2000年代に日本で巻き起こったJAZZY HIP HOPのムーヴメント。そしてHIP HOPオリエンテッドな現行JAZZシーンもお届けする、大人のためのHIP HOPチャンネル「JAZZ HIP HOP(I-33)」。空間をクールにしっとりと演出できる高いBGM性と、毎月更新の特集コーナ「Monthly Exclusive Mix selected by roph recordings」ではここでしか聴けない貴重なDJ Mixもあり、USEN音楽配信サービスのコンテンツとして人気を博している。

2022年7月の特集コーナーはカリフォルニア出身のHip Hop/Nu-JazzプロデューサーnitsuaのセレクトによるMIXをオンエア。MIXの前半は自身の作品でもサンプリングをした楽曲やnitsuaが影響されたメロウなJAZZを。後半は同じく西海岸出身で世界的に活躍するKieferやhydeout productionsの旗艦店tribeの元スタッフでビートメイカーとしても活躍し交流のあるFK、さらに作品を共同でリリースしているシアトル出身のMarcus Dなど、現行アーティストによるHip Hop, Lo-Fiビートを収録したMIXとなっている。ここではnitsuaのMIXにセレクトされた特に注目すべき4曲を紹介しよう。

The Meaning of Love / Steve Kuhn

アメリカのジャズピアニスト、スティーブキューンの71年のアルバム『Steve Kuhn』に収録された曲。エレピの演奏に自身の歌声が入るメロウな一曲。橋本徹 監修 『Jazz Spreme:Fender Rhodes Prayer』にも収録されている。
morning mist/steppin’ with lord / teruo nakamura

全米ビルボートチャートにもランクインするなど、日本が誇るJAZZベーシスト中村照夫の76年の作品。USはPOLYDORからリリースのグッドメロウ・ソング。
memories of U / Keifer


西海岸はカリフォルニア出身でStones Throw所属のピアニスト、ビートメイカー。曲自体シンプルな構造ではあるが、永遠に聴いていられる浮遊感のあるピアノがとても心地よい。
blinding light (nitsua remix)  / Marcus D

シアトル出身のビートメイカーMarcus Dが、2020年にhydeoutの旗艦店でもあったTribeより12inchをリリースした作品「Bilinding Light」のnitsua remix。nujabes作品で良作を生み出してきたラッパーFunky DL、Substantial、Cise Starが参加。

なお、今回のnitsuaのMIX内には公式リリースではないものの、nujabesの追悼曲としてプライベートで作られたFKによるblessing itのリミックス「blessing it dedicated to Y remix / FK」がセレクトされている点にも注目したい。

NitsuaのMIXプレイリストはこちら

Nitsua

カリフォルニア出身のHip Hop/Nu-Jazzプロデューサー。2007年にmyspaceを通じてnujabesと出会い、nujabesの秘蔵っ子としてアルバム・リリースを予定していた。しかしnujabesの急逝によりアルバムのリリースは実現されることはなかった。生前nujabesはnitsua曲作りのセンスを「自分が作っていると思う位、同じ感覚を持っている」と高く評価していた。その経緯からmodal soul classics II dedicated to nujabesには「no one like you」を本名のZack Austin名義で収録。2010年より自身のレーベル「Visioneternal」を設立し現在も数々の作品を世に送り続けている。

Nitsua web site

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