって、僕は自分の周りで見たことがないですから(笑)」

――普通はやらないです(笑)。このライブは、どんなところから発想したんですか?

「『スぺプラ手越』チームと、“各アーティスト、全く色が違うよね”っていう話になったんですよ。去年も対バンライブをさせてもらったんですけど、そのときはコンセプトは一切なく、それぞれ自由にっていう感じだったんですね。でも、今回はバンドの色も違うし、“ACOUSTIC DAY“も入る。だったら、6つのコンセプトを決めて、それを軸に世界観を作ったらどうだろう? っていうことになったんです。それで僕が6つのコンセプトを決めさせてもらいました」

――このアーティストなら、こういうコンセプトがいいだろうって?…氣志團とのライブのコンセプトは“SEXY&ONE NIGHT CARNIVAL”ですもんね。氣志團以外考えられない(笑)。

「そうそう(笑)。『スぺプラ手越』で綾小路翔さんとも対談させてもらいましたから。でも、翔さんが緊張で、すっごいガチガチで(笑)。元々僕のことを好きでいてくれたらしくて、昔のグループのファンクラブに入って、自分でチケットを取ってライブに来ていたみたいなんです。あんな大物が(笑)」

――ええ~、すごい! だったら、綾小路さんとしても、このライブに参加できるのは嬉しいでしょうね。

「僕もありがたいです。氣志團は大先輩ですし、氣志團万博でハンパじゃないアーティストを集められる方たち。そういう方に出演していただけるわけですから、面白いツアーになると思いますよ!」

――各アーティストのみなさんもやりがいがあるでしょうね。

「そうだといいです。BIGMAMASHE’S、竹中雄大&山田海斗(Novelbright)と眉村ちあきちゃんはコラボミニアルバム『絆 -KIZUNA-』にも参加してくれていますし、KANA-BOONとも以前同じステージに立ったこともあります。でも、彼らにもバンドにいろんなことがあって、また復活する感じなので、このライブがいい機会になったらなって思っています。眉村ちあきちゃんも喉の調子が良くなかったらしいんですけど、今回のライブをベストな状態にしたいって手術してくれたんです。それくらい気合いを入れてくれているのが嬉しいです」

――じゃあ、どの日でも楽しめますね。

「楽しいと思いますよ。僕も対バンは燃えますからね。対バンは、最高のステージを作る仲間であり、対決でもある。そう思っているので、対バンとフェスは、いつも以上に燃えるんです。だから、毎回ちょっと変えるとかじゃなく、僕も6個のセットリストを考えたんです(笑)。おかげでリハーサルが大変で(笑)。しかも、DAY3DAY4の“ACOUSTIC DAY”は、普段僕とやってくれているバンドじゃないんです。KEYTALKチームが僕のために演奏してくれるんです」

――“SUPPORT ARTIST”って、そういうことなんですね!

「そうです。DAY3は、KEYTALKの友将(寺中友将)がバックでギターを弾いてくれて、DAY4は、そこにさらにドラムの八木ちゃん(八木優樹)が入ってくれるんです。普通ないですよ。友将なんて普段はフロントに立っているボーカルなんですから(笑)。絶対にありえないことなんです(笑)」

――確かに。でも、それだけ寺中さんも手越くんと一緒にやりたいんだと思いますよ。

「この間、友将と打ち合わせしたんですけど、僕が“俺、この曲やりたいと思うんだけど、どう思う?”って言ったり、逆に友将のほうから“俺、手越さんの曲だったら、これを2人でやったらいいと思うんですよ”って提案してくれたりしたので、すごくいい感じになりそうです。本来はボーカル同士なので、たぶんこのライブでしか見られないコラボになります。それも仲がいいからこそできることだと思うので、そういう関係性だからこそ生まれるものも楽しんでほしいですね」

取材・文/星野 櫻

RELEASE INFORMATION

手越祐也 LIVE TOUR 2024 「絆 –KIZUNA-」Blu-ray

2024年619日(水)発売
FLXF-10087,700円(税込)
フォーライフミュージック

Blu-ray

手越祐也 LIVE TOUR 2024 「絆 –KIZUNA-」DVD

2024年619日(水)発売
FLBF-81186,600円(税込)
フォーライフミュージック

DVD

手越祐也 LIVE TOUR 2024 「絆 –KIZUNA-」ライブデジタル音源

2024年619日(水)配信
DISA-0656/2,444円(税込)

<SONG LIST>
01:everlasting(Live)
02:ARE U READY(Live)
03:Addict(Live)
04:Hello!!(Live)
05:LUV ME, LUV ME(Live)
06:HOTEL(Live)
07:Snow White(Live)
08:この手とその手(Live)
09:face to face(Live)
10: BAND scene(Live)
11:Lovin' U(Live)
12:MAKE ME ALIVE(Live)
13:MAZE WORLD(Live)
14:Gluttony(Live)
15:LOVE SENSATION(Live)
16:I'm coming(Live)
17:Lover(Live)
18:モガケ!(Live)
19:OVER YOU(feat.マイキ)(Live)
20:アダルトブルー(Live)
21:My Own Beat(Live)
全21曲

ライブデジタル音源

LIVE INFORMATION

スペプラ手越LIVE ~Music Concept~

6月24日(月)【BAND DAY】 神奈川 KT Zepp Yokohama
 /GUEST:BIGMAMA/CONCEPT:GAP
6月25日(火)【BAND DAY】 神奈川 KT Zepp Yokohama
 /GUEST:SHE’S/CONCEPT:BEAUTIFUL
7月3日(水)【ACOUSTIC DAY】 東京 Zepp Haneda (TOKYO)
 /GUEST:ホリエアツシ(ストレイテナー)/内澤崇仁(androp)
 手越祐也 SUPPORT ARTIST:寺中友将(KEYTALK)/CONCEPT:TRAVEL
7月4日(木)【ACOUSTIC DAY】 東京 Zepp Haneda (TOKYO)
 GUEST:竹中雄大・山田海斗(Novelbright)、眉村 ちあき
 手越祐也 SUPPORT ARTIST:寺中友将・八木優樹(KEYTALK)/CONCEPT:LOVE
7月16日(火)【BAND DAY】 東京 Zepp DiverCity
 GUEST:KANA-BOON/CONCEPT:NEW FRONTIER
7月17日(水)【BAND DAY】 東京 Zepp DiverCity
 GUEST:氣志團/CONCEPT:SEXY & ONE NIGHT CARNIVAL

スペプラ手越LIVE ~Music Concept~

INTERVIEW - BACK NUMBER

手越祐也『絆 -KIZUNA-』インタビュー

音楽を通じて出会った同世代の様々なアーティストから楽曲提供を受け、手越祐也が歌い上げるコラボミニアルバム『絆 -KIZUNA-』を1月24日にリリースする手越祐也。「2023年より2024年のほうが、間違いなくいい1年になる自信しかない」と語る手越祐也に迫った!

手越祐也『絆 -KIZUNA-』インタビュー

手越祐也「アダルトブルー」インタビュー

LIVE Blu-ray/DVD『手越祐也 LIVE TOUR 2023 「CHECKMATE」』、新曲「アダルトブルー」のリリースを控え、11月11日の誕生日にはバースデーライブ。そして、来年2024年2月からは「手越祐也 LIVE TOUR 2024」がスタートと、スーパーアクティブな手越祐也の近況に迫る!

手越祐也「アダルトブルー」インタビュー

手越祐也『CHECKMATE』インタビュー

アーティスト活動を本格的に始動した第1弾シングル「シナモン」のリリースから立ち止まることなく、その進撃を続ける手越祐也が2023年4月5日に待望の2ndアルバム『CHECKMATE』をリリース。“手越祐也の第3章”が、ここから始まると言える充実の内容のアルバムに迫った!

手越祐也『CHECKMATE』インタビュー

『手越祐也LIVE TOUR 2022「Music Connect」』インタビュー

昨年10月12日の横浜からスタートし全国7カ所、12公演を巡った自身2度目の全国ツアー『手越祐也LIVE TOUR 2022「Music Connect」』。そのツアーファイナルの模様を収めた映像作品をリリースする手越祐也。このツアーで得たもの、そして、2023年の意気込みを聞いた!

『手越祐也LIVE TOUR 2022「Music Connect」』インタビュー

手越祐也『Music Connect』インタビュー

ソロデビューから2年目に突入している新たな手越祐也の活動から目が離せない!
10月5日に初のミニアルバム『Music Connect』をリリース。そして『手越祐也LIVE TOUR 2022「Music Connect」』を10月12日からスタートさせる手越祐也。ミニアルバム収録曲全6曲に徹底的に迫る!

手越祐也『Music Connect』インタビュー

手越祐也「HOTEL」インタビュー

初のミニアルバム『Music Connect』を10月5日にリリース。そして10月12日からは『手越祐也LIVE TOUR 2022「Music Connect」』をスタートさせる手越祐也。そしてHONEYYYの日(8月21日)に発表された新曲「HOTEL」のリリース。その全貌をじっくり聞いた。
ソロデビューから2年目に突入している新たな手越祐也の活動から目が離せない!

手越祐也「HOTEL」インタビュー

手越祐也「OVER YOU (feat. マイキ)」インタビュー

昨年の7月7日に「シナモン」でスタートした手越祐也のソロプロジェクトから1年。その記念すべき七夕の日に、正に「ポジティブ・キング」手越祐也の真骨頂ともいえる「OVER YOU (feat. マイキ)」をリリース。自身の番組『スぺプラ手越』から生まれた音楽フェス『スペプラ手越FES.2022』を終えた率直な気持ち、そして、新曲「OVER YOU (feat. マイキ)」に込めたメッセージ。

手越祐也「OVER YOU (feat. マイキ)」インタビュー

手越祐也「MAZE WORLD」インタビュー

アルバム『NEW FRONTIER』とそれを引っさげたツアーで第一章を締めくくった手越祐也が新曲「MAZE WORLD」の配信リリースを迎え、その第二章の幕を開ける。リリース後にはBLUE ENCOUNTやキュウソネコカミらが出演する手越祐也のレギュラー番組「スペプラ手越 ~Music Connect~」初のイベント「スペプラ手越FES.2022」の開催も控えている手越祐也の今に迫る。

手越祐也「MAZE WORLD」インタビュー

手越祐也×『NEW FRONTIER』スペシャルインタビュー

7月から始まった6ヶ月連続デジタルシングルリリースで、毎回コンセプトの違う楽曲の”6人の手越祐也”に迫ってきたencore。今回はその集大成となる手越祐也自身のプロデュースによる1stソロアルバム『NEW FRONTIER』、全12曲に徹底的に迫る!

手越祐也×『NEW FRONTIER』スペシャルインタビュー

関連リンク

一覧へ戻る