メキシコ出身のグラフィックデザイナー、リカルド・ゴンザレスの新作展「A Day in the Life」がhpgrp GALLERY TOKYO(エイチピージーアールピー ギャラリー トーキョー)で開催される。

祖父が1960年代に書いたカリグラフィーの美しさに魅せられて自身もカリグラフィーを始めたリカルドは、その過程でグラフィティー文化にも強く影響を受けながらニューヨークでタイポグラフィーを学んだ。

「書」の要素が強いカリグラフィーと、画面全体のグラフィカルなクオリティーに影響するタイポグラフィーの面白さを融合させることで確立されたリカルド独自のスタイルは、ストリートカルチャーの温度感を保ちながらも、優雅で洗練された表現が特徴だ。

「It’s a living」はリカルド・ゴンザレスを表現するフレーズにとどまらず、彼の哲学とも言える。美しく、シンプルな書体で描かれるリカルドの作品は、巨大なスケールの壁画や世界規模のブランドのロゴや広告、またストリートで見かけるステッカーまで、様々な形で発表され続けている。

「A Day in the Life」は、1960年代に活躍したジャズ・ギタリスト、ウェス・モンゴメリーの同名のアルバムにインスパイアされた新作シリーズ。

人生は感情のジェットコースターであり、1日のうちに様々なことが起こる。

そんな毎日の出来事の素晴らしさを祝福するためにこのシリーズが生まれた。

2年振り4回目となる本展では、ファイバーボードをレーザーカットした厚みのある半立体作品、またスティールを用いた立体作品など、初の試みとなる作品で構成されている。

昨年、故郷のメキシコにも新たなスタジオを構え、ニューヨークとメキシコシティーの2都市を拠点により精力的に活動するリカルド・ゴンザレス。

会期初日には作家自身も在廊の上、オープニングレセプションを予定している。

A Day In The LifeIt's a living - Ricardo Gonzalez

2023年2月18日~3月11日(土)
【Opening reception 】
2月15日(水) 18:00 - 20:00(作家在廊予定)

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