──今年の夏に開催された全国7都市12公演を巡ったライブツアー「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」を終えた全体の感想から聞かせてください。
「本当に幸せな時間でした。4年ぶりの声出し解禁ということで、“これこそがライブだ!”と、改めて噛み締めておりましたし、皆さんの声が入ることで、真の意味での“ライブが完成した!”という実感がありました。また、コロナ禍に突入するまでは、これが当たり前のように開催されていたんだなと思うと、こんなに特別なことをいつもやらせていただいていたんだ…と改めてそれがどれだけ幸せなことだったかを感じました。ライブは特別な場所、聖域だという気持ちがより強くなったツアーでした」
──実際にステージに上がって、最初に皆さんの声を浴びたときはどんな感情が湧いてきましたか?
「もう、めちゃくちゃ感激して、鳥肌がずっと立ってました。特に初日の青森の1曲目。登場した瞬間に、みんなの“うわー!”っていう声と、“奈々ちゃーん!”って私の名前を呼んでくれる声が響いて。もうそれだけで感激して、泣きそうになりました。やっぱり皆さんの声のパワーってすごいんだなということを改めて感じました。それまでもコロナ禍でライブを開催させていただいていたときに、イルカのように超音波で皆さんの声を感じていたところがあったんですけど(笑)」
──あはははは。実際に声は出してはないけど。
「そうですね。例えば、いつもライブで歌わせていただいてる「ETERNAL BLAZE」で一緒にコールしたり、「POWER GATE」でみんなで一緒に歌うシーンで、声が発せられていないはずなのに、体内で響いてるような、頭の中で響いてるような感覚があって。その時も沢山のエネルギーをいただいたと思っていたのですが、やっぱり音の塊を実際に浴びると…、どんな疲れも吹き飛んでしまいますし、自分の限界を突破させてくれますし、本当に超人になれる気がしました。ふふふ」
──有明アリーナ公演を拝見させていただいたんですが、「ETERNAL BLAZE」の熱気がすごかったですね。コールとジャンプで本当に会場が一体となっていて。
「みんなの待ちに待ったという気持ちが炸裂した瞬間でした。実際に火柱も上がっていましたけど(笑)、みんなの声のエネルギーがまさに会場中を永遠の炎で埋め尽くしていて。あのときは会場の温度が3度くらい上がったような気がしました」
──4年ぶりとなる声出し解禁ライブに向けては、どんなステージを見せたいと考えていたんですか?
「まずは、皆さんと一緒に歌える曲、コールアンドレスポンスできる曲を中心に構成していたのですが、ここまでコロナ禍で開催してきたライブが3本あって。今回の「PARADE」が声出し解禁になるということで、コロナ禍から徐々に日常を取り戻していくまでの道のりをステージで表現し、4部作の集大成となるものにしようと思いました」
──4部作の始まりとなる1本目はさいたまスーパーアリーナ2Days公演となった「LIVE RUNNER 2020 → 2022」ですね。
「本来は歌手デビュー20周年を記念したツアーだったのですが、コロナ禍に突入し中止になってしまって。本来は2019年にリリースした13枚目のアルバム『CANNONBALL RUNNING』を引っ提げたツアーだったので、アルバムのタイトルから“RUNNER”という言葉を選び、“これからも走り続ける”という意味を込めてつけたツアータイトルだったのですが、コロナ禍から再び走り出すという意味で、タイトルを変えずに2022年に行ったんです」
──その次が2022年夏に行われた全国ツアー「LIVE HOME 2022」になります。
「久しぶりのツアー!本当に嬉しかったです。 “自分たちのホームグラウンドが帰ってきたぞ!”という、実際に、「LIVE RUNNER 2020 → 2022」のステージに立ったときに感じた気持ちをタイトルにしました。「LIVE HOME 2022」というツアーを経て、2023年1月にさいたまスーパーアリーナで、「LIVE HEROES 2023」という2Daysのライブをやらせていただいて。これは、今度はそのホームグラウンドを守っていきたいという思いを込めてつけたタイトルだったんです。そして4作目、今回のツアーでは、ついに、声が戻ってくるというライブだったので、凱旋パレードのようなイメージで、皆でお祝いするという意味を込めてタイトルを付けました。4部作のラストとなる今ツアーでは、コロナ禍に突入してから、これまでの歩みをワンステージの中で表現してみようと思いました。「LIVE PARADE 2023」というツアータイトルを発表したときは、きっと明るい曲で始まって、華やかに構成されるのかな?と思われた方も多かったと思うのですが、逆境を経て、立ち上がるまでの道のりを描くために、あえてダークなイメージから始まって…」
──どうしてそういう構成にしたんですか?
「“パレード”という単語から連想するものとして、スポーツで勝利したときの華やかで晴れやかなイメージもあれば、ロイヤルパレードのようなちょっと厳かでクラシカルなものもあって。そして、テーマパークで行われる電飾ビカビカのパレードもあったり、同じ夜でもヴィランが登場しそうな怪しげなパレードもある。いろんな要素を1つのステージに組み込みたいと思ったところから始まりました」
──まさに全部盛りでしたね。水樹さん自身が大きくなったり、光ったり、飛んだりしていましたし、火柱、紙吹雪、金テープもあって。ライブエンターテインメントの演出を全部見たんじゃないか?っていうくらい豪華でした。
「あははは。お祝いのイメージでしたし、4部作の最後を飾ると思うと盛り盛りにしてしまって(笑)」
──その中でも「サーチライト」での通称“お奈々の塔”はどうでした?あれは、テーマパークのパレードですよね。
「そうです。自分自身がフロートカーになりたくて(笑)。サーチライトとなって、みんなの未来を照らせるような存在でありたいという自分の決意表明も込めて、あの演出をやりたいですとお願いをしました。最初は苦笑されましたけど(笑)」
──あはははは。
「以前、「LIVE ZIPANGU 2017」というツアーで、“お奈々鳥”という、横に17m伸びた不死鳥をイメージした衣装セットを作ったことがあったんですよ。じゃあ、今度は縦に伸びてみようと思って、7mの高さの大きな電飾衣装にしようということになったのですが、舞台チームと衣装チームと電飾チームの全てが連動しないとできないものだったので、どこから手を付ければ良いのかと衣装さんも困っていました(笑)」
──(笑)実際7mの高さから歌った感想は?
「有明アリーナは奥行きはコンパクトなのですが、高さがある会場だったので、スタンド席の皆さんとも目線が近くなって嬉しかったです。あと、この“お奈々の塔”、ホールにも持っていけたんですよ!地方のホールの方には“こんなに巨大なセットは入ったことはありません!”と驚かれました(笑)。肝となる演出だったので、なんとか全公演で表現できないか、チームが頑張ってくださって。4階席まであるホールもあったので、本当に同じ目線で、皆さんと視線を交わせて歌いあえたことが嬉しかったですね。ただ、あの衣装、暑いんですよ(笑)。今回の衣装はすべて重装備のものばかりだったので、本当に過酷でした。ちなみに“お奈々の塔”ですが、自分が歌っているときは手元や裾しか見えないので、リハーサルの時にスタッフさんに着ていただいて、客観的に見せていただいたんです。もう、めちゃくちゃ感動しました。そして自分の想像を超えていて思わず笑ってしまいました(笑)」
──(笑)見た人は一生忘れられない光景になったと思います。
「ちょっとやりすぎたかな?と思うぐらいゴージャスなものに仕上げていただいて、本当に大満足でした」
──しかも、その後、「Higher Dimension」で、フライングして、ミニチュアの飛行艇に乗り込みました。
「いつもフロートの演出はアンコールに組むことが定番だったのですが、今回はテーマがパレードなので、凱旋するようなイメージで本編の中で使いたかったんです。なので、巨大なフロートになった後に分離して、場内をぐるりと回れると嬉しいです!という話をしたら、演出家さんから“じゃあ、小型機でフライングして、花道センターまで行って。そこで待ってる地上のフロートに合体して、そのまま回っちゃうっていうのはどうですか?”という提案をいただいて。“めちゃくちゃ良いですね!ぜひやりたいです!!”と前のめりでお願いしました(笑)。しかし、演出家さん的には、言ってはみたものの、本当に再現できるかどうかはわからないので、“検証させてください”と、2ヶ月ぐらい、いろいろと考えてくださって、あの形になりました」
──そんな派手な演出の中でもストーリーもしっかりと描かれていました。
「ありがとうございます。以前、「LIVE THEATER 2015 -ACOUSTIC-」という、ミュージカル仕立てで構成したライブを行った際に、歌詞でストーリーを紡いでいくようにセットリストを組んだのですが、今回もそれに近い形になりました。練りに練った分、選曲や流れをまとめるのに1ヶ月ぐらいかかりました。前回の「LIVE HEROES 2023」が終わってすぐに取り掛かっていましたね」
──しかも、ライブ4部作のストーリーと、今回のライブのストーリーが重なっていて。
「そうなんです。コロナ禍で改めて自分の活動と向き合って、考えさせられる時間がとても多かったので、この気持ちをステージに残したいと思ったんです。悔しい思いも、みんなでつらい時期を乗り越えたことも、全ての経験が今を作っているということをしっかりとステージで表現して、もしまた困難にぶつかることがあっても、きっと前に進んでいけると信じられるようなステージにしたいと思っていました」
──全24曲の中でご自身で特に印象に残ってる楽曲はありますか?
「1つだけに絞るのは難しいです…」
──「恋想花火」も印象深いです。
「ありがとうございます。ファンの皆さんからも“「恋想花火」は忘れられない”という感想をたくさんいただきました。野外で実際に花火を打ち上げながら歌ったこともありますが、室内だからこそ見せられる切ない演出にしたくて。 “ナイトパレードの締めくくりは花火だな”と思ったので、この位置に配置していたのですが、ギター三銃士による熱いロングアウトロも、このライブならではのアレンジをバンマスのイタルビッチ(渡辺格)と考えて作ったものです。よりドラマチックに作り込むことができたお気に入りのシーンです。ホールだと、紗幕を使った演出になっていて、それもノスタルジックで大好きでした。う〜ん…1曲ピックアップするとしたら「NEXT ARCADIA」かな。いや、「Red Breeze」かな…」
──本編のラストナンバーとオープニングナンバーですね。
「「Red Breeze」は、コロナ禍にリリースされた曲なので、一度もみんなのコールが入った状態で聞いたことがなかったんです。それが今回のライブの1曲目で初めて聞くことができて…!みんなの声が戻ってきた!という感動と、初めてみんながこの曲でこんなふうにコールしてくれるんだとジーンとした曲でした。やっとこの曲が完成した!と、ダブルの意味で感動した曲なので、「Red Breeze」です!」
──“オイ!オイ!”という声が上がってまたし、赤いペンライトで場内が真っ赤に染め上げられてました。
「そうなんです。これは、コロナ禍でストップしたライブが再開して最初の有観客ライブ「LIVE RUNNER 2020 → 2022」で歌った曲なので、そのときのことも思い出して…歌詞もコロナ禍の現状とリンクするところが多々あり、グッときて」
──「NEXT ARCADIA」では気球の映像が映し出されてましたが、この曲はみんなのジャンプがすごくて。
「自分たちで最高の理想郷を掴み取るぞという思いを込めて。みんなで思いっきりコールして、全力のエネルギーを注いで歌った曲でした。まだみんなマスクをした状態でしたが、そのマスクが消えて見えるほど(笑)、みんなの声量がすごくて。あのシーンは、本当にコロナ禍前に戻ったような気持ちでした。この時点で2時間半くらい経っていて、猛暑で汗だくで、マスクで苦しくて大変なはずなのに、みなさん、とんでもないジャンプをしてくださって。みなさんの深い愛を感じジーンとしていました」
──そして、愛知公演のアンコールで新曲「Sugar Doughnuts」のリリースを発表して、初披露しました。初披露する前はどんなお気持ちでしたか。
「初披露は毎回、緊張します。でも、今回はアンコールという場面での初披露だったので、構えず、リラックスして皆さんに聞いてもらえた気がします。緊張もありましたが、ワクワクの方が大きかったです。新曲をラジオで公開する前にいち早く皆さんの前で歌うということはなかなかないので」
──ちなみにアンコールはどんなイメージだったんですか。
「パレードが終わった後のアフターパーティですね。パレードの余韻そのままに、“じゃあ、みんなで二次会行く?盛り上がっちゃおう!”みたいなイメージで構成しました。なので、ダンス曲をズラリとラインナップして」
──「Sugar Doughnuts」の雰囲気もぴったりでしたが、初披露の時のお客さんの反応はどうでした?
「みんな最初は集中して、どんな曲か聴き逃さないようにしてくださっていて。この曲にはみんなで踊れる簡単な振り付けが付いていて、それをすぐに覚えて、最後はピンクのペンライトを振りながら踊ってくださっていた方が沢山いらっしゃって、すごく嬉しかったです。そして歌った直後に “可愛かった!”とか、“絶対買うよ!”と前向きで素敵なリアクションをいただけて、すごくほっとしました」
──まさに思わず踊りたくなるようなファンキーなディスコ曲になってますが、最初に受け取ったときはどう感じましたか?
「この曲はコンペだったんです。去年の10月ぐらいから制作に入ったのですが、TVアニメ『でこぼこ魔女の親子事情』の収録も同じタイミングでスタートして。一番いい形で制作することができました。まずは作家の皆さんに原作を読んでいただいて。親子の愛がテーマのハートフルドタバタコメディなので、メジャーコードで展開するダンサブルな曲で、明るく前向きな曲だけど、直球ではなく、どこかクセのある曲にしたいですとお願いしました。そして沢山の曲が集まった中で、“直感的に選んだのがこの曲でした。ただ、サビは、何度もリテイクしていただいてブラッシュアップを重ね約2ヶ月で完成しました」
──すごいこだわって作っていたんですね。
「はい。私達のリクエストに応えてくださったサカノウエさんには感謝の気持ちでいっぱいです。メロディが完成した後、作詞家の藤林(聖子)さんに “多様性をテーマに歌詞を書いていただきたいです”とお願いしました」
──どうして多様性というテーマだったんですか?
「私が演じているビオラはすごく大人な女性に見えるのですが、まだ16歳。一方、お母さんはとても小柄でかわいらしい、幼い見た目をしているのですが、200歳超え(笑)、中身と見た目がでこぼこな2人を取り巻くストーリーから、枠にとらわれない考え方が大切だと感じて。人を見た目で判断したり、先入観で決め付けたりせず、多角的に物事を捉えられるように…そんなメッセージを込めて歌詞を書いていただきました」
──一見、かわいい甘々なラブソングに聞こえますけど。
「それだけではなくて。そこもでこぼこなんです。実はめちゃくちゃ深いテーマが潜んでいます。人は十人十色で、全てが間違いじゃないし、人と違っていていい。人と違うと不安になってしまうこともあるかもしれないけど、意外と世の中、シュガーのように優しいところもあったりして、愛に溢れている。自分を受け入れてくれる人とのご縁を大切にして、その愛がリレーのように繋がっていって、大きな輪=ドーナツになるといいなという思いを込めて作った曲です」
──そんなに深い曲だとは気づかなかったです。
「実は曲も一見簡単そうに見えるのですが、息継ぎポイントがとてもシビアだったり、同じメロディが出てこない変わった構成になっていて曲者なんです(笑)。バックバンドのCherry Boysからも、“かわいいふうに見えて、全然可愛くない曲だ”と言われました(笑)。決めも展開もぜんぶ変わっちゃうから、トラップだらけで本当に大変だとおっしゃっていました。なので、曲もかわいいと思って近づくと火傷するというでこぼこ感があって」
──歌詞も曲も演奏も全部でこぼこなんですね。歌はどんなアプローチで臨んでますか?
「表情豊かに歌いたいなと思いました。ブレスがシビアで、畳みかけていくフレーズも多いのですが、しっかりと抑揚をつけたり、あえてウィスパーっぽく歌ってみたり、駆け引きじゃないですけど、歌詞に合わせて、ニュアンスを皆さんに楽しんでもらえるような部分をたくさん作れたらいいなと思いながら、歌いました」
──ビオラとして歌ったっていうことではない?
「そうですね。この作品を俯瞰で捉えている水樹奈々として歌っています。ビオラはこんな大人な考え方ができないキャラクターなので(笑)」
──16歳ですもんね。
「ただただママのことが好きな子供です。感覚的には小学校低学年の男子(笑)。作品も、ビオラとアリッサは人間と魔女で、そこにドワーフやエルフなど、いろんな種族の人たちが関わりあい、助け合っていて、愛の交換が行われている。それって、本当に枠にとらわれない繋がりですよね。ギャグマンガではありますが(笑)、そういうメッセージを感じて。 “普通”という線引きはそれぞれで違うし、考え方も全然違う。もちろんすれ違うことだってあるけれど、その中で繋がり合える人たちっていうのはすごく特別なもので、そこで生まれる絆を大切にしていきたい。そんな思いを込めて、常に口角を上げて、“ラブ&ピース!”のイメージで歌っていました」
──主題歌とアニメを楽しみにしている方々には、どう届いたらいいなと思いますか。
「ぜひアニメと一緒にリラックスして楽しんで観て聴いていただきたいです。聴き終わった後に、“自分のことを大事にしよう”とか、“家族や友達に明日はちゃんとありがとうって言ってみよう”とか、“素直に自分の気持ちを言ってみよう”と思ってもらえたら嬉しいです。アニメも本当に、肩の力を抜いてみていただけるので、ストレスが溜まっている時や癒されたい時に、ぜひ観ていただけたらと思います!」
──最後にUSENでやっていただいているトーク番組「a-FANFAN 第3週 水樹奈々POWER GATE」について聞かせてください。21年目の長寿番組になってますが、水樹さんにとってはどんな場所になってますか?
「“おうち”みたいなというと変かもしれませんが、ほっとできる場所であり、自分がいつでも原点に帰れる場所です。「POWER GATE」という自分の曲名を番組のタイトルにさせていただいて、1時間半という長い時間1人でトークさせていいただいています。週ごとのパーソナリティで私は第3週目を担当しているのですが、毎月の収録がとても楽しみです。皆さんからいただくメールも全部、目を通させていただいています。作家さんがいない番組なので、自分でメールを選んで、構成をしています。お便りをいただく毎月のテーマや選曲も全部自分で行っています。なので、本当に手作り感満載なのですが、だからこそ、素が出せるというか。しかも、こんなにゆっくりフリートークができる番組って他にないんです。ライブの後は、裏話をたっぷり皆さんにお話ししたり、アルバムをリリースした時は全曲紹介を行ったり。いつもじっくり贅沢にお話しさせていただいているので、デビュー当時から応援してくださっているファンの皆さんがたくさんリスナーにいらっしゃって。それもすごく嬉しくて。みんなの近況も聞けたり、自分の近況もいろいろ話せるので、自宅のお部屋でほっこりしながら、友達と長電話してる感覚です。ぜひおばあちゃんになるまで、続けさせていただきたいです(笑)。縁側トークじゃないですけど、お茶とお菓子をつまみながら、“みんなでお話しましょう”とか素敵です」
──ありがとうございます。そういえば、ツアーファイナルのダブルアンコールで歌った「POWER GATE」のシンガロングもすごいヴォリュームでしたね。
「応援ソングを歌っていきたいという、自分の歌手としての道筋がはっきりと見えたのが、その曲をリリースしたときだったんです。本当に特別な曲なので、この番組タイトルにしているのですが、ライブで、コールアンドレスポンスする幸せと喜びを感じた初めての曲でもあって。声出し解禁のライブのラスト、ダブルアンコールを飾るのはこれ以外考えられないと思って選んだ曲でした。先日、ツアー完走後初の番組の収録があったのですが、 “来るってわかってたのに泣きました!”という熱いメッセージをみなさんからいただいて。私もジーンとしました」
取材・文/永堀アツオ
写真提供:キングレコード
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