ニューヨークを拠点に世界の舞台でクラシック音楽のソリストとして活躍する一方、ポピュラーやジャズ等の横断的な音楽活動でも人気を博しているピアニスト角野隼斗のニューアルバム「CHOPIN ORBIT」が2026年1月21日(水)にリリースされることが発表され、先行配信シングル「ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57」が公開された。
角野隼斗は、幼少期からピアノを学ぶ一方、開成高等学校、東京大学工学部を卒業し、東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程を修了。音楽・情報工学両面での卓越した功績が評価され、学長賞を受賞。2021年の第18回ショパン国際ピアノコンクールではセミファイナリストとして注目を集め、2024年に日本武道館で開催された「角野隼斗 ピアノ・リサイタル at 日本武道館」は、日本武道館における単独ピアニストの観客動員数としては最多の13,000人の観客を動員した。登録者数150万人を超え、総再生回数2億回を突破しているYouTubeチャンネルでは、クラシックやジャズから映画音楽、ポストクラシック、エレクトロニカまで、多様な音楽を組み合わせたユニークで魅力的なスタイルで人気を確立。今シーズンは11月にニューヨークのカーネギーホール、横浜のKアリーナでの単独リサイタルや、ベルリンのフィルハーモニー大ホールでの協奏曲デビューなど、注目公演が立て続けに行われる予定となっている。
各種受賞歴も枚挙にいとまがない。現代クラシック音楽への卓越した貢献が認められ、2025年レナード・バーンスタイン賞を受賞した他、ドイツで最も権威あるクラシック音楽賞 オーパス・クラシック・アワード2025では、史上初の2冠で受賞。Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023「世界を変える30歳未満」、VOGUE JAPAN「THE ONES TO WATCH 2024」、ELLE US誌の「2025年に文化を形作る9人のアーティスト」にも選出されている。
そんな角野隼斗のニューアルバム「CHOPIN ORBIT」は、角野にとって最も重要な作曲家の一人、フレデリック・ショパン(1810-1849)を中心においた作品となっている。2021年の第18回ショパン国際コンクールでのセンセーショナルな演奏で国際的な注目を集めた角野は「CHOPIN ORBIT」のコンセプトを次のように語っている。
「ショパンの音楽とは近づいたり離れたりしながらも、私の音楽人生の軸であり続けました。ショパンの作品を解釈するうちに自分の身体に浸透した彼の音楽的語法や美意識が、自然と自分の作品にも反映されています。一度真っ向からショパンに向き合って、ショパンからインスピレーションを得たアルバムを作ってみてはどうかーそう考えて出来たのがこの「CHOPIN ORBIT」です。ショパンへのリスペクトを込めて、自分の作品と参照元の原曲と必ずペアで収録することをコンセプトとしました。参照のレベルはメロディの引用、音形の引用からもっと抽象的なものまで様々ですが、いずれもショパンの美意識を受け継ぎながら自分自身の現代的な創造性を融合させることを目指しています。また自分の作品だけでなく、アデスやゴドフスキーなど、関連作品も選んでいます。」
タイトルの「CHOPIN ORBIT」はこの考えを反映して、ショパンの音楽を中心に据え、そこからさまざまな反応や分岐が起こり、ショパンの重力に引かれて、独自の新しい軌道を形成するイメージでつけられている。角野の作曲した新曲は、インスピレーションを与えたショパンの曲と1対を成しアルバムに収録され、ショパンの作品と角野の反応が交互に紹介されていく。また、角野の新曲以外にも、トーマス・アデス(1971-)、レオポルド・ゴドフスキー(1870-1938)、レオシュ・ヤナーチェク(1854-1928)など、角野が尊敬する作曲家とショパンをペアにして収録し、ショパンの音楽への共振が時代を超えてどのように拡大し続けるかが示され、リスナーが新旧2つの世界の間を自由に渉猟し、進化し続ける音楽空間に浸ることを目指した作品となっている。アルバムのレコーディングはベルリンで行われ、今回角野はグランドピアノ、アップライトピアノ(ビンテージモデルを含む)、チェレスタなど、ピアノを中心に多彩な鍵盤楽器を使用している。
クラシック音楽にとどまらず、ジャンルや音楽の境界を越えてシームレスに行き来し、次世代の音楽表現の境界を押し広げるピアニスト角野隼斗の新作に期待したい。(文中敬称略)

角野隼斗『CHOPIN ORBIT』
2026年1月21日(水)発売予定
収録曲・形態情報は後日発表
輸入盤:2026年1月23日(金)発売予定
【配信限定先行シングル情報】
第1弾 ショパン:子守歌 変ニ長調 Op.57公開中
https://sonymusicjapan.lnk.to/HayatoSumino_CHOPINORBIT

角野隼斗全国ツアー2026 ”Chopin Orbit” supported by ロート製薬
2月1日(日) 神奈川:横浜みなとみらいホール
2月3日(火) 茨城:水戸市民会館グロービスホール
2月7日(土) 北海道:帯広市民文化ホール
2月8日(日) 北海道:札幌コンサートホール Kitara
2月11日(水) 秋田:あきた芸術劇場ミルハス
2月13日(金) 東京:東京芸術劇場 コンサートホール
2月15日(日) 大阪:ザ・シンフォニーホール
2月17日(火) 京都:京都コンサートホール
2月21日(土) 広島:三原市芸術文化センター ポポロ
2月22日(日) 香川:レグザムホール(香川県民ホール)
2月24日(火) 福岡:アクロス福岡 シンフォニーホール
2月25日(水) 熊本:熊本県立劇場 コンサートホール
2月27日(金) 愛知:愛知県芸術劇場 コンサートホール
3月1日(日) 東京:サントリーホール
3月2日(月) 東京:サントリーホール
角野隼斗プロフィール
2018年にピティナ特級グランプリ、2020年に東京大学総長大賞を受賞し、一躍注目を集める。2021年にはショパン国際ピアノコンクールでセミファイナリスト、2025年にはレナード・バーンスタイン賞を受賞。また、オーパス・クラシック賞2025を史上初の2部門で受賞するなど、国内外で輝かしい実績を重ねている。これまでにシカゴ響、ロサンゼルスフィル、バンベルク響、ウィーン放送響、ポーランド国立放送響、ボストン・ポップス、BBCフィル、N響、読響など、国内外のオーケストラと共演など、著名なオーケストラと共演を重ねてきた。東京大学在学中には、6人組シティソウルバンド「Penthouse」を結成。2023年よりニューヨークを拠点に活動を展開。2024年には日本武道館でクラシックピアニストの公演としては史上最多となる13,000人を動員し公演を成功させた。2025年11月にはニューヨークのカーネギーホール、Kアリーナ横浜でのソロリサイタルも控える。クラシックの高度な技巧に加え、独自の編曲や即興を融合させた演奏スタイルで国際的な注目を集め、YouTubeでは「Cateen(かてぃん)」名義で発信を続け、登録者数150万人、総再生回数2億回を突破。作曲家としても映画、テレビ、CMなど幅広い分野で活動し、「情熱大陸」「紅白歌合戦」「街角ピアノ」「徹子の部屋」「題名のない音楽会」「アナザースカイ」などのメディア出演、J-WAVE「TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES」のナビゲーターも務めている。2024年にSony Classicalと契約を結び、世界デビューアルバム『Human Universe』をリリース。同作は第39回日本ゴールドディスク大賞「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。クラシックの技巧に加え、即興・編曲を融合させた独自のスタイルで、ジャンルを越えた表現を追求し続けている。音楽を通じて国境や世代を越えたつながりを生み出す存在として、今後のさらなる飛躍が期待されている。