――10月26日に配信リリースされた新曲「Good Day」は、これまでONE N’ ONLYの楽曲の多くを手掛けてきたJUNEさんから変わって、新しいクリエイター陣による楽曲。初めて聴いた印象はどうでしたか?
TETTA「曲の構成が、最後はAメロで終わるなど、いつもとちょっと違うのもそうなんですけど、レコーディングのときもJUNEさんとは違っていて。JUNEさんのときは細かくディレクションしていただく感じなのが、今回のディレクターの方は“自分たちの思う歌い方で歌ってみて!”って。実際、自分のやりたい表現で歌ったら“いいじゃん!”ってなって、割と自分がイメージした通りに歌うことができました。あと、もともと決まっていた歌割を、レコーディングしていくなかで、例えば“ここはREIのほうが合ってるよね”とか、自分たちから意見を出して変えてもらうってこともありましたね」
――自由度が高いぶん、能動的に取り組めたという感じですか?
TETTA「そうですね。今までJUNEさんに教えてもらったことを、ここで生かせたらっていう気持ちもありました」
――EIKUさんも今回はいつもとは異なるアプローチで歌う感じでしたか?
EIKU「曲自体がすごく明るくて、“毎日を生きるすべての人へのエールとリスペクト”を込めた楽曲だったりもするので、僕はいつもと変えるというより、ありのままの自分で歌いました。いつもはテクニックや表現的な部分を意識してやってたりしたんですけど、今回は“自由に歌っていいよ”と言われたこともあって、とにかく元気いっぱいに。素直に表現したことが、今回のいいところかなって思います」
REI「僕もEIKUと一緒で、難しく考えず、明るくシンプルに歌うようにしました」
――前作「Step Up」のときはラップパートがないのが逆に新鮮でしたが、今回はしっかりあって、ラップ以外での歌唱パートも。そこも今までと違う感じでアプローチしたんですか?
HAYATO「“自由に歌っていいよ”っていうのは、ボーカル3人と同じでした。でも、今回のラップパートは、この曲のアクセントになるように意識しました。あと、最初のKENSHINや僕のパートは、英詞で、流れるようなリズムなので、その耳なじみみたいなことも意識しています。いろんな発音やリンキングの仕方を自分たちなりに考えながら、試しながら歌って、一番いいニュアンスのものを選んだりしましたね」
――「LUCKY」で英語詞に挑戦したことが、この曲に生かされていますか?
HAYATO「もともとワンエンの曲は英語が多かったし、日本語ですら英語っぽく発音してたので、そこは僕らの強みでもあるというか」
KENSHIN「でも、確かに「LUCKY」の英語詞は僕らにとって挑戦でした。その経験を経ての「Good Day」なので、これだけ英詞があっても受け止められるっていうのはあると思います。それに、今まで僕らがやってきたことや、日本のみならず世界の方たちに自分たちの楽曲を届けたいっていうグループの方向性にも、「Good Day」は合っている気がしますね」
――NAOYAさんは今回の楽曲、どんな印象を持ちましたか?
NAOYA「デモを聴いたときは、“新しい感じだな”と思ったんですけど、メンバー全員の声が入ったものを聴くと、ちゃんとワンエン色になっていて。振り付けも、SWAGのみんなが一緒に踊ったり、クラップができたりするので、めちゃくちゃ盛り上がるというか、ライブ映えすると思うし。ワンエンの新しい武器になる曲だなって思いました」
――楽しい振り付けになっていますが、今回はどなたが?
NAOYA「いつもお世話になっているMiQaelさんが作ってくださったんですけど、めちゃくちゃ良くないですか!?」
――すごくキャッチーだなと思いました。
HAYATO「MiQaelさんが言ってくださったのが、構成とか振り付けのニュアンスを“Good Dayな休日”をイメージしたって。フォーメーションの移り変わりもですけど、3人ずつに分かれて踊るなど、メンバーと顔を見合わせるパートが多いので、僕らも踊っていて楽しくて」
NAOYA「自然に笑みがあふれてくるような振りだよね。曲が完成したときも良かったんですけど、振りが入ったことで、さらに進化したと思います」
――特に好きな振り付け、ダンスはありますか?
NAOYA「僕は<Hey 調子どう?>の直前にHAYATOがカッカって右手を動かしたところから始まるダンスが好きです。あと、KENSHINが歌ってる<Every ナントカ…>」
TETTA「言えないんかい(笑)」
KENSHIN「人のパート歌えないよね(笑)」
――<Every second. Every minute. Everything is gonna be>のところですか?
NAOYA「あ、違う。ごめんなさい、間違えました!HAYATOが歌ってる、前半や最後に出てくる<You can believe in yourself so don’t stop don’t stop>ってところだ」
KENSHIN「だいぶ違うよ(笑)」
NAOYA「その部分の足のハマり。細かいんですけど、音にしっかりハマってる踊りも好きです」
TETTA「僕はAメロが好き。ノリがめっちゃ楽しいので」
EIKU「僕が好きなのは<you and me being free>からの広がっていくところ。僕が得意な振りを入れてくれたみたいで、うれしいです」
――REIさんやHAYATOさん、KENSHINさんは?
KENSHIN「やっぱり、メンバーと顔を見合わせるっていうのが、僕、すごい好きなんです。この曲ではEIKUと見合わせたり、NAOYAくんと見合わせたり」
EIKU「めっちゃ見てくるんですよ(笑)」
NAOYA「すごい見てくる(笑)」
KENSHIN「楽しいんですよね。僕、めっちゃ見ますもん」
TETTA「KENSHINが隣になったら、だいたい見てくる」
EIKU「そのときに、眉毛動かしたり、いろいろやってくる(笑)」
KENSHIN「反応に困ってる感じがめっちゃオモロいんです(笑)」
REI「僕もHAYATOと見つめ合って踊るところがあるんですけど、HAYATOも変顔してくれます(笑)」
――それぞれちょいちょいネタを仕込んでるんですね(笑)。
KENSHIN「ネタ大事です(笑)」
HAYATO「ライブ中もやっているので、発見してほしいですね(笑)」
――HAYATOさんが気に入っているダンスは?
HAYATO「結構みんなが言ってくれたな…。でも、やっぱりサビのキャッチーなところ。手をクルクルしたり、クラップしたりっていうのは、僕らも踊ってて笑顔になるし、SWAGのみんなにも一緒に踊ってもらえたらうれしいですね」
NAOYA「いろいろ踊ってほしい場面があるし、普段からSWAGのみんなって結構踊ってるんですよ」
――ステージからも見えるんですか?
NAOYA「見えますよ。例えば「YOUNG BLOOD」のサビも、両手を上から下に動かしてくれるし。だから、「Good Day」でも自分のポイントを見つけて、一緒に参加して踊ってくれたらいいなって思います」
――「Good Day」は踊ってると笑顔になるとのことですが、ミュージックビデオも楽しそうでしたね。アトラクションを楽しんだり、みんなで食事や水鉄砲をしたり、プライベート感あふれる仕上がりになっていて。
EIKU「ワンエンの贅沢な1日を覗き見するような」
KENSHIN「ダンスシーン以外はほとんど素でしたね」
TETTA「アトラクションに乗るシーンも、本当に素で撮ってますし」
――HAYATOさんとKENSHINさんがジェットコースターに、EIKUさんは観覧車に乗っていましたね。
KENSHIN「ジェットコースターのシーンは、僕らの前にカメラマンさんがいて、HAYATOもカメラを持って、2台のカメラで撮ってたんですけど、HAYATOが撮影した映像がすごく安定感があるというか」
HAYATO「GoProを手に付けて乗ったんですけど、初体験でした(笑)」
REI「映像にブレがなくて。その場の楽しさより、撮れ高を大事にしてくれるところがHAYATOらしい(笑)」
KENSHIN「撮れ高を大事にって(笑)。撮れ高も大事だけど、本当に楽しかったです!」
――EIKUさんの観覧車シーンは、まるで一緒に観覧車に乗っているような感覚に。
EIKU「そうですね。あそこは大人の方と3人で…」
HAYATO「大人の方と(笑)」
NAOYA「監督さんとカメラマンさんでしょ(笑)」
HAYATO「男3人で乗ってたけど、ちょっとデート風な目線で」
EIKU「そういう表情もやりましたね。監督さんが隣に来てiPhoneで撮影したりとか」
TETTA「彼女目線ね」
EIKU「一緒に遊びに行ってるような感じで見てもらえたらうれしいです」
NAOYA「今回のMVも、いつも撮ってくださる三本菅さんがディレクションをしてくださったんですけど、“「Video Chat」の続きのようなイメージで撮った”とTwitterで呟いていて。言われてみるとめちゃめちゃそうだし、それもあって撮影もすごく楽しくできました」
――確かに映像の雰囲気が似てますね。特に「Good Day」の私服っぽい衣装のところとか。
REI「Twitterでジャイアンって言われてましたけど…」
NAOYA「誰が?」
REI「俺が」
――オレンジに横線が入ったセーターだから…。
REI「(やや落ち込んだ様子で)“グッデイ”なのに…」
KENSHIN「グッデイだからさ、明るくいこうよ!(笑)」
――では、ここで話題を変えますね(笑)。「Good Day」の歌詞の中で、個人的に<Your step is my sunlight>というのがすごくいいなと思っていまして。意訳すると“君の頑張りが力になる”みたいな感じだと思うんですけど、みなさんもメンバーの頑張りに元気をもらったとか、勇気をもらったというようなことはありますか?
KENSHIN「そうですね…先日のツアーではみんな結構新しい挑戦をしていて、なかでもHAYATOが1人でラップをしたのには刺激を受けました。HAYATOが1人でラップしているところに僕らが合流して「Dark Knight」が始まるっていう演出だったんですけど、リリックもHAYATOが考えて、そのなかに“俺が先陣を切って引っ張る”みたいなフレーズもあって。それを聴いたときに、同じラップとダンスをやってる自分もすごく刺激を受けましたね」
HAYATO「うれしいねぇ。ウェーイ」
KENSHIN「ウェーイって何!?(笑)」
HAYATO「心の声が漏れました(笑)。でも、僕からしたら、ラップ終わりにみんなが合流してくれるときの心強さがすごかったです」
KENSHIN「HAYATOから見るとそうなんだ」
HAYATO「そうそう。ツアー初日とかはめちゃくちゃ緊張してたんで。不安な気持ちのほうが大きかったんですけど、みんなが出てきた瞬間に、めっちゃテンションが上がって。それが、公演を重ねていくごとにアドレナリンが出る感じのほうが強くなっていって、本当に気持ちよくパフォーマンスできました。マジで<一緒に go for it>してましたね」
――まさに歌詞の通り。EIKUさんはありますか?
EIKU「この人がっていうより、みんな一人ひとり頑張ってるというか…」
KENSHIN「例えば?」
HAYATO「その中で1人あげるとしたら?」
EIKU「ん〜…TETTAですかね」
TETTA「お!ちゃんといいこと言ってね(笑)」
EIKU「この間のライブでTETTAはアカペラを披露していて」
TETTA「「STARLIGHT〜未来ノトビラ〜」で初めてアカペラに挑戦させていただいたんです」
EIKU「一つの成長としてアカペラを見せるっていうのはすごくいいなと思いますし、歌うことに関しては誰よりも努力してるなって感じるので。負けていられないって気持ちもありますけど、一番成長してるんじゃないかなって思います」
――REIさんはどうですか?
REI「KENSHINの「HOLIDAY」は毎回すごいなって思って見てました。あれをやるだけでもすごいのに、毎回“こうしたほうがいいですよね?”とか、スタッフさんと相談したりもしていて。僕だったら、ライブ当日の変更は対応できないなと思うんですけど、KENSHINはそこにきちんと対応して、しかも公演を重ねるごとに良くなってるっていう。そういうKENSHINの一生懸命さが、より心揺さぶるものになっているのかな?って思います」
KENSHIN「「HOLIDAY」は楽しくもあり、難しくもあり…。事前に決めることは決めるんですけど、本番になってみないとわからないことも多いので。なんか、勝手に鍛えられてます(笑)」
――その頑張りをメンバーが見てくれてるっていうのは心強いですよね。
KENSHIN「うれしいですね。この間のツアーはタイトルが“UNITE”=団結をテーマにしていたので、SWAGのみんなをどう巻き込んでいくか。常に “SWAGファースト”で考えていました」
HAYATO「SWAGファースト!」
REI「いいね!」
――TETTAさんはどうですか?
TETTA「結構みんなが言ってくれたので…僕はキュンときたところでもいいですか?」
HAYATO「キュン!?」
KENSHIN「全然違う(笑)」
REI「とりあえず聞いてみよう(笑)」
TETTA「ライブのMCとか、やっぱりNAOYAが引っ張ってくれてて」
NAOYA「どこにキュンがあるの!?MCとして引っ張ってくれた、でいいじゃん」
KENSHIN「待って。あるから!(笑)」
TETTA「NAOYAは毎回安定感のあるMCをやってくれるんですけど、この間の中野サンプラザで行った”Special Edition”でクリスマスライブの発表をしたときの言葉がすごいなって…。“SWAGのみんな、彼氏とか連れて来て全然いいよ。SWAGの好きな人に、俺も会いたい”って。好きな人の好きな人に会いたいみたいなことを言ったときに、会場中が一気にザワザワしたんですよ。NAOYA推しじゃないSWAGの子たちも、“NAOYAくん♡”みたいな。あれ、考えてたの?それとも、咄嗟に生まれてきた言葉?」
NAOYA「咄嗟です」
TETTA・REI・EIKU・HAYATO・KENSHIN「おお〜!」
KENSHIN「(小さな声で)好きな人の好きな人に会いたい…」
TETTA「ああいうワードが出るのはすごい」
NAOYA「でも、全部で8公演あったのでMCは結構大変でしたね。6人でやる以外に、3人ずつで分かれたりするMCもあって、それぞれの色を出すように工夫したりしながら。けど、それを8公演やってみて、これが俺らのMCなんだっていうスタンスみたいなものを見つけられた気がするので、そこに磨きをかけていければいいかなと思ってます」
――そんなNAOYAさんが力をもらうメンバーは?
NAOYA「僕はREIですね」
REI「なんで!?」
NAOYA「REIの、ライブのときに咄嗟に出る煽りが超好きなんですよ。考えてきてないと言ったらアレですけど(笑)、ナマ感が一番あるっていうか。この前のツアーで言うと、1曲目の「LA DI DA」で紗幕がダン!って落ちて、そこからどんどんビートが上がっていくときにREIがめちゃくちゃ煽ってくれて。そのときの声のトーンみたいなのもすごい好きだし、その煽りで俺たち5人もテンションが上がるんですよね」
REI「あそこはBAD HOP HOUSE 2018っていう…」
NAOYA「(REIの話を遮って)こういう勉強をして、ちゃんと自分のものにしてるところも偉いなって思います(笑)。その煽りも、メンバーそれぞれ個性があって、それがかぶってないのがいいんですよね。HAYATOだったら“黙って俺らに着いてこい!”みたいな感じだし、KENSHINだったら…」
TETTA「KENSHINは声が枯れるまで叫ぶよね。この間の「HOLIDAY」もヤバかったし、全力投球感がある」
KENSHIN「TETTAも「HOLIDAY」で一箇所必ずやるところあるよね?」
TETTA「あるね。“中野サンプラザ、ファイナル!お前ら最後だぞ!行けーーー!!”って」
HAYATO「再現してくれるんだ(笑)」
KENSHIN「あと、EIKUの煽りは面白い(笑)」
HAYATO「「HOLIDAY」の曲中での煽りがTETTAとREIとEIKUであるんですけど、EIKUのはたまに聞き取れない(笑)」
TETTA「“○※%#$行くぞー!”みたいな」
HAYATO「それはたぶん、SWAGの中でも好きな人いると思うんですよ。なんかわかんないけど、イェーイ!みたいな(笑)。あと、僕はNAOYAくんの「Step Up」が始まるときに言ってた“俺たちとUNITEしようぜ。「Step Up」”の言い方が好きですね」
REI「NAOYAは意外と声がかわいいんだよね」
TETTA「NAOYAはかわいい。自己紹介のときの言い方も(声を真似て)“NAOYAでーす”って」
NAOYA「それ、悪意あるよ(笑)」
KENSHIN「いや、本当にそうやってます(笑)」
REI「何もしなくても“あざとかわいい”感じ(笑)。EIKUと似てて、いい意味で弟感があるというか。普通に喋るだけでいい煽りになるような気がしますね」
――歌やパフォーマンスのほか、ライブではMCやそれぞれの煽り方にも注目ですね。
――そんなワンエンの次なるステージは、12月25日に行われる「ONE N’ LIVE 2022 Holy Night 〜Merry XmaSWAG〜」。ライブへの意気込みを教えてください。
HAYATO「クリスマスライブは毎年やっているんですけど、今年はクリスマス当日。本当にSWAGのみんなの思い出に残るライブにしたいです。そのために、ライブ本編もそうだし、グッズとかも、メンバーがたくさん関わりたいなと思って今、いろいろ動いているんですよ。それらを通して僕たちの想いが伝わったら嬉しいですし、あとは何より、年内ラストライブなので。来年の5周年に向けて、まだまだここから、さらに期待できるようなグループだなと思ってもらえるようなライブにしたいです。“来てくれたら、幸せにして帰します!”っていう気持ちで頑張りますので、ぜひ来てください!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION
LIVE INFORMATION
ONE N’ LIVE 2022 Holy Night ~Merry XmaSWAG~
■日程
2022年12月25日(日)
昼公演:開場13:00/開演14:00
夜公演:開場17:00/開演18:00
■会場
東京 Zepp Haneda(TOKYO)
■料金
全席指定:7,500円 (税込)
※入場時ドリンク代必要
※小学生以上チケット必要
プリ小説オーディオドラマ「好きになるのはキミ限定」
ONE N' ONLY「My Love」をテーマにした作品「好きになるのはキミ限定(原作:なぁな)」を原案として、全20話を毎週金曜日にオーディオストリーミングサービス「Spotify」で配信中。
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ONE N' ONLY「We Just Don't Care」スペシャルインタビュー!―Part 3:REI×NAOYA
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