――ニューシングル「MERRY GO ROUND」は、新たな円神を感じさせる1枚でワクワクしました。それぞれお気に入りの曲を教えてください。

中谷日向「この曲を最初に聴いたときに、これまでの円神らしさもありつつ、音のビートの雰囲気が今までの爽やかさとは違う、またひとつレベルアップした爽やかさを感じたんです。“こういうこともできるんだぞ”という、今までは見せられていなかったようなことも振り付けに取り入れることが出来て、円神 第二章の最初に相応しい曲となりました」

――1stアルバムをリリースした直後のシングルって、すごく大事ですよね。

中谷「そうなんですよね。“今後はどう魅せていくか”をメンバー同士で話し合った時に、いろんな意見が出たんです。そこでまとまった意見が、今までの円神らしさは崩すことなく、レベルアップしたものを見せようとなり、この「MERRY GO ROUND」になりました。曲も、ダンスも挑戦したものになっているので、MU3E(円神のファンネーム)には見てもらえれば“またレベルアップしてきたな”と分かってもらえると思います」

瀧澤 翼「僕が最初にこの曲を聴いたときは、“ゆめかわ”だなって思ったんです。もし、自分がカフェに行って、この曲が流れていたら、曲を調べるアプリを使って調べたくなるなと思ったくらい、今っぽいトラックですし、かつ爽やかな曲なので、すごく好きになりました。さらに、ライブでこの曲を歌ったら、より盛り上がりそうだと感じたので、これからのツアーでは、この曲を上手いところに組んで、みなさんを“第二章へようこそ!”と迎えられるようにしたいですね」

中林登生「この曲は僕たちと同世代の、21歳のダンサーの方が振り付けてくれたんですが、今のトレンドをしっかり入れてくれたんです。さらに、タイトルにかけた、メリーゴーラウンドで動いているような振りもあって、ひとつひとつの動きに意味があるんです。なので、踊っていると “これってメリーゴーラウンドにつかまっている動きなんじゃないかな?”と思わせてくれるのもあって」

山田 恭「ぜひ考察してみてください!」

草地稜之「2曲目の「Wanna Love Me」のサビもすごくいいんですよ。<もっと近づいーーて もっと深くまーーで もっと落ちてゆーーけ>というパートが大好きです。なぜかと言うと、かっこいいから!」

山田「いま、歌う必要あった?(笑)」

草地「ちゃんと伝えようと思って(笑)。ここは絶対歌いたいって思ったんですよね。歌割りは誰になるのかなと思ったら、ユニゾンだったので、みんなで歌えてうれしかったです」

A.rik「今までもユニゾンが多かったんですが、ひとりの歌声がちゃんと聴こえるので、より僕たちの声の個性がマッチした曲となりました。聴けばみんなの声がしっかりと伝わると思います」

中林登生「この曲も今までにはない曲ですし、振り付けも難易度がかなり高いんです。ここから僕たちの幅を、より広げていくための第一歩となる曲なので、耳も目も楽しんでもらえるはずです!」

中本大賀「さらにこの曲は、メンバーの意見を反映した曲なんです。候補曲がたくさんあるなかで、僕たちがやっていきたい曲をなどの意見を集約して決めたんですよね。初めてシングルに自分達で選曲をすることが出来たのは、アーティストとして成長できた証になったんじゃないかなと思っています。第一章では、がむしゃらな円神を、そして第二章からは、ダンスも歌もラップも、全体的にスキルの必要な曲になってきたので、より進化を感じてもらえたらうれしいです。僕は歌が得意なので、やっと得意分野を見せることができたような気がしていて。さらに、ラストのサビに行く一瞬の無音の時間がめちゃくちゃカッコいいんですよ。一気にグッと引き寄せられる曲になっているので、驚いてもらいたいですね」

宮里ソル「この曲で、メンバーそれぞれに対して、“この人の声って、もっといいパートがあるんじゃないか”、“挑戦ができるんじゃないか”という発見ができたんです」

中本「いまは、歌割りはスタッフさんが決めているんですが、今後は、歌割りもメンバーがするようになれば、よりレベルアップできるんじゃないかなと思っていて」

中林「たしかに、メンバーだからこそわかる声の良さもあるよね」

中本「うん。熊ちゃんの低い声でラップを決めたら、ギャップもあってかっこいいなと思うし!今決まっているポジションに捉われなくてもいいことを今回のレコーディングで分かったので、次からどんどん挑戦していきたいですね」

――3曲目の「Anniversary」も素敵な曲ですね。

中林「ライブ映えする曲ですよね。タキツバ(瀧澤)と恭が振り付けを担当してくれるんですよ」

山田「前回、タキツバと一緒に「Overheeeeeeeeeat」の振り付けをさせていただいて、ふたりの馬が合う感覚があったんですよ。僕たち、ダンスブラザーズなんで!」

――そうなんですか?

瀧澤「‥‥‥そうみたいです(笑)」

山田「間違いなく、僕たちが引っ張っていこうかなと思っています!」

瀧澤「まだ制作に入っていないんですが、恭ちゃんと前回一緒に振り付けを作って、振り落としをしたときに、ものすごくやりやすかったんですよね。ダンサーさんには遠慮して言えないようなことも、恭ちゃんになら何でも言えるから、どんどん新しいアイディアが出てくるんですよ」

山田「“これは違う”、“これはそうだ!”って」

瀧澤「“これはやめておこう”とかね(笑)」

山田「そういうことを話し合うことがすごく楽しくて、大変なことがないんですよ。純粋に楽しんで決めていったので今回も一緒にやるのがすごく楽しみです」

中谷「ほんまにこのふたりが作った振り付けが良いんですよ。メンバーだからこそわかる、“この子はここで出てくる”というニュアンスをうまく取り入れてくれるんです。例えば、「Overheeeeeeeeeat」は、ソルを中心に作ってくれたんですが、ソルからオーバーヒートしていくのはすごく想像できるし、MU3Eのみなさんにも伝わり方が違うと思うんですよね。この曲もライブ映えする曲になっているので、完成がすごく楽しみです」

山田「ありがとう!ハードル上げてくれて!(笑)」

――あはは!どんなものになりそうですか?

瀧澤「前回は、最初から最後までふたりで話し合って、1個1個順序良く作っていったんですが、今回は1番と2番をわけて各々のイメージしているものを一度出し合ってみようかと話しているんです。サビもキャッチーなものにしたいですし。あとは、歌詞に<何度もぶつかっていく壁に それでもあきらめなかった>という箇所があるんです。それが、6月15日に行われるツアーの最終日でもあり、僕たち史上最大のキャパであるEX THEATERに繋がればいいなと思っていて。諦めなかったからこそ祝福をしようという意図になればいいなと思っています」

A.rik「それ、僕が言いたかった……」

瀧澤「あー!ごめん!(笑)」

A.rik「僕はこの歌詞の場所を練習するときに、感情移入をし過ぎて歌えなかったんです。今までの壁にぶつかっていた経験を思い出してグッときちゃったんですよね。なので、その時は30分休憩しました(笑)」

――そこで持ち直しましたか?

A.rik「はい、なんとか(笑)」

山田「みんなのそういった想いがあるからこそ、振り付けはより頑張りたいですね」

瀧澤「1サビ、2サビ、3サビで違う祝福を表現したいと思っていて。僕たちがいま、踊れている祝福、MU3Eに会えた祝福、そして円神とMU3Eが頑張っていることへの祝福」

山田「見えた、いま何かが見えた!」

一同「ははは!」

A.rik「記念日をお祝いできる曲にしたいよね」

中谷「この2人の振り付けは、「Overheeeeeeeeeat」でも全員が楽しめる仕上がりになっていたし、ソルも事あるごとに“この振り付けが一番好き”と言っているくらいなので、きっと「Anniversary」も絶対にいい振り付けになりそうだね」

A.rik「キャッチーで、物語性があるのがすごく好きなので、楽しみです」

――さて、春には待望のツアーが始まります。春休みでもあるので、初めてライブに行くという人もいると思うんですが、より幅広い世代を巻き込むライブになりそうですね。

山田「そうですね。ツアーでは、曲も増えていますし、「MERRY GO ROUND」を主軸にしたライブにしたいと思っているんです。とくに最終日のEX THEATERは勝負です!」

草地稜之「本当に、マジで埋めたいんです!このEX THEATERに僕たちの今後が懸かっていると思うので、この日を大成功に収めて、前に進めるようにしたいですね」

中本大賀「実は、少し前にEX THEATERを実際に見に行かせていただいて、“ここを埋めなくちゃいけないんだ”って大きな壁を感じたんです。今までワンマンライブも多くやってきましたが、2階、3階がある会場で、2000人近いキャパだから、本音としてはかなり焦っているんですが、僕らにとっていいタイミングでこのシングルをリリースできて、ツアーという、乗り越えなくちゃいけない壁が出来たのは、いいことだなと思っています」

――より火が付いたんですね。

中本「はい。先ほど稜之が言ったように、“埋めたい”という意思を2022年のうちにみんなに伝えられたことがすごく良かったんですよね。半年後の自分たちの目標をしっかりと持って、歩んでいく今が、大成功を引き寄せるんじゃないかなと思うので、今は不安から楽しみに変わってきました」

熊澤歩哉「まだ今年は始まったばかりですが、ツアーがこの先始まったときに、“いっぱい吸収した!”と思ってもらえるくらい、楽しんでもらえたらいいなと思っています。みんながお腹いっぱいだと思ってもらえるように、楽しい思い出を作りたいですね。なので、ぜひ遊びに来てください!」

――そして、円神のメンバーはそれぞれが個々の活動が目覚ましいですよね。

宮里「はい!ありがとうございます!」

――おおっ!気合入ってますね!じゃあ紹介してもらえますか?

宮里「草地は大人気作の『ミュージカル テニスの王子様』に出演していますし、タキツバは『SPY FAMILY』の舞台に決まりましたし、恭ちゃんも舞台主演が決まったんです。そして、僕も!まだ解禁前ですが!あります!映像があります!」

――か、解禁前なのに言って大丈夫ですか?

宮里「大丈夫です!タイトルは言えませんが!ここだけの話!映像が!あります!」

一同「ははは!」

草地「舞台にみなさんが来てくれるのはすごくうれしいですし、メンバーが頑張っている舞台は観に行きたいですね。そこで刺激をもらって、頑張らなくてはって思うんです」

宮里「個人で見ている時に、このメンバーはこういうお芝居をするんだって発見があるんです。それが大きな刺激になるんですよね」

熊澤「舞台の共演者の方達も、パフォーマンスユニットとして活動している熊ちゃんを見てみたいと言ってくれて。すごくうれしいんです」

宮里「よし!メンバーにもチケット買ってもらおう!」

――招待するんじゃなくて、買ってもらうんですか?(笑)

宮里「そこは泥臭くいきます!(笑)」

――あはは!そして今年の1月1日には、瀧澤さんがタッキーこと滝沢さんとSNSで交流していたことがネットニュースになっていましたよね。タキツバ事件!

瀧澤「そうなんです!こんなことってあるんだなって思いましたし、瀧澤 翼という名前を付けてくれた親に感謝しないといけないなって思いました。そのことがあった翌日におみくじを引きに行ったら、3回引いて、全部大吉だったんですよ!]

山田「一回目の大吉で信じようよ!(笑)]

瀧澤「あはは!これはあらためて今年が勝負だなと思いました。円神が今年勢いに乗れたら大きな爆発力を持つと思いますし、いいスタートを切れたんじゃないかなって思うんです。この勢いを味方につけて、大きなジャンプができたらいいなと思っています」

(おわり)

取材・文/吉田可奈
写真/平野哲郎
ヘアメイク・メイク/SUGANAKATA(GLEAM)、Kiyomi Onuki、中田愛美

LIVE INFO円神ライブツアー -GATE- 2023

3月30日(木)渋谷 WWW X(東京)
3月31日(金)BIG CAT(大阪)
4月2日(日)DRUM Be-1(福岡)
4月19日(水)仙台darwin(宮城)
4月22日(土)名古屋BOTTOM LINE(愛知)
6月15日(木)EX THEATER ROPPONGI(東京)

ローチケぴあイープラス

DISC INFO円神「MERRY GO ROUND」

2023年3月29日(水)発売
初回盤(CD+DVD)/UMCK-7200/3,500円(税込)
nonagon records

DISC INFO円神「MERRY GO ROUND」

2023年3月29日(水)発売
通常盤(CD)/UMCK-5726/1,400円(税込)
nonagon records

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