――メンバープロデュース楽曲配信プロジェクト『PRODUCE 6X COLORS』の第三弾、白濱亜嵐さんのプロデュース曲「Two Step Back」は、SHINTARO YASUDAさんがサウンドプロデュースした曲になります。勝手なイメージで、DJなどをしている亜嵐さんは、もっとクラブライクなサウンドに挑戦すると思ったのでとても意外でした。

「狙い通りの反応で嬉しいです(笑)。僕は普段から楽曲制作をしているからこそ、より表現の幅を提示したいと思って、こういったサウンドに挑戦しました。今回のプロデュースの条件が、知り合いにお願いするというものだったんですが、最初に“自分で楽曲を作ってもいいのかな?”と思ったんです。でも、それはいつでも出来ると思って、SHINTAROさんにお願いしました」

――SHINTAROさんとはどのようなお友達なのですか?

「友人の紹介でご飯を食べたのが最初の出会いでした。それからはお互い忙しいのもあって、あまり会う機会もなくて…でも、お互いの仕事ぶりは見ていたんです。今回、『PRODUCE 6IX COLORS』をやるとなった時に、すぐに彼が思いついて、お願いしたら快諾してくれたので嬉しかったです。お仕事をするのは初めてだったんですが、彼自身、有名なプロデューサーなのですごく仕事も早いんです。それに、僕も作る側なので、“こういったオーダーが届けばやりやすいだろうな”というイメージがあったので、その通りにお願いさせていただきました」

――具体的にどのようにお願いしたのでしょうか?

「リファレンスになる曲を3曲くらいピックアップして、歌詞の内容を伝えて、さらにBPMも指定させてもらいました。僕自身、それがあると、ものすごくスムーズに曲が作れるんですよ。そこに、ラップっぽいんだけど、ちゃんとメロディを感じられる要素を心掛けて作ってもらいました」

――SHINTAROさんからはどんな提案がありましたか?

「“トップラインを作る人は誰にしようか?“という提案はありました。そこで意見を出し合いながら作ってもらった楽曲が、ものすごく良かったので”さすがだな!“と思いました」

――サウンドの趣味が合うんですね。

「ピッタリです! 聴いてきた音楽も近いですし、ディープなものからポップスまでいろんな音楽に触れているので話しているとものすごく刺激をもらえるんです。実際に上がってきたトラックは、最低限の音で作られていて“すごく上手いな…”と衝撃を受けたんです。僕が作る音楽は、ダンスミュージックが多いので、音を何重にも重ねることが多いんですよ。でも、彼は自分の音に対しての信頼度がものすごく強くて。だからこそ引き算が出来るんです。僕には出来ない技でした。しかもバラードなら100歩譲ってわかるとしても、このジャンルの引き算ってすごく難しいんです。そこに、歌声が乗ることによって違和感がなくなるトラックになっているのに驚きました」

――まさにメロディラインと声が楽器のひとつとしてしっかりと存在している曲になりますが、だからこそレコーディングは難しそうですよね。片寄さんも、“ものすごく難しかった”と言っていました(笑)。

「難しいと思いますよ(笑)。ボーカルのふたり(片寄涼太と数原龍友)は“やれるだけやってみます”という感じでしたが、すごく練習してくれて、レコーディングでは完璧でした。でも、こういうことっていつも通りの楽曲だとないことなので、すごくいい経験になったと思います」

――パフォーマンスはどんなものになりそうでしょうか?

「かなりフォーメーションが動くものになっています。なにより、これまで洋楽っぽいこともやってきましたし、英語詞の曲もやってきたからこそ、GENERATIONSとしてちゃんとこの曲を作ることが出来ました。すごくいいものになったと思います。振り付けも、印象的な<two steps back>というフレーズが印象的ですし、頑張ったら踊れるような、真似がしたくなる振り付けになっています。ぜひ真似をしてSNSにアップしてもらいたいです」

――この曲を聴かせたときのメンバーのみなさんの反応はいかがでしたか?

「みんな“めっちゃカッコいい!”と褒めてくれました。あとは、(中務)裕太くんや(小森)隼も僕と聴いてきた音楽がSHINTAROさんと同じ年代だからこそ、すごく響いてくれたようです」

――他のメンバーのプロデュース楽曲も意外なものが多いですが、想像はつきましたか?

「いえ、想像つかなかったです。とくに裕太くんは、どんな曲でくるのかまったくわかりませんでした。でも、いざ聴いてみたら“そう来たか!”と驚きました。なによりDa-iCEの花村想太くんとお友達だったことに驚きました(笑)」

――中務さんも、最初は“知り合いにお願いする事が条件”に困ったと言っていました(笑)。

「ですよね(笑)。でも、『PRODUCE 6X COLORS』がなければ挑戦することのない楽曲も多いので、自分たちでもすごく楽しみながらやれています」

――片寄さんがプロデュースしたバラード「気づいたことは」もすごく素敵でしたね。

「いいですよね。やっぱり、涼太はああいった曲が好きなんですよ。J-POPの普遍的なバラードが表現されていたと思います。これからリリースする隼の楽曲もすごく意外だと思いますし、GENERATIONSの枠を超えて聴いてもらえそうな楽曲になっています。プロデューサーもものすごく有名なミュージシャンなので楽しみにしていてほしいです」

――楽しみにしていますね。今回ソロでプロデュースをしてみてどんな印象がありますか?

「改めて、これまでGENERATIONSの楽曲ではいろんな人がたくさんのことを手掛けてくれているんだと実感しました。特に僕たちが所属しているレコード会社はエイベックスととても大きなところなので、楽曲をリリースすると、とてもたくさんのスタッフさんが動いてくれます。そのありがたさに改めて気づきました。それに、2024年に僕はソロのDJとしていろんな国でイベントに参加していたんですが、その活動を通して、“GENERATIONSってやっぱりとても大きなグループで、大きな愛をもらっているんだな”と実感しました。だからこそ、GENERATIONSと、ソロのDJという規模が正反対のお仕事を同時に出来ているのはすごく贅沢だと思いました。その環境にいられるからこそ、どちらも全力で取り組んでいきたいと思いました」

――メンバーのみなさん、それぞれが才能を発揮しているこのプロジェクトですが、いま、グループとしてどんな空気感に包まれていますか?

「今回のプロジェクトがかなり大きいので、今はとにかく目の前のことをこなしていくモードになっているかもしれないです(笑)。でも、今年の夏ごろから本格的にGENERATIONSが動き出すので、僕もすごく楽しみです。それに、ライブって、非日常の空間だからこそ、来て頂いたファンのみなさんにとって、“日常を忘れられるようなライブ”をいかにして作るか?がすごく大切だと思うんです。ライブ会場に入った瞬間から、GENERATIONSに一気に染まれるようなライブがしたいです」

――すごくいいモードなんですね。

「はい。自由なことをやりながら、グループ活動をやらせてもらえるのはすごくありがたい環境だと思っています。僕は常に“誰もできないことがやりたい“と思っているので、パフォーマーをやりながら、音楽フェスにDJとして出演するという夢があります。そのためにも、今後もどちらも楽しみながら、続けていきたいです」

――それにしても、亜嵐さんはとてもワーカホリックな印象があるのですが…。

「あはは。自分の追い詰めるくらいのスケジュールだったとしても、常に“楽しい”という気持ちが勝つんです。感覚的には、趣味の延長線上でのお仕事になっているので、遊んでいるのと似ていて(笑)。これからも楽しみながら、グループ活動もソロ活動も続けていきたいですね!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/中村功

RELEASE INFORMATION

GENERATIONS「Two Steps Back」

2025年47日(月)配信

Streaming & DL

GENERATIONS:PRODUCE 6IX COLORS Vol.2
片寄涼太「気づいたことは」インタビュー

第二弾は、片寄涼太プロデュース/蔦谷好位置サウンドプロデュース
インタビューはこちら >>>
(2025年3月15日 掲載)

GENERATIONS:PRODUCE 6IX COLORS Vol.1
中務裕太「True or Doubt」インタビュー

第一弾は、中務裕太プロデュース/Da-iCE 花村想太 作詞・作曲
インタビューはこちら >>>
(2025年2月10日 掲載)

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