『NFT IDOL HOUSE』 Vol.3

──最終審査を経て、すぅさんプロデュースのアイドルグループのメンバーがついに決定し、Fuhua(フーファ)というグループ名も発表されました。いよいよ本格的な活動がスタートしますが、プロデューサーのすぅさんから今の率直な心境を教えてください。

すぅ「メンバーが正式に決まってからは、まだ数回しか会ってないんですけど、この8人を選んで良かったなと感じています。胸を痛めながら選んだんですけど、オーディションを勝ち抜いた人は、やっぱり輝きがあるなって」

──オーディションの進捗状況を語ってもらったradio encoreでは、”(最終審査で)大泣きする可能性がある”と話していましたが、実際に?

すぅ「大泣きました(笑)。プロデューサーってメンバーといい距離感を保たなくちゃいけないし、むしろドライな感覚が必要とされることもあると思うんですけど、私は感情移入しちゃうんですよね。メンバーと接する中で歌詞や曲を書いているし、個人面談で悩みを聞いたりもしていたので、審査のたびにくるものがあって。特に最終審査では、めっちゃ泣きました」

──泣き虫プロデューサーと呼ばれるようになるかもしれません。

すぅ「やばいですね(笑)。これからは泣かないようにします(笑)」

アノン

──ここからは、メンバーのみなさんに自己紹介をしてもらいつつ、すぅさんが感じている個性や魅力も語ってもらえればと思います。

アノン「Fuhua最年少のアノンです。好きな食べものはイチゴで、好きな動物は犬で、犬は家で飼っています。特技は、酸っぱい顔をせずレモンを食べることです(笑)。普段は人見知りでおとなしい性格なんですけど、仲良くなったらボケることができます!」

すぅ「まだボケられてないなー(笑)」

──酸っぱい顔をせずレモンを食べることが特技になったのは、何がきっかけで?

アノン「もともと柑橘系のフルーツが好きで、唐揚げに添えられていたレモンを食べてみたら、思っていたより酸っぱくなくて」

──酸っぱさを我慢しているのではなく、酸っぱさをあまり感じないタイプなんですね。

アノン「そうです(笑)」

すぅ「アノンはダンスも歌もスキルが高くて、最初から気になる存在でした。練習動画や日記の提出がすごく早かったので、自分の好きなことややると決めたことには、めちゃくちゃストイックで真面目な子なんだと思います」

ウララ

──続いて、ウララさんお願いします。

ウララ「徳島県出身のウララです。私の特技は、映像編集や映画評論です。あとは、お題を出されたら、そのお題で小論文を書くことができます。趣味でちょっと曲を書いたことがあって、DJもできます」

──どれも制作側に活かされるような特技や趣味ですね。

ウララ「もともとタレントの養成所に通っていたんですけど、制作側も気になってきて専門的な勉強を始めたんです」

すぅ「私は“パワー系のウララ”って呼んでいるんですけど、ほかのメンバーは割とほわーっとゆるーっとしている中で、ウララは表現にガッツがあって、パンチが効いているというか。映像制作などをしている影響なのか、表現に深さと広さがあります。自分が見たい視覚表現を、自分の体を通して見せている感じがします。そういう意味では、自分を客観視できてるのかな。」

スズナ

すぅ「じゃあ次は、スズナ!」

スズナ「埼玉県出身、お寿司が大好きなスズナです!小学校で体操を習っていたので、アクロバットが少しだけできます!」

──Fuhuaの資料にあるプロフィールの特技/趣味欄に、「思い込むこと」と記載されています。

スズナ「思い込むことで、壁を乗り越えるんです。例えば、筋トレがつらくても、心の中で“つらくない!”って思い込むことで自分に言い聞かせて、笑顔で乗り切ります(笑)。そうやって思い込むと、すごく強くなれるんです」

すぅ「スズナは女優さんのような端正な顔立ちで、書類の段階から注目して追いかけていました。歌がコンプレックスみたいなんですが、私は逆に歌声がいいなと思っているので、伸ばしていきたいですね」

ナエ

──次はナエさんですね。お願いします。

ナエ「茨城県出身、ナエです。アメリカと日本のクオーターで、韓国語と英語が話せます。好きな食べものは、唐揚げです!」

──特技がフラフープなんですよね。

ナエ「首でずっと回すのが得意です。そのまま歩いたりもできます」

すぅ「ナエは、めっちゃ面白いんですよ。合宿では、みんな自分が稼働できる時間をめいっぱい使って練習しているんですけど、ナエはいち早く帰るんです。早く帰るのには理由があって、次の日に響かないようにちゃんと睡眠をとって、でもやることはしっかりやって備えるため。私はすごく正解だと思うんですけど、みんなが残って練習している中で自分の考えを貫ける子は、なかなかいないと思います。いい意味で図太い性格でもあるだろうし、けっこう繊細で意外と考えている部分もある。なんか、すごく面白い子なので、こういう子がいて良かったなって思います」

──ナエさんは、資料のプロフィール欄で“日本武道館に立つこと”が一番の目標だとコメントしています。

ナエ「IZ*ONEさんの武道館コンサートを見て、すごくかっこよかったので、自分にとっての憧れの場所になりました」

ナツキ

すぅ「ナエの次は、ナツキだね」

ナツキ「はい!兵庫県出身、ナツキです。韓国と日本のハーフなんですけど、関西弁しか話せません(笑)。猫が大好きで今は7匹飼っていて、もうすぐ13匹になります。家が猫カフェみたいです(笑)。ただ、家族4人のうち3人が猫アレルギー(笑)。命を削って飼ってます!」

すぅ「ナツキは、とにかく自分の好きなものを理解していて、それを表現するのが上手だなーって思ってます。表現の中では、特にダンスがすごくうまい。最初は、この子は合宿のどこかでブチギレそうだなって思ってたんですよ」

ナツキ「そんな印象を持たれてたなんて、全然気づかなかったです(笑)」

すぅ「でも、全然そんなことなくて、最初の印象で思い込んでた自分がすごく恥ずかしくなりました(笑)。アイドル経験者なので、Fuhuaにかける思いは人一番強いんじゃないかと思います」

──アイドル経験者なんですね。

ナツキ「有名ではないんですが、いくつかのグループで活動していました。自分はもっと上に行けるはずだって、まだあきらめがつかなくて」

──プロフィールでは、“今まで私なんかと思ってた人が、夢を見られるようなアイドルになりたい”というコメントが印象に残りました。

ナツキ「今までアイドルをやっていて、“どれだけ努力しても才能には勝てない”と感じたり、オーディションに落ちると“自分は必要ないんだ”って落ち込んだりしてきました。でも、たくさん失敗した私がFuhuaで“誰しも可能性がある”ということを体現して、その姿がみんなのモチベーションになるようなアイドルになりたいと思っています」

ハルコ

──残るは、ハルコさん、ミユさん、リリサさんです。

ハルコ「ハルコです。3歳から10年間バレエを習っていて、中学1年生から高校3年生まで美術の学校に通っていました。油絵が専門です。高校1年生から3年生までは、K-POPダンスもやっていました」

すぅ「ナエも面白いですけど、ハルコも面白いですよ(笑)。言葉にできないんですけど、なんかオモロいんです。何かしでかしそうな目が離せない存在で、人の目を惹く才能があると思います。スタイルがいいのでステージ映えするだろうし、キャラクター的にも絶対に愛される存在になると思いますね」

ミユ

すぅ「そしてミユ!」

ミユ「17歳のミユです。好きな食べものは卵で、最近ではレンチンして作る茶碗蒸しにハマってます。特技はブリッジです。自分は殻に閉じこもりがちなので、このアイドル活動を通して、殻を破って成長していけたらいいなって思っています」

すぅ「ミユは私がずっと気にかけてた子で、合宿中も泣いてたし、緊張すると何もできなくなっちゃうタイプ。でも、それが“孵化”というFuhuaのテーマに合っているなと思います。そんなミユのダンスを初めて見たときは、音が鳴った瞬間にその世界に入り込める才能がすごいなって思いました。それって練習してできることじゃないし、初見で与えられたインパクトはめちゃめちゃ大きかったですね。歌声もいいので、みんなにその魅力を知ってほしいし、ミユには“サビの似合う女の子になりなさい!”と言っています」

ミユ「もっと成長して自分の殻を破って、サビの似合う女の子になります!」

リリサ

──最後は、リリサさんです。

リリサ「リリサです。歌とお花が好きで、小学校時代は女子サッカーをしていました。中学からは音楽に興味を持ち始めて吹奏楽部に入って、大学ではアカペラのサークル所属です。いろんな人の心に刺さる音楽を届けられるアイドルになりたいなと思っています」

すぅ「リリサは正社員として働いていたので、オーディションに参加すること自体、勇気が必要だったと思います。言葉を大事に扱ってパフォーマンスするのが得意で、身長が高いのでかっこいいアイドルになるだろうなと。正社員を辞めた覚悟が、Fuhuaで報われればと思っています」

──正社員からの転身は、大きな決断だったと思います。

リリサ「中学生からいろんな人のライブに通ったりして、輝く人たちを見ていました。新卒で正社員として働かせてもらっていたし、今までオーディションを受けた経験もなかったんですけど、一回だけ憧れに向き合ってみようって。ももいろクローバーZさんやエビ中(私立恵比寿中学)さんがすごく好きで、ああいうパフォーマンスに魂がこもっている感じに憧れているんです。特にエビ中の安本彩花さんには、大きな影響を受けていると思います」

──スタートしたばかりですが、これからどんなグループになっていきたいですか?

ナツキ「私の目標は、Fuhuaがみなさんの生活の中に溶け込んだ存在になることです。毎朝Fuhuaを聴くとか、ライブに行くために仕事を頑張るとか、生きるモチベーションというと大げさかもしれないですけど。自分自身、音楽がないと生きていけないぐらい好きなので、Fuhuaもそんな存在になれたらいいです」

ウララ「FuhuaにはNFTという特徴があるので、私たちが大きなステージに連れていくイメージじゃなくて、ファンの人たちと手を取り合って進んでいくアイドルになりたいです。そのためにも、もっとNFTのことを私たちも勉強します!」

ナエ「私は、同世代の女の子たちに刺さるアイドルになりたいです!」

ハルコ「人気のあるアイドルグループって、みんな仲が良くて団結力があると思います。仲がいいと、それだけでも見ていて微笑ましいし、私たちももっと団結して、どんどん仲の良いグループになっていきたいです」

リリサ「8人それぞれビジュアルも中身も違う個性があるので、その違いを愛してもらえるようになって、生活や心に寄り添えるグループになりたいです」

スズナ「私の両親は、“アイドルはみんな同じ顔に見える”って言うんですけど、一人ひとりが唯一無二の個性を大事にすることで、私の親世代も含めて幅広い世代に知ってもらえるアイドルになりたいと思っています」

アノン「今、日本でもK-POPがすごい人気ですけど、Fuhuaも海外の方からも応援してもらえるグループになりたいです。K-POPがきっかけで韓国語の勉強を始める人がいるように、Fuhuaが日本語を覚えるきっかけになれたらいいなと思います!」

ミユ「今の自分の殻を破りたいと思っている人たちに、勇気を与えられるようなメンバー、グループになっていきたいです」

すぅ「みんなが言ってくれた通りだし、私もそういうところを目指しています。みんないろんな才能を持っていて、クリエイティブな精神があるので、いずれは曲を書いたり、トラックを作ったり、MVを監督したり、0から1を生み出せるアイドルグループになっていければ。そういう感覚をたくさんの人と共有して、ゆくゆくは世界にも発信していきたいなと考えています!」

(おわり)

取材・文/大久保和則
写真/中村功

『NFT IDOL HOUSE』 Vol.2

すぅ(SILENT SIREN) × radio encore >>>
SILENT SIREN すぅがプロデュースする“web3新時代のアイドル”を生み出すプロジェクト『NFT IDOL HOUSE』。“孵化”をテーマに新たなアイドルグループのプロデュースを手掛けるすぅが語るオーディション進捗報告!
(2023年3月13日公開)

『NFT IDOL HOUSE』 Vol.1

すぅがプロデュースする本気のアイドルオーディション始動! >>>
SILENT SIREN すぅがプロデュースする“web3新時代のアイドル”を生み出すプロジェクト『NFT IDOL HOUSE』が始動。“孵化”をテーマに新たなアイドルグループのプロデュースを手掛けるすぅに、このプロジェクトへの想い、オーディションの手応えを聞いた。
(2023年2月2日公開)

関連リンク

一覧へ戻る