“街の音楽を美しく”をステートメントに掲げたUSENのプログラム「usen for Cafe Apres-midi」が2001年の放送開始から20周年を迎えた。その記念コンピCDである『音楽のある風景~ソー・リマインディング・ミー』が12月24日にリリースされる。

本作のリリースにあわせて、チャンネルの監修はもちろん、自らも選曲を手掛けている橋本 徹(SUBURBIA)がメッセージを寄せてくれた。

昼から真夜中へという、一日の時の流れをなぞる音楽の旅

15周年を迎える少し前くらいから、より幅広いリスナーの人たちを意識して選曲を届けることができるようになりました。5周年でセレクションの基盤を固め、10周年で現在につながる人間関係などのネットワークもできて、自分たちと美意識や価値観の近い人たちには伝わったという手ごたえがそこであったので、以降はカフェ・ミュージックの枠を更新してパブリックな場でも機能するような“街に愛される音楽”を届けたいという気持ちでやってきました。

作家の村上春樹氏はその作品の変遷について“ディタッチメントからアタッチメント、コミットメントへ”という形容をされることがありますが、そういう感じに近いかもしれませんね。

今回の20周年コンピ『音楽のある風景~ソー・リマインディング・ミー』は、セレクター17人がここ数年のチャンネルの精粋と言える“新しいクラシック”を一曲ずつ選んでいるんですが、メロウ&グルーヴィーでフレンドリーな雰囲気の前半から、後半に進むにつれて深みを感じさせる心に響く展開が聴きどころです。チャンネル同様に昼から真夜中へという、一日の時の流れをなぞる音楽の旅という感じにもなっていますね。

鏡面コートやタグも用いたスペシャル仕様のパッケージデザインも、大切な人へのプレゼントに最適なので、ぜひ手に取っていただきたいです。

選曲のコンセプトは、僕が昔から唱えている言葉で言うと、まさに“敷居は低く、奥は深く”ですね。グルーヴィーな高揚感とメロウな心地よさ、そして心の深いところに響く“ある種のテイスト”を感じ取ってもらえると思います。

Message from 橋本 徹(SUBURBIA)

「usen for Cafe Apres-midi」はセレクターそれぞれが一曲一曲を心をこめて紡ぐハンドメイド・チャンネル。それが 20年も続いていることは、この時代における一種の奇跡なのかもしれない。その素敵な物語が、これからも街と人に愛されていくことを願おう。

(おわり)

取材・文/waltzanova
構成/encore

DISC INFOV.A.『音楽のある風景~ソー・リマインディング・ミー』

2021年12月24日(金)発売
RCIP-0327/2,970円(税込)
アプレミディ・レコーズ/インパートメント

Inpartmaint Inc

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