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世間的には、ロックユニットと呼ばれることが多いGLIM SPANKYだが、以前のインタビューで、松尾レミと亀本寛貴は、ホワイト・ストライプス、MGMT、ブラック・キーズといったフェイバリット・アーティストになぞらえて、“ふたりバンド”あるいは“ロックバンド”と自らを称していた。ボーカリストとギタリストという、最小単位のユニットならではの研ぎ澄まされたサウンドと印象的な日本語詞の響き。音源から聴こえてきたそういうGLIM SPANKYらしさを、果たして武道館という聖地でふたりはどう鳴らすのか?

STUDIO COAST、日比谷野外大音楽堂と順調にハコのスケールを上げてきた彼らだが、当初はコアなロック好きだったファン層も、認知度の高まりとともに幅を広げ、若い世代のファンを獲得するに至ったようだ。以前、“大衆的であることと自分たちのやりたい音楽をやることは相反しない”と語っていた亀本の言葉は本当だったのだと、開演前の武道館の客席を見渡しつつ思った。

実際、この日の武道館ではレパートリーのありったけを注ぎ込むように全25曲を披露。もちろん、GLIM=幻想的な曲もあれば、SPANKY=攻撃的な曲もあったのだが、そのどちらでもない、からっと乾いたサウンドを響かせていた中盤の「The Flowers」や「All Of Us」といった楽曲にこそ彼らの“いま”を感じずにはいられなかった。

ふたりが煽ったわけでもなく、「ダミーロックとブルース」で鳴りだした客席のハンドクラップ、セット終盤、「END ROLL」のあの緊張感あふれるイントロで湧きあがった歓声……そうした瞬間が訪れるたび、何度もガッツポーズで応えていた亀本寛貴。

「サンライズジャーニー」に纏わる、デビュー間もないころのライブでのエピソードに触れ、「音楽って素晴らしい。私たちと、私たちの音楽を聴いてくれている人たちが、何かに感動しあって、魂を震わせているんだってことが美しいなって思いました」と語った松尾レミ。

最後の最後に「GLIM SPANKYはこれからもずっと転がっていくんで、みんないっしょに転がって行こうぜ!」と宣言した亀本と松尾。ふたりが武道館の次に目指す場所、標(しるし)を刻む場所はどこなのだろうか?

(おわり)

取材・文/高橋 豊(encore編集部)



■2018.5.12「GLIM SPANKY LIVE AT 日本武道館」セットリスト
1. アイスタンドアローン
2. 焦燥
3. 褒めろよ
4. MIDNIGHT CIRCUS
5. 闇に目を凝らせば
6. BIZARRE CARNIVAL
7. The Trip
8. お月様の歌
9. ダミーロックとブルース
10. ミュージック・フリーク
11. いざメキシコへ
12. 怒りをくれよ
13. 吹き抜く風のように
14. 美しい棘
15. The Flowers
16. All Of Us
17. 愚か者たち
18. NEXT ONE
19. END ROLL
20. In the air
21. サンライズジャーニー
22. 大人になったら
EN23. さよなら僕の町
EN24. リアル鬼ごっこ
EN25. Gypsy



Photo By HAJIME KAMIIISAKA





GLIM SPANKY「All Of Us」
2018年5月9日(水)発売
初回盤(CD+DVD)/TYCT-39076/1,800円(税別)
Virgin Music
GLIM SPANKY「All Of Us」
2018年5月9日(水)発売
通常盤(CD)/TYCT-30074/1,300円(税別)
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