──全国アリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”』のオープニングを飾る1曲として、アルバム『6IX PIECE』に収録される新曲「PAINT」は、すでにファンの間でもおなじみです。当初からライブの1曲目を想定して制作されたのでしょうか?
白濱亜嵐「そうです。もう完全にライブの1曲目を狙って作りました。その前に“PRODUCE 6IX COLOR”があったので、“やっぱり新曲は欲しいよね”というアイデアがメンバーの間でもありました」
──選曲にあたってはどんなイメージを持っていたんですか?
白濱「いろんなパターンがあったんですけど、まずはライブ1曲目にふさわしいこと。それから“PRODUCE 6IX COLORS”にはなかった強めの曲。そこを狙っていました」
──初めて「PAINT」を聴いたときの印象はいかがでしたか?
片寄涼太「亜嵐くんが言った通り、方向性はメンバーみんなで話し合って決めました。“PRODUCE 6IX COLORS”があったからこそ、COLORS=色がテーマになっている面もありつつ、新しいツアーへの決意表明を歌詞にも落とし込んでいただきました。さらに“日本語よりも英語詞がいいんじゃないか?”というアイデアもあったので、イメージ通りの楽曲だと思いました」
──数原さんは「PAINT」についてどう感じましたか?
数原龍友「いや、もう、最近の音楽って難しい曲が多いな…と思って(笑)。それを痛感する曲でした」
──どのあたりに難しさを感じましたか?
数原「やっぱり英語詞です。母国語じゃないので…。でも、音楽には国境がないので、時代の流れとともに自分たちもこういう楽曲に挑戦していけるのはすごくいいことだと思いました。「PAINT」も、難しかったですけど出来上がったものを聴いたときに、“カッコいいな”と純粋に思いましたし、英語詞の楽曲はこれからもやっていきたいです」
──楽曲の難しさは片寄さんもレコーディングする際に感じられましたか?
片寄「僕はどちらかというと難しさというよりも、ライブをイメージして作ったのもあって、お客さんを煽るようなテンションでレコーディングするのが新鮮に感じました。熱量を込めて歌うことを意識していました」
──パフォーマンスに関してはどのようにアプローチしていったのでしょうか?
中務裕太「コレオグラフをどうしよう?となったとき、個人的にはs**t kingzのkazukiさんにやってほしいと思いました。kazukiさんは体のラインをきれいに見せるのがすごく上手な方だから。「PAINT」のようなかなりエッジの効いた曲は、チャキチャキした振りだと少し子どもっぽく見えがちになってしまうんですけど、そこをしっかりと大人っぽく見せたかったんです」
──今、小森さんが手振りされていましたけど、それが…?
小森隼「と思うじゃないですか。違うんですよ(笑)」
──違うんですか(笑)。
小森「でも、振り入れとか(ツアーの)リハーサルを一緒にやらせていただいて、楽しかったです。s**t kingzさんとはこれまでもご一緒する機会もあったのでkazukiさんの振り入れも和気あいあいとした中で作れましたし、張り詰める瞬間も多いツアーのリハーサルでも雰囲気良くやらせていただきました。ライブの1曲目としてすごくハマるパフォーマンスになっています」
──実際にステージで披露されて感じた手応えやファンの方々の反応というのはどうでしたか?
佐野玲於「かなり難しい振りなので、自分たちにとっても新しいスパイスになっていると思いますし、ツアーだと結構「PAINT」の段階で疲れがピークに…(笑)」
──1曲目なのに(笑)。
佐野「それくらい凝縮されているというか…ダンスが難しいということは、多分、歌も難しいと思うので。1曲目でみんな体力を使い切る感じで頑張っています(笑)」
──それだけ気合が入ってるってことですよね。それによってファンの方たちのボルテージが上がる様子もステージから見えるのではないでしょうか?
白濱「そうですね。お客さんは初見の楽曲なので、どういう反応かな?と思っていたんですけど、やっぱりダンスパートではすごい盛り上がりで。「PAINT」はもともとのレリファレンスが90年代に流行ったビッグ・ビートと言われるジャンルで、ビートがはっきりしていて、エッジも効いてるサウンドなので、初めて聴いても盛り上がりやすいんですよ。ライブの1曲目として“登場感”もありますし、イントロのちょっと気味悪い感じもポイントになっていると思います」
小森「あと、ライブではバンドチームも引き連れて披露するので、実際の音源よりも奥行きだったり横幅が増えているんですよ。なので、ライブを観て下さった方が音源を聴いたら、また全然印象が違うんだろうなって。その対比をアルバムで楽しんでもらえると嬉しいです」
──また、ツアーでは“PRODUCE 6IX COLORS”プロジェクトの楽曲たちも披露されていると思います。ファンの方たちの前で披露することで進化や変化を遂げたと思う楽曲はありますか?
小森「「気づいたことは」(片寄涼太プロデュース曲)は…」
片寄「成長した?」
小森「成長したね」
片寄「良かった〜」
白濱「「MY GENERATION」も成長したよね」
片寄「うん、成長した」
中務「唯一、手振りやれる曲」
小森「確かに」
──「MY GENERATION」は小森さんプロデュース曲ですが、当初イメージしたものと、実際にファンのみなさんの前で披露してみてのイメージとで違いはありましたか?
小森「そうですね。パフォーマンスもも含めて“応援歌”というのを作らせていただきました。もともとストレートに表現することが一番だと思ってはいたんですけど、ライブでパフォーマンスすることによって、もっと温かい曲になったというか…。みんなで一緒に歌ったり、手を振ったり、とても一体感のある楽曲に今回のライブで育った印象があります」
──他にも今回のツアーで“化けたな”と思う楽曲がある方はいますか?
佐野「「Summer Vacation」(数原龍友プロデュース曲)は…(今は)サマーじゃないんですけど(笑)、なんでもアリというか」
──なんでもアリというのは?
佐野「衣装や映像、お客さんの巻き込み方とか。あと、テンポ感も今までやったことがないタイプの曲なので、やればやるほど刺さっている感が伝わるというか…。「MY GENERATION」(小森隼プロデュース曲)とはまた違う刺さり方、お祭り感があって、パフォーマンスしていて楽しいです」
中務「僕は「PARTY7〜YAPPARI GENEjaNIGHT〜」の盛り上がりがすごい!と思います」
――ツアーでラストを飾っている楽曲ですね。
中務「はい。今までもすごく盛り上がっていたんですけど、今回のツアーでニューバージョンを作らせてもらって、それがまたすごくて。色々な形で化ける曲だと思いましたし、なんだか、“終わりよければすべてよし”ってこういうことなのかな?と思うくらい、ライブの盛り上がりがとにかくすごいので。こんなふうに育ってくれるとは思っていなかった1曲です」
──アルバム『6IX EPIECE』のリリースに先駆け、11月21日にはGENERATIONS初のドキュメンタリー映画『GENERATIONS:The Documentary』が公開されました。みなさん、完成した映像をご覧になって、どのような感想を持ちましたか? おそらくメンバー個々のインタビュー映像は作品になって初めて目にしたと思うのですが…。
白濱「メンバーそれぞれに“そういう想いがあったんだ”ということも知ることができましたし、一方で、ある時期の瞬間を切り取った作品ということもあって、少し客観的にも観れたというか…。GENERATIONSというのはこういうグループで、こういう事件があって…」
小森「事件!?(笑)」
白濱「僕は事件と捉えているんですよ(笑)」
中務「まあ、あれは事件です(笑)」
白濱「あの件(※編集部注:関口メンディーのグループ卒業)があったときだったので、ちょっと不思議でした。客観的にGENERATIONSを見れましたし、その結果、こうやって成り立っているグループなんだというふうに思って」
──それは個々のメンバーが話す内容から感じたことですか?
白濱「そうですね。でも、なんとなくみんなが何を思っているのかは、もうこれだけずっと一緒にいるので言葉を交わさずともわかるんですけど、それを包み隠さず、リアルに映し出してる作品だと思いました」
──片寄さんはどう感じましたか?
片寄「そうですね…個人的には、観て頂いた方にどう受け取られるのかな?という不安もありました。“メンバーはどうなんだろう?“とも思ったので、集まる時間をもらって、見え方だったり、この部分はそのまま出して大丈夫かな?という確認をして。それくらい、切り取り方によっては”どう捉えられるだろう?“と思う瞬間もある作品なんですけど、とはいえ、松永(大司)監督の作品でもあるわけなので。そういう意味では、松永監督が僕たちのそのままの姿を脚色なく映し出してくださっているので、いいタイミングで制作できた作品だったと思います」
──小森さんは映像の中でも赤裸々に自分の想いを語られていました。
小森「そうですね。全部台本を用意して、できたかなと(笑)」
白濱「うまくやった?」
小森「うまくやったなっていう(笑)」
中務「主演男優賞だな(笑)」
白濱「ドキュメンタリーで獲ると思わなかった?」
小森「いや、まさかです。ありがたい限りです(笑)」
片寄「途中、隼の映画みたいになっているしね(笑)」
小森「驚きました。ああいう感じに仕上がったんだなって」
──映画の撮影というより、日々密着されている感覚だったのでしょうか。
小森「そうですね。それこそ、自分の途中のシーンも、意外と違う話からあの瞬間になってたりもするので。だから、ドキュメンタリーとは言えど24時間、1分1秒をすべてお見せしているわけではないので。その中でのあの瞬間、喋っている瞬間が映し出されているので、すべての言葉が、その言葉通りではないっていう…。でも、僕たちが作品にすると決めたからには、それをどう受け取るかは観てくださる方に委ねます」
──映画を観てどう感じるかは観客の方々に委ねるとして、みなさんとしてはどんなところに注目してもらいたいと思いますか?
小森「“ここを観てほしい”というような“場面”はないよね? 一つの出来事に対して、それぞれがどういうふうに思うのか、考えるのか、それを映しているので、メンバー6人の人間の解像度がすごく上がる作品だと思います」
──そして、アルバム『6IX PIECE』リリース後も全国アリーナツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”』は続きます。そちらの見どころ、またはみなさんが感じている手応えを教えてください。
※『GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”』開催中にインタビュー
数原「今回のツアー、近いスタッフの人たちからも好評なんです。“内容も面白くて、本当にあっという間に終わるね”という声が多くて。楽しいライブって気付けば一瞬に感じるじゃないですか。そういうライブを作れたのかな?と感じています。ライブ自体も2時間ぴったりぐらいなんです。今までは2時間半とか2時間45分とかやっていたので」
──それに比べると、かなり凝縮されたライブになってるんですね。
数原「はい。もう、本当に詰め込んでやっています。結果、“2時間くらいがみんな限界なんだな“という(笑)。スタッフのみなさんも、心の中では”短時間にしてくれ“と思いながら今まで観ていたんだなと(笑)」
白濱・片寄・小森・佐野・中務「あははは!」
数原「でも、自分たちがやっていても内容が濃くて、あっという間に感じるライブになっています。とにかく評判が良くてうれしい限りです」
──SNSでの反応などを見ても、ファンのみなさんにとってすごく満足度の高いライブであることが伝わってきます。最後に、みなさんの活動を支えてくださるファンの方たちへの想いだったり、愛を感じる瞬間だったりを教えてください。
中務「愛を感じる瞬間…それは昨年の新体制がスタートしたときから感じているんですけど、形が変わっても待っていてくれるというのはすごくありがたいことです。これだけ待ってくれている人がいるなら、僕たちも“体が動かなくなるまでやってやろう“という気持ちになりますし、やっぱりライブで会ったときには、みんなからの愛を一番感じます。なので、これからもGENERATIONSらしくカッコいいところ、映画みたいに泥臭いところ、いろんな面を見せて、愛してもらえるような存在でい続けたいとすごく思います。本当にいつもありがとうございます!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION

GENERATIONS『6IX PIECE』
2025年12月17日(水)発売
AL+DVD:RZCD-67422/B/8,800円(税込)
AL+Blu-ray Disc:RZCD-67423/B/8,800円(税込)
AL:RZCD-67424/3,630円(税込)
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DVD/Blu-ray Disc『GENERATIONS:The Documentary』
2025年11月21日から全国5都市(北海道・東京・名古屋・大阪・福岡)で2週間限定公開されたGENERATIONS初のドキュメンタリー作品。
2026年2月11日(水・祝)発売
▼初回生産限定 パンフレット付
[A] DVD
品番:RZBD-67483
価格:¥7,150(税込)
※初回生産限定盤(RZBD-67483)出荷終了後、通常盤(RZBD-67485)へ品番切替
[B] Blu-ray Disc
品番:RZXD-67484
価格:¥7,150(税込)
※初回生産限定盤(RZXD-67484)出荷終了後、通常盤(RZXD-67486)へ品番切替
▼通常盤
[C] DVD
品番:RZBD-67485
価格:¥4,400(税込)
※初回生産限定盤(RZBD-67483)出荷終了後より出荷開始
[D] Blu-ray Disc
品番:RZXD-67486
価格:¥4,400(税込)
※初回生産限定盤(RZXD-67484)出荷終了後より出荷開始
【収録内容】
『GENERATIONS:The Documentary』本編
LIVE DVD & Blu-ray「GENERATIONS LIVE TOUR 2025 “6IX SENSE”」
2025年9月-12月に開催した、全国8都市14公演アリーナツアーを映像化!
2026年3月10日(火)発売
[A] DVD/RZBD-67487/10,450円(税込)
[B] Blu-ray Disc/RZXD-67488/10,450円(税込)
LIVE INFORMATION
GENERATIONS LIVE TOUR 2026 "PARALLEL QUEST"
2026年10月31日(土) 長野 長野ビッグハット
2026年11月3日(火・祝) 福岡 マリンメッセ福岡A館
2026年11月7日(土)、11月8日(日) 東京 有明アリーナ
2026年11月21日(土) 福井 サンドーム福井14th ANNIVERSARY
2026年11月25日(水)、11月26日)木) 大阪 大阪城ホール
2026年12月5日(土)、12月6日(日) 兵庫 ワールド記念ホール
2026年12月11日(金) 静岡 エコパアリーナ
2026年12月22日(火) 12月23日(水) 東京 国立代々木競技場第一体育館"RE"QUEST
GENERATIONS:PRODUCE 6IX COLORS
第六弾は、数原龍友プロデュース&作詞作曲/上條頌作曲
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(2025年7月7日 掲載)
- Vol.5
- 佐野玲於「Magic Hour」インタビュー
第五弾は、佐野玲於プロデュース/ineedmorebux, Nvmbrr サウンドプロデュース
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(2025年6月12日 掲載)
- Vol.4
- 小森隼「MY GENERATION」インタビュー
第四弾は、小森隼プロデュース/ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正⽂ サウンドプロデュース
インタビューはこちら >>>
(2025年5月20日 掲載)
第三弾は、⽩濱亜嵐プロデュース/SHINTARO YASUDA サウンドプロデュース
インタビューはこちら >>>
(2025年4月9日 掲載)
- Vol.2
- 片寄涼太「気づいたことは」インタビュー
第二弾は、片寄涼太プロデュース/蔦谷好位置サウンドプロデュース
インタビューはこちら >>>
(2025年3月15日 掲載)
第一弾は、中務裕太プロデュース/Da-iCE 花村想太 作詞・作曲
インタビューはこちら >>>
(2025年2月10日 掲載)
























