――先日開催されたNEO EXILEの4組合同ライブ『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2024』は、懐かしい再会もあり、かなり熱いものになったと思うのですが、いかがでしたか?

HIROTO「すごく楽しかったです! 僕は10人組のTJBBTHE JET BOY BANGERZ)とコラボをさせていただいたんですが、僕たちは4人組なので、今までにないくらい迫力がありましたし、コラボだからこそ新たな魅力を見せることができたと思います」

GHEE「NEO EXILEのメンバーは、オーディション『iCON Z Dreams For Children〜』の頃からずっと一緒にいたメンバーなので、すごく感慨深かったですし、なによりも楽しかったです。オーディション期間中はグループが一緒だったメンバーで生き別れた子たちもいて…」

RYOJI「生き別れ!?」

HIROTO「なんかちょっと意味が違う気がするけど!(笑)」

GHEE「まぁ、そのくらいの気持ちで(笑)。TJBBの石川晃多とは二人で歌ったパートもあったので、エモいな…と思いつつ、“もっと頑張らないと!”とも思いました」

RYOJI「僕とSUZUKIはオーディションを第2章から参加したので、第1章で結成したLIL LEAGUEのメンバーとはあまり接点がなかったんです。でも今回たくさんコミュニケーションがとることができて距離感がグッと縮まりましたし、また新たに挑戦したいことがどんどん浮かんできました。それをただの夢で終わらせないように、頑張っていきたいです」

SUZUKI「4グループで一緒にライブをすることで、グループのカラーがすごくわかりやすく出たなって感じていて。僕ら自身もWOLFらしくみせるにはどうしたらいいのか?というところを意識しながらパフォーマンスを作り上げていったので、伝わっていたら嬉しいです。さらに、こういった機会があることで“WOLFらしさとは何か?”をしっかりと考えることは、僕たち自身のライブを作って行くことにも、すごく活かせることに気づきました」

RYOJI「僕たちはクリエイティブな部分もしっかり関わっていきたいので、今回の『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2024』では、OP楽曲を作らせてもらいました。さらに、WOLFとしての発信の仕方も考えることで、自分たちの行く道をしっかりと認識することができました」

――さらに、前作「ピアス」リリースの後はタイに行かれていましたよね。

RYOJI「すごく刺激になりました! 自由時間はあまりなかったんですが、コーディネーターの方が、美味しいガパオライスを食べさせてくれたり、観光地でSNSを撮影させてくれたりと、純粋に楽しめました」

HIROTO「そういえば、公園にイグアナが普通にいるんですよ! ビックリしちゃって!」

RYOJI「驚くほど大きくいくちばしをもった鳥や蛇もいたよね!」

――触れましたか?

HIROTO「触れないですよ!(笑)」

GHEE「なぜか触ろうとは思わなかったですね(笑)」

HIROTO「普通にいるサイズじゃなかったよね!?」

――あはは。タイのドラマにも普通に野良猫と同じ感じでイグアナが映っていますよね。

HIROTO「そうなのか。カルチャーショックでした!」

GHEE「タイではライブをさせていただいたんですが、みんなが音楽を本当に愛していることが伝わってきました。さらに国の人口的に若い人が多いせいか、エネルギーをとても感じました」

SUZUKI「イベントでは僕ら以外のアーティストを見に来た人たちもすごく楽しんでくれたんです! すごく幸せな空間でした。音楽の素晴らしさを改めて感じましたし、音楽が国境を越えていける瞬間を体感しました」

HIROTO「日本のボーイズグループは、どちらかというとダンスで魅せきるくらい、芸術作品として曲を作り上げることが多いんですけど、タイだと、盛り上げることに徹していたり、一緒に楽しむことに重点を置いていたんです。それがすごく楽しかったんです。今後はそういったライブの作り方も研究して、いいとこどりをして活かしたいと思っています」

――楽しみにしていますね。

――そして、ドラマ『バントマン』のOP楽曲として書き下ろされた新曲「ROLLIN‘ STONES」は、みなさんの曲として今までにないロックなナンバーで驚きました。

GHEE「僕もすごく新鮮に感じました。最初はゴリゴリのラップなのに、途中からしっかりとポップスになっているんです。僕の感覚的にデジモンみたいだなって思っていて。僕にとって、平成のサウンド感って、デジモンなんです(笑)」

――あぁ、なるほど!

GHEE「とくにサビで感じました。ちょっと懐かしさもあって、すごく好きです!」

SUZUKI「曲自体はロックテイストでラップも入ったりと新鮮なんですが、メロディもリリックもすごくストレイトで。夢を持つ人の背中をしっかりと押せる言葉が泥臭く描かれていますし、いまGHEEが言ったように、デジモンの曲だったり、ロードオブメジャーさんの「心絵」だったりと、その当時に感じたエモさをすごく感じました」

――これまでの曲にそういったイメージが薄いからこそ、革新的な曲になりそうですね。

SUZUKI「そうですね。いろんなことに挑戦していくのも僕ららしさだと思いますし、負けを知る者たちだからこそ歌えるというところが、すごくあるなと思っていて。僕たちもすべてが順風満帆にいっているわけではないですし、本当にいろんなことに挑戦して、転んで、ぶつかって、へこんでという感じなんです。それでも“自分たちが信じた道を突き進んでどんどん尖って、光っていこうぜ!“ということを言っているので、僕たちだからこそ歌える曲なんだと思っています」

HIROTO「これから僕たちがライブをする中でも絶対に必要になってくる曲調ですし、個人的にはエールソングって、カラオケで絶対に歌いたくなるんですよ。この曲も、これまでの多くのエールソングと同じように愛される曲になったらいいなと思っています」

――HIROTOさんはどんなエールソングを歌っていましたか?

HIROTO「カラオケでベリーグッドマンさんの「ライオン」をよく歌っていました。僕はサッカー部だったんですが、みんなでカラオケに行って、マイクを一緒に持って歌ってという青春の1ページに刻まれているので、そういった曲に「ROLLIN’ STONES」がなれば嬉しいですね」

SUZUKI「この曲は野球部のみんなが歌ってくれたら嬉しいよね!」

RYOJI「いいね! 野球が好きなら、ドラマ『バントマン』もきっと見てくれるだろうし。それに、すごくこの曲はキャッチーなので。今、J-POPって、バンドやロックが主流ですよね。その路線にこの曲も乗れるんじゃないかなと思っていて。いろんな曲を歌うWOLFが、どんな音楽を主軸にするべきかをすごく考える機会になりました。あとは、僕たちも夢であるスタジアム公演に突き進んでいる最中だからこそ、説得力があると思っています」

SUZUKI「僕たち自身も、このドラマをすごく楽しみにしているんです。このドラマは、挫折して、バントという技で自分らしさを見つけて、切り開いて進んでいくという物語なんですが、僕も野球をやっていたので、バントだけをやれと言われた人の複雑な気持ちがすごくわかるんですよ。でも、そこで腐ることなく、しっかりと自分の存在価値を見つけ出そうとしているところの熱さは共感できるので、物語がどうなっていくのかすごく楽しみです。しかも、主演はLDHの先輩の鈴木伸之さんなので、より楽しみです」

――どんな気持ちでレコーディングに臨みましたか?

HIROTO「この曲は得意としているキーより少し下だったんですが、ロック調だからこそ、相手を元気づけるためにどうアプローチできるか?を考えて、より喉を締めて力強く歌いました。「Pink Flash Lights」では、ありのままの自分の歌で気持ちよく歌っているんですが、この曲は、より歌詞の意味を伝えるという気持ちで挑みました」

GHEE「歌詞が本当にストレートなので、キレイに歌うよりも、気持ちを乗せることを一番大事にして歌いました。僕はロックが好きなんですけど、ロックって、いびつな形が逆にキレイとされるジャンルだと思っていて。心の叫びとしてシャウトするところもありましたし、RYOJIくんのトップラインにフェイクを足したりと、より自分が思うロックを表現していきました」

RYOJI「これがめちゃくちゃよかったんですよ。そこにあわせてフェイクラインを考えたりと、一緒に作り上げていきました」

GHEE「さらに、カラオケで歌って欲しいからこそ、トップラインに追いかけるようなフェイクを入れました」

RYOJI「僕、ATSUSHIさんのフェイクラインがすごく好きで、よくマネをしていたんですよ。シンプルな方がマネをしやすかったりもするので、誰かがマネをしてくれたらいいなと思いながら歌いました」

SUZUKI「ロックというと、声を張り上げたり、はち切れるイメージがあるんですが、それほど高くないキーなので、普通に歌うと大人しく聴こえてしまうんです。それだとパワー感が伝わらないので、工夫しながら歌っていきました。サビもビブラートを入れずに、シンプルに歌うことでよりサウンドにあった歌い方ができたので、すごく新しい自分たちを表現できたと思っています」

RYOJI「GHEEちゃんのラップで<このままじゃ終われねぇ>とう熱いところがあるんですが、頼りがいもあり、安心感もあって、すごくいいんです。そのあとに<さぁ行こうか>というところがあるんですが、そこは自分の低い声を活かせると思ったので、拡声器を持ってみんなを鼓舞するような気持ちでこだわって歌いました」

――パフォーマンスはどんなものになりそうですか?

RYOJI「この曲は振り付けがないんです。みんなと一緒に歌えるような曲にしたくて、拳を振り上げて歌っています。今、リリースイベントでは歌っているんですけど、みんなと一体感が生まれてすごく楽しいんです」

――とても熱い曲ですが、メンバーの中では誰が一番熱いですか?

GHEE「RYOJIくんは間違いなく熱いです。常に、どんな時も熱いです! あと、HIROTOのご飯の食い意地も熱い!(笑)」

HIROTO「だって美味しいものは食べたい! 東京に出てきたからには美味しいものは全部食べたいもん!」

GHEE「あはは。すーくん(SUZUKI)も差し入れで自分が欲しいものがあったら、スッとストックしちゃいます(笑)」

SUZUKI「後で食べようと思っても絶対になくなっているから、取っておいているんです。家に帰ってから、味わって食べています(笑)」

――何があるとテンションがあがりますか?

SUZUKI「甘いものが大好きなので、ドーナツやパイなどがあると嬉しいです。今日もパイを頂いたんですが、ソッとカバンに入れました(笑)」

RYOJI「HIROTOは食べ物に関わらず、見たことのないものをすごく観察するよね?」

HIROTO「うん。知りたい!」

RYOJI「まず、珍しいものを見ると、手でトントンって触るんですよ」

GHEE「その行動、見たことある! その後匂いを嗅ぐよね?」

HIROTO「素材を知りたいんです」

RYOJI「この前、僕のサングラスもじっと見ていて、このままだとトントンされる!と思って取り上げたら、“なんだRYOJIくんのか”って言っていて(笑)」

HIROTO「質感、触感が知りたいんです。フェイクなのか本物なのかもすごく気になっちゃう(笑)」

GHEE「以前、とある会社に伺った時に、丸太の置物があって、それもトントンとして“本物だ! どうやって作ったんだろう!”って急に言い出して!」

RYOJI「僕は以前大工仕事をしていたので、それを見て“これはベニヤ板を張り付けているだけだから本物じゃないよ”って言ったら“そういうことか~”と納得していて(笑)」

HIROTO「毎日が発見です(笑)」

GHEE「タイのイグアナも触ればよかったのに!」

HIROTO「動くものは怖いから!(笑)」

一同「あはは!」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/中村功

RELEASE INFROMATION

WOLF HOWL HARMONY「ROLLIN’ STONES」

2024年1011日(水)配信

WOLF HOWL HARMONY「ROLLIN’ STONES」

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