12月28日、千葉・ららアリーナ 東京ベイにてBALLISTIK BOYZPSYCHIC FEVERが『BALLISTIK BOYZ×PSYCHIC FEVER SPECIAL STAGE 2025 "THE FESTIVAL" 〜年末大感謝祭〜』を行なった。これまで海外ではともにライブをしてきた2組が日本で合同ライブをするのは、意外にも今回が初。そんな一夜限りのスペシャルなライブをレポートする。

 オープニング映像が終わると、会場中央に伸びる花道に全員登場。「24WORLD」でライブをスタートさせる。オーディエンスたちのテンションを一気に上げるように歌やダンス、掛け声で煽りまくったところで、PSYCHIC FEVERのパートへ移っていく。「盛り上がる準備、できてますか!」とシャウトして「TALK TO ME NICE feat. TAMP」で盛り上げると、そのまま「RICH&BAD」へ。

JIMMYによるコール&レスポンスでさらにオーディエンスに声を出させ、一気にボルテージを上げていく。ここで改めて挨拶。小波津志が「ここから熱くなって、一緒に盛り上がる準備できていますか!」と問いかけ、半田龍臣にコール&レスポンスを託す。アリーナ、2階、3階、4階と順に声を出して、準備は万端。するとステージが青い照明に包まれ、新曲「SWISH DAT」が飛び出した。特撮ドラマ『仮面の忍者 赤影』(テレビ朝日系)のオープニングテーマである同曲では、ドラマの世界観を表現するように、映像や照明、特効で和を表現していった。

さらに「Tokyo SpiralHighlight」では渡邉廉のビートボックスが飛び出したり、「What's Happenin’」ではオーディエンスと声を合わせたりして大盛り上がり。会場中のフラッグが揺れる景色も圧巻であった。

続いてはBALLISTIK BOYZのパート。メインステージの2階部分に登場した7人は〈BBZ BALLISTIK BOYZ〉と歌い始める。「Most Wanted」だ。「ららアリーナ、もっとブチ上がれるだろ?」という煽りで、オーディエンスたちも〈ayayaya〉と大きな歌声を返していく。

「最高にブチ上がっていこう、Come on!」という奥田力也のシャウトを合図に「Stardust Forever」へ。メンバーたちも楽しそうにパフォーマンスしている姿が印象的だ。さらに「これが僕たちの今年最後のライブになるんですけど、最後の最後に今年一番の思い出を作りましょう!」と「We never die」、「CRASH」、「All of You」と連続でパフォーマンスし、オーディエンスを魅了していった。ここで改めて挨拶をすると、「こないだクリスマスとかあったじゃん。どうだった?」と日髙竜太。「クリスマスが終わったとはいえ、まだまだ冬真っ只中。それぞれの素敵な思い出を思い出しながら、次の楽曲を聴いてください」と、BALLISTIK BOYZ初のウィンターソング「Winter Glow」へ。

ここまでフルスロットルでパフォーマンスしてきた7人だったが、同曲はギュッと固まって座りながら歌唱。会場からは「かわいい!」という声があがっており、どこかほっこりした空気が広がっていた。

ここで、BALLISTIK BOYZPSYCHIC FEVERのメンバーがタッグを組んでパフォーマンスしていくユニットコーナーへ。トップバッターは深堀未来、砂田将宏、WEESAPSYCHIC FEVERの「Snow Candy」を三者三様の歌声で歌い上げていった。続いては日髙、渡邉、半田によるDOBERMAN INFINITYの「あの日のキミと今の僕に」。渡邉と半田のラップと日髙の歌が美しく溶け合う。メインステージに巨大な箱が現れると、その上に加納嘉将と小波津が登場。EXILEの「Lovers Again」をアカペラで歌いだし、珠玉のバラードを会場に響かせていった。ラストは剣、中西椋雅、JIMMY、半田、海沼流星、奥田、松井利樹のラップチームによる「Psyfe Cypher」。2組のラップチームがバトルするかのように、バチバチのラップをかましていった。

 クールなパフォーマンスに見入ってると、空気が一変。ギラギラの金のジャケットと大きな蝶ネクタイをつけた剣と奥田が登場し、2人のMCのもと企画コーナーが始まる。お題の物を会場から探し出し、お客さんから借りてステージに戻ってくる「グループ対抗!会場借り物競争」が行なわれていく。スタンド席まで行った小波津は制限時間内に間に合わなかったが、他のメンバーは全員クリア。BALLISTIK BOYZが勝利し、負けたPSYCHIC FEVERは罰ゲームとして「2025年、忘れたいこと」を発表していくことに。しかし、勝ったはずのBALLISTIK BOYZも発表することになり、全員がステージ上で恥ずかしいことを告白したり、なぜか一発ギャグをしたり。大盛り上がりで企画コーナーを終えていった。

ここからは「OPEN MIC」コーナー。YouTubeチャンネル『OPEN MIC by JIM BEAM』で披露した「Animal」、「Paradise」、「ラストダンスにBYE BYE」を再現していく。ラストは「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」。熱いラップリレーに、客席からも〈Just Like Dat!〉と掛け声が返っていった。

「まだ終わらないですよ!」と次にステージに登場したのは、DJ RYOGA。ビートに合わせて声出しをしたところで、DJ RYOGAのプレイで「IGNITION」へ。全員でタオルを振り回していく。さらに「Meant to be」、「BAKU BAKU」、「SUMMER HYPE」、「Bitter Sweet」、「360°」、「Up and Down」と続いていく。メンバーたちは客席に降り、ファンと触れ合いながらパーティーをしているかのように盛り上がっていった。ラストは「PASION」。お決まりの無限PASION”で、まさにお祭り騒ぎ状態であった。

 ボルテージが最高潮になったところで、ラストナンバーへ。「知ってる曲だと思うので、好きに歌って踊って、楽しんでください!」という日髙の合図で始まったのは「Choo Choo TRAIN」。14人でのロールダンスから始まり、最後は飛んだり、跳ねたり、歌ったり、踊ったり。大盛り上がりで本編に幕を下ろした。

大団円かと思いきや、まだまだ見どころは続く。アンコールは約14分間のダンストラックからスタート。日髙 VS 剣、深堀 VS JIMMY、加納 VS WEESA、砂田 VS 渡邉、海沼 VS 中西、奥田 VS 半田、松井 VS 小波津という組み合わせでバトルするかのようにパフォーマンスをしていく。それぞれの色が見えるダンスを披露し、会場からは声援が鳴り止まないでいた。その勢いのまま「24karats -type Jr.EX-」、「24karats STAY GOLD」、「24karats TRIBE OF GOLD」と続けてパフォーマンスをして、スペシャルなライブに幕を下ろした。

 BALLISTIK BOYZPSYCHIC FEVER、それぞれの良さが際立ちながらも一つの景色を描いていった同公演。まさに"THE FESTIVAL"というタイトルにふさわしい、熱と歓声が交差する一夜であった。

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