会場では日光浴する男女や、BBQを楽しむ若者など、屋外での日常を切り取り、時を止めたように静止した生きたマネキンが配置され、その間をモデル達が練り歩いた。

まるで全身に棘の生えたようなシャーリング加工のワンピースやロンT、オーバーサイズのテーラードジャケットやスラックスにはダメージ加工が施され、メタリックなライダーズはサビつき、デニムジャケットやチェックシャツは歪んだようにプリントされている。

トラックジャケットやトレンチコートは頭まですっぽり隠し、まるでデュラハンのよう。

登場するアイテムはどれも身近なものだがダブレットというフィルターを通し、再解釈することで、日常かつ非日常という独特な空気感を作り上げた。

デザイナーの井野将之は、このコレクションを「IF YOU WANT IT」と題し、「常夏の国シンガポールに雪を降らせた4年前。初めて見る雪(フェイクスノー)に、はしゃぐ子供たちの笑顔。忘れられない思い出。ありえないようなことが起きる今の時代。ありえないような洋服で、ありえないようなファッションで。けれどそこに実際に存在すること。 奇跡が起きることを信じて。世の中のどうにもならないことでも、がむしゃらに本気で思えば、きっと世界を少しでも変えることが出来るはず。砂漠に雪を降らすように。 真夏のパリに雪を降らせることもきっと出来るはず。少しでもあの時のような笑顔が広がるように。」とコメントした。

関連リンク

一覧へ戻る