デビュー40周年の節目を迎えた歌手・坂本冬美が14日、大阪府大阪市のフェスティバルホールで「40周年記念リサイタル 坂本冬美SPECIAL ~今日から明日へ~」を開催。演歌だけでなく、ポップスの世界にも足を踏み入れ“二刀流”として活躍してきた坂本だからこそできるステージとなった。
赤のロングドレスに身を包み、会場を埋め尽くした2700人のファンから大歓声と青のサイリュウムで出迎えられた。「ビリー・バンバンさんをカバーさせていただきました。それがきっかけで、こうやってドレス姿で登場させていただきました」と話し、赤のドレスについては「同級生、みんな還暦なんです」と笑わせた。
前半はポップス中心の選曲で、そのビリー・バンバンのカバーで、ポップスという新たな道を開くきっかけとなった大ヒット曲「また君に恋している」や、桑田佳祐が作曲作詞した「ブッダのように私は死んだ」といった楽曲でファンを魅了した。
坂本が「10歳のときに出逢った曲」というのが石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」で「この曲がきっかけで演歌歌手になりたい、演歌歌手を目指すようになった」という。ステージで「津軽海峡・冬景色」をカバーした坂本は、昨年の紅白歌合戦での思い出を振り返った。「石川さゆりさんに『冬美ちゃん、黒豆食べる?』と声を掛けられたんです。その翌日に石川さんがゆでた黒豆をいただきました。もう誰にもあげず、おつゆまで全部いただきました」とファンを笑わせ、「10歳の私に“がんばって歌っていれば、50年後には石川さゆりさんが煮た黒豆食べられるよ”って言ってあげたい」と笑みを見せた。
シンガー・ソングライターの石崎ひゅーいが作詞作曲を手掛けた作品が9月9日にリリースした40周年記念曲「ひらり」だ。坂本は「永遠の別れをした大切な人が、チョウチョに姿を変えて、そっと寄り添い、見守ってくれているという温かい一曲です」と語り、楽曲を歌唱した。さらに、前半最後には3月4日にリリースした40周年記念曲「遠い昔の恋の歌」を披露。シンガー・ソングライターの川村結花が作詞作曲し、「もしもあの時、違う選択をしていたら」と“遠い昔の恋”に思いを寄せる作品だ。坂本が川村に楽曲制作を依頼した際に「実は坂本さんのために書いてずっと温めている曲がある」と言われたもので、坂本が“等身大の楽曲”と語る「遠い昔の恋の歌」の歌の世界に、ファンも魅入られるように聞き入り、万雷の拍手を受けた。
後半では衣装も着物に一変させ、坂本の“原点”ともいえる恩師で作曲家の猪俣公章氏の「あばれ太鼓~無法一代入り~」からスタート。1987年のデビュー時を振り返り「レコード会社から8曲の候補曲を用意してもらった」。その中には様々なタイプの楽曲があったが「一番、この歌は避けたいな」と思っていたのがこの「あばれ太鼓」だったというのだ。
坂本は「19歳の私が『どうせ死ぬときゃ 裸じゃないか』って。本当に意味がわからなかった」。だから、デビューの時には「気持ちだけは(猪俣)先生に伝えたいと思いまして“この歌は多分、流行らないと思います”」と話したという。猪俣氏からは「新人が流行るか流行らないか、なんて100年早いんだ、と怒られた」とも。このリサイタルでは曲の合間にファンから「冬美ちゃん、日本一」と掛け声が数多く飛んだ。ファンからの熱い声援を一身に受けた坂本は「この曲があったから、ここまでこれた」としみじみ語った。
また、坂本の歴史で欠かせないのが出場37回を誇る紅白歌合戦だ。その紅白で10回の歌唱を数えるのが“代名詞”ともいわれる「夜桜お七」だ。この楽曲は三木たかし氏が作曲したもので「当時は斬新すぎるということで、レコード会社の社長さんをはじめ、反対が多かった」。発売出来ないかもしれないというところまできたが、「それでも三木先生が、売れなかったら頭を丸めて責任を取りますから、発売させてください」と懇願したという。その三木氏の「熱い一言がなかったら発売出来なかった」と振り返り感謝した。
華麗な経歴を持つ坂本だが、デビュー15周年の2002年には休業を宣言したこともある。引退も頭をかすめる中、大きな転機となったのが二葉百合子さんとの出会いだ。テレビで二葉百合子さんのコンサートを見たことがきっかけで、恩師の門をたたき、復活を遂げることができた。二葉百合子さんから歌い継いでもらいたいといわれた「岸壁の母」を歌唱。迫力のあるステージに会場から割れんばかりの拍手が起きた。
坂本は「40周年をこんなに華やかに、みなさまに祝っていただけるとはだれが想像したでしょうか。私が一番びっくりしています。感謝の気持ちをどう伝えていいか、わかりませんけど、あと10年、なんとか、がんばりたいなと思っています。みなんさも元気でいてくださいよ」と感謝の意を示しつつ、50周年への思いも口にした。
演歌、ポップス、「岸壁の母」にと、坂本の40年の歩みを振り返るステージで全24曲を披露し、ファンを沸かせた。11月4日には東京・東京国際フォーラムでの40周年記念リサイタルを控えており、「来てくださる方々に、本当に喜んでいただけるように一生懸命歌わせていただいて、私も楽しみながら歌わせていただければと思っています」と意気込みを語った。
撮影:田中聖太郎
【40周年記念リサイタル情報】
[東京公演]
40周年記念リサイタル 坂本冬美SPECIAL in東京 ~今日から明日へ~
• 会場: 東京国際フォーラム ホールA
• 開催日: 2026年11月4日(水)
• 時間: 14:15開場 / 15:00開演
• お問い合わせ: アイエス 03-3355-3553(平日10~17時)
【コンサート情報】
坂本冬美40周年記念コンサート
[会場] 東京エレクトロンホール宮城 (宮城) [日時]2026年9月19日 15:00 開演
[料金] S席 7,700円 【お問い合わせ】 [チケットパートナーズ TEL:022-222-2033 (平日10:00~16:00)]
[会場] 宇都宮市文化会館 大ホール (栃木) [日時]2026年10月16日 14:30 開演
[料金] S席 7,500円 【お問い合わせ】 [イムズ TEL:048-872-1113 (平日11:00~17:00)]
[会場] Home&nicoホール江南市民文化会館 (愛知) [日時]2027年1月11日 14:30 開演
[料金] S席 7,700円 【お問い合わせ】 [Home&nicoホール TEL:0587-55-2321 (平日9:00~21:30)]
[会場] フェニックス・プラザ エルピス大ホール (福井) [日時]2027年1月14日 14:00 開演
[料金] S席 8,000円 【お問い合わせ】 [グッドラック・プロモーション(株) TEL:0570-030-707 (平日10:00~16:00)]
[会場] 東京建物 Brillia HALL 箕面(箕面市立文化芸能劇場)大ホール (大阪) [日時]2027年1月15日 14:00 開演
[料金] S席 8,000円 【お問い合わせ】 [グッドラック・プロモーション(株) TEL:0570-030-707 (平日10:00~16:00)]
[会場] べネックス長崎ブリックホール 大ホール (長崎) [日時]2027年1月18日 14:30 開演
[料金] S席 8,000円 【お問い合わせ】 [鈴木企画 TEL:092-406-5960]
[会場] ミズ ウェルビー ホール 大ホール (佐賀) [日時]2027年1月19日 14:30 開演
[料金] S席 8,000円 【お問い合わせ】 [鈴木企画 TEL:092-406-5960]
坂本冬美 歌手生活40周年記念公演 ~今日から明日へ~
【日程】2027年2月12日(金)~2月28日(日)
【会場】明治座
https://www.meijiza.co.jp/
【開演時間】11:00/12:00/16:00
【料金】1階席 14,000円(税込)
【シングル・リリース情報】
タイトル: ひらり
アーティスト: 坂本冬美
発売日: 2026年9月9日(水)
限定盤(CD+グッズ)
品番:UPCY-90265
価格:¥2,000(税込)
特典グッズ: ピンバッジ
通常盤(CD)
品番:UPCY-5131
価格:¥1,500(税込)
■ 収録楽曲
1. ひらり 作詞・作曲 : 石崎ひゅーい 編曲 : 宮野幸子
2. ほたる火 作詞・作曲 : 石崎ひゅーい 編曲 : 佐々木博史
3. ひらり (instrumental)
4. ほたる火 (instrumental)
40周年記念ベストアルバム 「坂本冬美40th ベスト ~轍(わだち)~」
2026年6月10日発売
通常盤 : UPCY-8127/8 \3,500 (税込)
限定盤 : UPCY-90262 ¥4,000 (税込)
https://store.universal-music.co.jp/products/upcy8127
ニューシングル「遠い昔の恋の歌」
2026年3月4日発売
¥1,500 (税込) UPCY-5129
https://store.universal-music.co.jp/products/upcy5129
デジタル配信はこちらから
https://umj.lnk.to/033QJe
