今回日本公開が決定した 『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』(原題 THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ)は 、ファッション業界のレジェンドであるアンドレ・レオン・タリーの生涯を描いたドキュメンタリー映画。

2023年3月17日、Bunkamura ル・シネマ で公開される。


昨年1月18日に73歳で他界した、アンドレ・レオン・タリーはスタイルと美学の定義を構築したファッション界の巨人。『プラダを着た悪魔』でスタンリー・トゥッチ演じるナイジェルのモデルとされ、白人の占める割合の多いファッション業界において、黒人モデルや非白人デザイナーたちの進出に積極的に貢献した。


1948年に生まれた彼は、ジム・クロウ法(1870~1960年代に存在した人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法)の影響下にある時代にアメリカ南部で幼少期を過ごした。

1983年より『VOGUE』のニュースディレクターを担当、1988年にはアフリカ系アメリカ人として初めてクリエイティブ・ディレクターに昇格。1998年にエディター・アット・ラージに就任し、アナ・ウィンターの右腕として活躍した。「格好良い」とは何か、独自の美学を極めていく。

また、名物エディターとしてだけでなく、自伝の出版やセレブのスタイリスト、映画出演など、その活躍は多岐にわたる。

人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部で幼少期を過ごしたアフリカ系アメリカ人の彼が、いかに最も影響力のあるファッション・キュレーターにまでのし上がったのか。

彼の人生と彼が残した数々の功績を、ファッション界を代表する人物たちのインタビューと共に振り返るドキュメンタリーとなっている。

本作は本人のインタビューのほか、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サンローラン、カール・ラガーフェルド、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、ウィル・アイ・アム(ブラック・アイド・ピーズ)ほかファッション業界のみならず多数の豪華な関係者が出演している。

『アンドレ・レオン・タリー 美学の追求者』

監督:ケイト・ノヴァク
出演:アンドレ・レオン・タリー、アナ・ウィンター、トム・フォード、マーク・ジェイコブス、イヴ・サン=ローラン、カール・ラガーフェルド、ミシェル・オバマ、ノーマ・カマリ、ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、アンディ・ウォーホル、ウーピー・ゴールドバーグ、イザベラ・ロッセリーニ、シンディ・クロフォード、ショーン・コムズ、リアーナ
2017/アメリカ/93分 英題:THE GOSPEL ACCORDING TO ANDRÉ

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