『素晴らしい世界は何処に』上越凱旋舞台挨拶  概要 
・日時:4/12(土) 12:40 の回  上映後舞台挨拶  (14:25~) 
・場所:高田世界館  (新潟県上越市本町6丁目4−21) 
・登壇者(予定/敬称略):  森山直太朗、番場秀一監督 

上映が行われた高田世界館は、1911年に建築され、今年で 114 年目となる日本最古級の現役映画館で、この日の高田市は満開の桜と春の花々が咲き誇る季節。満員御礼の劇場内、大きな拍手で迎えらえた森山と番場監督。
森山は「この度は本当にありがとうございます。『素晴らしい世界』ツアー、国内外あわせて107本、さらには集大成となる両国国技館の公演をベースに、長いツアーの期間でおこった父との別れ、家族との再会などが描かれるロードムービーです。出来事をパズルのように、パッチワークのように映画という形にしてくれた番場監督にこの場を借りて御礼を。本当にありがとうございました」と伝え、番場監督も「ありがとう」と感謝で返した。 

森山は昨年 11 月、「『CINEMA  de  素晴らしい世界』  in  北陸」で本映画館を訪れており、番場監督も高田市は3年ぶり3回目。前日から高田市に来ていた二人は、地元でおでんやラーメンを味わったと言い、番場監督はこの日の上映の様子を見て、劇場の周辺を歩いてみたとも話した。 


観客から「父と子の愛情を、『papa』という曲のシーンの映像から感じた」という感想があがり、番場監督は「『papa』のシーンは、何人ものカメラマンに、計 15 台ほどのカメラで自由に撮影してもらったもので、それぞれの思いを受け取って映像を繋ぎ合わせた。繋いだ短い映像それぞれが、その日、自分の見ていた景色と重なり、見ていたイメージと近かったとも感じた」と語ると、森山は「その日、本当は監督自身も撮影する予定だったが、あろうことか当日の朝、ぎっくり腰になり…車椅子に乗って、杖をもって現れた。後ろめたさがあったのか“今日はいいライブになるよ!”と言った」と裏話を明かした。 

また、森山から「台湾でのライブで父について語るシーンを切り取って映画に使用した理由」を問われた番場監督は、「長いツアーの中で、あそこまで個人的なことに踏み込んで話したことが初めてで、とても印象的だったから。よそに置いておけないと思った」と答えた。病床の父のもとに母を呼んで過ごした時間の音声を、森山は資料として番場監督に渡したが、「これは受け取れない。受け取ったら監督として映画に使ってしまうから」と一度は断ったという経緯についても語り、「人の人生の一部の音声であり、最初は匂わせくらいに使うことも考えたが、森山さんの覚悟にも背中を押されて、最終的に映画の形になった」と打ち明けた。 

続いて観客から、「映画の中の“素晴らしい世界は何処に”という問いに対して、森山さんと監督が最近感じた“素晴らしい世界”、“素晴らしい作品”があれば教えてください」との質問があり、森山は「影響を受けたのは、友部正人の『おしゃべりなカラス』。同じ孤独、同じ悲しみを知っている人がいるんだと思えたし、けれど実はみんな同じように知っていて、みんな隠しているけれども、本当は水面下で手を繋げていると思えた曲。この曲に、詩・ポエジーの必要性を感じ、共感覚の基準になっている」と答え、加えて「共感性においては、“音楽”はひとつの役割を担うと思っている。音楽を手法として舞台づくりをするにあたって、音楽の楽しさの共有だけでは自分の表したいことを伝えるのが難しいと感じることがあり、“舞台”を作ることが自分の中で大きくなってきた。舞台を言語として、自分たちの正直な本当の気持ちについて、表現していきたい」と答えた。 
番場監督は「素晴らしい世界ははまだ分かっていない。嬉しいと思うことはあっても、幸せだなと思うことは実はほとんどないのかもしれない。影響を受けたのは映画でいうとジョン・ウォーターズ監督の『ピンク・フラミンゴ』す」と語った。 

番場監督から「映画の中の“素晴らしい世界はもう探さなくていいんだ”という言葉の意図は?」と問われた森山は、「両国国技館のステージから一人ずつメンバーが帰っていく後ろ姿を見ながら、この素晴らしさには終わりがあることを感じた。無限ではなく、有限なのだと気づいた時に、自分が追い求めていたものが本当の意味での素晴らしい世界ではなかったと気づくことができ、これ以上、追わなくてもいいんだと思えた」と打ち明けた。 

そんな中、森山が『さくら』と、映画主題歌『新世界』をギターの弾き語りでサプライズ生歌唱し、劇場内は大きな拍手と深い感動に包まれた。 
様々な秘話や裏話が飛び出したトークショーの終わりに、森山は「今後も全国津々浦々の映画館で上映をしていきます。こんな形の Q&A もまたやっていきたいと思っています。今日は本当にありがとうございました」と締めくくっ
た。 

【STORY】                                                                                                                     
旅の最後に辿り着いた場所は真っ白い世界だった 
ツアーの途上で迎えた父親の死 
空白の時間が少しずつ巡っていく 
デビュー20周年ツアー『素晴らしい世界』を巡るアーティストの森山直太朗。107本の公演をおよそ2年かけ各地を回る旅の途上、父親の死に直面する。幼少期に体験した両親の離婚、家族への愛、閉ざされた想いを胸に国内最終となる両国国技館公演を迎える。『素晴らしい世界』を探し求めて辿り着いた場所とは?   
ツアー記録として撮影された映像と自身による独白(モノローグ)をもとに再構成したドキュメンタリー。両国国技館のライブ映像を軸に展開する死と再生の物語がここに。 
 
                                                                                                           
■タイトル:素晴らしい世界は何処に 
■監督:番場秀一 
■出演:森山直太朗 
■主題歌:『新世界』  森山直太朗 
全国公開中
©2025 SETSUNA INTERNATIONAL
■製作:SETSUNA INTERNATIONAL 
■宣伝協力:ユニバーサル  ミュージック合同会社 
■配給:アスミック・エース 
【主題歌  『新世界』  リリース情報】                                                                                                                 
主題歌  『新世界』 
まだ、全国上映も決まっていない 2024 年 10 月、たった 4 都市で上映された映画『素晴らしい世界は何処に』の エンディングで突然流れた楽曲。
真っ白な映像に流れるまだ誰も聴いたことのないメロディーに森山直太朗の歌声とギター、そしてピアノの音。
森山が亡くなった父に代わり、歌にしたためたファン待望の楽曲が遂に音源化される。
【『新世界』とは】
父が幼少期から抱えたやりきれない心情や人を思う気持ちを彼に代わって 歌にしたためた一曲。 
2025 年  3 月 28 日(金)より先行配信中! 
Apple Music、Amazon Music、Spotify、LINE MUSIC ほか各種サブスクリプション 
サービス  /    iTunes、レコチョクほか主要音楽配信サイトなどで配信開始! 
Pre-Add(Apple Music) / Pre-Save(Spotify)   https://naotaro.lnk.to/shinsekai
森山直太朗関連情報    https://bio.to/naotaro_moriyama
2025 年│日本│カラー│101 分│ヴィスタ│5.1ch 
公式サイト:https://subarashii-sekai-movie.asmik-ace.co.jp 
映画予告編:https://youtu.be/cg2is3HGNy4 
公式 X:https://x.com/eiga_naotaro 
公式 Instagram:https://www.instagram.com/eiga_subarashii.sekaiha.dokoni   
絶賛上映中!

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