2023年3月のMonthly Exclusive Mix selected by roph recordingsはroph recordingsの立ち上げの一人であり、nujabes作品を支えてきた最重要人物と言え、プロデューサー、サックス奏者であるUyama Hirotoによるエクスクルーシブミックスを放送中。

ミックスの前半は2022年よりリリースを行う新人アーティストであるCaptain Kiddの「Turner’s」や、ロスをベースに活動を行うMndsgnとデンマーク出身のモダンR&BシンガーNanna.Bとの共作「Akasha」。2022年の夏にHanah SpringをフィーチャーしたUyama Hiroto自身の「You Don’t Have To Cry」などメローなチューンで展開。中盤~後半にかけてはアメリカのインディアナ出身のラッパーFreddie GibbsMadlibの「Practice」やJAKARTAからもリリースを行うノルウェーのラッパーIvan Aveの「Machines」などのビートの効いたラップ曲から、現代JAZZ HIP HOPのパイオニアでもあるRobert GlasperQ-tipEsperanza Spaldingをフィーチャーした「Why We Speak」やキーボーディスト・プロデューサーでもあり毎回気の利いたカヴァーで人気を集めるSoul SupremeによるMos Defのカヴァー「Umi Says」などJAZZを基調とした楽曲へとピッチを上げて展開していき、締めはJazzuelleなどのクロスオーヴァーJAZZで締め括られる。

有名無名を問わず良質な楽曲を詰め込み、かつR&B、メローチューンからHip Hop~JAZZそしてクロスオーヴァーというバラエティーに富んだ2時間の旅をぜひ堪能してほしい。

ここではその中から象徴的な5曲を紹介する。

Nanna.B & Mndsgn / Akasha
LAのAlima Jenningsを中心にMndsgnStones ThrowSofie等によって限定フィジカルタイトルを中心にリリースを行う気鋭のレーベルAkashik Recordsからのリリース。プロデュースはMndsgnでヴォーカルはデンマークのシンガーNanna B
Uyama Hirotro / You Don’t Have To Cry feat. Hanah Spring
Uyama Hirotoによるプロデュースで透明感のある歌声がリスナーを魅了するシンガーHanah Springをフィーチャーした癒しのメローチューン。
Ivan Ave / Machines
Ivan Aveをはじめ、Illa JNanna.B、日本でも人気のJ.Lamotta すずめ等をリリースする名門レーベルからリリースされた楽曲。プロデュースにはMndsgnが参加。
Steve Lacy / Sunshine feat. Foushee
The Internetのギタリストであり、グラミー賞の数々の部門でもノミネートされる程の若き実力の持ち主。全米No.1に輝いたBad Habitと同アルバムに収録されている楽曲。
Between Memories / Flying Lotus
日本のカルチャーへの造詣が深いことでも知られるFlying Lotushによる、NETFLIX公開のアニメYASUKEのエンディングテーマ。YASUKEでは音楽総指揮を担当。フィーチャリングには長年にわたりコラボレーションを行うNiki RandaTHUNDERCATが参加している。

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Uyama Hiroto

プロデューサー
ジャズギタリストでもあった叔父の影響で、幼少の頃から音楽に慣れ親しむ。「Letter From Yokosuka」をきっかけに多くのnujabes作品に携わり、数々のライブを共にしてきた。
2008年には自身のファーストアルバムとなる「A Son Of The Sun」をリリース。2010年のnujabesの他界後、「Luv(sic)シリーズ」や「spiritual state」等の制作に携わり、アーティストとしても参加。
その後2013年に純度の高い音楽をさらに目指すために、roph recordingsを立ち上げる。
2014年には前作から6年ぶりとなる2nd Albumfreedom of the son」をリリース。hydeout productions時代から親交のあるCise StarPase RockFat Jonなどがfeaturingとして参加する他、1stアルバムからの続編とも言える楽曲を表現した。
また2016年には2nd albumから2年ぶり3枚目となるアルバム「freeform jazz」を発表。日本人としてのアイデンティティーを強く押し出し、新たなJapanese Free Jazzの提案として今までの作品とは一線を画す内容となり、その独創性からも海外のHYPEBEASTに取り上げられるなど、日本人はもとより海外のリスナーからも多くの素晴らしい評価を得ることとなった。
現在も新たなアルバムに向けて楽曲制作を進行中である。

Uyama Hiroto HP

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