chilldspotが、1月19日にリリースした新曲「愛哀」(あいあい)のミュージックビデオを公開した。
原作・総監督は「歌舞伎町の社会学」を研究する慶應大生・佐々木チワワさんが初めて担当する。彼女自身がホス狂いとして現場に通い詰めた視点から、歌舞伎町のホストクラブに溺れるリアルな若者の姿を、1つの映像作品として仕上げた。
キャストやスタッフもZ世代のクリエイターが中心。主演は、140万フォロワーを集める人気TikTokクリエイターのマリナさん、ホスト役は、歌舞伎町で2億円以上稼ぐ本物のホストの湊 叶迴 (みなと かなえ)さん。撮影は、歌舞伎町の人気老舗ホストクラブ「愛本店」や実在のデリヘル待機所などで実施。演技指導は実際のホス狂いやリアルな風俗嬢がマンツーマンでフォロー、徹底的にリアリティにこだわった。
「愛哀」は、安心できプラスになる愛が貰えない中で、平等ではない愛にハマる若者が「今日」を求める姿をうつしだした曲。MVでは、ホス狂い、デリヘル嬢、大学生、オーバードーズ好きのメンヘラなど、マリナさんがメイクや髪型、服装、SNSアカウントを使い分けて“ペルソナ”を変え続ける生活を切り取っている。激しく感情を揺らしながら、純愛を超える“今”を求めて歌舞伎町を彷徨っていくストーリーだ。
また今回、佐々木チワワさんがMVの「原作小説」をnoteで執筆。映像では描ききれない主人公のリアルな心境が言語化されている。Z世代のクリエイターが集結することで生まれた、現代のリアルな恋愛観が反映されたMVを体験しつつ、小説を読みながら、隠されたストーリーまで深く味わってほしい。
■■「愛哀 原作小説」URL:https://note.com/gomigomisasaki/n/n5bdf06e6dbfb>>>
■原作・総監督 佐々木チワワさんコメント
ホスト通い歴6年、歌舞伎町で味わった喜怒哀楽を全て詰め込ませてもらったMVになりました。細部まで拘ったリアリティを是非みて欲しいです。
恋人でも何でもない、本名すら知らないホストの彼。彼のため、というよりもそんな彼を好きな自分のために、主人公は夜の仕事をして刹那的に見える生き方をしています。お金を使うことが正義、というゲームルールで動いている街に飛び込んだ主人公は、時に迷い、苦しみ、今の自分を否定したくなる。けれどそんな悩みは、大好きな男からの一通のラインで全部消し飛んでしまう。そうした繰り返しで積み重なった関係性が、部屋に散らばる青伝票の増える金額から垣間見えます。
ラストの歌舞伎町流の青春を楽しむ主人公の笑顔は、誰より今を謳歌していて眩しく、一番のお気に入りです。
ホストだけでなく、周りが穿った目を向ける趣味やお金の使い方をしている皆さん、彼女のように全力で楽しんで沼の中から中指を立ててやりましょう。
■佐々木チワワさんプロフィール
2000年、東京生まれ。幼稚園から高校までを都内の一貫校で過ごし、現在は慶應義塾大学に在学中。高校1年生の大晦日に初めて歌舞伎町に足を踏み入れる。以来、歌舞伎町で働く夜職の人々に惹かれ、自身も一通りの職種と幅広い夜遊びを経験。アクションリサーチとフィールドワークをもとに歌舞伎町の社会学を研究する。著書に「『ぴえん』という病」(扶桑社)「歌舞伎町モラトリアム」(KADOKAWA)がある。新刊「オーバードーズな人たち」が2月28日に講談社より発売予定。
■主演・マリナさんコメント今回まず、オファーをいただいたことにとても嬉しく思います。またchilldspotさんの音楽が、苦しい中でも幸せを求めるような、誰もがどこかで感じたことのある感情をとても綺麗に表現していて、この素敵な音楽に携われたこと、そして演技を通して新しい自分を表現できたことをとても嬉しく思います。
■マリナさんプロフィール
2020年10月から本格的にTikTokを始めた
2020年10月20日に投稿したファッションの動画が、5日で3万人のフォロワーになるほど伸びたことがきっかけ。その後2024年の今まで毎日投稿を欠かさず続けている。
■ホスト役キャスト・湊 叶迴さんコメント
実際ホストとして働いているからこそ、自然に演技ができたんじゃないかと思います。シャンパンタワーや、店終わりにアフターで一緒にシーシャを吸うシーン。主人公視点のMVですが、ホスト側など色んな方向から観ても楽しい作品だと思います。
「今が欲しいの 明日はいいの」若さと切なさが混じったサビは、曲調の始まりからは想像もできない盛り上がり。MVのラストと一緒に歌詞も楽しんでくれると嬉しいです。
■湊 叶迴さんプロフィール
高いホスト力で多くの有名キャストたちが憧れる有名ホスト。韓国アイドルのような洗練されたヴィジュアルはSNS人気も高く、年間売上の半分がインスタ指名に由来するもので2億円ほどになる。前職は美容師。
■chilldspot・比喩根さんコメント
「愛哀」は、大人には理解してもらえない、目を覆ってしまいたくなるような同世代の恋愛観をテーマにしました。
ネットが普及しきり、多様性が高まり色んなものがグレーに混ざっている今の愛。人それぞれ愛の形はもちろん違います。
けれども居場所が、「愛」が欲しいという思いは変わらない気がして
その思い一つで曲が動き、誰かに一石投じられる作品になったのではないかと思います。Music Videoでは世界観を鮮明にリアルに描いていただき、とても没頭できる作品になりました。
■chilldspot プロフィール
メンバー全員2002年生まれの東京都出身4人組バンド。作詞・作曲も担当するVo. 比喩根から自然と溢れ出すグルーヴと、異なる音楽ルーツを持つメンバー全員で 形造る楽曲は、なぜか中毒性があり、一瞬で彼女らの渦に飲まれる。
■スタッフリスト
総監督 原作 佐々⽊ チワワ
企画 河⼝ 泰⼦, 石川 りえ
企画・プロデュース SIX
プロデューサー 川⼝ 雅弘, 鈴⽊ 貴秀
プロダクションマネージャー 櫻屋 優志, 稲葉 理⼦,杉原 綾乃
監督 安藤 大悟
撮影 斎藤 領
照明 佐伯 琢磨
スタイリスト ⾚⽯ 侑⾹
ヘアメイク Sakai, Hyo
キャスティング ⼤前 未侑
ロケーションコーディネーター 近内 陽祐, 神岡 裕介
オフライン編集 安藤 ⼤悟, 平澤 裕介
カラリスト 安藤 ⼤悟, 長谷川 将広
オンライン編集 則近 萌⼦
■「愛哀」リリース情報
chilldspot Digital EP「まだらもよう」
2024年1月19日配信
収録楽曲
M1.遠吠え
M2.まどろみ
M3.キラーワード (映画「隣人X –疑惑の彼女-」主題歌)
M4.愛哀
M5.シーン
■chilldspot 3rd one man tour “模様”
2024年2月2日(金)福岡BEAT STATION 18:30 / 19:00
2024年2月10日(土)名古屋ボトムライン 17:00 / 18:00
2024年2月11日(日)大阪BIGCAT 16:00 / 17:00
2024年2月17日(土)仙台 darwin 17:30 / 18:00
2024年2月21日(水)Zepp DiverCity 18:00 / 19:00
チケット:4,500円+1D
<チケット一般発売中>