――新メンバー募集オーディション“超特急募”を経て、新たに9人体制へと生まれ変わった超特急。8月8日に行われた“BULLET TRAIN 10th Anniversary Tour 2022「Progress」8号車の日”でのお披露目から約2か月が経ちますが、その間で新メンバーのみなさんが“超特急の一員になったんだな”と思った瞬間を教えてください。

シューヤ「本当に些細なこと何ですけど、移動車の中でみんなでわちゃわちゃ話してるときに感じたりします。あと、この間リョウガくんとタクヤくんとユーキくんと新メンバー…ハルは地元に帰っていていなかったので僕ら3人と、みんなでラーメンを食べに行って。なんか、“わー!”ってなるし、幸せでした(笑)」

――マサヒロさんはどうですか?

マサヒロ「えっと、何ですか?」

カイ「聞いてなかったんかい〜!(笑)」

――(笑)。自分が“超特急の一員になったんだなぁ”と実感した瞬間は?

マサヒロ「実感は…日々のこういうお仕事で一番実感が湧いてます。やっぱり、これまで経験したことのないことをしているので」

――きっと怒涛の毎日ですよね。

マサヒロ「そうですね。朝早い日もあれば、夜遅い日もあって。でも、これがよくテレビとかで聞いていた“芸能人の生活”なんだなって感じてます(笑)」

アロハ「僕もマーくん(マサヒロ)と一緒で、日々の仕事を通してどんどん実感が湧いてきています。なかでも一番感じたのは、やっぱり「宇宙ドライブ」のミュージックビデオの撮影です。そこで一気にメンバー同士の距離感が縮まったというか。撮影の日もそうですけど、その前日とかもユーキくんを中心にみんなで一致団結してリハーサルをやったりして。そんなふうに一つの作品を一緒に作っていくってところで、超特急っぽくなっていったと思います」

――ハルさんはどういうところで実感が湧いていますか?

ハル「リハーサルのスタジオが大きくなったことです。僕がEBiDANの研究生としてやっていたときは横幅が4mくらいのスタジオだったんですけど、今は8mとかあって。とにかく天井が広くて、すごいなって思います」

――一方、オリジナルメンバーの5人が“9人体制になったんだなぁ”と実感することは?

ユーキ「メンバー車がパンパンになったことですね。後部座席だけじゃ足りなくて、助手席にメンバーが座ってます。結構タクヤが座ることが多いかな」

カイ「後ろは窓にスモークがかかってるから外から見えないんですけど、タクヤだけ丸見えなんです(笑)」

シューヤ「前もそうだったの?」

タカシ「前は違かったよ。席に空きがあるから、助手席に(メンバーが)座ることはなかった」

ユーキ「マネージャーさんが座ってた」

タクヤ「タレントは絶対に座らない場所だよ(笑)」

ユーキ「そういうところで、やっぱり9人いるんだなって感じます」

タカシ「僕は個人的に、“ちょっとどうしようかな?”って思ってることがあって。これまで自己紹介で“タカシやで”って言ってたんですけど、新体制になったら、そこからもメンバーの自己紹介が続くからどうしよう?って」

――“タカシやで”で一旦締まる感じありますもんね。

タカシ「そうなんです」

カイ「MCの並びでいく?それなら“タカシやで”で締められるから」

ユーキ「これからは熊本(※ハルの出身地)の“ばい”もあるので。“ばい”もかわいいんですよ」

タカシ「最近言ってくれないけど」

ユーキ「たまにヒヨって言わないんだよね(笑)。僕は定着してほしいんですけど。だって、“やで”と“ばい”が来ると、8号車のみんなも“おお!”ってなるじゃないですか。それもいいなって思います」

――他にも実感すること、ありますか?

カイ「ヘアメイクで一番最初にやった人は、めっちゃ待ち時間が長いこと(笑)」

リョウガ「(全員が終わるまで)2時間待ちかな」

カイ「それぐらいだね。7人のときも長かった記憶があるけど、そこからさらにプラス2人になったので。入り時間が早くなったことと、待ち時間が長くなったことで(9人体制になったことを)実感します(笑)」

――リョウガさんはどうですか?

リョウガ「何かあるかなぁ…」

タクヤ「楽屋が賑やかですね」

リョウガ「あ〜、そうね」

タクヤ「さっきの撮りおろし写真の撮影中でもわかったと思うんですけど、すげぇうるさかったじゃないですか」

――メンバーのソロ撮影を間、みんなで盛り上がってましたね。特にユーキさんが新メンバーと話しながら爆笑していて(笑)。

タクヤ「いつもあれぐらいです。しかも、まさかの一番うるさいのがコイツ(ユーキ)っていう(笑)」

ユーキ「ツボに入っちゃうと本当うるさくて。ごめんなさい(苦笑)」

――すでになじんでいるというか、仲の良さが伝わってきました。

タクヤ「いや、そんなことないっす。バチバチっす」

リョウガ「おい、やめろ!」

タクヤ「このあと、河川敷連れて行きますから」

カイ「古っ!オールドタイプの不良か(笑)」

――(笑)。リョウガさんは実感湧いてますか?

リョウガ「ケータリングがすぐなくなるとことか。ありがたいことに、楽屋にお菓子とかを用意していただいてるんですけど、前はユーキくらいしかパクパク食べる人がいなかったのが、今は食べる人が増えて、気付いたら空になってることが増えました。でも、そういうちょっとした変化も新鮮で。毎日が本当楽しいですよ」

――そんなみなさんが、9人体制になって初めてリリースするシングル「宇宙ドライブ」。ボーカルのシューヤさんは初めて聴いたときにどんな印象を持ちましたか?

シューヤ「 “ザ・超特急”というような楽曲で、自分はそれまでこういうタイプを歌ってこなかったから、最初はちょっと不安に感じました。でも、レコーディングのときにタカシくんがアドバイスをくれたり、サビのユニゾンで歌うところは2人ですり合わせてから歌入れに臨めたりしたので心強かったです。トラック自体はすごくカッコいい感じで、ユーキくんがつけてくれたダンスもカッコよくて。初っ端から超特急らしい1曲になったなという印象です」

ユーキ「本当、トラックがめちゃくちゃカッコよくて。歌詞はちょっとよくわからなくて(笑)、最初、“仮なのかな?”って思ってたんですけど、意外とそのままだったっていう。でも、ダンスはトラックが大事なので。ただ、こういうバチバチな感じの曲を、ただカッコよく踊っても僕ららしくないなと思ったので、“どうしよう?”って悩んだんですよね。やっぱり、今まで応援してきてくれた8号車のみんなも、9人体制になって初めてのシングルってことで期待するじゃないですか。その期待は裏切れない。そこはちゃんと“ダンスで証明するしかないな”と思って、今回は今まで振り付けをしてくれたえんどぅさんに監修で入っていただき、いろいろアドバイスだったり、新メンバーのサポートだったりをしてもらいながら考えました」

――9人分の振り付けを考えるだけでも大変そうです。

ユーキ「そうですね。実際、9人分の立ち位置を付けなきゃいけなくて、それも全部えんどぅさんに手伝っていただきながらも、自分で考えて。すごく貴重な経験でしたし、これまでの10年間で超特急に携わってくれた振付師の方々のいろんなエッセンス、色を、ちゃんと自分の色として反映できたかなと思ってます。それに、今回はマーくんにも手伝ってもらって」

――そうだったんですね。マサヒロさんは「宇宙ドライブ」について、どんな印象を持っていますか?

マサヒロ「僕はユーキくんのそばでずっと振り付けが出来上がってくのを見ていて。超特急らしさを残しつつ、間奏部分では激しく踊るところもあるし、全体を通して“カッコいいな”、“面白いな”って思いました。僕はこの曲の振り付け、すごく好きです」

――アロハさんは冒頭でミュージックビデオのことに触れていましたけど、撮影はいかがでしたか?

アロハ「土下座するシーンの撮影は大変でした。撮影場所の床が硬くて、膝を一気に落とすと痛くて痛くて…。もう、赤を越えて青あざになりました」

ユーキ「まあ、だんだんとみんな慣れていくというか、痛くないやり方のコツを掴んできて。とはいえ、まったく痛くないわけじゃないんですけど」

アロハ「でも、撮影自体すごく楽しかったです」

――加入後は新曲の振り付けにミュージックビデオ撮影、さらには「宇宙ドライブ」が主題歌となったドラマ『超特急、地球を救え。』の撮影も。ハルさんはドラマの撮影も含め、「宇宙ドライブ」にまつわる一連の活動、どうでしたか?

ハル「僕にとっては何もかもが初体験だったので、吸収できるものはすべて吸収しようと思って、いろいろと試行錯誤もしましたし、新体制になって一発目ということで気合を入れて頑張りました。なので、ミュージックビデオもそうですけど、ドラマのほうも観られる環境がある方はぜひ観てもらえたらうれしいです」

――カップリングについてもお話をうかがいたいのが、通常盤Aと通常盤Bを合わせてちょうど4曲あるので、新メンバーの4人に1曲ずつ紹介してもらえればと思います。

ユーキ「いいね〜」

――オリジナルメンバーの5人もサポートしてくださいね。

リョウガ「いやいやいや。何言ってるんですか。完璧にできます。うちの新メンバーをナメてもらっちゃ困りますよ!」

――失礼しました!では、シューヤさんからお願いします。

シューヤ「僕からは「きみとシンギュラリティ」(通常盤B収録)を。この曲は僕のリード曲になっているんですけど、入ってすぐのタイミングでリード曲をいただけるなんて、最初に言われたときは“(リード曲が)あるんだ!?”って驚きましたし、素直にうれしかったです。楽曲を提供してくださったKOTONOHOUSEさんはボカロ系をメインに書いてる作家さんで、デモにもKOTONOHAUSEさんの楽曲の特徴でもある<え アタシ!?>が入っていて、“超特急の曲として、どんな仕上がりになるんだろう?”っていうのが第一印象でした。でも、出来上がりを聴いたら、すごくいい感じに完成して。初めての僕のリード曲なので、自分にとってはこの先ずっと大切な1曲ですし、そういうところに注目して聴いてもらえたらいいなと思います」

――タカシさんは自分がリードを歌わないというのも久々の感覚だったのでは?

タカシ「そうですね。歌い分けすること自体、長いことなかったので。なので、新鮮に感じる部分もありつつ。とはいえ、今後はこういう形が基本になっていくから、順応も早いと思います」

――マサヒロさんからはどの楽曲を?

マサヒロ「僕は「颯爽とハローマイラヴ」(通常盤A収録)です。この曲はリリースイベントでも披露することになっていて(※取材時。リリースイベントはすでに終了)、振り付けもすでに付いているんですけど、踊ってて自分も歌いたくなるような爽やかな楽曲です。サビの部分には、みんなも踊れるような振り付けもあるので、ぜひ覚えて一緒に踊ってほしいです。個人的には、カップリングの中で一番好き。帰り道とかに聴きたくなるような楽曲になっています」

――どんな感じの振り付けになっているんですか?

ユーキ「途中途中でオリジナルメンバーと新メンバーに分かれて踊る部分があります。ほかにも、今マーくんが言ったように、一緒に踊れるところもありますし、それぞれのメンバーの個性が出る振り付けにもなってるのかなって。というのも、結構遊んだりできるパートがちょこちょこあって。そこでそれぞれの絡み方があったり、動きがあったりするので、観ていて楽しいんじゃないかなと思います」

――続いて、アロハさんはどの楽曲を紹介してくれますか?

アロハ「BakaBakka(通常盤AB収録)いきます。この曲はまだ振り付けとか何もないんですけど、“こんなふうになるのかなぁ?”っていう想像が、自分的にはできていて。オリジナルメンバーのみなさんも言ってたのが、“やっぱりBakaBakkaの振り付け気になるよね”って」

――超特急で、このタイプの楽曲となると、期待しちゃいます。

アロハ「そうですよね(笑)。相当ヤバいものができるのではないかと思ってます」

タクヤ「僕もこの曲が一番好き。振り付けが楽しみです」

――では、残りの「Re:TRAIN」(通常盤A・B収録)をハルさんから。

ハル「実は、新体制となって初めてレコーディングされたのがこの曲で。僕はタカシくんとシューヤくんの声が合わさったのを、この曲で初めて聴いたんです。そのとき、僕が言うのもおこがましいんですけど、すごく心が動いたというか。2人の息がピッタリと合っていることに感動しました」

――「Re:TRAIN」は10年前、2012年にリリースされた超特急のデビュー曲「TRAIN」の再録となります。今回、改めて当時のミュージックビデオを見直したのですが、バックボーカルの2人が思っていた以上にボーカルに徹していたことに驚きました。

タクヤ「当時はそうですよね」

カイ「踊ってないし、映ってない」

タカシ「やっと映ったと思ったら、ぼかされるし(笑)」

――逆を言えば、1人になってからのタカシさんはめちゃくちゃ踊っていたんだな、と。

タカシ「当時と比べたら、そうですね。でも、またああいう感じになっていきますから」

タクヤ「だから、今後またぼかします(笑)」

カイ「シューヤは映るけど、タカシはぼけます(笑)」

タカシ「そうなったら髪色をもっと派手にして、どこにいるかわかるようにします(笑)」

――(笑)。これからどんどん9人体制での新曲が増えていくのも楽しみですが、既存の楽曲が生まれ変わっていくのも同じように楽しみです。オリジナルメンバーの中で、この曲を9人でパフォーマンスしてみたいと思っている楽曲はありますか?

リョウガ「今、パッと浮かんだのはCOMP!! COMP!! COMP!!ですかね」

カイ「うわっ、俺も思った!」

タクヤ「すげぇ、俺も思った。マジで」

リョウガ「COMP!! COMP!! COMP!!ってカリブの海賊みたいなイメージがあるんですけど、人数が多くなったぶん、よりあの曲のテンション感が出せると思うんですよね」

カイ「Te quiero muchoとかもいいかも。ああいう盛り上がる系の曲やりたい」

リョウガ「やっぱり明るい曲が浮かぶよね」

タクヤ「Fantasistaも。自分が好きなんで、踊りたい。たぶん、新メンバーもテンション上がると思います」

ユーキ「マーくん大好きだと思う」

リョウガ「アロハも好きだと思う」

ユーキ「ハルは“頑張ります”って言うと思う」

タクヤ「いや、ハルも絶対好きだよ」

ユーキ「そうなんだけど。最初はちょっと、“え、マジっすか!?”って絶対なる(笑)。でも、最初だけね。踊ったら、“超楽しい!”ってすぐなると思う」

カイ「俺はマーくんがひたすら縦に飛ぶPOLICEMENが見たい。絶対、あの帽子も似合うと思うから」

――9人体制になったことでできることが増えて、自分たちの可能性をすごく感じているんじゃないですか?

カイ「やっぱり、ライブでの幅はめちゃくちゃ広がるなって思います。9人でのパフォーマンスはもちろんのこと、見せ方として、オリジナルメンバー5人でやる曲があったり、新メンバー4人でやる曲があったり、ごちゃ混ぜで数チームに分かれたり、シューヤのワンボーカルでオリジナルメンバーのダンサー4人が踊ったり、その逆があったり。本当、なんでもできるなっていう」

――いろんな可能性を踏まえた上で、12月に行われる“BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」”は、どのようなものになりそうですか?

ユーキ「9人体制での超特急、新メンバーの4人は、やっぱり“はじめまして”になる方が多いと思うんです。新メンバーはスキルもそれぞれ高いものを持っていますし、そこで新メンバーの勢いというものがちゃんと伝えられる演出にしたいですね。でも、それが9人集まると、ちゃんと一つの形になるっていうライブになるっていう。そんなライブにしたいと思っているので。とにかく、8号車のみんなもワクワクするような年末にしたいと思います!」

タクヤ「本当に今、新メンバーのみんなは年末に照準を合わせて、日々振り付けを身体に叩き込む作業を何曲もやっていて。年末のライブでは完成度の高いパフォーマンスが見せられると思います。すでに何本か9人体制でステージには立ってますけど、今のところ年末はやっと9人で最初から最後までパフォーマンスできる予定なので、僕たちもワクワクしているんです。8号車のみなさんにもワクワクやドキドキを届けたいと思っているので、楽しみにしていてください!」

(おわり)

取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣

Release Information

超特急「宇宙ドライブ」

2021年1012日(水)発売
通常盤ACD
ZXRC-1247/1,650円(税込)
収録曲:1. 宇宙ドライブ 2. BakaBakka 3. 颯爽とハローマイラヴ 4. Re-TRAIN
SDR

超特急「宇宙ドライブ」

通常盤BCD
ZXRC-1248/1,650円(税込)
収録曲:1. 宇宙ドライブ 2. BakaBakka  3. きみとシンギュラリティ 4. Re-TRAIN
SDR

超特急「宇宙ドライブ」

8(CDGOODS) 
3,850円(税込)
収録曲:1. 宇宙ドライブ 2. 颯爽とハローマイラヴ 3. きみとシンギュラリティ 4. Re-TRAIN
GOODS:超特急ビジュアルフォトスタンド
SDR

Live Information

BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」

2022年1224日(土) 東京 国立代々木競技場 第一体育館
2022年1225日(日) 大阪 大阪城ホール

BULLET TRAIN ARENA TOUR 2022「新世界 -NEW WORLD-」

超特急「クレッシェンド」インタビュー

>>>10周年イヤーを記念した"ありがとう" ソング「クレッシェンド」をリリース!
「君との笑顔が終着駅」…8号車と一緒に夢を超える未来へ行くための新曲「クレッシェンド」を6月10日にリリースした超特急。全国ツアー『BULLET TRAIN 10th Anniversary Tour 2022「Progress」』を開催中のカイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、タカシへのスペシャルインタビュー!

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