多種多様な技法で作られる独自の素材は、毎シーズン高い人気を誇る。

力強さの中にも人の温もりが伝わるようなクラフトマンシップの宿る物作りを目指し、産地の職人と試行錯誤しながら作る独自の素材や国内の上質な素材など、 素材選びに重きを置いた服作りを行う。

こだわり抜いた素材と、
そこから生みだされるシルエットは、女性の力強さと美しさを引き出すワードローブとなっている。

今季は試行錯誤の結果、4種のオリジナルファブリックが使用された。

7種類の糸で構成されたふくれジャカードは、それぞれの糸の特性を生かし、より複雑で深みのある素材に仕上げた。

織りにかかる時間は特に長く、少しずつ織り上がってくるこの生地は、繊細かつ重厚感を感じながらも着用感は軽くなるように作成している。

モチーフは椿で、
大柄ながらも敢えて落ち着いたトーンで描き、同系色のラメを部分的に加えることで華やかでありながらもシックな印象になっている。

オーセンティックな厚手のカツラギに、顔料プリントと箔プリントを施した素材の「ストーンフォイル」は、ブランドとしては珍しいカジュアルな素材をベースに使用している事がポイントで、 その上から今季のモチーフの一つである石の模様を描いた。

きらびやかな見た目に反して、この生地も着用感を軽く仕上げる事を意識して作成した。

特にジャケットは、一般的な G ジャンに比べてとても軽く着用できる仕上がりとなった。

肌離れの良いベース生地にプリントを施し、その上からさらにエンボス加工を施す事で生地表面にも表情を加えたグラナイトプリントは、暑い時期から快適に着ることができる風合いに仕上げた。

この柄も石をイメージしながら描いたもので、「御影石」をモチーフにしている。

繊細で手触りが滑らかなキッドモヘヤ糸と上品な光沢感をもつレーヨン糸をベースに使用し、イタリアの毛足の長いファーヤーンで大胆に模様を描いたファージャカードニット。

モチーフはこちらも石の模様をイメージしたものだ。

裏返すとファーヤーンの面積が広くなるので、より毛足の長さが強調され、表と裏で表情の違いを楽しむ事が出来る。

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