昨年公開の『アメリカン・ユートピア』は、舞台・音楽・映像を融合した新しいエンターテインメントの形として受け入れられ、また同年夏公開の『サマー・オブ・ソウル』では、レジェンド達の演奏のみならず、詰めかけた観客のファッション、文化的な背景が話題を呼び、それぞれ音楽映画の枠を超え高く評価された。両作品を上映したパルコの映画館には、満員御礼・ロングランさらには、リバイバル上映にまで繋がり、結果、全国的に見ても高い動員・興行実績を記録した。

2022年11月3日より開催されるパルコの視点でセレクトした音楽映画を特集上映するPARCO音楽映画祭は、時代の中で再評価される作品を掘り起こし、感性のある若い世代にも伝えたい音楽映画をテーマに、音楽、映画、ファッションなど、多ジャンルそれぞれの経験者が作品の候補出し、選定、吟味した上で決定された。

音楽をテーマにした作品ではありながら、音楽以外のエンターテインメント・ファッション・カルチャーからも刺激を受けられる10作品がセレクトされている。今回セレクトされたのは画面を通して感じるとてつもない熱気とパフォーマンスから当時のファッションを含めたブラックカルチャーまで、1972年にロサンゼルス・メモリアル・コロシアムで開催された伝説の屋外フェスを捉えた『ワッツタックス スタックス・コンサート』、1969年に発表された史上初のロック・オペラ・アルバム『トミー』を映像化した豪華キャストと斬新すぎる構成で今でもカルト的な人気でファンに支持され続けている『トミー』。

1972年『ソウルの女王』は、アレサ・フランクリンが教会で開催したゴスペルライブを収録した作品で、観客もアーティストも我を忘れ音楽に没頭する映像が圧巻だ。初鑑賞したスタッフが上映を熱望した『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』、キューバの伝説的ミュージシャンたちにスポットを当てた音楽ドキュメンタリーで、葉巻を吸いながら音楽を語る90歳のかっこよすぎる奏者や情緒豊かなハバナの街並みが必見の『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』など、音楽やアーティストの魅力だけにとどまらず、その時代のファッションや文化、パフォーマンスのパワーや熱量が堪能できる作品となっている。また配信でもなかなか観ることが出来ない貴重な作品から、爆音上映で知られるボイドの音響調整チームがシネクイントの機材を最大限に活かし、耳ではなく身体全体で音を聴き、感じることを目指し調整した「boidsound(ボイドサウンド)」で上映する作品も多数ラインナップしている。

これらに加え、23年春に公開となる伝説的ロック・スター、デヴィッド・ボウイ初となる公式認定ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』をPARCO音楽映画祭にて先行上映することが決定した。音楽にとどまらずファッションやアートなど多方面で、そのカリスマ性を発揮したデヴィッド・ボウイは本映画祭のテーマをまさに体現するアーティストだ。現代において最も影響力のあるデヴィッド・ボウイの人生と才能に焦点を当て、30 年にわたり人知れずボウイが保管していたアーカイブから 選りすぐった未公開映像と「スターマン」「チェンジズ」「スペイス・オディティ」など40曲にわたる名曲で構成する珠玉のドキュメンタリー映画となっている。

  • 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』
  • 『メイキング・オブ・モータウン』
  • 『ワッツタックス スタックス・コンサート』
  • 『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』
  • 『ノーザン・ソウル』
  • 『トミー』
  • 『SAYONARA AMERICA』
  • 『77BOADRUM』
  • 『はだかのゆめ』
  • 『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』

EVENT INFOPARCO音楽映画祭

2022年11月3日(木)~10日(木)
@渋谷シネクイント

PARCO音楽映画祭

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