lucien pellat-finetが22-23年秋冬コレクションムービーを発表

今季のムービー楽曲に起用した大沢伸一は1990年代のアシッドジャズ・ムーブメントと共に「MONDO GROSSO（モンド グロッソ）」でデビューし、ソロ活動以外にも詩人&パフォーマー・DJである「RHYME（ライム）」との「RHYME SO（ライムソウ）」というユニットでもグローバルに活動し、常にクラブシーンを牽引している。

これは1994年にブランドとしてデビューしたルシアン ペラフィネがメインストリームに迎合することなく、少し外れた場所に身を置き、直感や独自の価値観を通して自己の存在意義を見出してきたブランドフィロソフィーに通じると考えた。

今季は特に「BEAT GENERATION（ビート・ジェネレーション）」と呼ばれる運動から着想/得た。

これは 1950～60年頃、米国の物質文明に不信感や反発を持った若者たちが既成の概念や社会の因習にとらわれない自由な人間性の解放を目指し、文学、音楽、美術を通して独自の表現を試みたムーブメントだ。

固定概念を持たず、自分の価値観を信じて、物事を自発的に取捨選択できる現代の人々や世代に、リズミカルに響かせたいとの願いが込められた。

ビート・ジェネレーションのアイコンともいえるアンダーウッドのタイプライターのシーンから始まる今回のキャンペーンムービーは、 新しい時代の出会い、即興性を感じてほしいという思いで制作された。

大沢は「ビートカルチャーから受けるイメージを音化し、何もなぞらず音楽的整合性もあまり考えず、可能な限り映像に反応するようにスケッチしました」とコメントしている。