李 再恩PROFILE

株式会社USEN 制作1部所属。各チャンネルで選曲、ディレクションを担当。数々の店舗BGM、企業専用オリジナルBGMの選曲・プロデュースを手掛ける。K-POP~WORLD MUSIC~世界中のシンガー・ソングライターものや、グルーヴィな現行のポピュラー、ハウス、ラウンジまでジャンルレスに網羅。耳と心臓が反応する“good music”に本能と感性がフル稼働する日々。

BABYMONSTER

BABYMONSTER「DRIP」

YGエンターテインメントからBLACKPINK以来約7年ぶりにデビューしたガールグループ。デビューメンバーの選考過程が、リアリティ番組としてYouTubeで全世界に公開され、日本のルカ、アサ、タイのパリタ、チキータ、韓国のアヒョン、ラミ、ローラの多国籍メンバーが選ばれた。

2023年11月27日、満を持して1st デジタルシングル「BATTER UP」でデビュー、11月1日には1stフルアルバム『DRIP』をリリース。新人ながら「LIKE THAT」にチャーリー・プース、「DRIP」の作曲にG-DRAGONと、名だたる先輩アーティスト陣が参加。メンバーそれぞれにエネルギッシュな魅力と存在感のある圧倒的なライブパフォーマンスは、MVだけではなく、ぜひライブで体感してほしいグループ。特に「DRIP」はHIP HOP×EDMをベースにキャッチーでポップなメロディ、耳を惹く美しいヴォーカル、スタイリッシュなラップがイチオシ。来年1月から初のワールドツアー開催も発表され今後の活躍にも要注目!

BABYMONSTER『DRIP』
aespa『Armageddon』

aespa「Supernova」

2024年のK-POPといえば、真っ先に挙がる名前がaespaでしょう!「Supernova」を皮切りに、1st フルアルバムから「Armageddon」、最新作から「whiplash」が立て続けにヒット。6月から始まったワールドツアー「aespa 2024 aespa LIVE TOUR SYNK : Parallel Line」でメンバーソロ曲としてKARINAが初披露した「UP」が配信限定スペシャルリリースされたり、日本デビューシングル「Hot Mess」をリリースするなど、目まぐるしい活躍で話題を呼び、ガールグループの中でもずば抜けた存在感を示した。

2020年のデビュー当時は荒野を意味するKWANGYAやアルマゲドン、アイアンなどのキーワードを全面に押し出し、広大な世界観のイメージが強かったものの、バラエティ番組で見せる率直で親しみやすいキャラクターで少しずつ好感度がアップ。ビジュアルのよさはもちろん、磨き上げたパワフルなパフォーマンスとクールなイメージも人気の理由。

LE SSERAFIM Ⓟ&Ⓒ SOURCE MUSIC

LE SSERAFIM「Star Signs」

新しい挑戦&ストーリーテリングの始まりだった「EASY」から「CRAZY」まで、高難易度でリズミカル、完成度の高いパフォーマンスで見るものの目を釘付けにしつつ、メンバーがプロデュース&作曲作詞に参加し、自分たちの姿を投影させた作品で共感を呼んだ。

初ツアー「2023 LE SSERAFIM TOUR 'FLAME RISES'」を成功に導き、初のファンミーティング「LE SSERAFIM FAN MEETING ‘FEARNADA’ 2024 S/S - JAPAN」を開催し、FEARNOT(ピオナ)たちが集結。2022年のデビューから現在まで、幾多の試練をチーム一丸となって乗り越え、デビューからわずか3年目というキャリアとは思えない堂々たるヒットの数々に期待が高まる。

イチオシは、日本 3rd シングル 「CRAZY」収録曲として先行リリースされた「Star Signs」。シティポップの要素もあり、ホリデーシーズンにぴったりなヴォーカルナンバー。ロングセラーとなった「Perfect Night」のような優しい歌声と聴きやすいサウンドも魅力。

LE SSERAFIM「CRAZY」

NewJeans「Supernatural」

韓国カルチャー&K-POPのトレンドは「ニュートロ」。ニューとレトロを組み合わせた造語で、90年代のカルチャーが、10代にはレトロな新感覚として、30代には懐かしくエモーショナルな気分を呼び起こす新しいスタイルとして受け入れられた。

そんななか、デビューから独自のコンセプトを打ち出していた愛らしいウサギ姫たちも、日本デビュー曲「Supernatural」でナチュラルな魅力はそのままに本格的なニュートロスタイルを披露。アート面では村上 隆、藤原ヒロシがコラボレーション・パートナーを務め、豪華共演が実現。

今年6月には初となる日本でのファンミーティング「Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome」を開催。海外アーティストとしては最速記録となるデビューから1年11ヵ月での東京ドーム単独公演となった。メンバーのソロステージも話題を呼び、ハニが歌った「青い珊瑚礁」が話題を呼び、韓国では松田聖子のオリジナルもリバイバルした。

5月にリリースした「How Sweet」の心地よいグルーヴ、1990年代から2000年代のポップスとオルタナティブなR&Bスタイルの「Get Up」、ノスタルジックな青春のイメージでロングセラー中の「Ditto」「OMG」と、楽曲毎に変化する彼女たちならではの個性が存分に発揮されている。新たなステージに進むNewJeansに期待!

NewJeans「Supernatural」
ROSÉ『rosie』

ROSÉ&Bruno Mars「APT.」

アパトゥアパトゥアパトゥアパトゥ♪……つい口ずさんでしまうほど、ブルーノ・マーズとベストなコラボでグローバルな反響を呼んでいるBLACKPINKメンバー、ROSÉ。本人が好きな韓国の飲みゲームを遊び心で取り入れて作った曲を、ブルーノ・マーズが気に入ってコラボが実現。MVも彼が手掛けたというから驚き!

BLACKPINKのメインヴォーカルだけに、力強く伸びがある声質と繊細でオリジナリティ溢れる歌唱力、ブランドのグローバルアンバサダーとしてのスタイリッシュな佇まい、キュートで愛らしい人柄、センスの良さも美点。

ソロとしては、デビューからのプロデュースチームが在籍しているTHE BLACK LABELが、新たに米Atlantic Recordsとエンドース。活動の領域が広がっている。待望の初スタジオフルアルバム『rosie』が12月6日リリース。「APT.」を含む全12曲の作詞作曲、プロデュースを自身が手掛け、2nd シングル「number one girl」ではMVもディレクション。アーティスト、ROSÉの全てが詰まった作品になった。

(おわり)

文/李 再恩(USEN)

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