アップアップガールズ(2)が、12月5日(火)に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ『アップアップガールズ(2) さわげ!さけべ!にきちゃん☆はいじゃんぷ☆』を開催した。

にきちゃんは今年5月から、高萩千夏、鍛治島彩、佐々木ほのか、島崎友莉亜、新倉愛海という5人の新体制で活動してきた。5人体制初のビッグマッチは、「にきちゃんの運動会」をテーマに、演出やセットリストをメンバーが考案。高萩がデザインを担当した新衣装や新曲「君と僕の軌跡」を初披露するなど、彼女たちの想いがたっぷり詰まったライブとなった。

また本公演では、2024年3月3日に、にきちゃん初の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ開催が発表された。

にきちゃん史上最大規模の公演に、大勢の観客が集結。多くの期待が集まる中、新しい「OVERTURE」に乗って、リーダーの高萩がデザインしたふわふわでカラフルな新衣装のメンバー5人が豪華なステージに登場。にきちゃんは、11月14日に発売された新作EPのタイトル曲「2回目の青春」でライブをスタートする。夢を持って新しい青春を始めようというメッセージを爽快に届けると、メンバー5人は、広いステージと左右に伸びた花道に広がり「Dong-Dong-Dong!!!!!!!!」で観客とともにお祭り騒ぎを繰り広げた。

自己紹介タイムでは、新衣装に散りばめられた新しいメンバーカラーについても触れられる。これまでのメンバーカラーはそれぞれが好きな色を着るという自主的な色付けだったのだが、この日から正式な担当カラーとなった。これまで通り、鍛治島は青、佐々木は赤、新倉はオレンジ担当。島崎が黄緑から緑へとわずかにチェンジし、高萩は水色からピンクへと大きく変わった。メンバー5人は、新しい担当カラーの新衣装とともに、気持ちも新たに爆進していこうと気合たっぷりだ。

ライブに戻ると、にきちゃんはクールなダンスナンバー「PuP」を披露する。ディスコチューン「ぱーれぇ〜」、かっこよさ溢れるダンスナンバー「っていう初恋のお約束」を立て続けに歌唱し、花道を使った「らびっちゅ♡」でポップな世界観を観客に届けていく。さらに、内に秘めた熱い思いを耽美的に表現するダンスチューン「かかって来なさい」、エモさ溢れる「シーユーだけ。」と、さまざまなスタイルの楽曲を披露し観客を楽しませた。

ライブ中盤戦からにきちゃんは、2つ目の新衣装にチェンジ。運動会を意識したというジャージ素材のスポーティーな衣装となった彼女たちは、「はぴかむちゃん〜Happy Camera Chance〜」で弾ける楽しさを観客に届ける。

アツアツのテンションのにきちゃんは、アップアップガールズ(仮)と同時配信した新曲「正解ですっ!」を歌唱し、コミカルなアゲ曲で観客を楽しませた。続けて、ヤマモトショウが手がけたかわいいポップナンバー「好きな人の好きな人」、ラブリーな「両想いの♡しるし」、かわいさ爆発の「ハッピースLOVE♡」を連続でパフォーマンス。会場のボルテージはますます上昇していった。

ここで、この日初披露となる新曲「君と僕の軌跡」が歌われた。「君と僕の軌跡」は、大切な人との絆を美しいメロディで歌うストリングスの入ったギターロックナンバー。感情を込めた5人の歌が、Zepp DiverCityいっぱいに響き渡った。

ライブもいよいよラストスパート。リミッターを解除したにきちゃんは、ステージと花道に広がり「ワッチャウッ!!」で全観客をブチアゲる。デビュー曲「二の足Dancing」を投下すると、鍛治島は必殺の鼻リコーダーを炸裂。さらにメンバー5人は、つんく♂作のダイナミックなナンバー「Be lonely together」でZeppを揺らし、最後は「Life Is Beautiful」を披露。あらゆる人の人生を肯定する前向きなメッセージで観客の心を掴み、会場全体で拳を突き上げ、Zeppに強烈な一体感を巻き起こした。

そして高萩が「みなさんに大切な発表があります! 2024年3月3日、日比谷野外大音楽堂でワンマンライブ開催します!」と、念願の日比谷野音ワンマン開催決定を告げると、観客は大歓声を上げた。「これまで、最高なメンバーとにきファミ(にきちゃんのファン)のみなさんとなら、絶対に野音に立てるって信じて走り続けました(涙)。今のにきちゃんなら絶対に最高のライブができます! 野音では、にきちゃんのライブへの熱い思いを、絶対にアイドル界で一番熱いライブにしてお届けします。みなさん期待して待っててください! にきちゃんはこれからも走り続けます。これからも応援よろしくお願いします!」とエモさをたぎらせ声を上げた。まさにライブ本編は最高の空気感で締め括られた。

しかし、まだまだ熱気の冷めない会場に大きなアンコールの声が響く。大声援に応えてにきちゃんがステージに戻ると、弾けるポップナンバー「ポップコーン」が届けられる。佐々木の「飛ぶよー!」の声からメンバーと観客がジャンプを繰り広げる光景は、まさにポップコーンそのものと言ったところだ。

MCタイムで、メンバー5人はライブの感想を語っていく。

新倉は「私は、にきちゃんが5人体制になって、よりひとりひとりの個性を集めて勝負していこうとなったときに、自分は5人の中でどんな風に役に立てるかな?って少しドキドキしてた部分があったんです。でも、今日こうしてオレンジのペンライトを振ってくれる人がいてほんとにうれしいし、こうしてたくさんにきちゃんファミリーが集まってきてくれたことがほんとに幸せだなってこの瞬間を噛み締めています。私は、今日みたいな幸せなことを、人生の中でもっともっとたくさん起こしていきたいです。そして、自分の好きな歌をダンスを長くみなさんにお届けしていけるように、アイドル活動をこれからも全力で走っていきたいです!」と、今日の幸せを明日につないでいく思いを口にした。

『ヤングマガジン』のグラビアで注目を浴びる佐々木は「みんなー元気ー? 楽しいー? ほのもめちゃくちゃ楽しいです。今日はライブが始まる前も始まってからも、なんか夢見てるのかな?みたいな気持ちでした。私は、みんなが必死にわーってなってる顔がめちゃ人間味があって好きなんです。こうしてライブで汗かいて、みんなの必死の笑顔も見れて、ほんとにほんとに私はここまでアイドルしてきてよかったなって思いました。これからもいろんな方面でいっぱい活躍して、にきちゃんのためになるように、そして私の人生のためになるように、これからもドンドンドンドンがんばっていきますので、応援よろしくお願いします!」と多方面でのさらなる飛躍を誓った。

高萩は「私はZepp前に体調崩して、みんなを心配させてしまいました。ほんとはめちゃくちゃこのステージが不安だったんです。でも、メンバーの支えとかサポートがすごくて、ファンのみなさんもずっと温かい言葉をかけてくださって(涙)、今日は不安とか全く無くすごく楽しくできました。ほんとにみんなからたくさん愛をもらいすぎて、どうやって返したらいいんだろう?って思うけど、やっぱり私はライブが大好きだから、これからもライブを通して愛を返していきたいです。一番に、みなさんに幸せを与え続けられるアイドルで入れたらなと思います。もっとみんなを大きいところに連れていきたいし、みんなにたくさん期待して欲しいから、まだまだ足を止めずに走り続けます! Zeppでみなさんと最高の時間を過ごせてほんとに幸せでした。にきファミ大好きー!」と、ライブ愛とにきファミ愛を爆発させた。

全観客の感情が高ぶる中、にきちゃんは新作EP『2回目の青春』から「HIGH COLOR NEW COLOR」を歌唱する。メンバー5人は、大切な思い出を胸に明日へ進んでいく思いを爽やかなメロディをしっかりと届け、観客と気持ちをひとつにした。

アンコールラストは、つんく♂作のポップナンバー「全部青春!」。メンバー5人は、人それぞれの人生観を認め合い、涙も笑顔もあってこその青春だという思いをキャッチーなメロディで歌っていく。メンバー5人の渾身のパワーと観客のパワーがぶつかり合いボルテージが最高潮となると、メンバーのメッセー入りの銀テープが発射。Zepp DiverCityがキラキラの空間となってライブはフィニッシュとなった。

にきちゃんの高いパフォーマンス力、メンバー5人のチームワークのよさがステージの端々から感じ取れた。グループとしては今年結成6周年を迎え7年目に突入しているわけだが、常に新鮮さがみなぎっているのもにきちゃんの特徴と言っていい。まさに、夢に向かってまだまだ青春していく彼女たちの思いが伝わるライブだった。

来年2024年3月3日には初の日比谷野音での単独ライブが決定するなど、これからもにきちゃんは前進していく。熱く楽しくキュートな魅力を放つにきちゃんの動向に注目して欲しい。

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