店名であるテイは、ベトナム語で「手」を意味し、「手から手へ、手を取り合って、受け継がれる−From Hand to Hand, Hand in Hand, Handed Down−」をコンセプトに掲げており、あらゆる人々の「手」を通して生まれ、受け継がれてきた民芸品や装身具、その文化やストーリーを伝えていきたいというメッセージを秘めている。
東南アジアを中心とする、さまざまなビンテージの民芸品や小道具、職人たちの作品が並ぶ店内には、カレン、ルア、ヤオといった山岳民族とコミュニケーションしながらセレクトしたアイテムが揃う。
- 1970年代のソンベ焼き茶碗(ベトナム南部)
- 1950年代から60年代のライティウ、ソンベ焼き(ベトナム南部)
- 1950 年代のビエンホア花器など(ベトナム)
中には、幻の民芸皿と言われる50年代から70年代のベトナムのソンベ焼きをはじめ、ビエンホア、ライティウ焼きといったビンテージ陶器や、職人が作る花器や竹細工のランタンもラインナップ。
また、タイ、ミャンマー、ベトナムなどの山岳地帯で生活を営むカレン、ルア、ヤオ、モン族などのビンテージジュエリーやテキスタイル、彼らが身にまとう希少性の高い衣装まで展開し、今の気分とミックスしたモダンなスタイルのもと提案する。
- 山岳民族シルバーバングル(タイ北部)
- ビンテージシルバーボウル(ミャンマー、ラオス)
- 山岳民族のシルバージュエリー(タイ北部)
- ビンテージのザオタッズジャケット(ベトナム北部)
- テイオリジナルの黒モン族アームジャケット。店内では、ビンテージテキスタイルを使い、日本の縫製職人と手掛けたオリジナルのリメイクアイテムも販売する
- テイオリジナルのリメイクアーミートレンチ
取材・文/成清麻衣子(フリーライター)
成清麻衣子フリーライター
文化服装学院卒業後、PR会社を経て独立。媒体執筆の他、プレスリリースやウェブサイトのライティング、カタログ制作も行う。