デザイナーの中西洸太は、杉野服飾大学でプロダクトデザインを専攻し、卒業後に渡欧、イタリアで彫金を学んだ。

帰国後は、兵庫県豊岡産地でバッグ制作の修行を積み、21年秋冬よりコレクションを発表している。

持つアクセサリー」をコンセプトに装飾性による新たな視点、価値観のバッグを提案。

イタリアで学んだ経験を生かしたオリジナルの金具と、高品質な革を使用し、日本国内の職人の手作業によるテクニックとレベルの高い縫製で仕上げている。

春夏ではテーマを「VANITAS(ヴァニタス)~人生の儚さ」に設定し、ドクロ、花、動物の骨、蝶の標本などの静物画の象徴物を配置したルックを撮影したが、秋冬では、ヴァニタスと同じバロック期の美術観、カルペディエムへと繋げた。

2022年春夏のキービジュアルは、バッグを宙から吊り下げ、空中でコラージュ画を描くようなイメージで世界観を表現した。

バッグのデザインは70年代のロンドンパンクカルチャーのテイストを軸に、「死の確実さ」を意味するドクロや「人生の短さ」を意味する花などがモチーフとなったワッペンをバッグの正面に配置したり、ドクロのメタルパーツに銀メッキを施し、表情が変化していくように仕上げ、「時の流れ」を感じられるよう表現している。

さらにバッグにプリントした文字には「TOO YOUNG TO DIE(トゥ・ヤング・トゥ・ダイ)」とあり、「人生の儚さ」というテーマに対してのアンサーとして「人生は短く、時間は束の間であるのだから、人生の儚さに嘆くのはやめて、今という時間を大切に使いなさい」とカルペディエムに導いた。

アイテムは、ボディーバッグやボストン、ミニショルダー、ドキュメントケースなどで、価格帯は41250〜126500円(税込)。

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