オープニングでは、ディズニー・オン・クラシックの過去20年の歴史がスクリーンに映し出され、東京ディズニーランドⓇ『ディズニー・ファンティリュージョン!』より「フェアリー・ガーデン」を披露。
続く20th セレブレーション・ルーレットでは、ナビゲーターと、指揮者であるリチャード・カーシーの和やかな進行のもと、演奏する楽曲をルーレットで選ぶという、おもしろい試みに。
選曲はアニメーションや映画などを盛り上げた<プロデューサーズ・チョイス>のノミネート曲は、「フライ・トゥ・ユア・ハート」/『ティンカー・ベル』より、「愛の導き」/『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』より、「みんなスター!」/『ハイスクール・ミュージカル』よりの3曲が。ゲストからのリクエストが多かった曲から選ばれた<パーク・セレクション>からは東京ディズニーランドⓇキャッスルプロジェクション「ワンス・アポン・ア・タイム」(エディット・バージョン)、東京ディズニーシーⓇ「ファンタズミック!」より”イマジネーション”、東京ディズニーシーⓇ「レジェンド・オブ・ミシカ」より“レジェンド・オブ・ミシカ第6章フィール・ザ・ラブ”、東京ディズニーシーⓇ「ミステリアス・マスカレード」(エディット・バージョン)の4曲が用意されている。
この日は、スイッチを押した後も止まりそうで止まらない、ワクワクさせるルーレットから「愛の導き」と「レジェンド・オブ・ミシカ第6章フィール・ザ・ラブ」が選出。ヴォーカリストやナビゲーターの様子から、これが本当にその場で決まっている様子が伝わってくる。しかしオーケストラの演奏者たちはずっと笑顔で曲に備え、戸惑う様子がないのがさすがだ。
この日は、「愛の導き/『ライオン・キング2 シンバズ・プライド』より」が始まると、アニメーションが流れ、愛が雪を溶かしていく映像と共に、美しい演奏が響き渡り、心をグッと引き込まれる。そして、東京ディズニーシーⓇ『レジェンド・オブ・ミシカ』より「レジェンド・オブ・ミシカ第6章フィール・ザ・ラブ」は、クラップから始まり、舞台の両サイドから弾け出てきたヴォーカリストが踊りながら歌い、とても楽しい雰囲気に。
続く『ベスト・オブ・ファンリクエスト』では『リトル・マーメイド』より「パート・オブ・ユア・ワールド」を披露。アリエルの切ない気持ちが溢れたこの曲をオーケストラ・ジャパンの圧倒的な演奏でケイティ・トラビスが歌い上げ、東京ディズニー・シーⓇ『シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ』より「コンパス・オブ・ユア・ハート」では、厚みのあるハーモニーでドラマティックに盛り上げ、“友達こそ宝”というメッセージを訴えかけ、実写版『アラジン』より「スピーチレス~心の声」では、荘厳なイントロから始まる、緊張感漂う楽曲を大迫力で届けた。
さらに『メリー・ポピンズ』の組曲では、「お砂糖ひとさじで」「チム・チム・チェリー」など、誰もが知っている楽曲を歌い、来場者が手拍子をしたり身体を揺らしたり、そのハッピーな空間を存分に楽しんだ。
第2部では、『塔の上のラプンツェル』と『ノートルダムの鐘』のどちらかが演奏される。この日は『塔の上のラプンツェル』を披露。スクリーンにはアニメーションが映し出され、物語が進行していく。そのシーンに合わせて豪華な生演奏と、ヴォーカリストたちがラプンツェルやフリン・ライダー、マザーゴーテルなどの楽曲を表情豊かに歌い上げていく。生演奏とともにストーリーが進行していくこの豪華な体験は、この“ディズニー・オン・クラシック”ならでは。感情移入せずにはいられず、涙を流す人たちも。
フィナーレを迎えるとキャストたちは再登場して、アンコールに「星に願いを」を全員で歌い上げる。ゴージャスなステージに笑顔が咲き乱れるなか、幕は閉じた。
夢のようで、美しくて、ドラマティックで、豪華で、ゴージャス。圧倒的な演奏のもと、響き渡るディズニーの名曲を、名シーンと共に生でぜひ感じてもらいたい。『ディズニー・オン・クラシック~まほうの夜の音楽会2022』は12月25日まで開催されている。
取材・文/吉田加奈
『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2022』
テーマ: Infinite Love ~輝きの未来へ
日程: 2022年9月10日(土)~12月25日(日)
特別協賛:株式会社ジェーシービー
協賛:シチズン時計株式会社
主管: Disney Concerts
協力: 月刊「ディズニーファン」
制作: Harmony JAPAN
公演時間:約2時間40分(休憩含む)
■出演者
指揮:リチャード・カーシー
THE ORCHESTRA JAPAN / オーケストラ・ジャパン
ヴォーカリスト:ディズニー・オン・クラシック・スターズ
アーロン・ヤング、アルマンド・ロンコーニ、ケイティ・トラビス、ケイリー・ルビナッチオ、ディロン・ヒープ、トリシア・タンガイ、パトリック・ブレイディ、モネ・サーベル
ナビゲーター:ささきフランチェスコ