秋元康が総合プロデュースするデジタル声優アイドルグループ・22/7(ナナブンノニジュウニ)。結成から8年目を迎えた彼女たちが新たなステージへ進むべく、4年ぶりに新メンバーオーディションを実施。
三度目となる今回のオーディションのテーマは、「主人公募集 あなたも主人公に。」。
22/7の“声優アイドル”という特性を活かし、元AKB48・柏木由紀と実力派声優・竹達彩奈も特別審査員として参加するこのオーディションプロジェクトに、冠番組「22/7計算外 season2」(毎週土曜23:00~、TOKYO MX・BS11)が密着。
11月15日(土)の放送回では、前回に引き続きオーディション4次審査の模様が公開。候補生たちが奮闘する姿を、番組MCの三四郎と22/7メンバー、特別審査員の柏木由紀がスタジオから見守った。さらに22/7 OFFICIAL YouTube CHANNELでは、放送では見られない未公開映像を加えた特別版が配信された。
歌唱レッスンで、みくまがメンバー同士をつなぐ
4次審査のレッスンは計4日間。東京での2日間のレッスンを終えた候補生を待ち受けるのは、寝食を共にしながら朝から晩まで猛特訓に挑む2日間の箱根合宿だ。ここでは19人を4チーム(ローズ、アイリス、ミモザ、ルミナス)に編成。今回は、先週に引き続き緑ビブスのルミナスチームの2日目の様子と、赤ビブスのローズチームの1日目の様子を追う。
ルミナスチームは、リーダーに指名されたみさき(京都府出身、中間成績2位)を筆頭に、ゆり(東京都出身、同6位)、あかり(埼玉県出身、同14位)、さち(茨城県出身、同16位)、みくま(埼玉県出身、中間発表不参加)の5人構成。前日の歌唱レッスンで「バラツキがある」「チームの感じにならない」と講師から指摘されていた彼女たちが、2日目は見違えるような歌唱を見せる。このオーディションのために秋元康氏が歌詞を書いた課題曲『あちこちに残された走り書きの意味』を歌い終えると、講師のNORIKO K氏は「とってもよかったと思います。今やっと一つになった感じがした」と成長を称えた。
この変化のきっかけとなったのが、みくまの存在だった。彼女は歌のパートが左から右へと移っていく構成に着目し、「バトンを渡している感じがすごく感じられて、みんなで一緒に作っているって感じがして楽しかった」と語った。講師も「フラットに全員を聴いて、自分がやることを一生懸命やっている。全体をフワ~って引きつけてくれる感じがあった」と、みくまの役割を評価した。
リーダーの苦悩「アイドルに向いていないんじゃないかな」
歌唱で確かな手応えをつかんだルミナスチーム。合宿最後のレッスンとなる演技レッスンでは、前日「媚びが欲しい」と課題を突き付けられたみさきが大きな変化を遂げた。感情を前面に出す気迫に満ちたみさきの演技に、講師の酒井玲氏は「すごく昨日と変わって持ってきてくれたなと思ってます。正直感心しました」と賛辞を送った。
しかしその高評価とは裏腹に、レッスン後みさきの口から語られたのは意外な言葉だった。「私は全然やり切れてなかったんですよ」。かわいさを表現することができず、「正直(アイドルに)向いていないんじゃないかなって思っちゃいました」と苦しむ胸の内を吐露した。
2日間に渡る箱根合宿のレッスンを終えたルミナスチーム。18時間後に迫った4次審査本番に向けて、みくまは「明日は泣かないで全力で全部出し切れるように頑張って、ニコニコで終わります」、みさきは「いけます。私のジンクスなんですけど、弱音吐いちゃうとそっちに引っ張られてしまうので、思っていても言いません」など、五者五様の言葉で決意を語った。
講師陣が語る「今のままでは合格が厳しいかもしれない候補生」
一方で3人の講師は、カメラの前で「今のままでは合格が厳しいかもしれない候補生」の名前を挙げた。
「さちちゃん。振りは覚えた、(だけど)表情はない。歌もリップしていない」(ダンス講師・宮城友里香氏)
「あかりちゃんと、さちちゃん。アイドルとしてステージに立てるラインまではまだまだ遠い。まず笑顔がない。引っ張る力が必要なので頑張ってほしい」(演技講師・酒井玲氏)
「あかりさん、みくまさん。人の気持ちを動かすパフォーマンスをしていくことが仕事になるんだけど、そのためには自分に自信が持てないとできないから。そこに行くまでに時間がまだまだかかりすぎる」(歌唱講師・NORIKO K氏)
名前が挙がった候補生たちは、この評価を覆せるだろうか?
「大人っぽい声が出せない」コンプレックスに悩むりり
さてここからは、ローズチームの箱根合宿の模様をクローズアップ。バレエ歴9年でミュージカル経験も持つバイリンガルのじゅりあ(千葉県出身、中間成績1位)、バレエ歴9年のムードメーカーれん(東京都出身。同5位)、ダンス歴8年で真面目な性格のゆず(千葉県出身、同7位)、「22/7になること」が夢だと語るいこ(沖縄県出身、同10位)、そして体調不良で東京レッスンを欠席しこの合宿から参加するりり(東京都出身、中間発表不参加)の5人で構成されている。
箱根合宿の最初のレッスンは歌唱。課題曲『あちこちに残された走り書きの意味』を歌い終え、講師からの評価は「悪くないんですけど、ソロはソロ。自分しかいないの! 助けてもらえないの。自信を持って歌ってほしいです。責任を持って歌ってください」。中でも、箱根合宿から参加するりりへの指導は熱を帯びた。レッスン後、りりは「周りの子みたいな大人っぽい声が出せなくて。どうしたらいいかなって思っています」と、自身の声質に対するコンプレックスと不安を語った。
講師が鋭い指摘「普通の女の子って、22/7になれるんでしたっけ?」
続く演技レッスンでは、候補生がオーディションにかける想いを綴った自作の台本で独白の演技をするという課題に挑んだ。ここで、りりが自身の声質への悩みを打ち明ける。地声で話すと「ぶりっ子」と言われてしまい、それが嫌だと語るりり。講師から地声を「可愛いね。素敵だよ」と褒められても、彼女のコンプレックスは根深いようだ。
りりはカメラの前で、オーディションに対する熱い思いを涙ながらに語った。「(オーディションに参加できているのが)夢みたい。みんなすごく可愛いし、ダンスや歌も上手だし、こんな所にいるのが私でいいのかなって不安だけど…。でも親に『やれるもんならやってみなさい。自分で言ったことにちゃんと責任を持ってやり遂げなさい』って言われたから、頑張る!」。
また演技レッスンでは、22/7への愛が人一倍強いはずのいこに対しても、講師から鋭い指摘が飛ぶ。「22/7がすごく好きな“普通”の女の子。その“普通”の女の子って、22/7になれるんでしたっけ? もう一回自分の中で振り返ってほしい」。講師の酒井氏も、いこに対して「『自分も22/7になれるはず』って信じる気持ちがほぼほぼ無いように見える。なので、覚悟が欲しい」と奮起を求めた。レッスン後、いこは「(22/7みたいな)違う世界に行きたい自分が本当の自分なんだけど、それを出すのが怖くて…」と打ち明ける。彼女もまた、葛藤の狭間で思い悩んでいた。
柏木由紀が評価「折れない気持ちがこれから大事になってくる」
候補生たちのレッスン風景のVTRをスタジオで見守った柏木由紀は、泣きながら腹筋50回をやり遂げたみくまの姿に言及。「技術なんて正直、入ってから練習してどんどん上手くなれる。ああいうときに折れない気持ちとか、『これをやらなきゃ自分に負けちゃう』みたいな気持ちって、メンバーになってからすごく大事になってくる」と、彼女の精神力を評価した。
次回の放送では、引き続きローズチームの箱根合宿のレッスンの模様を追う。また、番組放送後に「22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL」で公開された「おまけの未公開映像」では、ローズチーム5人がオーディション志望理由を語ったグループディスカッションの模様も収録されており必見だ。
(おわり)
取材・文/左藤 豊
次回の「22/7計算外」は11月22日(土)放送。4次審査・箱根合宿でのローズチームに密着する。
▼22/7 OFFICIAL YouTube CHANNEL
22/7 新メンバーオーディション
第十三話 合宿編 ローズチーム"普通の女の子って22/7になれるんでしたっけ?"
- 『ナナニジオーディション密着レポート』
- これまでの『オーディション密着レポート』はここからチェック!>>>
RELEASE INFORMATION

22/7 3rdアルバム
2025年12月10日(水)発売
■商品形態(全4形態)
①完全生産限定盤A / SRCL-13440~43 / 11,000円(税込)
②完全生産限定盤B / SRCL-13444~47 / 11,000円(税込)
③完全生産限定盤C / SRCL-13448~51 / 11,000円(税込)
④通常盤 / SRCL-13452 / 2,800円(税込)
LIVE INFORMATION

22/7 ANNIVERSARY LIVE 2025
【公演会場・日時】
会場:東京音楽大学100周年記念ホール(池袋キャンパスA館)
日程:2025年12月14日(日) 開場13:15/開演14:00
2025年12月14日(日) 開場17:15/開演18:00
【料金】
指定席:9,900円(税込)
女性エリア:9,900円(税込)
車椅子席:9,900円(税込)
【公演に関するお問合せ先】
SMLライブクリエイティブ
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