今季は、FREE MINDというテーマを感じさせるリラックスしたムードのコレクションとなっている。
まず目を引くのがクレイジーパターンのバンダナ柄のセットアップ。
バンダナ柄にはパープル、イエロー、ピンクと水彩画を思わせる鮮やかなペイントがのせられている。
オープンカラーのシャツとイージーウェストのバギーパンツのセットアップに、ダブルのジャケットを合わせリゾート感のある仕上がりになっている。
バンドカラーのシャツには、両肩にガンフラップのようなディテールが特徴的だ。
袖とドッキングする独特なカッティングで、風をはらむようなシルエットに。
シャツコートの袖やプリーツスカートは大きくスリットが入り、開放的な印象になっている。
ノースリーブのニットワンピースは、長めのフリンジ仕様となっており、いずれも隙間、間隔、余白などコレクションのテーマである「自由」や「ゆとり」を感じさせる。
デザイナーからは、「私の中に存在する自由。それは、とてもパーソナルで私のアイデンティティーを司り、私を解放の場へいざなう重要な要素。それぞれの中に存在する自由。それは、互いを尊重し認め、時と人との関係を心地よく穏やかに取り持つ、最大の要素。閉鎖的な時間が自己を見つめ教えてくれたこと。交わらずとも、生まれてきた歓びを抱きしめ、希望を掲げ先へ歩んでいく。私の心の声に耳を澄まし、他者の心に寄り添い、暖かい光の差す場所へ自由に浮遊する。」というメッセージが綴られている。
near.nippon
深山拓也(みやまたくや)、上島朋子(かみじまともこ)の二人が2000年に設立。深山はデザイン、コンセプトを担当し、上島がそれを形にしている。近年は、「新しいキャリア層の創造」をテーマに、 ビジネスシーンにおける自己表現、日常生活におけるクリエーションを提案。 ベーシック×モードをベースとして、上質な素材とハンドクラフトテクニックを用い 、新しいバランスやシルエットの中に、美しさと強さを持った服作りを目指す。サステイナブルな取り組みにも注力しており、余剰在庫を持たず、持続可能な原料を使用しており、公式オンラインストアの売り上げの10%が森林保全団体の「more trees」とNPO団体の「国境なき医師団」に寄付される。