世界で活躍するダンサーと日本が誇るクリエイターが集まった本プロジェクトは、昨年の夏に初公演を予定していたが、コロナ下で延期となり、今回の第一弾となるガラ公演に至った。

ファッションやカルチャーなどの視点から演出された真っ白なステージ上で、ピアノとチェロの調べにのせ、ダンサーと照明だけで作品の世界を語り、「REKI SAMI(レキサミ)」「CHIKA KISADA(チカキサダ)」のファッションデザイナー、幾左田千佳が衣装を担当する。

幾左田千佳による「ライモンダ」のデザイン画
衣装を担当した幾左田千佳

さらに鷲巣裕香とKENSHINの手がける舞台メイクなど、ファッション業界の第一線で活躍するクリエイターが、既存のバレエのイメージを覆すビジュアルをダンサー達と共に舞台上に生み出す。

そして音楽は、ピアノがウィーン国立バレエ団専属ピアニストの滝澤志野、チェロをパウロニア チェロカルテットの大宮理人が担当する。

  • メイクアップデザインを担当する鷲巣裕香
  • ヘアデザインを担当するKENSHIN
  • ピアノを担当する滝澤志野 ©︎Ashley Taylor
  • チェロを担当する大宮理人

ダンサーは、日本を代表するプリマから国際コンクールでも評価の高い次世代を中心に、国内外で活躍する一流ダンサーを集め、古典と新作を織り交ぜた多彩なプログラムを上演する。

演目は第1部が、バレエ界に君臨するプリマ中村祥子の『瀕死の白鳥』、Kバレエカンパニープリンシパルの堀内將平が魅せる、めくるめくアラビアンナイト『シェヘラザード』、パリオペラ座をはじめ、世界のバレエ界からも圧倒的な支持を集めている二山治雄が驚異的な身体能力を披露する『ボレロ』など、見応えのある作品が並ぶ。

  • 中村祥子 ©︎Masatoshi Yamashiro
  • 堀内將平
  • 二山治雄 ©︎Yumiko Inoue

第2部は、古典の名作『ライモンダ』を新解釈した前代未聞の演出で、11名が総出演する。

東京バレエ団プリンシパルの秋山瑛、エストニア国立バレエ団プリンシパルの森田愛海、バーミンガムロイヤルバレエ団プリンシパルの水谷実喜、ジョージア国立バレエ団プリンシパルの横山瑠華、ベルリン国立バレエ団デミ・ソリストの菅野茉里奈、東京バレエ団ファースト・ソリストの池本祥真、ボルドー国立オペラ座バレエ団プルミエ・ダンスールの太田倫功、香港バレエ団ソリストの高野陽年など、各ダンサーの得意とするソロやデュエット、パ・ド・シスが次々と繰り広げられる。

  • 秋山瑛 ©︎Mizuho Hasegawa
  • 森田愛海 ©︎Albert Kerstna
  • 水谷実喜
  • 横山瑠華
  • 菅野茉里奈 ©︎Paul Iosovari
  • 池本祥真 ©︎Nobuhiko Hikiji
  • 太田倫功 ©︎Yohan Terraza
  • 高野陽年 ©︎Hidemi Seto

「"Classic"には古典という意味だけでなく、"長い時間の中で残ったもの""定番"という意味があります。この試みが"New Classic=新しい定番"となり、日本から海外へ、現代から後世へと、多くの方々に届くよう願っております。」とメッセージが発信されている。

すでに売り切れとなったため、S席(注釈付)のみ追加販売されている。

Program

Ⅰ部
『眠れる森の美女』よりローズ・アダージョ
by 水谷実喜 / 堀内將平 / 池本祥真 / 太田倫功 / 高野陽年
『HOMEM』振付: Alessandro Giaquinto
by 菅野茉里奈
『シェヘラザード』よりパ・ド・ドゥ
by 横山瑠華 / 堀内將平
『Moment in Time』(新作) 振付: Arshak Ghalumyan
by 秋山瑛 / 池本祥真 / 太田倫功
『ジゼル』よりパ・ド・ドゥ
by 森田愛海 / 高野陽年
『瀕死の白鳥』
by 中村祥子
『ボレロ』(新作) 振付: 高瀬譜希子
by 二山治雄
II部
『ライモンダ』より抜粋
by All Dancers *出演者総出演による新演出

Schedule

2022年8月5日(金)19:00
2022年8月6日(土)13:00 / 18:00
2022年8月7日(日)12:00 / 16:30
会場 恵比寿 ザ・ガーデンホール(東京都目黒区三田1-13-2)

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