2023年6月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsは、DJ MUROプロデュースによる7インチなどをリリースするRYOZO BANDのリーダーであり、先日10周年のワンマンライブも大成功を収めた人気JAZZ HIP HOPバンドSANABAGUN.のメンバーでベースを担当する大林亮三によるExclusive Mixを放送中!
元々某レコード・ショップのスタッフという経験を持ち、様々なジャンルで豊富な知識を持っている彼ならではのミックスは、UKの音楽シーンで最も革新的と言われるドラマー/プロデューサーのYussef Dayesの繊細かつしっとりとしたJAZZで幕を開ける。
アメリカのハープ奏者であるDorothy Ashbyによるスロウでハープの音色がとてもドリーミーでエモーショナルなcome live with meなどしっとりした前半から、現在82歳、生ける伝説とも言えるアメリカのヴィブラフォン奏者で日本でも大人気のRoy Ayers UbiquityによるRed, Black & Greenや、Roger NicholsとPaul Williamsの不朽の名曲でカーペンターズに提供された多くの人が知るWe’ve Only Just BegunのO’Donel Levyのカヴァーなど、JAZZ FUNK~JAZZ SOULへと流れていく。
中盤にかけてはこのコーナーでもお馴染みのRobert Glasperや9th Wonder、Terrace Martin、Kamasi WashingtonによるDinner PartyにHarbie HancockとRapsodyが参加した豪華すぎるメンバーによるThe Might Treeや先日来日ライブをおこなったFlo FilzによるAlfa Mist参加のArcadeなど、近代JAZZ~ソウル、R&Bが中心となり後半へ。
中盤のデジタルサウンドを引き継ぎつつ後半はデトロイトを代表するアーティストTheo ParrishによるWhat You Gonna Ask For (Theo’s Mix)や同じくデトロイト出身のAmp FiddlerによるEnergy (Waajeed’s Doughboy Mix)、先日惜しまれながらこの世を去ったAZYMUTHのドラマーでもあるIVAN CONTIのKatmandu (Jazzanova Remix)などJAZZ要素を引き継ぎつつもダンサブルでアップテンポな楽曲へとシフトしていく。
締めくくりには大林亮三率いるRYOZO BANDによる最新アルバムUtopiaから、軽快なビートと力強いトランペットで気持ちが高揚するタイトル曲Utopiaと、こちらも軽快なパーカッションとフルートの爽やかなメロディーが心地よいGet Lostを収録。
うまく新旧が織り交ぜられ、ジャンルも幅広く聞き応えのある2時間のミックスをぜひ堪能してみてほしい。
ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。
- Compared to What / Les Mccan & Eddie Harris
- ライヴ版ですが、当時の空気感やライヴの雰囲気を感じることができる非常に貴重な映像。
- Special Affair / The Internet
- グラミーにノミネートされたアルバムEGO DEATH収録。こちらのMVはSpecial Affairの他にPalace、Curseの3曲をフィーチャしたーもの。Tyler The Creatorも出演。
- Send My Love / Jordan Rakei
- 養子として過ごしたロンドンからオーストラリアの家族に向けた曲。自立を表現した曲で「僕はここで元気にやっているよ、心配しないで、故郷に愛を」と言っているような曲。
- Bad Company / Yazmin Lacey
- 元々Giles PetersonのFuture Bubbleという才能発掘の企画で取り上げられたネオソウル・シンガーのYazmin Lacey。2023年3月にリリースされたVoice Notesから先行リリースされた楽曲。自身のうちなる悪魔との関係性について歌った曲。
- Utopia / Ryozo Band
- 今月のUSEN MIXを担当してくれている大林亮三による最新アルバム「Utopia」よりタイトル曲「Utopia」のOfficial MV。最後に登場する本人も渋くてかっこいいMV。
大林亮三のMIXプレイリストはこちら
大林 亮三 (おおばやし りょうぞう)
1990年9月7日生まれ。
2015年5月にリーダーバンドRYOZO BANDにてDJ MURO(King Of Diggin')プロデュースによる7inchのリリースをきっかけに精力的に制作活動を行う。2017年には、JAZZ/HIPHOPバンドのSANABAGUN.に加入。 バンド以外にもアンダーグラウンドからメジャーでのセッション・ワークそしてJazz Funkプロジェクトにてロンドン、パリなど海外での演奏経験もありとベーシストとしても国内外ともに活躍の幅を広げている。
他、アパレル・ブランドISSEY MIYAKEのタイアップ映像や音楽制作や小学館、mixi、ヒプノシスマイク などといった大手企業コンテンツにも楽曲提供を行う。
2022年には音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』でバンドマスターを務める。
Utopia / Ryozo Band
海外での人気も高い「Get Lost」「CITY」に続くRyozo Band の3rd アルバム「Utopia」がリリース!
1st アルバム「Get Lost」の続編として制作された今作は、都会というジャングルに迷いこんだ先に発見した幻のUtopia をイメージさせる作品となっている。AFRO BEAT のエッセンスを取り込んだFUNK の曲が多く、聴き応え抜群。
表題曲の「Utopia」はRyozo Band が得意とするパーカッションが効いた生バンドGroove、ハウスチューンとなっている。
レコーディングには大林亮三(SANABAGUN.) の他、永田真毅( 在日FUNK)、橋本“KIDS” 剛秀( 在日FUNK)、大舘哲太(SAHAS)、高橋佑成(世田谷トリオ、日野皓正クインテット)、宮坂遼太郎(折坂悠太( 合奏))、堀京太郎 (ACO、TAMTAM)といった豪華メンバーが参加。
演奏活動はもちろん、作曲活動で活躍の幅を広げ鍛えられてきた大林亮三のユニークなアレンジが活きた渾身の一枚!彼のRARE GROOVE、FUNK、AFRO BEAT、HIP HOP などの音楽愛が大いに詰まった「Utopia」を体感せよ!
Official Live Video
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