モチハコブカタチ展は、 東京藝術大学との共同プロジェクト 「エース株式会社デザイン展 モチハコブカタチ」 を2011年に東京藝術大学美術館陳列館で開催したことをきっかけに、毎年テーマを設けて開催をしており、 今回で14回目を迎える。
『モチハコブカタチ展 2025 SUMMER 』 では、 東京藝術大学美術学部デザイン科の1年生46名が「あの人へ GIFT」をテーマに、「モチハコブカタチ」を思考し創造した。
「にぎる」「持つ」といった人間の動作や所作の観察を出発点に、生活観察から引き出した仮説をもとに価値を掘り起こし、それぞれが贈りたい 「誰か」を想定しながらデザインを試みた。
元々「GIFT」という言葉にはプレゼントとは一線を画す、「才能や資質、生まれながらに備わっている特別な能力を指すという意味性」があり、 大切な人 (対象) を心の底から考えるデザインマインド、モノづくりの本質が隠れている。
贈る人のペルソナにまで迫った各々のギフト提案には、個々に生きる現代人の不即不離な曖昧な立ち位置や、見えない同調圧力から均一化する今の製品 (カバン) にはない、人とモノの新しい関係が見てとれる。
これらを踏まえながら行われたリサーチ、アイデアスケッチ、モデル化を経て、「手で考えられた」ギフトが並ぶことになる。

『モチハコブカタチ展 2025 SUMMER』
【企画内容】 テーマ 「あの人へ GIFT」
【会期】 2025年8月2日〜9月12日  10時〜16時半 (入場16時まで)
【開催場所】 世界のカバン博物館 (〒111-0043 東京都台東区駒形 1-8-10 エース株式会社 東京店内)
【入館料】 無料
【休館日】 日、 祝日 、 夏季臨時休館 8月9日〜 8月16日
【問合せ先】 03-3847-5680 (世界のカバン博物館)

世界のカバン博物館
バッグメーカー、エース株式会社の創業者・新川柳作が長年収集してきたバッグの個人収蔵品を、広く皆様にご紹介する文化事業として「世界のカバン館」を1975年に開設。エースの創業 70 周年にあたる 2010年に「世界のカバン博物館」として大幅にリニューアルを行った。
世界五大陸、約50ヵ国より収集された希少価値の高いコレクションをはじめ、カバンの歴史、文化に触れることができるカバンの博物館。
暮らしの中で使われる「カバン」には、それぞれの国の独自の文化や風俗があり、発展の歴史がある。カバンの歴史を学べるコーナーのほか、 世界のカバンコレクションでは世界中から集められた700点以上の珍しいカバンや希少価値の高いバッグを収蔵・展示している。また思い出のカバンや歴史に立ち会った逸品として、著名人より寄贈された愛用のバッグも多数展示。人間の暮らしとの深い関わりを知り、より多くの人にカバンの世界を身近に感じてもらえる博物館となっている。

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